「こんな体だけど、命張ってもう少し頑張りたい」ガンを克服し闘い続けるフジタ“Jr”ハヤトが持つ東北ジュニア王座に日高郁人が挑戦名乗り!

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 30日、東京都・後楽園ホールにて、『みちのくプロレス30周年記念 2023年東京大会Vol.1~自由闊達~』が開催され、フジタ“Jr”ハヤトの持つ東北ジュニアヘビー級王座に日高郁人が挑戦を表明した。

 フジタJrハヤトは、高校時代にレスリングの全国大会に出場し、みちのくプロレス入団後に山本”KID”徳郁に師事して総合格闘技も習得したハイブリッドな実力派レスラー。新日本プロレスの『SUPER J-CUP』や『BEST OF THE SUPER Jr.』に出場するなど他団体でも活躍しており、東北ローカル団体の選手ながらその知名度は高い。
 ハヤトは2017年から膝の靭帯完全断裂によりリハビリ生活を続けていたが、その最中でガン(脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫)が発見されさらなる闘病生活を強いられることになった。それでもハヤトは折れずに「師匠が出来なかったことを俺がちゃんとその想いを背負ってまたリングへ帰って来たいと思います」と復帰を宣言し、一度は2019年6月の後楽園ホール大会での復帰が決まりかけるも抗癌剤治療による体調面から延期に。
 しかし、ハヤトは「上から徳さん(山本“KID”徳郁さん)も見てるしまだやらなきゃいけないことがあるんで、絶対死ねない」と復帰を諦めることなくリハビリを続け、紆余曲折の末に昨年7月1日の後楽園ホール大会で復帰。復帰戦でMUSASHIから東北ジュニア王座を奪取し、これからのみちのくプロレスを牽引していく野望をぶち上げた。

 この日、メインイベントに出場したハヤトは、旧縁ある望月成晃とタッグを結成。対するは、NWAインターナショナルライトタッグ王座の戴冠歴もある日高郁人&阿部史典の格闘探偵団タッグ。

 全員バチバチファイトに定評のある選手なだけに期待が集まっていた試合だが、序盤から激しい蹴り合いやビンタの応酬が繰り広げられ、場内は大盛りあがり。
 ハヤトは日高とのバチバチの蹴り合いの中で「痛い!」と叫びながら笑みを浮かべ、ビンタ&ローキックの雨あられ。ハヤトの闘病中から対戦を熱望していた阿部が真っ向からの打ち合いを挑んでいくと、大歓声を上げていた観衆が「うわっ……」と正気に戻った声を上げるほどのえげつない打撃が阿部を襲う。
 終盤には、ハヤトと日高によって『ゴツッ』という骨と骨がぶつかり合う音が響くヘッドバッド合戦が展開されるが、ショーンキャプチャーを狙った日高を望月が場外に押し留めてハヤトと阿部の一騎打ちの構図に。
 阿部はその石頭でハヤトにヘッドバッドを見舞っていき、顔面に伊良部パンチをクリーンヒット。しかし、ハヤトはこれを耐えきり、2発目の伊良部パンチをキャッチして腕十字。そのままK.I.D(※胴締めフロントネックロック)に持ち込んでギブアップを奪った。

 試合後、ハヤトは阿部に対しては「僕がガンで休んでる間に、ずーっと『フジタ”Jr”ハヤトとやりてぇやりてぇ』って言ってくれてたんで、待たせたねえ!ありがとうございました。また組んでも面白いと思うんで、組んでこのオッサンたちを倒しましょう」と笑顔で語りかけて握手を交わすも、望月&日高のベテラン勢には塩対応。

 その後、ハヤトは「7月1日にガンを克服して復帰して、このベルトまだ1年で1回しか防衛戦してません。まあ、せっかくなんで今のみちのくプロレスの中の選手、誰でもいい。挑戦したいって奴はここに上がってこい。みちのくプロレス、若い選手……」と所属の若手選手との防衛戦を熱望するも、上がってきたのは日高のみ。


 日高は、「んなに防衛戦やりたいんだったら、この、東北ジュニアの初代王者決定リーグ戦に出ていた俺が相手だ!」と説得力に疑問が残る宣戦布告。
 バックステージでは、「アイツは今もガンと闘って、リングに上ってんだろ?アイツが復帰前、一緒に練習した。あんときだって、今だって、あんなに大病を克服してまだリングに上ってる。アイツには本当に敬服するよ。でもなあ、1人のプロレスラーとしては負けちゃいられないんだよ!お互い死にものぐるいでやろうぜ」と思いを吐露した。

 一方、ハヤトは「負けてベルト取られるんだったらそれが引退試合でいいぐらい。それぐらい自信がある。絶対負けない」と防衛に自信。
 そして、「この金髪のおっさん以外、俺に挑戦する気はない。いつまでもいつまでもビビってるんだったら、マジで他団体のやつらとこのベルトかけて試合するからな?」と所属の若手に向けて警鐘を鳴らした。

 そして、翌日にGLEATのTDCホール大会メインで伊藤貴則の持つLIDET UWF世界王座に挑むことに触れ、「復帰して1年記念。他団体のベルト。しかもメイン。持ってるわ。本当に。神の子ですよ。これもキッドさんから譲り受けたスター性なんだよ」と上機嫌に語りつつも、「『いや、明日もハヤト見れるから』って思ってる俺のファン。そんなんじゃ後悔するぞ。いつ終わってもおかしくないんだから。俺は本当に選手、先輩、他団体、メジャー、インディー、関係ない。俺が戦ってるのは、世の中にある、エンターテイメント、スポーツ、格闘技全部だ。その中でプロレスというワードが格闘技の中でも、もっともっと上の枠に入るように広げていけるように。僕もこんな体ですけど、命張って、もう少し頑張りたいなと思ってるんで」と思い詰めた表情も見せつつ淡々と思いを口にした。

 しかし、最後は柔和な笑みを見せ、「みちのく、次のホールは宇宙大戦争ですよ、ついに。準備しておきます。着ぐるみか何かを。そろそろ楽しい試合もしたいんで。しんどい試合はきついんで」と、宇宙大戦争参戦もほのめかしつつ去っていった。

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