那須川天心vs武尊が来年6月についに実現へ!「日本人対決で過去最高額のファイトマネーになる」

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 24日、都内某所にて那須川天心、武尊、RIZINの榊原信行CEOが記者会見に出席し、ついに那須川天心と武尊が対戦することが発表された。

 天心vs武尊戦のスタートはRIZINが旗揚げされた2015年にまで遡る。
 Krush58kg級王者であった武尊がKrush55kg級王者であった大雅との王者対決を制して世間の注目を集めると、RISEバンタム級王者となった天心がK-1の会場に現れ「RIZIN大晦日で戦いましょう」とラブコールを贈ったことで両者の対戦の可能性が生まれた。
 ファンは当然この頂上対決に熱い期待を寄せたが、それぞれ違う組織の象徴たる2人の対戦は当事者間だけでは決められるものではなく、様々な“大人の事情”によって未だに実現出来ていない。
 しかし、2020年の大晦日RIZINに武尊が現れて天心と抱擁を交わし「来年に実現させる」という決意を表明。“大人”たちも実現に向けた動きを見せ始めたことから2021年中の対戦に期待が持たれていた。

 この日の会見では来年6月に中立のリングで両者が対戦することが正式発表。
 現時点で決まっているルールは、契約体重は58kg(※当日62kg)、ワンキャッチワンアタックのキックボクシングルール。日時・会場等は未定も、ジャッジの基準を明確化・明文化して判定の“見える化”を徹底する方針を明かした。
 なお、天心はこの試合のために来年4月に予定していたキックボクシング引退を6月まで引き伸ばすとのことだ。

 会見に出席した武尊は、天心戦が決まったことに対して喜びを見せ、「団体は違うけどライバル的な存在だなとはずっと思ってた。ただのライバルじゃなくてこの5~6年実現できなかったことで、いろんな溝が生まれた中で、最初は存在を恨んだ時期もあった。でも、今回実現してやっとそう思えるんですけど、天心選手がいたから僕はここまで格闘家としてやってこれたんだなっていう、今は感謝のほうが大きい」とコメント。
 さらに「このことでK-1ファイターたちにすごい迷惑かけたと思ってて。僕と僕の試合のことでK-1が悪く言われて、K-1ファイターたちが自分のことじゃないのにそういう風に言われたことがすごい悲しかったと思うし、悔しかったと思うし。それが僕は一番キツかった」とこれまでの苦悩を明かした。
 そして、「ラウンド数とかはこれから決まると思うんですけど、僕は正直この試合に判定とか、ドローとかそういう結果はいらないと思うんで、僕は延長無制限ラウンドでやりたい」と完全決着ルールを要求した。

 対する天心は、「最初に言ったときから6年くらい経ってるんですけど、2人とも1回も負けてないんですよね。これもなにかの運命かなと思うんで、正直すごいなと。こんな上手いことがあるのかとも思います」とこのカード決定に喜び、「僕は昔、K-1を見てキックボクシングを始めようと思ったので、この試合をやることで未来ある子どもたちのためにこの試合やろうと僕は思ってます」とその意向を語る。
 そして、「全員が全員、心からこの試合を見たいっていうのじゃないんだなっていうのを交渉の時点ですごく感じて。やっぱりみんな自分で自分を守ったりとか、自分の権利だったりとか、自分の思いだったりとかをどんな状況でも大事にしたいんだなっていう事もわかりました」と“大人の事情”をチクリと刺し、「榊原さんから『引退を伸ばしてくれ』って提案が来て、『いや、まさかそこでそれ来るかぁ』とは思ったんですけど、『ホントしつこいな!』というか、『いや、その発想無いよね』っていうのがあって」と榊原CEOにも軽いジャブを放った。
 さらに武尊の要求した完全決着ルールについては「引き分けはいらないというか、そこまで持ってかなきゃいいって話ですよね。ジャッジ・レフェリーの人も相当悩むと思うんで、その人達に悩ませない一番のやり方というのはKOじゃないですか?」とKO勝利に自信を見せた。

 会見後、囲み取材に応じた榊原CEOは、この試合を無制限ラウンドにするかどうかを聞かれると、「昔の僕だったら無制限ラウンドとか無茶をしたかもしれませんけど、大人になると放送局さんとか終わる時間とか、いろんなことを考えると、無制限ラウンドって言葉にメチャクチャ弱いんですよ。ホリオン・グレイシーって人に騙されて15分無制限ラウンドで桜庭とホイスを90分闘わせちゃったことがあるんです」と、2000年5月1日『PRIDE GRANDPRIX 2000』でのホイス・グレイシーvs桜庭和志戦の話を持ち出して苦笑。「完全決着付けるのがイコール無制限ラウンドじゃないって答えを僕が作り出せるように頑張ってやります」と現時点での方針を語った。

 そして、2人のファイトマネーについて話が及ぶと「過去最高をもらって当たり前のカードだと思います。過去にも日本人選手が絡む大きな試合が有りましたけど、それを遥かに凌駕するファイトマネーを。当然そこに夢がないと。これは両陣営とも話したいと思いますけど、『ファイトマネー、それぞれいくら』ってオープンして。そこにも優劣をつけたくないです」と金銭面でもビッグカードになるという予定を明かした。

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