うちは総合格闘技ではなく「総合ASOBI」です(笑)『修斗のカリスマ』佐藤ルミナインタビュー!

  • 0
    はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 佐藤ルミナは名指導者として名高い故・木口宣昭氏の木口道場に入門し20歳でプロデビュー。『修斗のカリスマ』と呼ばれた男は格闘技だけではなく、サーフィンやファッションなどを楽しみ『格闘技=カッコイイ』イメージを作り上げてきた存在であった。
 2014年に引退したが、海から徒歩2分の小田原に『ROOTSジム』をオープン。MMA・キックボクシング・柔術・ヨガ、そしてサーフィンの技術も教える予定の『総合ASOBI』場で、大人から子供まで老若男女を教えている今のルミナに思いを聞いた。

――「修斗のカリスマ」にお会いできて光栄です。今日はよろしくお願いします
佐藤ルミナ(以下ルミナ)「いや~随分前ですけどね(笑)よろしくお願いします」

――最近の格闘技ファンの皆さんにもお伝えしたいです。格闘技×ファッション×音楽が融合したきっかけはルミナさんなんだよと
ルミナ「90年代後半のあの頃って裏原系ブームの後に、恵比寿系とか代官山系というかHIPHOPじゃなくてパンクとかロック系のブランドが立ち上がる頃で、WARPとかストリート誌も増え始めて。グレイシー柔術もアルティメット大会もまだマニアしか知らないような頃だったけど、ストリートシーンで強くアンテナ張ってる人たちが総合ってなんだ?柔術ってなんだ?って話題にしてた時期でもあったんですよ」

――アルティメット大会(初期UFC)が喧嘩大会みたいに言われつつも、深く考察され始めた時期ですね
ルミナ「そんな中でタトゥーアーティストのAKILLA(@akilla1)さん※1と対談したのがキッカケですね。その日のうちにデビロックの遠藤さんとかZAPP!の岡さんとかシーンのキーパーソンを紹介してくれてブワ~っと仲良くなって、イベント行くようになって服もらうようになって、ちょうど僕の戦績も良くなって。加えて世界的にも総合格闘技の波が来て。いろんなカルチャーの波が来てるタイミングに雑誌とかたくさん取り上げてもらったから、若い子に格闘技はカッコイイカルチャーなんだって思ってもらえたんだと思うんですよね」
※1 AKILLA aka 彫倭・彫俊一門:ジェラルド・ゴルドーや朴光哲、山本KIDらを手掛けた世界的タトゥーアーティスト

――当時はまだ格闘技は特殊な人しかできないんじゃないかっていう時代でしたもんね
ルミナ「格闘技はイメージ的にデカい人ばっかりだったところに、僕は一般人みたいな体格だったしやり方次第で勝てるんだっていうのを見せられたから、『身近感』があったんじゃないですかね。全部がいいタイミングだったから熱が生まれたんだと思います」

――ファッションも音楽も趣味もスゴく幅のある格闘家っていうイメージでした
ルミナ「当時はネットも発達してなくてテレビ・雑誌がメインでしたから、メディアも刷り込みしやすかったしファンも熱狂もしやすかったんですよね。僕も実力以上に大袈裟に書かれたりもしたし、『カリスマ』って自分では言ったことないし(笑)。でもそのギャップを埋めたいってのがモチベーションになりましたね。あとね、ルミナって名前を子供につけた人がたくさんいたんですよ。でもその子供たちは僕のことなんか知らないし、その子たちのためにもちゃんと生きなきゃって思います。今でも励みになってます」

――特に印象的だったのはサーフボードを抱えた写真だったんですけど、サーフィンは長くやられてますよね
ルミナ「『サーフィン・スノボもやる若い格闘家』『今までいなかった』みたいにフューチャーされましたしね(笑)。逆に今はもうサーフィンばっかり。格闘技始めると同時くらいにサーフィンも始めたんですけど、引退してから週4ぐらいでやってます。今回リニューアルオープンしたジムにもMMA・キックボクシング・柔術・ヨガ、&SURFって書いてます。来年あたりからSURF的な要素もプログラムに入れていく予定です」

――体幹トレーニングの動画を拝見すると、格闘技の動きだけじゃないなと思いました
ルミナ「オリジナルメソッドなんです。サーフィンにも格闘技にも日常生活にも活かせる動き、なおかつ楽しくできるっていうのを独自開発中で。サーフとか山とか自然のスポーツをいろんなスペシャリストと体験してもらうツアーなんかも、コロナ明けになるかもしれないけどやりたいと思ってます。もちろん格闘技はベースにありつつも、楽しいことを発信できる基地=ベースにしたいなって。もともと格闘家である前に自然で遊ぶのが好きだったし、素潜りやったり山行ったりアウトドア系の遊びがバックボーンだったし、そんな人がたまたま格闘技をやっちゃった、ちょっと目立っちゃった。で、元に戻っただけです(笑)」

――先ほどおっしゃった通り、移転して10月にグランドオープンされたROOTSジムですが、とてもロケーションがイイですね
ルミナ「目の前に柳の木があって、現代と和の感じが融合してる街並みですし、角地で日当たりもすごくいいんです。加えて海まで歩いて2分ですし、勝手に『ROOTSビーチ』って呼んでます(笑)。遊び感覚でクロストレーニングとか、湯河原では海の家イベントみたいなこともずっとやってましたし、自然が近くにある強みを活かして新しい動きを見せてこうかなと思ってます」

――昔からアウトドア遊びで生きてこられた背景から、格闘技メインのジムではなくいろんなことしましょうっていう雰囲気ですね
ルミナ「移転前はワンフロアでしたけど、今は1Fはトレーニング器具をたくさん置いて、2Fはマットを敷いて格闘技やってます。でも会員種別を分けることなく入会したら全部使えますよって垣根を無くしてます。みんなにいろんなことをやって欲しいっていう。自分がイイと思うものをやればいいと思うし、ここに入ってサーフィンに興味を持ってプロサーファー目指すっていうことになってもいいし。その人に自分の可能性を発見させる場所でもあるから。思想が総合なんです。総合格闘技でもなく『総合ASOBI』です(笑)」

――そういう意味では特にバービーの動作が実はサーフィンに活かせますというレクチャーが興味深かったです
ルミナ「結構今はサーフィンに活きる動きを研究してますね。バービーなんかは例えばタックルを切ってすぐ立ってという動きは、全くサーフィンのテイクオフといっしょなんですよ。サーフィンなんかは絶対足元が安定してないわけですけど、いろんなシチュエーションで軸を保てるよう動きを教えていきたいなと思ってます。最新の三角締め!とかじゃなくてもっと根本的な部分、体の基本能力の開発ですね。むしろ50歳オーバーの人たちにたくさん入ってもらって、健康的な生活、それこそ長生きするためとか、このジムを利用してもらえたらいいなって思っています」

――ジムの基本的なメニューを教えてください
ルミナ「1Fはウェイトとかファンクショナルとかトレーニング系、2Fでは格闘技のクラススケジュールがあって、キックボクシング・総合・柔術とか、でも全クラス初めての人でも参加できる内容にしています。やっぱりみんな『格闘技=怖い』『格闘技=若い人・強い人がやるもの』というイメージを崩していきたい。16年やってきてこれを機に誰でも格闘技を通じて健康的なれるよっていうのを伝えたいです。あと特に柔術が人気です。柔術はみんなが続けられるシステムなんですよ。自分に近いカテゴリーがあるんです。帯で分かれて、体重が5㎏きざみぐらいで、年齢も5歳きざみぐらいでありますし、大会に参加すると細かくカテゴリー分けがあるが故に自分の枠の参加人数が少なかったりして、案外メダル取れちゃうんですよ(笑)。で、帯が上がると年齢も上がってるからまた自分のレベルにあったカテゴリーに収まるんです。自分と似たような境遇の人たちと競えるから目標も出来て。だからおじさんたちも続けられるんです」

――我々おじさんが日常に目標が持てるってイイですね(笑)。キッズクラスはいかがですか
ルミナ「キッズクラスも充実させていきたいんですよ。小学校も近くにあるし。身体能力を週三回のキック遊び・柔術遊び・レスリング遊び、で伸ばしてあげたいですね。その子たちが大きくなって中学校でやめて大学生になって戻ってくるとかもあるし。僕は子供のころから大会に出すとかあんまりさせたくないんです。いろんなことやってその中で自分のきっかけを見つけるサポートでいいと思うんです。体を動かすことでやりたいことが見つかればここで身に着けた身体動作がその子のルーツになるでしょうし」

――子供の成長のこと考えると『ROOTS』っていい名前ですね。最近プライベートレッスンも始められましたよね
ルミナ「そうですね、東京では月イチでスタジオ借りてやってます。ここROOTSジムでもやっていきます。格闘技のベーシックな動きをレクチャーしますので、格闘技観戦好きな人はきっと見るもの楽しくなりますよ(笑)トレーニングでおなかすいたら向かいの観光案内所で無料でお茶出ますし、斜向かいの伊勢屋さん(老舗の和菓子屋)でおはぎ買ってもいいし。小田原観光のついでに寄ってくだされば(笑)。品川から新幹線で27分でこれますから東京の方もぜひ!」

――ジム運営の面では『会費ペイ』を採用されていますが、決め手は何だったんでしょうか
ルミナ「会費ペイはインスタかなんかでちらっと見て、気になってたんです。『楽そうだな』と。当時はクレジットカードも使えなかったし、ちょうどいいなって。後輩の片岡誠人のジム※2が使ってたんで、本人に聞いてみて『すごく便利ですよ』ってことだったので、よしウチもやろうと。ちょうどリニューアルのタイミングで使おうと思って問合せしました。口座振替とか会員さんに紙に記入してもらう手間がなくなりましたし、スマホできるし。振替依頼書って自分たちで印鑑もらうと結構な確率で印鑑相違になっちゃうんですよ。このやり直しが何回も続く人もいて。あと、もし振替できなかった場合の督促も自動でやってくれるのが嬉しいんですよ。会員さんとインストラクターやスタッフが支払いのやりとりしてると変なぎこちなさもあって、それも無くなると思うとどんどん活用していきたいですね」
※2 「リバーサルジム東京スタンドアウト」で代表を務める黒帯柔術家

――スタッフさん・会員さん双方にストレスがなくなる、いいサービスですね。今日はありがとうございました!

■ROOTSジム
神奈川県小田原市。小田原駅から徒歩10分のASOBIを取り入れた総合ジム
公式HP:http://www.rootsgym.com/
instagram:https://www.instagram.com/shooto_gym_roots/

■佐藤ルミナ
1994年総合格闘技『修斗』でプロデビュー。日本人として初めて黒帯ブラジリアン柔術家からの一本勝利、開始6秒での一本勝利等、そのアグレッシブなファイトスタイルで魅了すると同時に様々なストリートカルチャーに取り上げられ格闘技=カッコイイの認知に貢献、「修斗のカリスマ」と呼ばれる。2014年現役引退。現在、一般社団法人日本修斗協会理事長、アマチュア修斗委員会委員長として総合格闘技の普及に尽力中。
Twitter:https://twitter.com/ruminasato
instagram:https://www.instagram.com/ruminasato/
youtube:https://www.youtube.com/user/realrumina

■取材を終えて
当時、「強さ」を前面に感じていた格闘家から「カッコイイ」を感じさせたルミナさん。当然当時の私も「総合ってカッコイイ!」と思いましたし「サーフィンやってみてえ!」とも思いました。そして今も人に何かキッカケを与えたいと活動されるルミナさん、やっぱり今もカッコイイ!!
聞き手:スレンダー川口 https://twitter.com/ajslendertokyo

■「会費ペイ」の概要
入会申込・会員管理・会費の集金をワンシステムで提供
https://lp.kaihipay.jp/2/?utm_campaign=battlenews&utm_campaign=roots

関連記事

サイト内検索

日別

2022年5月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

月別

ページ上部へ戻る