【試合詳細】8・10 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】藤原秀旺vs藤田ミノル 【インディー統一タッグ】ガッツ石島&橋之介vs定アキラ&秀警察S.W.A.T 瀧澤晃頼&中野貴人&神野聖人vs阿部史典&政岡純&中村宗達 マスクドミステリー&KURO-OBIvs高梨将弘&バナナ千賀 神崎ユウキvs大家健

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『CONVICTION 8』
日程:2024年8月10日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:192人(満員)

▼「新木場闘会始」 15分1本勝負
●神崎ユウキ
8分49秒 ラ・マヒストラルを切り返しての片エビ固め
○大家健(ガン☆プロ)

▼「SURVIVAL TAG WAR」 30分1本勝負
マスクドミステリー/●KURO-OBI(トライフォース柔術アカデミー)
9分42秒 千賀のトラースキック→エビ固め
○高梨将弘(DDT)/バナナ千賀(フリー)

▼「スペシャルシングル6人マッチ」 45分1本勝負
[ラッキートリガーズ]○瀧澤晃頼/中野貴人(BASARA)/神野聖人(BASARA)
10分11秒 RKO→片エビ固め
阿部史典(格闘探偵団)/政岡純(フリー)/●中村宗達(ガン☆プロ)

▼TTT認定インディー統一タッグ王座決定戦 60分1本勝負
[れいわ鬼神組]ガッツ石島/○橋之介
13分49秒 スカイツイスタープレス→片エビ固め
[ゴキブリ商会]定アキラ(AlmaLibre)/●秀警察S.W.A.T
※れいわ鬼神組が第8代王者となる。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者/ゴキブリ商会】●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
16分11秒 変形サムソンクラッチ
【挑戦者】○藤田ミノル(フリー)
※第8代王者が2度目の防衛に失敗。藤田が新王者となる。

藤田ミノルがユニオンMAX&インディー統一無差別級の二冠王戴冠!ガッツ&橋之介がタッグ王座奪取もゴキブリ商会がゴネて大混乱!KURO-OBIがTTT入団!

大会開始前


 非常に蒸し暑いにも関わらず、会場前の小テーブル前には狂信者たちが終結。団体スタッフの解散命令にも耳を貸すこと無くゴキブリ商会の登場を待ちわびる。
 ゴキブリ商会のゲリラ記者会見が始まると、パートナー後藤恵介の負傷欠場によってTTT認定インディー統一タッグ王座を返上することになった定が声明を発表。
 後藤の欠場・返上はすべてSNS上で発信されていたが、定は「皆様はSNSで頭が毒されています。SNSで言ったことは全部信じないでください。これが現代の闇です。SNS程度で発表された返上は事実ではありません」と発表。今日はベルトすら持ってきていないことを明かす。
 石川会長が激怒するも「うるせぇジジイ!テメェさらっちまうぞ!沈めちまうぞ海に!」と恫喝して黙らせる。

 ブチ切れたガッツがゴキブリ商会を会場内へと連れ込み、リング周辺で押し問答。
 定は返上などは認めないと強調し、「あんまり言うならおたくがお金をかけて創ったベルト、練馬の川に捨てますよ?」と脅迫。ガッツが「そんな田舎に捨てんなコノヤロー!練馬なんて23区内に入ってないだろ!練馬なんて東京じゃねーだろ!埼玉の植民地だろ!」と暴言を吐くと、会場の練馬区民から大ブーイング。

 この暴挙を見た大家健が飛び込んできて止めようとするも、あえなく秀警察に逮捕されて連行されていった。

第1試合


 大家がノリノリでバッコミに乗って入場し、最後の最後に「wow wow wow... バッコミニケーション!」で拳を築き上げようとした瞬間に先に入場していた神崎がドロップキックで奇襲して場外に叩き出し、ウルトラ・タイガー・ドロップで追撃。

 神崎がリング内に放り込んで串刺しバックエルボーから串刺しジャンピングエルボー、ダイビング・クロスボディ、ハーフハッチ・スープレックス、脇固めからのクロスフェイスと猛攻。さらにボディスラムでセットしてフロッグ・スプラッシュを発射するが、大家が回避したため自爆してしまう。

 神崎はすぐに起きてコーナーで大家の顔面を踏みつけ、ロープに振ってバックエルボーからサマーソルトドロップ、ロープに振ってフライング・フォアアーム。もう1度ボディスラムからコーナーに上る。コーナー上に追いすがってきた大家をエルボーで叩き落とし、2発目のフロッグ・スプラッシュを発射。これは大家が剣山で迎撃し、神崎は大ダメージを負って場外へと転がり出る。


 大家は追っていって観客席のド真ん中でナックルを連打。リングに戻してカミカゼから足を踏み鳴らして炎のスピアーを狙うが、神崎が低空ドロップキックでカウンターしDDT。神崎が足を止めてのエルボー合戦を制し、大家のラリアットをスライディングでかわしてフライング・フォアアーム。そしてついにフロッグ・スプラッシュをクリーンヒットさせるもカウントは2。

 神崎はレインメーカー式のブサイク・ニーを狙うが、大家が丸め込んで切り返す。神崎はすぐキックアウトしてゼロ距離ブサイク・ニーからスモールパッケージ、バックスライド、ラ・マヒストラルと丸め込みを連発。最後のラ・マヒストラルをひっくり返してエビ固めに捕らえた大家が3カウントを奪った。

 この結末に納得できない神崎が大家に殴りかかり、2人はもみ合いながら退場していった。

第2試合


 柔術黒帯という確かな実力、入場曲の『オリンピア』、そこはかとなく漂うドインディー臭、その他オールドファンが大好きな要素がギッシリ詰まったKURO-OBIはTTT本戦出場は3回目にも関わらず早くも大人気。前回大会でのミステリーとの対戦を経てタッグを結成するに至り、“オールドアメリカンプロレス&柔術”という絶妙なマリアージュを生み出している。

 KURO-OBIと高梨の対面でゴング。じっくりしたグラウンドの展開となり、プロレスと柔術の色の違いを見せつつクリーンブレイク。両者タッチ。
 ミステリーと千賀がリストの取り合いからグラウンドでの足の取り合い。千賀のアンクルホールドを外したミステリーがKURO-OBIにタッチ。

 千賀が柔術風に寝転んで猪木アリ状態を作り出すも、KURO-OBIは並ぶように寝転んで足を取りアンクルホールドへ。高梨が必死のカット。KURO-OBIはグラウンドで胴絞めスリーパーホールドも、高梨がまたもカットし、マスクに手をかけながらサミング。怯んだKURO-OBIを千賀がスクールボーイで丸め込みつつ低空ドロップキックで追撃。

 千賀&高梨が2人でストンピング連打。千賀はKURO-OBIの足に噛みつくが、夏場の中年男性の素足を口に含むのはキツいものがあったのか、つらそうにえずき始める。さらに頭部への噛みつき攻撃を放つも、夏場の中年男性の頭皮はキツいものがあったのか、つらそうにミサイルキック。KURO-OBIはこれをかわして自爆させソバットで追撃。ミステリーにタッチ。

 ミステリーは千賀をクロスチョップで倒し、串刺しバックエルボーからブレーンバスター。さらにエプロンからセントーン・アトミコを狙うが、高梨が足払いをかけて場外に落としストンピング&ナックル連打からリングに放り込む。千賀が延髄切りを放つもミステリーは回避してチョークスラムを狙う。暴れて脱出した千賀がネックブリーカーを見舞って高梨にタッチ。

 高梨はミステリーにナックル連打から鼻を摘んでソバットからドロップキック。さらに鼻を摘んでロープに飛ぶが、ミステリーがパワースラムで迎撃してKURO-OBIにタッチ。


 KURO-OBIは腕十字を狙うが高梨は素早くロープへ。KURO-OBIはスリーパーホールドに捕らえるが、高梨がチンクラッシャーで脱出。高梨&千賀がダブルのぐるぐるパンチ、高梨のトラースキック+千賀の延髄切りの合体攻撃が炸裂。
 これはミステリーが救援に入り、混戦の中でKURO-OBIが高梨に腕十字。千賀が飛び込んできてKURO-OBIにトラースキックを叩き込み。高梨が押さえ込んで3カウントを奪った。

 その後、ミステリーがマイクを要求。

ミステリー「ここで1つ、今日ご来場の皆さん、見守ってくださってるファンの皆様にご報告があります。本当は勝って報告したかったんですけど……石川会長、どうぞ。(※石川会長がリングへ)この8月より、TTTに新メンバーが増えます!KURO-OBI選手です!第6の男として、KURO-OBIさんがTTTに加わりました!」

 石川会長からKURO-OBIへTTTの団体Tシャツが手渡され、その場で着用。

ミステリー「中々驚かれる方もいるかもしれませんが、実は私が一番驚いていたりします(笑)なにか一言ございますれば」
KURO-OBI「こんばんは、KURO-OBIです!一応、今日で3周年になりました」
ミステリー「そーなの?!」
KURO-OBI「そうなんです。最初、ハードヒットから始めて3年でTTTにたどり着きました。これから12月28日の後楽園に向けて頑張っていきましょう、盛り上がっていきましょう!ありがとうございました!」
ミステリー「KURO-OBI選手です、よろしくお願いします!」

第3試合


 愛人タッグに瀧澤を加えた【ラッキートリガーズ】がこの日から始動。仲睦まじい様子を見せるラッキートリガーズに対し、なぜか阿部と政岡は入場時から非常に険悪なムード。
 ラッキートリガーズが『愛をとりもどせ!!』のメタルカバーバージョンで入場し、阿部が長い長い前奏に「壮大な入場曲で入ってきやがって」と文句を言う。

 阿部が先発で出ていくと、政岡が後ろからヒザ裏を蹴りつけて挑発。阿部が怒る中、瀧澤と阿部の対面でゴング。
 テクニカルな腕の取り合いからクリーンブレイク。両者タッチ。
 中野と中村の対面。中村が足払いからロープに飛び、スピードで翻弄していくも中野が的確なドロップキックでカウンター。神野との連携で中村に連撃し、瀧澤にタッチ。
 瀧澤は後頭部へのエルボースタンプ連打。さらにエルボー合戦に打ち勝ってロープに飛ぶが、エプロンから政岡が一撃入れロープを使ったチンクラッシャー。さらに場外でMJボードで滅多打ちにしていくと、阿部が「悪いことやめろ!」と激怒。中村は阿部にタッチ。
 阿部は瀧澤をロープに振ってバックエルボー。政岡に「悪いことしないな?悪いことしないな?」とビンタでタッチしようとするが、政岡も同時にビンタ。
 政岡はロープワークをしながら瀧澤の顔面を踏みつけていき、フットスタンプで追撃。中村にタッチ。阿部は「悪いことすんな。絶対使うな」とMJボードを観客席の中に置いてきてしまう。

 中村は瀧澤をロープに振ってランニングエルボーからスリーパーホールド、首4の字固め。阿部にタッチ。


 阿部は瀧澤に回転浄土宗からサッカーボールキック。連続エビ固めでスタミナを奪って行くが、瀧澤は怒りのエルボー連打。阿部が強烈な一撃で怯ませてロープに飛ぶも、瀧澤はカウンターのランニング・クロスボディ。神野にタッチ。

 神野は阿部、中村、政岡を次々とボディスラム。阿部がバックを取っていくが、腕力のみで振り払い、その瞬間に中野が飛び込んできて延髄切り。さらに神野が中野をファンタスティック・フリップで叩きつけ、アイアンクローを狙うが阿部が丸め込みつつビンタ。ロープに飛ぶも神野がショルダータックルで吹っ飛ばす。ロープ際に吹っ飛んだ阿部に政岡がブラインドタッチ。

 政岡は神野の鼻をつまみ上げて行くと、阿部が「悪いことすんな!」とカットに来る。政岡が阿部を蹴りつけて撃退も、この隙を見逃さず神野が逆水平チョップ連打。政岡はビックブーツ連打からヒザへの低空ドロップキック。さらにかかと落としを発射も、キャッチした神野がパワーボムの体勢。回転エビ固めで切り返した政岡がフェイント混じりの低空トラースキックを叩き込むが、即座に起きた神野がラリアット。両者タッチ。

 中村が瀧澤へエルボー連打からランニングエルボー。阿部が加勢に入って2人でロープに振るが、瀧澤が阿部の攻撃を中村に誤爆させる。阿部はビンタから伊良部パンチを狙うが、政岡が横から割って入って瀧澤にかかと落とし。中村がムネタツドライバー91でぶっ刺すも、愛人タッグがカット。

 中村&政岡が神野をロープに振るが、神野がダブルラリアット。阿部が伊良部パンチを発射するも、神野がカウンターのラリアット。さらに、中村へ神野のラリアット+中野のジャンピング・ラリアットのサンドイッチ攻撃。場外へ逃れた阿部&政岡へ、神野が中野をリフトアップして投擲。

 瀧澤が中村へRKOを狙うが、中村が首固めからバックスライド。返した瀧澤が即座に飛びついてRKOを決めて3カウントを奪った。

瀧澤「オイ、政岡純。お前の持ってる6人タッグ、今メンバー揃ってないけど、勝ったんでタイトル挑戦させてもらいたいです……って中野が言っています!」
神野「俺達は強い!……って中野が言ってます!」
中野「お前らやる気あるんか無いんかどっちや?!晃頼さん、行けますよね?!」
瀧澤「いけるよぉ」
中野「政岡さんが持ってるあのベルト、一発で俺達なら獲れる自信がありまっせ~!ということで次回の新木場、9月14日!俺達が6人タッグのベルト獲ってやりたいと思います!」

 第3試合終了後には石川会長がリングに上がり、今年も秋の商店会プロレスが行なわれることが発表。
 今年は、日本の伝統文化であるお笑いとプロレスを融合させたイベントとして『演芸とプロレスのエキサイティング笑店会フェスティバル2024』が開催。下記の3日程・3商店会にて行なわれる。

9月15日(日) 伝通院前通り三盛会(14:00開始予定)
9月28日(土) 末広通り商店会(10:00開始予定)
10月6日(日) 巣鴨大鳥神社商店街(14:00開始予定)

第4試合


 インディー統一タッグ王座は【ゴキブリ商会】定アキラ&後藤恵介が戴冠しており、大型選手2人のパワーファイトで無双していた。
 しかし、後藤が7月の試合で頭部を負傷し、療養のために地元・山形へ帰郷することになったことから同王座を返上。空位となった王座を争い、【れいわ鬼神組】ガッツ石島&橋之介vs【ゴキブリ商会】定アキラ&秀警察S.W.A.Tのカードで新王者決定戦が行なわれることに。
 しかし、この日の大会オープニングでは定がゴネにゴネて「返上などしていない」と主張しベルトすら持ってきていないことが明らかになり、暗雲に包まれた中での新王者決定戦となった。

 入場してきたガッツが「ベルトどこだベルト!」と激怒すると、定は「SNSに踊らされてんじゃないよ。現代社会の闇ですよ」と飄々とした様子。


 ゴキブリ商会の奇襲から試合が始まるも、橋之介が2人を場外に放りだしてプランチャを決めて先制。橋之介が定が串刺しバックエルボーを発射するも、キャッチした定がそのままバックブリーカー。背中へのダイビング・フットスタンプで追撃すると橋之介が背中を押さえてのたうち回る。
 代わる秀警察は背中へのエルボー連打から敬礼式エルボードロップ。定にタッチ。
 定はペンデュラム・パックブリーカーを連打し、橋之介のエルボー連打を涼しい表情で受けきって顔面かきむしりからアイリッシュ・ウィップ。秀警察にタッチ。
 秀警察は背中へのストンピング連打から敬礼式エルボー。ボディスラムで叩きつけて定にタッチ。

 定は急角度逆エビ固めで絞り上げ、秀警察にタッチ。
 秀警察がロープに飛ぶと橋之介はカウンターのドロップキックを狙う。これはかわされて自爆するも、2発目をヒットさせてガッツにタッチ。

 ガッツは秀警察、定をショルダータックルでふっ飛ばし、2人にロープへ振られるとダブルラリアットでなぎ倒す。しかし秀警察はガッツをレフェリーにぶつけようとし、その隙を狙ってローブローから敬礼式リバースDDT。定にタッチ。

 定はガッツへ串刺しバックエルボーから後頭部への低空トラースキック。さらにナックル連打も、ガッツが鬼神ナックルから串刺しラリアット、ブルドッギング・ヘッドロック、WARスペシャルと得意技で畳み掛ける。
 ガッツと定は真っ向からの殴り合いを経てヘッドバッド合戦を展開。定が制してブレーンバスターで叩きつけ、トラースキックからロープに飛ぶ。ガッツはカウンターのニールキックを叩き込み、ロープに振ってパワースラム。返した定がショットガン・ドロップキックを叩き込むも、ガッツは倒れずラリアット。両者大の字になり、ダブルダウンからタッチへ。


 橋之介と秀警察の対面。秀警察がサミングからロープに飛びランニング・ネックブリーカー・ドロップ。ボディブロー連打から地獄突きを見舞ってロープに振るが、橋之介がハンドスプリングエルボーで反撃し旋回式ファルコンアロー。コーナー下にセットして必殺のスワントーンボムを発射するも、かわされて自爆。定がすかさずバズソーキックで追撃し、トレイン攻撃からニーアッパー。秀警察が延髄切り、定がエルボー、秀警察がブルーサンダー・ボムと連撃するもガッツがカット。定が死角からのトラースキックでガッツをKOする。


 秀警察はモゾモゾとポケットをあさり、ガッツへパウダーを噴射。しかし、これが秀警察に誤爆。ガッツが秀警察へ延髄切り、橋之介が定にローリング・エルボー。
 ガッツが秀警察をパワーボムで叩きつけてコーナー下にセットし、橋之介が新必殺技のスカイツイスタープレスを綺麗に決めて3カウントを奪った。

 ガッツ&橋之介が新王者となるも、ベルトがないことに不満顔。橋之介の勝利曲が流れる中で定がマイクを取る。

定「止めろ止めろコノヤロー!始めに言ったよね?認めないって。返上しないって言ったよね?大体お前、客も気づいてんだろ?こんな負け役になってなにが嬉しいんだ。俺の心にあるリアルな話をしようか。今、ゴキブリ商会、後藤、俺のパートナー。アイツは今怪我と闘ってます。アイツが帰ってくるまで俺はどんな手段を使ってでもこのベルトを持ち続けるんだ。後藤が帰ってくるまで、俺は絶対にベルトを持ち続ける。どんな手段でもだ」
ガッツ「お前続けるっつってもチャンピオンじゃねーだろ俺らが勝ったんだからお前!ベルト持って来いコラ!」
定「物理的に俺が持ってれば俺がチャンピオンなの。分かる?黄色いおデブ?」
ガッツ「どんだけ理不尽なんだお前!」
定「分かった分かった。黄色いおデブ、お話しようか。お前らが今日勝って暫定チャンピオン?」
ガッツ「暫定じゃねーよ今日勝ったんだから!」
定「そして?俺らゴキブリ商会はリアルなチャンピオン。仕方ないから、今日この負け役に勝ったご褒美として次のTTT、どっちがリアルなチャンピオンか。統一戦と行こうじゃねえか」
ガッツ「なんだ統一戦って?!俺らがチャンピオンなんだよ!勝手なルール作るんじゃねーよコノヤロー?!」
定「それまでに俺のパートナー、後藤はいないけども、誰か連れて来るから楽しみに待っていてください。皆さん、乞うご期待」

 定&秀警察が去っていく。

ガッツ「(観客へ)拍手してるけど意味分かんないですよ?!えー……我々、橋之介が3カウント獲ってチャンピオンになったのになぜかベルトがない。でも俺達が8代目王者なんですよね?意味が分かりませんけど、分かりました!次の9月14日の新木場で統一戦勝って!……統一戦って認めたくないけど!勝って俺らが真のチャンピオンにになりますので皆さん応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

第5試合


 渡鳥として海外に旅立ったことでTTTにはもう現れないと思われていた秀旺は、今年5月に突然現れてTTTを再侵略。6月には因縁あるガッツ石島を下してインディー統一無差別級王座戴冠を再戴冠。
 前回大会で阿部史典を破った後には、自身の売店を設営をしていた無関係の藤田ミノルを唐突に挑戦者に指名するなど、その奇行ぶりに磨きをかけている。

 秀旺は入場時に祭壇を設営し、2柱のモアイ像と福助人形に祈りを捧げる。

 ゴングが鳴ると、両者しばらく触れ合うこと無くゆっくりとリングを回る。
 すると秀旺はするりとリングを降り、リングの四隅にモアイ像と福助人形を配置し、魔法陣を敷く。

 ゆったりとしたロックアップ、手4つでの力比べからリストの取り合い、ヘッドロックからのヘッドシザースの攻防からクリーンブレイク。
 足を止めてのチョップ合戦が展開され、藤田がヘッドロックからショルダータックル。秀旺は場外に出てたっぷり間を取ってからリングに戻り、逆水平チョップを連打。藤田の反撃を受け、倒れ込む際にローブローを叩き込む。

 秀旺はナックル連打から福助人形を使ったサミング。場外に連れ出しながらモアイ像を使ったサミング。さらにチョーク攻撃から顔面を踏みつけ「来いよ」と挑発。藤田は「なんだお前。誰に言ってんだッ!」とブチ切れて逆水平チョップも、秀旺はサミングからナックル連打。コーナーでの逆水平チョップからチョーク攻撃、さらに串刺しラリアットを狙うが藤田が逆水平チョップ連打からのフライング・ショルダーで反撃開始。


 藤田はアンクルロックからニークラッシャー、再びアンクルロックからグラウンド式へと移行。後頭部への串刺しニーから河津掛け。さらに「藤原秀旺!サヨナラ!」とSAYONARAでぶっ刺すもカウントは2。

 藤田は串刺しラリアットを狙うが、秀旺がブートで迎撃してフライング・ラリアット。さらにフライング・ニールキックからラリアットを放つも、藤田もラリアットで迎撃して正面衝突。藤田がバックを取ると秀旺が後ろ足を蹴り上げての急所攻撃。藤田も倒れ込む際に足を振り上げて急所蹴り。両者股間を押さえてうずくまる。

 秀旺が場外へエスケープして祭壇で聖水を飲んでいると、突然リングへ定&秀警察が乱入。定がレフェリーを引き付けている間に秀警察が藤田をタコ殴りに。

 秀旺はサーベルを持ち込んで藤田をぶん殴り、ロマンチックを突き抜けろ!を決めるもカウントは2。秀警察がレフェリーを引き付けている間に定が藤田を羽交い締めにして秀旺がフライング・ラリアットを発射も、これは定に誤爆。
 藤田はチンクラッシャーからロープを掴みながらの変形サムソンクラッチ。レフェリーが気付かず3カウントを叩き、藤田の勝利が決まった。

 秀旺はこの結末に納得できない様子であったが、藤田に両手の中指を突き立ててからリングアウト。セコンドとしてベルトを運んできていた神崎に暴行を加えて八つ当たりし、観客席でスクワットして余力を残していることをアピールしてから退場していく。

藤田「やった!やったぞコラ!やった!俺やったよ!勝った!TTTでマイクを握るのは初めてかも知れないので、改めて自己紹介させてください。私が、本日、TTT認定インディー統一無差別級チャンピオンになった藤田ぁ~~あああ?!ちょっと待て!」

 マイクの途中でミステリーがリングインしてきたのを見て藤田がうろたえる。

藤田「待って!上がるんじゃない!上がるんじゃない!上がんないでリングに!まだ喋ってないんだから私!……なんですか?」
ミステリー「タイトルマッチ見てて、藤田さんがチャンピオンになっていても立ってもいられず出てきてしまいましたよ!そう、そのベルトに挑戦したいから!藤田ミノルとシングルマッチがしたいから!」
藤田「ちょっと待ってぇ?十数分前まで藤原秀旺がチャンピオンだったのに、切り替えが早すぎないですか?」
ミステリー「藤原秀旺が勝ってたら出てきてなかったかも知れないけど、藤田ミノルが勝手チャンピオンになったのを目の前で見たら、いても立ってもいられず出てきちゃうから!獲られたくないから!俺がやりたいから!」
藤田「はい。いいですか、喋って。私のターンでいいですか?タイトルマッチ、チックショー……いつやりますか?」
ミステリー「次回!」
藤田「はやいよぉ」
ミステリー「9月14日、土曜日新木場!」
藤田「ふざけんなよぉ」
ミステリー「ほら、石川会長もOK出してる」
藤田「チックショー。分かりました。来月ミステリーさんとタイトルマッチしますよ」
ミステリー「やりましょう!」
藤田「決定でいいですか?分かりました。じゃあもうやるということで」

 藤田とミステリーが握手を交わすも、藤田がガットショットからリング外へと放り出そうとする。しかし、ミステリーがリバースして藤田を場外に放り出す。

ミステリー「来月挑戦するのはこのマスクドミステリーだ!みんな!9月もタイトルマッチ見に来てくれるよな?!俺が挑戦者として藤田ミノルと闘えること、嬉しい!来月、ベルト持ってここに立ちます。そして12月は後楽園ホール大会もあります。今日入団したKURO-OBI選手もいます。みんな、リング上がってくれよ!」

 所属選手たちが続々とリングへ。勝って二冠王になったのに大会を締められそうにないことを感じ取った藤田が「チクショー……」と売店へ。

ミステリー「ちょっとこの意気込みで今日俺が締めるから!来月9月14日、ここ新木場大会、マスクドミステリーのタイトルマッチ、挑戦を見に来て欲しい。そして10月も11月も12月も新木場はあります。そして、12月28日後楽園ホール大会、みんな来てくれ!行くぞーッ!」
ガッツ「なんで1人で行こうとしてんだよ?!『みんなで行こうぜ後楽園!』だろ!」
ミステリー「ちょっと慣れないあまり、みんなで行こうぜ後楽園!って言おうと思って他の。俺1人で先に行こうとしちゃってた。ちょっと1人で行きかけたけどみんなで行きたいから、みんな立ってくれよ!行くぞーッ!みんなで行こうぜ!後楽園!」

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