21歳のプロレスラーが地元徳島初凱旋!同郷の先輩に負けてなお闘志を燃やし「勝利する姿を地元のファンに見せたい」

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 3月2日、徳島県とくぎんトモニホールで『徳島税理士PRO(R) 音瀬泰彦税理士事務所Presents みちのくプロレス徳島大会 』が開催。セミファイナルでは地元徳島県出身のGAINAと佐野蒼嵐(あらん)のシングルマッチが行われた。

 大阪プロレス所属の佐野はみちのくプロレスには2度目の出場で、徳島県阿波市出身の若干21歳。プロレスラーのキャリアは2年余だがめきめきと頭角をあらわしてきた気鋭の新人であり、2月24日の大阪・アゼリア大正ホールで行われた『大阪タッグフェスティバル~優勝決定戦』ではタイガースマスクと組んで優勝の快挙を果たしている。

 一方今回佐野に胸を貸すGAINAは、徳島県木澤村の出身で1999年にみちのくプロレスでデビューして以来恵まれた体格を活かしたパワーファイトで東北ジュニアヘビー級、九州プロレスグローカルタッグなど数多くのタイトルマッチを制してきた。2024年3月のGAINA25周年記念徳島大会では、NOAHの丸藤正道と真っ向勝負を展開し観客をおおいに沸かせた。

 同郷の先輩後輩の対決は、試合開始から応援に駆け付けた両雄のファンの大声援と佐野の粘り強さと根性に煽られるかのようにGAINAのファイトが激しさを増していった。
 エルボードロップ、ラリアット、サソリ固めとGAINAの情け容赦のない攻めに圧される一方の佐野だったが、140キロの巨漢をボディスラムで投げ切ると観客がどよめき拍手が起こる。GAINAのラリアット3発を受けきった佐野がカウンターのスピアーで一矢報いブレーンバスターで投げる。だが反撃もここまで。GAINAが佐野を捉えてパワーボム、ダイビング・エルボードロップと畳みかけていく。スーパーラリアットを叩き込まれ万事休すかと思われるも本能的にフォールを返した佐野にGAINAがラストライドを決め佐野を壮絶にマットに突き刺し勝負が決まった。

 試合が終われば、ノーサイド。
 GAINAは倒れたままの佐野を助け起こして立たせると右手を差し出し、佐野がその手を握り返すと観客の声援と拍手がふたりの漢を包み込んだ。GAINAが抱擁を交わしつつ佐野の耳元で「またやろう」と言葉をかけると、佐野の表情が涙を堪えるかのようにわずかにゆがんだ。
 試合後佐野はバックステージで「温かい地元の空気を味わえて良かった」と地元徳島で初めて闘うことが出来た喜びを語る。「強くなって活躍する姿、勝利する姿を地元のファンに見せたいなと思っています」と負けてなお前向きで頼もしいまでの闘志を覗かせた。

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