ガン闘病中で山本”KID”徳郁の弟子のフジタ”Jr”ハヤトの近況を新崎人生が報告「ハヤトの気持ちは折れていません!」
14日、東京都・後楽園ホールにて『みちのくプロレス2019年東京大会Vol.3~隠忍自重~』が行われ、みちのくプロレスの新崎人生コミッショナーがガン闘病中のフジタ”Jr”ハヤトの近況を報告した。
ハヤトは、高校時代にレスリングの全国大会に出場し、みちのくプロレス入団後に山本”KID”徳郁に師事し総合格闘技も習得したハイブリッドな実力派レスラー。新日本プロレスのSUPER J-CUPやBEST OF THE SUPER Jr.に出場するなど他団体でも活躍しており、東北ローカル団体の選手ながらその知名度は高い。
ハヤトは2017年から膝の靭帯完全断裂によりリハビリ生活を続けていたが、その最中でガン(脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫)が発見されさらなる闘病生活を強いられることになった。
昨年12月のみちのくプロレス後楽園ホール大会では、ハヤトがリングに上がり2019年6月の復帰を目指してリハビリを積んでいることを報告し「必ずまたリングへ帰って来る」とファンへ決意を語っていたが、今回の後楽園ホール大会のカードにハヤトの名は無かった。
この日、休憩時間にリングに上った人生はハヤトの近況を報告。
人生は「ハヤトは約2年前からヒザの靭帯を断裂しまして、膝の手術を行いました。リハビリを続けながら復帰を望んでいたのですが、復帰間近に腰に痛みを覚えて、色々検査をした結果、腰に腫瘍が、ガンが出来ておりました。去年の11月くらいから腰の腰椎の神経の周りについた腫瘍だったので、抗ガン剤治療でなんとかそれを小さくしていく治療をしておりましたが、中々進行スピードに薬がついていかず、これは切るしか無いというところで、今年の5月に腫瘍を除く手術を行いました。ただ、神経の周りについているガンなので、全部取ってしまうと神経ごと取らなければならない。そうすると下半身不随になってしまう。医者の判断としては3割位神経の周りについたガンだけを残して残りの7割を取りました。現在はその残った3割のガンをまた抗ガン剤治療をしております。本人は今日ここ、後楽園ホールのリングで復帰しようと努力をしていましたが、抗ガン剤治療で体調も良くないということで、家で闘病中です。各団体様からもハヤトになにかしてあげたいという話をたくさんもらいました。それで、今年の11月27日、新宿FACEでハヤトにエールを送る大会、『ハヤトエール』というものを開催しようと思っています。各団体でハヤトと今まで戦ってきた選手や、タッグを組んだ選手が何人か参戦してくれます。もちろんみちのくの選手も参戦します。大会で出た利益はハヤトの治療費に充てたいと思いますので、是非11月27日、新宿FACEでハヤトエールにお越しいただけたらと思っています。復帰はまだ先にはなりますが、本人は治療で苦しい思いはしていますけれど、気持ちは折れておりませんので、是非ハヤトの復帰をみんなで待ちたいと思います。よろしくお願いします!」と語ると、観客は大歓声でハヤトへの激励の意を示した。
ハヤトは多くのファン・選手から愛されており、エイド興行の開催も発表された。師匠・山本”KID”徳郁が果たせなかったガンの克服、そして復帰の日をハヤトが迎えられることを祈りたい。