メロン記念日の熱狂的ファンが若手プロレスラーを拉致・拘束・饅頭攻め

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 8日、東京都・新木場1stRINGにて『TTT旗揚げ2周年記念興行』が開催され、藤原秀旺が瀧澤晃頼を車で拉致した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。

 TTTでは黎明期インディープロレス界を生き抜いてきたキャラの濃い選手たちによる群雄割拠が展開されているが、中でもひときわ異彩を放つのが“唯一神”藤原秀旺だ。
 秀旺は、入場後にリング上で仲間たちとチンチロや鷲巣麻雀を行ったり、赤ん坊の人形やマトリョーシカなどを凶器に用いたりといった独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。グループ解散から10年以上経った今も『メロン記念日』を愛し続けており、“100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)”、“ロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)”、 チャンス of LOVE(※フライングニールキック)といった同グループにちなんだ名を付けた必殺技を使うことで啓蒙活動を続けている。
 また、秀旺は正確にはプロレスラーではない。2020年にプロレスラーから料理研究家への転向を経て現在はバラード歌手に転向。「プロレスラーとしてではなく、あくまでバラード歌手としてリングに上っている」という常人には理解が追いつかない主張を繰り返している。

 この日は、秀旺率いる“渡鳥連合”が藤原秀旺&木村太輔&塚本拓海のチームを組み、TORU&瀧澤晃頼&後藤哲也の若手タッグを相手にGWC6人タッグ王座決定戦を実施。
TORU&瀧澤はTTT純血タッグ“T-odds”を組んでおり、後藤はTORUに憧れて2020年に地元・大阪のプロレスリング紫焔でデビューした新鋭。TORUを軸にした結束力は高いチームだ。

 試合は、渡鳥連合がゴングを待たずに奇襲し場外戦で大暴れ。2020年デビューと最もキャリアの浅い後藤に狙いを定め、ラフファイトを交えて集中攻撃。
 後藤の窮地をT-oddsの2人が救出し、後藤を鼓舞して3人での連携攻撃を叩き込んで逆転。最後は瀧澤と秀旺の一騎打ちの構図となり、秀旺のチャンス of LOVEからロマンチックを突き抜けろ!を耐えきった瀧澤が100%メロ~ンジュースをウラカン・ラナで切り返して3カウントを奪う大金星を挙げた。


 この結果を受け、路地裏の少年たちが新6人タッグ王者に。
 これに納得の行かない秀旺らは新王者組を襲撃して叩き出すも、瀧澤のみリングに残す。
 秀旺はリング上にティーセットを持ち込んで瀧澤に茶と饅頭を振る舞ってから、「お前を拉致する」と宣言。手錠で拘束された瀧澤は強制的に饅頭を口に詰め込まれ喉が詰まって悶絶。瀧澤を車のトランクに詰め込んだ秀旺らは夜のベイサイドロードへと走り去っていった。

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