アントニオ猪木&天龍源一郎&藤波辰爾が日本プロレス史に残る殿堂入り!「プロレスは、いいもんです。プロレスを長く愛してください」

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 14日、東京都・後楽園ホールにて日本プロレス史70周年記念大会『LEGACY』が開催され、アントニオ猪木、天龍源一郎、藤波辰爾が殿堂入りを果たした。

 日本プロレス殿堂会とは、藤波辰爾二世(LEONA)、長州力二世(池野慎太郎)、天龍源一郎二世(嶋田紋奈)によって結成された『二世会』が発起人となり、自身の父親をはじめとするプロレスの歴史を創ってきた選手たちを称えるために作られた組織および日本プロレス界に於ける殿堂入りシステム。
 故・力道山がデビューした1951年を日本のプロレスの起点と考えて70周年を祝う今大会は14日&15日の2DAYSで開催され、故・ジャイアント馬場、アントニオ猪木、故・ジャンボ鶴田、藤波辰爾、長州力、天龍源一郎の殿堂入りが決定している。

 この日本のプロレス文化そのものを称えるイベントには団体の垣根を超えて賛同者が集まり、両日にかけて新日本プロレス、全日本プロレス、みちのくプロレス、大日本プロレス、DDTプロレスリング、DRAGON GATE、プロレスリングNOAH、プロレスリングZERO1、2AWの9団体による提供試合が実施されることに。上記9団体に団体に属さない選手および全国に散っているフリーの大物選手もメインイベントのバトルロイヤルで数多く参加した。

 全試合終了後には殿堂入りセレモニーが行われ、この日はアントニオ猪木(インダクター:藤波辰爾)、天龍源一郎(インダクター:小橋建太)、藤波辰爾(インダクター:木村健悟)が殿堂入り。


 最初に殿堂入りを果たした猪木はリハビリ中のため来場こそ叶わなかったが、スクリーンでビデオメッセージが流され「隣の家がたまたまセレブ自恣の人だったので、金曜日にプロレスがあるときには呼んでくれて、部屋を真っ暗にして見たものです。情報もなかった時代にプロレスが大好きで、俺も最初のプロレスを見てたんですね。まさかブラジルに行ってこういう形で入門するとは思ってなかったけど(笑)まあまあ、これも運命というか、宿命というか、ただの偶然ではないなと思います」と笑顔で自身のプロレスとの出会いを振り返った。

 続いて殿堂入りを果たした天龍は「日本プロレス殿堂会第1回目で諸先輩方を差し置いて私が受賞することになりましたが、生きてる限りは未来につながる希望になれたらと思い、僭越ながらお受けすることと相成りました。今日をきっかけに、プロレスラーがプロレスラーでいることにもっと誇りを持ち、プロレスファンがファンであることを誇りに思ってください。プロレスは伝承の宝庫です。脈々と引き継がれていく、日本に根づいたプロレスを、これからも皆さんよろしくお願いします。プロレスは、いいもんです。皆さん、プロレスを長く愛してください。お願いします」と熱いプロレス愛をスピーチ。

 続いて殿堂入りを果たした藤波は「この殿堂入りというのは、我々レスラー自分の頑張りだけではない、世の中のレスラー、色んなライバル、それを支えてくれるファンの皆さん・関係者の皆さんの力があってのことだと思っています。2015年にWWEの殿堂入りを自分が受けたときに、ものすごい衝撃を受けました。『やってきてよかった!』という思い、これを是非日本にもこういう物ができたら良いなと本当に心の底から思ってました」と喜びの声を上げた。

 全員での記念撮影を終え、締めのマイクを任された藤波は「最後のあいさつを任されました。もう最後のあいさつはこれしかないでしょう!アントニオ猪木さんの早くの快復を祈って、エールを贈る意味で、例の『1!2!3!ダー!』で行きます!ご唱和お願いします!行くぞーッ!1!2!3!ダァーーッッ!!」の掛け声とともに拳を天に突き上げた。


 大会終了後、改めて殿堂入りについて聞かれた藤波は「ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さん、本来であれば力道山先生……我々が大先輩と肩を並べるってのはおこがましいんですけどね。このプロレスというのを自分たちが先につなげていくために、早く渡したいというそういう願いもあってね、まず自分たちが」と胸中を明かす。
 天龍は「今日もたくさんの選手の方がリングに上ってくれて頑張ってくれましたけど、これは、『こういうことがやれるんだよ、やれるのがプロレスだよ』っていうことで、心の糧にしてプロレスに邁進していってほしいと思いますよ。そのためには殿堂会がちゃんとうまく転がって行かれるようにしてやりたいと思ってます」と朗らかに笑った。

 そして最後にグータッチを交わした2人だったが、藤波が「グーを出してくるからグーパンチかと思ったよ(笑)」とおどけると天龍もニヤリと笑い返した。

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