ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田&長州力が日本プロレス史に残る殿堂入り!来年10月に第二回大会も決定!「リングから降りた選手に殿堂会が少しでも役に立てたら」

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 15日、東京都・後楽園ホールにて日本プロレス史70周年記念大会『LEGACY』が開催され、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、長州力が殿堂入りを果たした。

 日本プロレス殿堂会とは、藤波辰爾二世(LEONA)、長州力二世(池野慎太郎)、天龍源一郎二世(嶋田紋奈)によって結成された『二世会』が発起人となり、自身の父親をはじめとするプロレスの歴史を創ってきた選手たちを称えるために作られた組織および日本プロレス界に於ける殿堂入りシステム。
 故・力道山がデビューした1951年を日本のプロレスの起点と考えて70周年を祝う今大会は14日&15日の2DAYSで開催され、故・ジャイアント馬場、アントニオ猪木、故・ジャンボ鶴田、藤波辰爾、長州力、天龍源一郎の殿堂入りが決定している。

 この日本のプロレス文化そのものを称えるイベントには団体の垣根を超えて賛同者が集まり、両日にかけて新日本プロレス、全日本プロレス、みちのくプロレス、大日本プロレス、DDTプロレスリング、DRAGON GATE、プロレスリングNOAH、プロレスリングZERO1、2AWの9団体による提供試合が実施されることに。上記9団体に団体に属さない選手および全国に散っているフリーの大物選手もメインイベントのバトルロイヤルで数多く参加した。

 全試合終了後には殿堂入りセレモニーが行われ、この日はジャイアント馬場(インダクター:和田京平)、ジャンボ鶴田(インダクター:和田京平)、長州力(インダクター:天龍源一郎)が殿堂入り。
 会場では、アントニオ猪木、将軍KYワカマツ、木村健悟、ザ・グレート・カブキ、川田利明、武藤敬司、ドリー・ファンクJr.、ミル・マスカラスから日本プロレス史70周年を祝うビデオメッセージも放映された。

 和田京平レフェリーはスピーチの中で馬場さんについて「ながーい付き合いさせていただきました。もう亡くなって20年になりますけど、こうして殿堂入りという名誉あるものを私が馬場さんに渡せるって、なんか一緒に居た時のこと思い出しました。馬場さん後楽園ホールで通路で必ず見てました。今日も見てると思います」と語る。
そして鶴田さんについては「僕が全日本プロレスでメインイベントのレフェリーができるようになったのは、ジャンボなんですよ。この武道館で、天龍源一郎vsジャンボ鶴田。そこで僕がニュートラルコーナーに立って『あぁ緊張してるってこういうことか』って。僕も緊張してたんですけど、あのジャンボが緊張してたんですね。天龍さんも緊張してた。『あーこれが武道館のメインイベントなんだなぁ』と思いました」と思い出を振り返りつつ、「天龍さんともよく控室で話したのは、『ジャンボをどうしたら怒らせられるか』。ほんとに手を抜くレスラーナンバーワンですよ、ジャンボはほんとに(笑)なんていうのかな?怒った姿見てないんですね」と笑いを誘った。

 そして、天龍は「長州という男を語るには、長州選手は嫌がるかもしれませんが、私は長州選手の人となりを見て、不器用でも一生懸命やっていれば日の目を見る、こんなに一生懸命やっているプロレスラーがいるもんだなというのが僕の彼に対する思いです。一番プロレスやってて楽しかったのは長州選手との毎日の闘いが日々楽しくて、ほんとに試合が待ち遠しいぐらいでした。今までの長州選手との数々闘いは私の誇りとなっています」とスピーチして長州さんを呼び込む。

 長州は「この殿堂会、藤波辰爾、天龍源一郎、3人で、そして娘、息子、彼らの気持ちを汲み、我々のあとに続く、このリングから降りた時に我々の後を継ぐ選手たちに少しでも、なにかできるんじゃないかということを、せめて背中を押して、何か少しでも負担を取り除いて、ココまで一生懸命頑張った選手をそのままで、見捨てること無く、この殿堂会で少しでも選手たちの役に立つということで、できた殿堂会です。今日の若い選手たちはまだまだ先は長いです。どうか、皆様がたのご声援で彼らを、このリングの中で熱い戦いができるようにどうか熱いご声援をこれからもよろしくお願いします」とスピーチした。

 そして最後には藤波辰爾も加わり、全員で「エイエイオー!」の三唱で大会を締めた。


 大会後、天龍は「40人だっけ?この1つの大会に集まるのって、各団体が色んな選手を出してくれて、ホントにこの業界にとっては奇異なことだと思うくらい協力的だったことを嬉しく思いますね。あとは、僕たちが殿堂会を上手く転がしていければいいと思ってます」と笑顔で大会を振り返る。
 そして長州は、殿堂会で懐かしい面々と会える場になるのではないかと問われると「それ以上にフアンの方が喜ぶでしょうね、ウン。是非そうなるように、願ってます」とあくまでファンファーストの姿勢を見せた。

 なお、2022年10月9日&10日には後楽園ホールにて第2回大会『LEGACY II』の開催も発表された。
 殿堂入りシステムは偉大な選手の名誉を称えるだけではなく、引退したレスラーのセカンドキャリア形成の後押しとしての側面も見受けられる。この殿堂入りシステムが命を削って長年闘い続けた選手たちの第二の人生に華を添えるものになっていくことを願いたい。

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