越中詩郎が語った“後輩から見た”ザ・グレート・カブキ「言葉よりも姿勢で後輩たちに何かを教えてくださる方」
10日、日本プロレス殿堂会が主催する『LEGACY II』が後楽園ホールで開催。この日、マサ斎藤さん、グレート小鹿、ザ・グレート・カブキが新たに殿堂入りした。
カブキへのインダクターとして越中詩郎が登場し「カブキさんと私は、平成維震軍における関係がよく語られますが、実は私がこの業界に入ってから長きにわたる関係を築かさせていただいております。私が全日本プロレスに入門したとき、カブキさんは日本とアメリカを股にかけて活動しておりました。先輩方からは『カブキさんは怖いぞ』、『厳しいぞ』と言う話を聞いていましたので、最初に会う時非常に緊張したのを今でも覚えております。半年に一度ぐらい戻ってきて、影で試合を見ながら適切なアドバイスをしてくれたのも、今の自分にとってはすごい財産になっております」と感慨に浸る。
続けて平成維震軍時代に関して「月日が流れ、新日本プロレス、平成維震軍に合流していただくということになった時はほんとに不思議な感覚でした。プロレスならではの人と人とのめぐり合わせっていうのをものすごく実感いたしました。全日本時代の怖い先輩のイメージがあったので、上手くやっていけるか不安でしたが、一番最初の試合でガンガン相手に向かって行ってくれたこと、今でも鮮明に覚えています。実際、カブキさんが平成維震軍に加入して、平成維震軍は一回りも二回りも大きくなったと思っております。カブキさんは言葉よりも、そのようにプロレスラーとして姿勢で後輩たちに何かを教えてくださる方です。維新軍で再会できたことにより、カブキさんと新しい縁を築くことができた。私自身、プロレス人生においても意味深いものだと思っております。カブキさんこれからもプロレス界のために、後輩たちに顔を見せて、僕らの時と同じように厳しく指導してください。よろしくお願いします」と語った。
ザ・グレート・カブキはヌンチャクパフォーマンスから毒霧を吹くパフォーマンスで会場を沸かせたが、マイクを渡されると「こういう殿堂会を作っていただいたのも皆様のおかげです。どうもありがとうございます。俺喋るのだめなんだよ(苦笑)」と照れ笑いを浮かべた。