黒田哲広がターザン後藤の幻影に怯えながらも王座決定トーナメント1回戦突破!「27、8年経ってもやっぱトラウマっすね」

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 14日、東京都・新木場1stRINGで開催されたTTT『ATTACK7』にてTTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメントの開幕戦が行われ、黒田哲広&マスクドミステリーが1回戦を突破した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
 ガッツはFMWへのリスペクトからターザン後藤が働く『太楼ラーメン』に通い詰めて本人に認知され、ガッツワールド時代にはミスター雁之助に師事。さらに団体名の『TTT』はターザン後藤や冬木弘道らが“インディー統一”を目指して動くも旗揚げ前に崩壊した伝説の団体『FFF』から取っているなどその愛は筋金入りであり、TTTには黒田哲広、リッキー・フジ、怨霊、南条隼人、GOEMONといったPWCやFMWに縁ある選手たちが必ず参戦している。

 旗揚げ以降ほぼすべての大会が満員札止めとなるなど好調のTTTは、今年6月には団体独自のシングル王座であるTTT認定インディー統一無差別級王座を創設し、先月大会ではTTT認定インディー統一タッグ王座の創設も発表。今大会から初代タッグ王者決定トーナメントが開幕した。


 この日のメインイベントでは、トーナメント1回戦としてガッツ石島&井土徹也vs黒田哲広&マスクドミステリーの試合が実施。
 久々の王座戴冠を目指して意気揚々と出ていった黒田だったが、黒と黄色のワンショルダーに身を包み、腕を組みながら睨みつけるガッツの姿を見ると黒田は目に見えて狼狽。さらにガッツが特徴的なナックルの連打からジャンピングアームブリーカーを見舞い「立てコラ!」と怒鳴りつけると、黒田はターザン後藤の付き人を務めていた時代のトラウマが蘇ってしまい防戦一方の試合展開に。
 しかし若手の井土が出てくると元気を取り戻し、コーナーポストを使った“哲っちゃん足殺し”や、哲っちゃんカッター、冬木スペシャルなどで猛攻をかけて逆転し、最終盤にガッツとミステリーの対面を作り出す。
 インディープロレス界屈指のヘビー級同士であるガッツとミステリーは重厚な肉弾戦を展開し、ガッツがラリアットからのゴーストバスターと必勝コンボを決めるものの、黒田がトラウマを振り払うようなレフトハンドラリアットでガッツをなぎ倒してミステリーをアシスト。ミステリーの必殺技であるチョークスラムをガッツがサムソンクラッチで丸め込んであわやの場面を作り出すものの、最後はミステリーがガッツのラリアットをキャッチしてのチョークスラムで試合を決めた。

 2005年のデビュー時から常にガッツと行動をともにしてきたミステリーだが、ガッツからの3カウント勝利は実に14年ぶり。
ミステリーは「これでちょっと『背負っちゃったな』って気がしてます。ガッツに勝ったということは俺にとってすごい重いことなんで。僕らの底力、プロレスの重みで最後まで走りきって初代王座獲りに行きます!」と気炎を上げた。

 黒田はミステリーの勝利を祝福しつつ久々の王座体感に向けて意欲。そしてガッツのターザン後藤殺法について触れ、「やっぱトラウマっすね。27、8年経ってもアレが出ると恐縮しちゃうというか……」と未だに鬼神の幻影におびえているという心情を吐露した。

 なお、黒田&ミステリーは9月4日のTTT新木場大会『ATTACK8』にてTTT純血タッグの“T-odds”TORU&瀧澤晃頼とトーナメント2回戦で対戦することが決まった。

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