山本”KID”徳郁の弟子でガン闘病中のフジタ”Jr”ハヤトが約1年半ぶりに後楽園ホールへ登場!「必ずこのリングに帰ってきてみちのくプロレスのチャンピオンと試合がしたい」

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 4日、東京都・後楽園ホールにて『みちのくプロレス2021年東京大会~一刀両断~』が行われ、フジタ“Jr”ハヤトが約1年半ぶりに後楽園ホールに登場した。

 フジタJrハヤトは、高校時代にレスリングの全国大会に出場し、みちのくプロレス入団後に山本”KID”徳郁に師事して総合格闘技も習得したハイブリッドな実力派レスラー。新日本プロレスの『SUPER J-CUP』や『BEST OF THE SUPER Jr.』に出場するなど他団体でも活躍しており、東北ローカル団体の選手ながらその知名度は高い。
 ハヤトは2017年から膝の靭帯完全断裂によりリハビリ生活を続けていたが、その最中でガン(脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫)が発見されさらなる闘病生活を強いられることになった。それでもハヤトは折れずに「師匠がガンで亡くなったので、それも重なってちょっとすげー病みましたけど、師匠が出来なかったことを俺がちゃんとその想いを背負ってまたリングへ帰って来たいと思います」と復帰を宣言し、一度は2019年6月の後楽園ホール大会での復帰が決まりかけるも抗癌剤治療による体調面から延期に。

 そんなハヤトを元気づけるべく2019年11月にみちのくプロレスがハヤトの支援大会かつプロデュース大会である『ハヤトエール』を開催。その際にハヤトは「ガンという大きいものに負けそうになるときもあるけど、上から徳さん(山本“KID”徳郁さん)も見てるんで、そこの分も俺が倒したいなって思うし、戦うことも諦めないし、俺が倒さないで誰が倒すんだって。いいんじゃないですかね、戦いながら病気と向き合っていくのも。俺は生きるためにそうしたいから先生も説得するし、まだやらなきゃいけないことがあるんで、絶対死ねないし。だから戦います」と復帰を宣言。人生も「復帰への気持ちが治療のモチベーションになっているなら、今それを奪うことは出来ない」とこれを許可し、同年12月の後楽園ホール大会でハヤトは盟友・拳剛を相手に1日限定復帰戦を実施。
 試合後、ハヤトは「“ガンに勝った男”としてもっと有名になるね。最高だあ。来年は宇宙大戦争にも出たい」と笑顔を見せ、再び治療とリハビリの日々へ。そしてこの日、ハヤトは3度目、4度目の手術を経て約1年半ぶりに後楽園ホールへと姿を見せた。


 移動は車椅子ながら、ハヤトは自分の足でリングインして立ちながらマイクを取り、「ホントは試合ができたら良かったんですけど。みちのくプロレスは、僕がいないと面白くないと思うんで。プロレス界も盛り上げたいですし、こんなクソみたいな世の中になって、格闘技というものが必要ねーみたいな雰囲気になりつつあるのがすげームカつくんで、俺はこの格闘技で皆さんを元気づけて、『コロナなんかに負けねえよ!』みたいな風にさせていきたいと思いますんで、もう少し休みますけど、必ずこのリングに帰ってきてみちのくのチャンピオンと試合ができたら良いなと思ってます」とハヤトらしい強気な発言も交えて完全復帰の目標を掲げ、リングを降りて再び車椅子に乗るとリングを名残惜しげに見つめながら去っていった。

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