「一生懸命頑張ったんだ。こんな日もあるさ!」DOUKIがエル・デスペラードへ残虐ファイトでIWGPジュニア王座初防衛!“あの日”のマイクを罵倒に使い場内は大ブーイング一色!

20日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『ミクチャpresents Road to THE NEW BEGINNING』が開催。DOUKIがエル・デスペラードとの因縁戦を制してIWGPジュニア王座の初防衛に成功した。
今回DOUKIとエル・デスペラードがIWGPジュニア王座を争うことの重みを理解するためには、約1年半に渡る2人のストーリーを紐解く必要がある。
DOUKIは18歳で単身メキシコに渡ってデビュー。本人は多くを語らないものの、当時のDOUKIを知る選手たちが口を揃えて「泥水をすすって生き延びて来た」と語るほどの苦労を経て約10年間メキシコマットで闘い続け、2019年から新日本プロレスに定着。新日本でも敗戦が続いて輝く機会を得られずにいたが、2024年7月にはついにデスペラードを超えてIWGPジュニア王座を戴冠。
デスペラードも今でこそカリスマ性に溢れた言動とその試合ぶりでファンを魅了する選手として認知されているが、結果を出せずにいた期間も長く他団体へ“出向”していた過去もある遅咲きの選手。
デスペラードもDOUKIもくすぶっていた期間が長く、それでもなおあがき続けて這い上がってきた姿をファンも見ているからこそ2人が強い支持を得ているという背景がある。
2025年1月4日の東京ドーム大会では、DOUKIが5度目の防衛戦の相手として前王者のデスペラードを指名。
戦前の記者会見では、DOUKIが「このIWGPジュニアの試合が世界最高だっていうことを改めて世界に発信していきたい」と真摯な思いを語り、デスペラードも「僕が思うベルトっていうものは『その階級の一番素晴らしい試合をする人間です』という証」と呼応。
2人の熱戦が期待されていたこの試合だが、DOUKIが場外へのDOUKIボムを放った際に左ヒジを負傷。試合が続けられる状況では無くなってしまったため、わずか5分23秒のレフェリーストップ決着でベルトがデスペラードの手に渡ることになった。
デスペラードは「DOUKI、一生懸命やってたら、こういうこともあるよな。そういう日もあるさ。仕方ねえじゃん、闘ってんだ。大丈夫だ。1年経ちゃあ、『あの日があったから今日があるんだ』って言える日が必ず来る」とDOUKIへエールを贈り、DOUKIが復帰するまで同王座を防衛し続けた。
DOUKIは同年6月に復帰したが、新たな居場所として選んだのは極悪ヒールユニット【HOUSE OF TORTURE(H.O.T)】。闇落ちしたDOUKIはデスペラードへ復讐の炎を燃やし、荒々しいファイトを展開。同年10月には両者のIWGPジュニア王座戦が行われたが、DOUKIは凶器の使用やセコンド介入など手段を選ばず勝ちにいき、なりふり構わず王座奪取に成功。“あの日”の続きを期待していたファンは怒号に近いブーイングを浴びせていた。
今年1月4日の東京ドーム大会では、DOUKIが次期挑戦者を決める“DOUKIゲーム”としてIWGPジュニアヘビー級王座への次期挑戦者決定4WAYマッチが実施。
この激闘を制したデスペラードが挑戦権を掴み取り、DOUKIへ「覚えてるか?そこでお前はヒジを外したんだ!お前は1年前途中で終わったんだよ!今回は最後までやれよ!」と絶叫。デスペラードにとってDOUKIとのIWGPジュニア王座戦は特別な意味を持つものだ。
こうした歴史がある2人のIWGPジュニア王座戦が今回はどのような結末に終わるのかには熱い視線が注がれていた。

セコンドを付けずに現れたデスペラードに対し、DOUKIのセコンドにはH.O.Tの面々が勢揃い。場内から「帰れ!帰れ!」の怒号が飛ぶと、DOUKIがセコンドを下がらせて正々堂々の闘いを求めるような振る舞い。ゴング前から心理戦を仕掛けていく。
ゴングが鳴らされるも、デスペラードはセコンド介入を警戒して積極的な攻撃に迷いが生じている様子。敢えて場外に出てH.O.T勢を挑発していくが、DOUKIがレフェリーの視界を塞ぐとセコンド陣がデスペラードを袋叩きに。デスペラードの警戒心が逆に仇となってしまう立ち上がりに。
DOUKIは場外戦でデスペラードを徹底的に痛めつけ、南側客席上段で鉄パイプを使ったスイングネックブリーカー。さらにH.O.T勢が総攻撃をかけたうえでDOUKIが串刺しラリアットから腹部へのフットスタンプ、イタリアンストレッチNO.32と連撃。さらに土遁の術を狙うが、振り払ったデスペラードがヒザへの低空ドロップキックを連打して逆転の糸口を掴みかける。

しかし、デスペラードが反撃に転じようとした瞬間にDOUKIがデスペラードをレフェリーにぶつけて昏倒させる。無法地帯となったリングにH.O.T勢がなだれ込んでくるが、ここにウルフアロンが飛び込んできて救出。さらにウルフが集中砲火を受けそうになるとマスター・ワトが駆けつけて場外へ排除。ノータッチ・トペ・コンヒーロでH.O.Tのセコンド全員に大ダメージを与え、ワト&ウルフがセコンド陣を会場の外まで連れ帰って排除。
ここからようやくデスペラードのターン。串刺しラリアットからブレーンバスター、ギターラ・デ・アンヘルと連撃。DOUKIはピンチェ・ロコをサミングで脱して再びイタリアンストレッチNO.32に捕らえるも、デスペラードはクラッチを切ってヌメロ・ドス。そのまま立ち上がって宙吊り式にまで持って行くが、DOUKIがなんとかロープに逃れる。
セミファイナルで試合を終えたばかりでワト&ウルフの包囲網から逃れていたSHOがDOUKIの加勢に駆け付け、鉄板攻撃を狙う。デスペラードはこれを奪い取ることに成功するも、DOUKIがさらに奪い返してデスペラードの脳天に鉄板攻撃。さらに頭を鉄板に突き刺すデイブレイクからロコ・モノをかわしつつの延髄切りから急所蹴り。
場内から大ブーイングが沸き起こる中、DOUKIはそれを嘲笑うかのようにスープレックス・デ・ラ・ルナを決めて3カウント。DOUKIが前王者のデスペラードに連勝する形で初防衛を成功させた。
DOUKIは「おい、デスペラード。残念だったなぁ?なぁ~に、気に病むことはない。お前らもコイツのことを責めないでやってくれ。なぜなら!デスペラードは一生懸命頑張ったからなあ?一生懸命頑張ったんだ。こんな日もあるさ!ハーッハッハ!」と、かつてデスペラードからかけられた温かい言葉を罵倒として浴びせるという悪辣極まりないマイク。
そして「お前らも今日ようやく分かっただろう?この俺こそがジュニアの神!そしてHOUSE OF TORTUREこそ世界最強だ!」と宣言し、大・大・大ブーイングを浴びながら退場していった。
バックステージに戻ったDOUKIは「お前らよぉ、本当に過去の産物であるデスペラードが、このベルトを獲ると思ったか?そんなにな、現実は甘くないぞ。何故だかわかるか?この俺は“神”だからだ。“神”であり、“王”であり、そして、この新日本ジュニアのゲームマスターだ。もう一つ、言いたいことがあるぞ。何だかわかるか?この俺の“神”としての使命だ。このプロレス界には、くだらない輩が多すぎる。プロレスを長く見ているからと知った気になっている自称・玄人。今日のデスペラードのファンみたいにな、盲目なファンども。そいつらをな、“神”として、駆逐することだ」と神らしい傲慢な物言いで勝ち誇る。

一方、デスペラードは「お前は、ヒジが壊れた時、俺がかけた言葉を、そういうふうに受け取ったか……。よかれと思っても、裏返って伝わることもあるよな……。すまんな、容赦しねえ。もう、お前に対する情はなしだ」と、怒りと悲しみを発露しながら去っていった。
















