前代未聞の“陰湿レスラー”青柳優馬が世界タッグ王座を防衛しチャンピオン・カーニバル優勝宣言!「誰も期待してないでしょ?そのまま期待しなくていいよ」

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 14日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 DREAM POWER SERIES ~ReOStaff株式会社 presents~』が行われ、“NEXTREME”宮原健斗&青柳優馬が世界タッグ王座V2を果たした。

宮原&青柳は昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を果たし、その勢いのまま今年1月2日には不動の王者と化していた“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司から世界タッグ王座を奪取。しばらくタイトル戦線から遠ざかっていた宮原はかつての勢いを取り戻し、青柳は“陰湿”というプロレス界では前代未聞のテーマを掲げ試合内容だけでなく口撃でも魅せる選手へと成長。

 この日世界タッグ王座に挑戦したのは、全知全能の神の名を冠したゼウスを中核とした“PURPLE HAZE”のゼウス&入江茂弘。
 PURPLE HAZEは全日本のベルト総取りを宣言しており、既にアジアタッグ王座を手にしているゼウス&イザナギ(丸山敦)は防衛戦に於いて無類の強さを見せている。そしてゼウスはタッグ二冠を目指し、国内随一のパワーファイターである入江とともに挑戦を決意。

 同年齢&同年デビューの宮原と入江は互いに絆を感じクリーンファイトを誓い合う反面、“陰湿”な青柳は「正直、ゼウスさんは去年のチャンピオン・カーニバル以降、目立った動きもなくやる気を感じません。本当に世界タッグが欲しいのか怪しい」「脳みそ筋肉野郎」などとネチネチ口撃。怒り狂ったゼウスがリング内だけでなく会場外やバックステージでも青柳を幾度も滅多打ちにするも、青柳は口撃を続行。それぞれの思いを胸にこの日の決戦を迎えた。


 試合は青柳とゼウスの対面が中心に展開され、宮原は主に入江を相手取りながら青柳のピンチやチャンスを敏感に感じ取りながら的確なアシストを見せる。
怒り心頭のゼウスが強烈な逆水平チョップを連打すると青柳の胸が裂けて出血。入江の肩車式バックドロップ+ゼウスのチョークスラムの合体攻撃などいつ3カウントを奪われてもおかしくない大技を幾度も被弾しながらも青柳は笑みを浮かべる余裕を見せつける。
勝負を急ぐゼウスがラリアット2連発から必殺のジャックハマーの体勢に入った瞬間に青柳が組み付いてエンドゲーム(フロントネックロック+ハンマーロック)で捕らえると、ゼウスは抜け出すことが出来ず失神。和田京平レフェリーが慌てて試合を止めた。

 因縁の相手から自らの手で勝利を掴んだ青柳だったが、観客席を見渡してわざわざゼウスの応援グッズを掲げる観客を見つけ出すと、「わりぃなぁ~。ゼウスさんに勝っちまったよ!ざまーみやがれ(笑)」と陰湿マイク。
 そして、5月16日に全日本プロレスが久々に開催する大田区総合体育館大会について触れ、「大田区で三冠戦やるって言ってましたよね?……誰も期待してないでしょ、青柳優馬がメインに立つことなんて。(※会場から拍手が起きる)いい、いい!そのまま期待しなくていい!そのまま期待しなくていいよ。俺がチャンピオン・カーニバルもらって、大田区のメインも俺がもらうからな。そういうわけで、あまり期待しないで下さい。以上です」と熱い想いは胸に秘めつつ、あくまでシニカルな態度を貫いた。
 
 全日本プロレスでは、3月21日の京都府・KBSホール大会にて諏訪魔vsヨシタツの三冠ヘビー級王座戦を予定しており、4月9日~5月3日の期間でチャンピオン・カーニバルを開催。
 大田区総合体育館大会では、諏訪魔orヨシタツとチャンピオン・カーニバル優勝者の三冠戦が行われることが見込まれており、次期シリーズからの展開にも注目が集まる。

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