「俺のとこまで早く這い上がってこい!」潮崎豪と決着を付けた拳王が日本武道館メインの夢を再びファンに約束!

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 11日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『STEP FORWARD 2022』が開催され、潮崎豪が試練の4番勝負を4連敗で終えた。

 潮崎は昨年3月から右肩の手術のために長期欠場しており、12月に復帰。今年1月1日の日本武道館大会では中嶋の持つGHCヘビー級王座に挑むものの奪取はならず。その後、潮崎はまたNOAHのトップへと返り咲くべく試練の4番勝負を志願するも、杉浦貴、田中将斗、丸藤正道を相手に3連敗。この日のメインイベントでは、4番勝負の最終戦として拳王と対戦。
 両者は2020年8月の横浜文化体育館大会にてGHCヘビー級王座&GHCナショナル王座のダブル王座戦を行い、60分時間切れ引き分けで不完全燃焼に終わっている。

 そして、拳王は潮崎に対して複雑な感情を抱いている。
 拳王がかねてより夢として叫び続けてきた日本武道館大会は昨年2月に実現したが、次に掲げた野望はGHCヘビー級王者として武道館のメインに立つこと。2022年1月1日の日本武道館大会の開催が決まると拳王は“金剛”の盟友でもある中嶋勝彦の持つGHCヘビー級王座に挑戦するが、結果は王座移動無しの60分時間切れ引き分けとなり、拳王の大願は成就せず。
 しかし、その死闘の直後、右肩の手術のために約8ヶ月欠場していた潮崎がリングに現れて中嶋に日本武道館での挑戦を表明したことであっさりと武道館メインの座を獲得。これに対して拳王は「俺はな、テメーが家でぐうたらしている間も、NOAHのため、自分のために体を張ってやってきたんだよ。おいしいところは全て持っていくのか」と恨み節を述べていた。

 試合は互いのコンディションを測り合うかのようなじっくりとした腕関節の取り合いに始まり、場外戦で優位を取った拳王が潮崎の左腕に容赦ないミドルキックの雨あられ。潮崎も得意の逆水平チョップの連打で押していき豪腕ラリアット。
 中盤からは両者一歩も引かぬミドルキックと逆水平チョップの打ち合いとなり、顔面への掌底連打でダウンを取った拳王がエプロンから潮崎の頭だけ出してコーナーから断崖式のP.F.Sを見舞う荒業を見せる。
 グロッキー状態の潮崎に対し、拳王が蹴暴2連打からP.F.Sを投下も、潮崎が地対空式の豪腕ラリアットで撃ち落としリミットブレイク。さらに豪腕ラリアットからムーンサルト・プレスを投下するが、拳王が剣山で迎撃しハイキックからP.F.Sを2発腹部に突き刺してカウント3を奪った。

 マイクを取った拳王は、「みんなは忘れてるかもしれねーけど、俺は忘れてねーぞ。お前が、代々木ダブルタイトルマッチのあと、全てをぶっ壊したことを!そして、俺の夢でもあった日本武道館メインに立ったことをなあ。お前のこと、憎いよ。憎いけどなあ、この3連戦シングルマッチで20分近くよく闘ったな。だが、今のお前のレベルはそんなもんだ。俺のとこまで早く這い上がってこい!」と潮崎へ厳しくも愛ある檄。
 そして拳王はファンへと向き直り、「いいか!テメーらクソ野郎どもに約束してやる!アイツに奪われた日本武道館のメイン、俺が必ず取ってやるからな!アイツも俺のとこまで這い上がるんだ。俺も日本武道館のメインまで這い上がるからな!期待しといてくれ!これからは金剛の拳王、俺について来い!」と強いメッセージを送った。

 試合を終えた潮崎は「これだよ。これだよ。プロレスリングNOAHの戦いはこれだよ。俺が望んでた戦い、リング上のNOAHの戦いはこれだ。欠場して戻ってきた。その休んでいた部分は気持ち、心。それは得られた気がする。戦ってくれた選手に感謝していますよ。取り戻せた。あとは俺自身を上げていく。両国、そして武道館。またベルトを巻いてメインに立つのは俺だ」と語り、なにかを掴んだ様子。潮崎がまた王座戦線の先頭を走る日は遠くないのかも知れない。

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