【会見】PANCRASEフライ級暫定王者・小川徹が過去2敗している上田将竜を迎え撃つ!「3年前とは違う。上田選手に怖さはない」

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 2021年9月24日夕、都内新宿区のパンクラスで、フライ級タイトルマッチ(10月17日、USEN STUDIO COAST)の調印式が行われた。
 パンクラスでは、フライ級王者の仙三がONE Championshipに参戦中、さらに暫定王者・翔兵がケガにより暫定王座を返上したため、「フライ級 暫定王者決定4人トーナメント」が行われた。
 トーナメントにエントリーしたのは小川徹(TRIBE TOKYO M.M.A)、秋葉太樹(フリー)、上田将竜(G-face TEAM緒方道場)、猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)の4選手。今年5月、猿飛流が上田を、小川が秋葉を破り決勝に進出したが、猿飛流のケガにより小川が不戦勝、暫定王者となった。これが初防衛戦。
 王座に挑戦する上田は、トーナメントでは敗退したものの、1位。2019年には翔兵と暫定王座を懸けて闘った実力者だ。しかも、小川には過去2勝している。

小川と上田のコメントは以下。

上田「5月にトーナメントで負けて、一度死んだ身。失うものは何もありません。覚悟をもって、完全決着で勝ってKOPになりたいです」

小川「やることは一つだけ。このベルトをしっかり防衛して、TRIBE TOKYO M.M.Aへ持ち帰ること、それだけです」

――小川選手はトーナメント決勝戦を闘うことなく暫定王者となりました。これについてはいかがですか。
小川「正直、猿飛流選手と闘いたかったです。試合をして勝ってケージの中でベルトを巻くのが、僕としては一番望んでいたことでした。でも、2回勝たないと優勝できないトーナメントで生き残れたのは僕ですから、ベルトを巻いていいと思っています」

――上田選手も、このトーナメントにエントリーされていました。この状況で挑戦することについてはいかがお考えですか。
上田「このお話をいただいた時、正直言って猿飛流選手にも小川選手にも申し訳ないという気持ちがありました。でも、パンクラスさんから『上田選手が諦めない限りチャンスは来るんです』と言っていただいて。僕は、ずっとこのパンクラスで闘い続けて来ました。だからこそ来たチャンスだと思いますし、ここに全てをぶつけて、もし勝つことができれば、闘う相手はもう決まっていますので、そちらに全力を注ぎたいと思います。今は、小川選手とのこの一戦だけに集中して、全力で獲りに行きたいと思っています」

――小川選手は、過去2度(※2017年8月、2018年12月)、上田選手と闘って敗れています。そのころと比べてどのように変化していますか。
小川「負けたのは4年前と3年前で、結構前の話で。そこから僕はMMAというものの捉え方を改めて勉強して、3年前とは捉え方も考え方も違います。過去には上田選手に負けていますけど、それに対して怖さとかもありません。僕としては3戦目っていう感覚ではなくて、今、自分ができることがあるので、それを貫けば絶対勝てると思っています」

――上田選手から見ると、過去に勝っている小川選手は闘いやすい相手でしょうか。
上田「1回目も2 回目もしんどくて、ギリギリの闘いでした。今回は3回目になるんですけど、初めて闘う相手だと思ってしっかり準備して臨みたいと思います」

――この試合はどこがキーポイントになると思いますか?
小川「過去の試合を見ていただければわかると思うんですけど、3年前の僕はずっと打撃にこだわった試合をしていました。でも、先ほどの質問でも話したように、僕はMMAをやるようにして、その中で打撃だったり、寝技だったり組み技だったり、そういうのを取り入れてやっているので、そこが以前と一番変わったところです」

上田「打投極全てが要ですね。1回目も2回目も、どちらかというと組みにこだわっていたところがあるので、今回はしっかり打撃の面でも強化している部分がありますので、そちらも見ていただければなと思います」

――王者は、今回初めての防衛戦ということになります。パンクラスのベルトを防衛するという部分では、今どのように考えていますか。
小川「防衛戦なんですけど、まだベルトをケージの中で巻いていないので、僕まだベルトをジムに持って行ってなくて、長南(亮)さんにも誰にも見せてないんですよ。それなので、しっかりケージの中で勝って、ベルトを巻いていただいて、それをジムに持ち帰りたいと思っています」

――では、上田選手にとってパンクラスのベルトへの朝鮮というのは?
上田「プロになってずっとパンクラスさんで闘わせていただいて。これは前の試合の時にも言ったんですけど、(この先)長い格闘技人生ではないと思っていますので、その中でも集大成だと思っています。今はもう、沖縄でも北海道でも“チャンピオン”が生まれていますし、僕の地元・福岡でも若い選手がどんどん育っていて。でも、福岡にはまだベルトを持って帰れていないので、自分がしっかりベルトを獲ることで、若い選手、未来ある選手たちに刺激を与えて行けたらなと思っています」

――TRIBEの話が出ましたが、先日の修斗(※9月20日・後楽園ホール)でTRIBE所属の2選手がすごい試合をしながらどちらも負けてしまいました(※後藤丈治が石橋佳大に判定負け、石井逸人が安藤達也に一本負け)。戦友2人の敗戦は、今の小川選手にどんな影響がありましたか。
小川「もちろん、その2戦もありますし、その前の若松佑弥VS仙三戦(2018年2月)とか、佐藤天のタイトルマッチ(2018年7月、グライコ・フランサ戦)も、そこからTRIBEにはベルトがないっていうのが……。でも、TRIBEってすごい良い環境で練習できているのに、選手が結果を残せていないっていうのが悔しくて。なので、今、清水(清隆)さんを除けば上の立場として、しっかりベルトを持ち帰りたいです。それで、少しでも後輩たちの刺激になればなと思います。やっぱりタイトルマッチは普通の一戦じゃなくて、違うんだなっていうところを見せてもらったので、今それを踏まえてしっかり練習しています。『ベルトを巻いてもいい選手』として練習をやっていますね」

――すごくいい環境で練習をできているのに、直近の試合で2人が負けてしまったというところで同様はありませんでしたか。
小川「動揺は少しありました。“なんで?”っていうのが少しあったんですけど、でも、ただ技術とかメンタルとか1つ1つが強くてもMMAでは勝てなくて、そこのリンクが2人にはちょっと足りなかったのかなと。2人からも、試合が終わったあと悪かったところを聞いて、MMA選手として、ただ打投極だけじゃなくて、メンタルも練習も含めてリンクされていなかったので、僕はそこをしっかりリンクさせて行きたいと思っています」

――どのようなKOPになりたいですか?
上田「今回2度目のタイトルマッチなんですけど、やっぱり僕はずっとやってきて、ずっとここで闘って来られたから今の自分があるっていう気持ちがあります。その集大成でチャンピオンになりたい。そして、今、同じ階級はどこも盛り上がっているので、できるかは分からないですけど、KOPとして他団体に乗り込めたらなという気持ちはありますし、パンクラスでも他団体の選手と闘ったりして。やっぱりパンクラスの園主が他団体で負けるのはすごく悔しいですし、勝てばすごく嬉しい。ですから、もしKOPになれば、同じ階級で無敵のKOPになりたいと思います」

小川「僕はアマチュア時代からTTFを除いてパンクラスでしか試合をしたことがありません。正直言って、今ランキングに入っている選手ではやりたいなっていう相手がいないので、他団体の強い選手とやってみたいと思っています」

――最後に、どんな試合、そして勝ち方をしたいですか。
上田「5分5Rなので、5R闘う覚悟でやります。ただ、その中でチャンスをつかめれば、しっかりそこで一本やKOを狙って行きたいと思います。5Rになれば、ドロドロの展開になる可能性もあります。でも、なったらなった時で、しっかり盛り上がる試合をしたいと思います。そして、でみれば完全決着で勝負を決めたいと思います」

小川「試合内容としては、全局面で勝てるようにして行きたいです。それから、初めてのメインイベントっていうことで、終わった後にお客さんや関係者のかたに『この大会よかったね』って思ってもらえるような、判定でもKO決着でもしっかりと締まるような試合をしたいです」

 両者ともに、ほぼ全てのキャリアをパンクラスで積んできた「パンクラス育ち」。また、後輩への目線も共通する。しかし、2人の色は全く違う。だから格闘技は面白い。
 なかなか終息を見せないコロナ禍の中、全ての人が不安や苦しみのさなかにいる。そんな今だからこそ、本物の強さを持ったKOPの誕生が待ち望まれているのではないだろうか。ベテラン同士の肉体と思い、そして魂がぶつかる一戦、見逃せない。

(写真・文/佐佐木 三桜)

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