「アントニオ猪木さんにエールを」藤波辰爾が新日本プロレス50周年記念大会を「1!2!3!ダー!」で締める!

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 1日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『CSテレ朝チャンネル Presents 旗揚げ記念日』が開催され、藤波辰爾が新日本のリングでアントニオ猪木に捧げる「1!2!3!ダー!」を叫んだ。

 1972年にアントニオ猪木らによって旗揚げされた新日本プロレスは、50周年を迎える今年に新たな局面を迎えている。
 今年1月4日のニュージャパンランボーでは、藤波辰爾やCIMAといったかつて新日本マットを盛り上げた他団体の選手が参戦し、同日にIWGPジュニアヘビー級王座を防衛したエル・デスペラードは次期挑戦者候補としてエル・リンダマンの名を挙げた。そして、同月8日には横浜アリーナでNOAHとの対抗戦を実施するなど1月だけでも大きな動きがあった。
 さらに以前から度々アントニオ猪木の名を口に出してきた現IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカは2月20日の札幌大会で同王座を防衛後に「今日は猪木さんの誕生日。この防衛をプレゼントとして、お返しは新日本プロレスのリングでお待ちしております」と猪木の新日本登場を熱望するなど、実質的な鎖国状態が続いていた新日本プロレスに新たな風が吹き始めている。

 この日のメインイベントでは、旗揚げ50周年記念試合として、藤波辰爾&棚橋弘至&オカダ・カズチカvs藤原喜明&鈴木みのる&ザック・セイバーJr.の6人タッグマッチが実施。
 錚々たるメンバーが集うこの試合、一番先に入場した鈴木みのるがリングで藤原喜明のためにロープを上げ、ザックが深々と頭を下げながら迎え入れるという“藤原の系譜”が垣間見える光景が広がる。
 これに対し、棚橋が藤波のデビュー50周年時のガウンを着用して入場、藤波は新日本プロレスのロゴを龍と獅子が囲む新ガウンで入場、そしてオカダは最近着用を始めたクラシカルスタイルなガウンでの入場。華やかなガウンに身を包んだ3人と、黒ショートタイツ&黒ブーツの無骨な3人が並ぶ構図となった。

 試合は過去のプロレスをリスペクトするかのようなクラシカルなレスリングを中心に展開。
 藤原がアキレス腱固めを狙う棚橋に対し即座にヒールホールドで反撃したり、打撃戦に持ち込もうとするオカダを一本足頭突きで撃退したりと“若手”を圧倒。さらに藤原はみのると時に衝突しながらも2人同時の一本足頭突きを放ち、みのる&ザックとともにフジワラ・アームバー(脇固め)の三重奏も見せた。
 しかし、終盤には藤波が後輩2人を鼓舞。棚橋とのドラゴンスクリューの競演を見せ、オカダを追い詰めるみのるへドラゴンスリーパーと大暴れ。最後は藤波の援護を受けたオカダがレインメーカーでみのるから3カウントを奪った。

 試合後、マイクを取ったオカダは「50周年、錚々たる先輩たちが今日来ていただいて、新日本プロレスの重さを改めて感じることが出来ました。俺も背負う背負う言ってたけど、そのなりの覚悟がないと背負えないということが分かったので、まだまだ新日本プロレス50周年、背負ってプロレス界を盛り上げていきます!猪木さんが踏み出した、その一足っていうのはこの新日本プロレスに繋がってると思います。どんなに迷っても、色んなものと闘っても、この新日本プロレスに繋がってる!最終的にはここに!このリングに!戻ってくると思います!それまで僕たちが新日本プロレスを盛り上げていきますので、応援の程よろしくお願いします!」と今の新日本プロレスを背負うチャンピオンとしての覚悟を叫ぶ。

 そして、最後は藤波が「今、猪木さんの名前が出ましたけど、猪木さんには次回必ず来てもらいましょう。猪木さんにエールを贈るために、例のやつを元気よく行きましょう!」と音頭を取り、「1!2!3!ダー!」の大合唱で大会を締めた。

 試合後、棚橋は「また一からコツコツと、次の50年、100年目指して進んでいきたいと、決意が新たに固まりました」と語り、オカダも「また60周年、70周年、80周年、90周年、100周年と続いていけるよう、“今”をしっかり戦っていきたいですし、僕も100周年になった時には84歳ですから、僕も(セレモニーで)リングの上に座らせてもらいたい」と次の50年に向けた抱負を語る。
 そんな2人の言葉を聞いた藤波は、「本当にスタートのことを考えたらね、この50周年をまさかね、自分がこういう形でリングに立てるとは夢にも思わなかったし、そういう意味ではね、この頼もしい2人が新日本プロレスを背負っていくでしょうし、我々もいろんな形でサポートしていきたいですね」と目を細めた。

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