【試合結果】8・18 全日本プロレス後楽園ホール大会 【世界タッグ】諏訪魔&石川修司vs宮原健斗vsヨシタツ 【アジアヘビー】ボディガーvs野村直矢 青木篤志&佐藤光留vs望月成晃&シュン・スカイウォーカー ゼウス&ジョー・ドーリングvsジェイク・リー&ディラン・ジェイムス

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『2018 SUMMER EXPLOSION~Jr. TAG BATTLE OF GLORY~』
日時:2018年8月18日(土)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,309人

▼アジアタッグ選手権試合前哨戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負
秋山準/○大森隆男/丸山敦/力(フリー)
11分15秒 アックスボンバー→片エビ固め
●渕正信/西村修(フリー)/青柳優馬/ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)

▼Jr. TAG BATTLE OF GLORY 公式戦 20分1本勝負
●ブラックめんそーれ/ブラック・タイガーⅦ
9分28秒 ダイアル固め
梶トマト(K-DOJO)/○旭志織(K-DOJO)

▼Jr. TAG BATTLE OF GLORY公式戦 20分1本勝負
●岩本煌史/TAJIRI(フリー)
5分7秒 首固め
○近藤修司(WRESTLE-1)/鈴木鼓太郎(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○ゼウス/ジョー・ドーリング
4分54秒 ジャックハマー→片エビ固め
[Sweeper]ジェイク・リー/●ディラン・ジェイムス(フリー)

▼Jr. TAG BATTLE OF GLORY 公式戦 20分1本勝負
青木篤志/●佐藤光留(パンクラスMISSION)
13分53秒 三角蹴り→片エビ固め
○望月成晃(DRAGON GATE)/シュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)

▼アジアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○ボディガー(フリー)
15分50秒 バウンス→片エビ固め
【挑戦者】●野村直矢
※第9代王者が初防衛に成功

▼世界タッグ選手権試合 分1本勝負
【王者組/暴走大巨人】○諏訪魔/石川修司(フリー)
21分19秒 バックドロップホールド
【挑戦者組】宮原健斗/●ヨシタツ(フリー)
※第83代王者組が2度目の防衛に成功

諏訪魔が意地のバックドロップでヨシタツ&宮原を撃破し世界タッグ防衛!ボディガーが接戦の末に野村を制しアジアヘビー級王座を初防衛!

第1試合


 試合前から会場に力コールが沸き起こる中、アジアタッグ戦線で火花を散らす青柳と大森のマッチアップでゴング。
 ロックアップからロープに押し込み合い、ヘッドロックからショルダータックル、さらにエルボー合戦に発展。かち上げ式エルボーの応酬を制した青柳がグラウンドに持ち込むが、大森が即座にブレイクして両者タッチ。
 力とヴァレッタのマッチアップとなると、お互い咆哮して威嚇し合い、チョップ合戦に発展。これを制してヴァレッタを圧倒する力だったが、ヴァレッタは力の顔面に噛みつき攻撃。これを抜け出した力は逆水平の連打でヴァレッタをコーナーに押し込みマシンガンチョップ。さらにブレーンバスターを狙うが、ヴァレッタがヘッドバッドで怯ませ逆にブレーンバスターを狙うが、丸山が救出に入って2人でブレーンバスター。丸山がヴァレッタを羽交い締めにし力はコーナーに上ってセーバーチョップを狙うが、ヴァレッタが回避し丸山に誤爆。
 渕と秋山のマッチアップとなると、渕は秋山にボディスラム。腰を痛める渕だったが、会場の「もう一回」コールに応えてドロップキックを放つが秋山は回避。大ダメージを負う渕にランニングニーを入れるが、これはカット。
 丸山と渕のマッチアップとなり、丸山はグーパンチで渕の顔を殴ると場内はブーイング。大森も出てきて一緒に「パー!」のアピールも場内はさらにブーイング。続けて渕が本家のグーパンチを見せると、会場は「パー!」の大合唱。渕は丸山にさらにグーパンチを見舞い、ボディスラム。場内の「もう一回」コールに応えてもう一回ボディスラムで掲げ上げるが、その瞬間に秋山が入ってきてガットショットで体勢を崩すと、全員入り乱れての乱闘へ。
 リングに戻った大森が渕にビッグブートを狙うが、これを回避した渕がバックドロップを狙う。しかしこれを抜け出した大森がアックスボンバーを叩き込み、これでカウント3。

<試合後コメント>
秋山準&大森隆男&丸山敦&力
秋山「(力は)まだまだ頑張らなくてはいけないことはあるけれど、ファンの人に応援されるというものは持っているね、彼は。一所懸命やってるのがいい。みんなそこそこできてくると、小手先でやろうとするけれど。丸山みたいにさ。でもいつまでも一所懸命やっている姿が、ファンの人の心を捉えていると思うんで。あとは力に聞いてください。」
大森「お前らよ、チーム内でもめようがなにしようが知らないけどよ、俺のアジア(タッグ)の前哨戦だっていうことを忘れているんじゃないのか?」
丸山「いやアジアの前哨戦・・・、彼のチョップが・・・、あの誤爆はないでしょう!」
大森「タッグチームであんな同士討ちとかないだろう!」
丸山「あれは明らかにボクを・・・」
大森「しっかりやってもらわないと困るんだよ!」
丸山「(力に)ふざけんな、コラ」
  *ここで力が土下座して丸山に謝罪
丸山「ちょっと、勘弁してください!」
大森「知ったこっちゃねぇよ、グーとかパーとか。お前らがパーじゃないか!」
力「すいません。」
丸山「謝らないでくださいよ。なんでボクがなぐさめなくちゃいけないんですか!」
力「自分の失敗が・・・」
丸山「いやいや、なんで反省してるんですか!『お前がしっかり持ってないからじゃねぇか、このチンピラ!』くらい言ってくださいよ。」
力「いえ申し訳ないです・・・。」
丸山「以上だ!俺たちは・・・」
力(丸山に引きずられながら)「今日はすばらしいタッグパートナーのおかげで・・・」

第2試合


 トマトとめんそーれがアピール合戦を始めるが、しびれを切らした旭が奇襲し、ブラックと旭のマッチアップでゴング。
 ブラックは握手を求め、旭もそれに応じるクリーンな立ち上がりも、直後にブラックが股間を蹴り上げる。ここにめんそーれも入ってくるが、旭がニールキックで撃退。場外に逃れたブラックとめんそーれにトマトがプランチャを投下。
 再びリング上は旭とブラック。旭はコーナーにブラックを追い詰め、トマトとともにトレイン攻撃。続けて旭はロープに走るが、リング下からめんそーれが足を引いて場外に引きずり出すが、ブラックは「中でやれ!」と加勢しようとせず、あまつさえめんそーれを攻撃し、リング内へ旭を戻す。
 めんそーれとブラックは連携攻撃を決めフォールに入るも2。めんそーれは「馬鹿にしてんだろ!」とタッチを求め、ブラックは「行け!中島!」とタッチ。
 めんそーれは旭の頭髪をかきむしりその額を顕にして精神攻撃。旭はコブラを顔面に入れてから突っ込んでいき、延髄斬りを決めてトマトにタッチ。
 トマトはロープに走り込みエルボーから串刺しスピアー。さらにコーナーへ上がりからだを浴びせていくもカウントは2。さらにトマトは必殺技を狙ってアピールを開始。このアピールが長く、ブラックが背後から奇襲。ここへめんそーれが扶突タンプを見舞ってフォールも2。めんそーれはブラックにトマトを羽交い締めにさせてドロップキックを見舞うが、案の定誤爆。トマトはめんそーれにブレーンバスターから旭にタッチ。
 旭は回転エビ固めから下から顔面を蹴り上げてフォールも2。さらに旭は卍固めに入り、これをカットに来たブラックにトマトがコブラを狙うが、ブラックがトマトを振り払い、めんそーれと共に旭へドロップキック。めんそーれは再びブラックに連携攻撃を持ちかけブラックに羽交い締めにさせ、今度は旭にドロップキックを命中させる。続けてめんそーれはバズソーキックを放ち、これを回避されると股間を蹴り上げフォールも2。さらにめんそーれはバックを取って担ぎ上げるが、旭がサムソンクラッチからローリングクレイドルで回していき、そのままフォールしてカウント3を奪った。

<試合後コメント>
ブラックタイガーⅦ&ブラックめんそーれ
タイガー「まぁしょうがない。バカはどうした?中島!」
めんそ~れ「中島じゃねぇよ!」
タイガー「はっきり言って俺たちは即席タッグチームだ。男女の関係で言ったら俺がこいつに一目ぼれすることはないよ。合コンで知り合って、お互いの引出しを駆け引きしながらタッグチームを作っていってるんだ。これで一勝三敗?やっぱりそれでもお前が足を引っ張ってる。あと2試合?どうなんだ?お前は合コンとか行って、ひと目ぼれされたことはあるのか?絶対ないだろう、中島!俺はこう見えても中身はモテるんだ、バカ!そこが違うんだよ!俺の中身のタッグパートナーはいっぱいいるんだよ、歴代で。お前(のパートナーは)誰だ?スペル・デルフィンか?残りの二試合、死ぬ気で死ぬ気で。いいんだよ、誤爆しても。勝てば。最後、テメエのせいで負けやがって。チクショウ!」
めんそ~れ「俺は・・・あとからモテるタイプなんだ!」

第3試合


 握手は無し。岩本と鼓太郎のマッチアップでゴング。
 ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルの応酬から互いに十字ロープワークを駆使して素早い攻防。その最中に岩本がコーナーに控える近藤に一撃入れると、近藤は鉄柵を蹴り上げて怒りを顕に。
 両者タッチしTAJIRIと近藤のマッチアップ。ロックアップをスカした近藤がコーナーに控える岩本に一撃入れ、TAJIRIをショルダータックルで吹き飛ばすが、TAJIRIはアームホイップで対抗。しかし近藤はさらに岩本に一撃入れ、リング上は近藤と鼓太郎が岩本を集中攻撃する形に。
鼓太郎に試合権が渡っても近藤にこだわりを見せる岩本に、鼓太郎はパイルドライバーから近藤にタッチ。
 近藤は鼓太郎とともに、近藤はラリアット、鼓太郎はボディブローでサンドイッチで打撃を入れ、近藤がラリアット。さらに近藤が岩本を肩車し、鼓太郎がコーナー上からダイビングラリアットを浴びせると、鼓太郎は場外のTAJIRIへトペ・スイシーダ。近藤はラリアットを入れてフォールも2。もう一発ラリアットを狙うが、これをキャッチした岩本が裏投げ。近藤を救出に来た鼓太郎も裏投げで撃退し、TAJIRIはハーフダウンの近藤にバズソーキック。岩本は近藤へジャーマンスープレックス、ハリケーンドライバー、投げっぱなしの高速ドラゴンスープレックスを見舞っていくがいずれも決まらず。ならばと岩本はラリアットからロープに振り、孤高の芸術を狙うが、これを回避した近藤が組み付いて電光石火のスモールパッケージでカウント3。

 試合後、TAJIRIと岩本は近藤と鼓太郎に詰め寄るが、近藤は自身の頭を指差し頭脳プレイをアピール。鼓太郎とともに涼しい顔で去っていった。

<試合後コメント>
近藤修司&鈴木鼓太郎
――さすがに実力者2人のチームだと、とても即席チームとは思えないすばらしい試合運びでした。
鈴木「前にも言ったけど、お互い頭の中で語り合っているというか。追い込まれた時も『大丈夫だ、俺に任せてくれ』という声が聞こえたし、なんか狙ってるんだなってリングの中を見ていたけど。最後は丸め込みで仕留めた時はさすがの俺も思いつかなかった。ある意味俺もしてやられましたね。」
近藤「まぁダメージは残るけれど、劣勢でもなんでもない。我慢すればいいだけだ。そんなことより勝ち点だろ?俺と鼓太郎さんはその都度その都度なんだよ。ちょっと今日の試合は前半、時間かかるかなと思ったけど、途中であの小僧が火が付き始めたから、俺らは勝ちだよ。あそこで俺らの作戦が確定した。曲者のTAJIRIさえ出さなければ簡単だよ。」
鈴木「攻められた分、最後の丸め込みのための布石だと思って。そこからやられているのも作戦。完璧なる勝利です。本当にヤバい時だけ行けばいいかなと思ってた。一度対戦してるから、あれくらいで沈むものじゃないって。」
近藤「まぁこれがキャリアなんじゃない?ひとことで言ったら。若いヤツが持ってないものだよ。」

――このリーグ戦だけで終わるチームでないことを、ファンも期待しているのではないでしょうか?
近藤「そうだね。成績次第ではタッグのベルトも2本くらいあるわけじゃん?もしかしたら(そのベルトは)生きていないかもしれない。俺らなら活かせるよ。どうかな、全日本プロレス。」

第4試合


 ディランとジョーのマッチアップでゴング。リングを周り、ロックアップから押し込み合い、ヘッドロックからショルダータックル、手4つでの力比べと大型選手同士の迫力ある攻防。これを制したディランがヘッドロックからショルダータックル、さらにラリアットの打ち合いは相打ちに終わり、両者タッチ。
 ゼウスとジェイクは正面から打撃を打ち合い、ジェイクが走ってジャンピングミドルを入れてディランにタッチ。
 ディランとジェイクは2人でゼウスをロープに振ってバックエルボー、ジェイクはさらにPK。ディランはゼウスをコーナーに振ってラリアットを狙うが、ゼウスも突撃してラリアットの打ち合い。さらに足を止めて正面から強烈なチョップを打ち合い、これを優勢に終えたディランがコーナーに押し込み串刺しラリアット2連発からさらに正調ラリアットからブレーンバスター、エルボードロップからフォールも2。ディランはチョークスラムを狙うが、ゼウスは後ろに着地。そこへジョーがラリアットで加勢し、ゼウスがラリアット。フォールもジェイクがレフリーの足を引いてカット。ジェイクはジョーに突っ込むが、ジョーはカウンターのラリアット。ゼウスはディランを起こしてラリアットからジャックハマーで叩きつけ、3カウントを奪った。
 ゼウスとジョーはしっかりと握手を交わし、ゼウスはベルトを掲げて大歓声を受けながら退場していった。

<試合後コメント>
ゼウス
――三冠王者になってから最初の後楽園登場となりました。試合前の撮影会ではファンからもいろいろな声をかけられたかと思うのですが?
「そうですね。『おめでとうございます!』と声をかけられて。ここ後楽園に来てまたひとつ、気合いが入ると言うか。新しいシリーズが始まって、タイトルマッチまであと八日。それしか見てないんで、一試合一試合を大切にやっていきたいと思います。」

――今日は体格的には上回るディラン選手を完全にジャックハマーで叩きつけました。
ゼウス「ものすごく攻めの威力を持っているディラン選手だったんで。彼とは昔、タッグを組んで(ZERO-ONEの)風林火山タッグを制したこともあったんで。彼のパワーワーは知ってるんでね。今日は石川選手を想定して、ちょっと戦うってことで。」

――今日はいつにも増して相手の攻撃を受け切るという姿勢を見せているように感じました
「今日は受けまくりましたね。二割の攻めと八割の受けくらいになってしまったんですけどね(苦笑)。やられてやられてやられて最後に勝つという、ロッキーのような試合でしたね。プロレスで受けるのってやっぱり痛いし。当たり前なんですけど(笑)、それに耐えて勝つのが三冠王者の強さなんで。」

――男を見せるというゼウス選手のスタイルそのままですね
ゼウス「そうですね。本当にその通りだと思います。ありがとうございました!」

第5試合


 青木とシュンのマッチアップでゴング。手4つで距離を測り合い、多彩な腕取りの攻防から青木がコーナーに振っていくが、シュンは宙返りしてかわし、アームホイップで青木を場外に放り捨てると、リング内からスワンダイブ式ムーンサルトでリング内に着地する華麗なパフォーマンスを見せる。
 両者代わり、光留望月のマッチアップとなると、両者息もつかせぬローキックや掌打の打ち合いに。光留は連続でハイキックを放っていくが、望月がキャッチしてドラゴンスクリュー。シュンにタッチ。
 シュンは光留の足にエルボードロップ、ボディプレスなどを見舞い、コーナーに叩きつけてコーナーからローリングセントーン。さらにシュンは光留をコーナーに振って行くが、光留がシュンの足をキャッチしてアンクルホールド。さらにバックドロップで叩きつけ、サッカーボールキック。さらにシュンの背中へ打撃を集中させて青木にタッチ。
 代わる青木もシュンの背中へエルボーを見舞い、サイドバスターから逆エビ固め。これは望月がミドルキックでカットすると、シュンはコーナーを蹴って三角跳びでダイビングクロスボディ、さらにドロップキックと畳み掛け望月にタッチ。
 望月は青木にビッグブートを連発し、ミドルキックで畳み掛ける。青木もこれに応じて足を止めて打撃を打ち合うが、青木が隙を突いて組付きマンハッタンドロップからDDT、さらにダイビングエルボードロップからダイビングボディプレスを放つが、望月が剣山で迎撃し、シュンにタッチ。
 シュンは青木をブラスターで叩きつけてコーナーに上がりムーンサルトプレスを投下も青木は回避。しかしシュンは自爆することなく着地し、望月にタッチ。
 望月はスワンダイブ式でエルボーを見舞い、ブレーンバスターを狙うが、堪えた青木がノーザンライトスープレックスホールド。肩を上げた望月の腕を取ってアームロックから腕十字に移行するも、ここにシュンがムーンサルトプレスで青木を押しつぶす豪快なカット。ダメージを受けた青木は光留にタッチ。
 光留と望月は正面からミドルキックを打ち合い、望月が連打で光留を怯ませ場外に落とすと、シュンが三角跳びプランチャで追撃。リングに戻った光留へ望月はミドルキックを畳み掛けるが、光留が飛びついて腕十字に持ち込む。苦しむ望月だったが、ローリングしながら逆に光留の足を取りアンクルホールドへ。ここにシュンがダイビングボディプレスで光留を押しつぶすアシスト。さらに望月はツイスターからの三角蹴りでダメ押しし、3カウントを奪った。

<試合後コメント>
望月成晃&シュンスカイウォーカー
望月「ようやく一勝!正直よ、4大会中3連覇のチームだろう?キツイと思ったよ。でもこれ勝ったっていうことは、前半戦もだいぶ荒れてるな?これイケるよ?次は竹田か?デスマッチのチャンピオンだってな。有刺鉄線バット用意しておけよ!」
シュン「用意しておきます!」
望月「このまま全勝で行けば、この混戦具合ならイケるだろう。最後まであきらめないから!とりあえず良かったな!勝てて。」
シュン「良かったです。ありがとうございます!ここで勝てて良かったです!」

第6試合


 先に入場した挑戦者・野村のセコンドにはアジアタッグ王座の盟友・青柳がセコンドに付く。
 ゴングが鳴ると、2人は対角線で睨み合い、リングを周ってロックアップからじっくりとした腕取り合戦、ヘッドロック、ショルダータックルとオーソドックスな攻防で互いのコンディションを確かめ合う。ボディガーのラリアットをかわした野村がジャンピングエルボーで均衡を破るとロープに走るが、ボディガーはカウンターでパワースラム。野村は場外へエスケープするが、ボディガーは追っていき野村の首に鉄柵を絡めて野村にスリーパー。さらにリング下でブレーンバスターを狙うが、後ろに着地した野村がDDT。
 野村はボディガーをリングに戻しフォールも2。さらに野村は後頭部へエルボースタンプ、ヘッドロックと頭に狙いを定めた攻撃を展開しようとするが、ボディガーは抱えあげてバックドロップ。ボディガーはストンピング連発からロープを使って顔面を踏みつけ、さらに顔面にエルボーを放っていくが、野村も意地のエルボー連打で返していく。野村はロープに走るが、ボディガーはショルダータックルでなぎ倒し、さらにストンピング連発。サードロープから場外に向けて頭を出した野村に対し、ボディガーはエプロンに出て断崖式のギロチンドロップ。フォールも2。続けてボディガーは野村の腕を極めた状態でニードロップを連発してフォールも2。ボディガーはスリーパーで野村を絞め上げるが、野村がロープに逃れようとするとストレッチプラムのような形でのチンロックからフォールも2。
 ボディガーはブレーンバスターを狙うが、野村は堪えて逆にブレーンバスター。先に起き上がった野村はコーナーにもたれかかるボディガーに串刺しジャンピングエルボーからショルダータックル。さらにノーザンライトスープレックスで叩きつけるもカウントは2。続けてジャーマンを狙うが、ボディガーはバック走で野村をコーナーに押し付け横殴り式の串刺しラリアット。さらにトラースキックを突き刺し、マシンガンラリアット。さらにコーナーへ振って串刺しラリアットを狙うが、野村は追走してジャンピングエルボー。さらに突っ込む野村だったが、ボディガーはカウンターのスピアーをぶっ刺してロープに走るが、野村もカウンターでお返しのスピアー。
 その後、起き上がった2人は足を止めてエルボーを打ち合い、ボディガーはハイキック。これをかわした野村だったが、ボディガーは返す刀で踵落とし。さらにボディガーはロープに走るが、野村は追走してジャンピングエルボー。さらにドロップキックからジャーマンスープレックス。続けてコーナーへ上がってフロッグスプラッシュを狙うが、ボディガーが追っていって雪崩式ブレーンバスター。再びエルボー合戦となり、野村がスピアーも、ボディガーは即座に起き上がりラリアットからハイキック。これを両腕でガードした野村はスピアーで突っ込むが、これをガッチリ受け止めたボディガーは振りほどいてハイキック、ラリアットと続け、バウンスを狙って担ぎ上げる。野村はこれを後ろ着地し、スピアーからジャーマンスープレックス、フロッグスプラッシュと畳み掛ける。さらに二発目のフロッグスプラッシュを狙ったところをボディガーが剣山で迎撃。しかし野村はひるまず突っ込みノムレーザーも2。ならばと野村はマキシマムを狙うが、後ろに着地したボディガーがハイキック2連発からラリアット2連発。そして最後は形は崩れながらもバウンスでトドメを刺し、3カウントを奪った。

<試合後コメント>

ボディガー
「なんだかんだ言って野村とはデビュー当時からやってるけど、ここ一年半では公式戦では分が悪くて。あいつの勢いは想像を超えるものがあって。実は今日もちょっと不安要素はあったんよ。でも一回目の防衛戦で負けるわけにはいかないと。あいつは25歳。俺は50歳。俺の半分。これがオヤジの意地や。オヤジの意地やぞ。」

――今日は挑戦の名乗りをあげる人も出てきませんでしたが?
「誰でもいいよ。ヘビー級やったら誰でもいい。誰が来ても返り討ちにするだけなんで、当分アジアヘビーはオヤジの時代が続く。まぁそういうこっちゃ!」

第7試合


 握手は無し。先発は諏訪魔とヨシタツでゴング。ゴングと共にヨシタツがドロップキックで先制すると続けてバックドロップを狙うが、諏訪魔もバックドロップで返そうとし、ヨシタツが着地して距離を取りクリーンブレイク。改めてロックアップからヨシタツが自軍コーナーに押し込むが宮原にはタッチせず。すると諏訪魔はヨシタツを自軍コーナーに押し返し、石川にタッチ。すると宮原もタッチを求め両者交代。
 宮原と諏訪魔はロックアップからロープに押し込み合い、ヘッドロック、ショルダータックルと力比べ。宮原がフロントハイキックで一撃入れるも、石川がショルダータックルで吹き飛ばし、諏訪魔とともに宮原をコーナーに振って諏訪魔が串刺しラリアット、石川がニーリフトを入れてサンドイッチラリアットを狙うが、宮原が回避して誤爆させる。
 ここにヨシタツも入ってきて宮原と共に諏訪魔へダブルのブラックアウトを叩き込み、ここに石川も介入して乱戦になると、諏訪魔は肩口を抑えてうずくまり、レフリーがヨシタツらを下がらせると、コーナーに控える石川に狙いを定めて場外乱闘を展開。
 石川は、この間に復活した諏訪魔にタッチ。ヨシタツは諏訪魔が痛めた肩口にエルボーを打ち込んでいくが、諏訪魔はダブルチョップでなぎ倒して意地を見せ、逆エビ固め。これをブレイクされると石川にタッチ。
 石川はヨシタツをコーナーに振って串刺しラリアット。さらにコーナーを背に串刺し河津掛け。続けてみちのくドライバーも2。ヨシタツはエルボーで突っ張り、延髄斬りからのバッククラッカーで一矢報いて宮原にタッチ。
 宮原はフロントハイキック、ドロップキック、ヘッドバッドと畳み掛けるが、石川も串刺しラリアットからのドラゴンスープレックスと真っ向勝負。宮原はハーフダウンの石川にブラックアウトを放つが、石川はこれをキャッチしラリアット。さらにブレーンバスターを狙うが、宮原が逆にブレーンバスターで投げ返すとダブルダウン。両者タッチ。
 ヨシタツは諏訪魔に突っ込んでビッグブートを連発し、スワンダイブ式ミサイルキックからバックドロップを狙うが、諏訪魔がこらえるとフィッシャーマンスープレックス。続けて宮原とのトレイン攻撃の後にバックドロップを狙うが、これは石川がカット。諏訪魔と石川は「投げるぞオイ!」の掛け声とともに同時にラストライドを狙うが、い宮原とヨシタツはショルダースルーで切り返し、走り込んで同時にフロントハイキック。
 続けてヨシタツは諏訪魔にスイングDDTからフォールも、これを引き剥がした石川がそのまま持ち上げファイヤーサンダー。さらにロープを背にしたヨシタツに諏訪魔と石川が交互にラリアットを放ち、諏訪魔がスロイダー、石川がランニングニーと畳み掛けてフォールも宮原がカット。諏訪魔と石川はダブルのパワーボムで宮原を撃退すると、石川が宮原を場外に連れ出し、それぞれのパートナーに勝負を託す。

 ヨシタツと諏訪魔は正面から打撃を打ち合い、ヨシタツがジャーマンスープレックスを放ては諏訪魔もジャーマンスープレックスを放つなど意地の張り合い。諏訪魔がラリアットを狙ったところをヨシタツがキャッチしヨシロックへ持ち込むと諏訪魔はダウン寸前まで追い込まれるも、諏訪魔は持ちこたえてバックドロップ。ヨシタツもこだわりのあるバックドロップでやり返していき、壮絶な打ち合いに。
 ここに宮原が入ってくるも石川が妨害。宮原がブラックアウトを放つが石川も持ちこたえてランニングニー。2人は再び場外へ。
 諏訪魔とヨシタツはエルボーで打ち合い、これを優勢に終えたヨシタツがロープに走るも、諏訪魔もロープに走ってドロップキック。さらにバックドロップ。2発目のバックドロップを狙うがヨシタツが身体を反転させて押しつぶしてフォールも2。ロープに走るヨシタツだったが、諏訪魔はカウンターのラリアットを見舞い、最後はバックドロップホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

エンディング


諏訪魔「皆さん応援ありがとうございます!石川選手、俺ら世界タッグのベルト守ったんだよ。だからさ、石川選手さ、流山で三冠獲って、究極の五冠戦やろうよ!」
石川「諏訪魔さん、望むところです。今度、タイトルマッチする時は、五冠王・石川修司として貴方の前に立ちますので。思い切りぶつかりあいましょう。今日は諏訪魔さん締めてください。お願いします」
諏訪魔「こうなったら断れないじゃん(笑)じゃあ今日は締めさせてもらいます!『俺たちは全盛期だ!オイ!』で締めさせていただきたいと思います!皆さんご起立ください!今日、後楽園ホールの皆さん、そして俺たちは……全盛期だ!オイ!!」

<試合後コメント>

諏訪魔&石川修司
――タイトル防衛おめでとうございます。序盤の同士討ちで諏訪魔選手が大きいダメージを受けてしまったところから、どうなるのかと思ったのですが。
諏訪魔「いやぁなかなか治らないもんで、今日やっと受けれるくらいになったんで。調子は上がってきてるんだけど。だから今日はこの試合に懸けようと思って、ずっと治療しまくっていたのが良かったんだと思います。あとはパートナーの石川選手が、強えぇなぁって思っちゃった(笑)。ああいうとこ見ちゃうと俺も負けられないんだよね。意地張りたくなっちゃう。横に一番のライバルがいるんだなって思うよね。」
石川「本当に諏訪魔さんが言った通り、隣にいる人が強力なんで、その人に負けたくないという気持ちがこうやって強いタッグチームでいられると思うんで。このタッグではもう2回防衛ですか。もうどんどん、プロレス界に名を残すタッグチームになりたいし、なれると思ってるんで。まぁヨシタツはね、宮原は置いといてヨシタツは良かったですよ。さすが挑戦してくるっていう自信があるだけはあるって。毎回ヨシタツ・・・何回でもいいよ。俺らが毎回勝って、ヨシタツポイントを貯めていきます。」
諏訪魔「・・・付き合っちゃうの?危ないよ」
石川「サギですか?」
諏訪魔「サギなんだから。実態のない仮想通貨みたいなものなんだから。」
石川「実力は認めてるんですけど、ヨシタツポイントだけ怪しいんですよね(笑)。でも僕は付き合いたいと思ってて。いつか電化製品に変わるんじゃないかと思ってるんですけど(笑)。」
諏訪魔「変わんないよ。ヨシタツがポイントポイントなんてふざけてるけどさ。意地っていうか、なんか見せてきたな。バックドロップに関してもものすごい意地があるんだなって思ったし。あそこまでしつこくしつこく来るっていう。最後は俺も投げられちゃったし。まぁそこはたまたまかな。最後は決めて勝てたという。まだまだあいつとの戦いは続くんだなって。あいつのプライドは俺の持ってるプライドより大きかったかもしれない。それは言っておくけど、あいつのポイント制というサギまがいのことはやめとけって。」
石川「ヨシケンみたいな面白いタッグチームが全日本内でもっと出てこないと。全日本タッグ部門が盛り上がっていかないと思うんで。もちろん五冠を目指してますけど、このタッグの二冠もすごく大事なベルトなんで。どんどん中でもいいし、外でもね。ローカル・インディーも狙っていきたいです。」
諏訪魔「どこでもいいんだ(笑)。」
石川「どんな場所でもいいんで、ここまで送って来てほしいですね」
諏訪魔「そうだね。いろいろやった方がいいね。絶対に世界タッグ、やりたい人はいっぱいいると思うんでね。あとはぜひ!流山で三冠を獲ってもらって、俺は横にいる石川修司と究極の五冠戦をやりたいと思ってる。もうボロボロになってどっちが(最後に)立てるかを比べたいと思ってるんで、ぜひ!獲ってください」
石川「今の三冠チャンピオンのゼウス選手。どんどん成長していって、強いと思いますけどまだ俺の方が上だと思っているし、それを信じて26日、ゼウス選手を越えて、今度は諏訪魔選手と五冠を懸けてタイトルマッチをやりたいなと。そして僕は全日本プロレスの先頭に立って、引っ張っていきたいと思ってます!」

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