佐々木健介&北斗晶の下で生まれ育った宮原健斗が15周年!「過去から目を背けるつもりはない。全日本プロレスとともに歩くことが俺のプライド」

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 8日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にて全日本プロレス『#ajpwジャイアントシリーズ2023』が開催。宮原健斗が15周年記念試合を行った。

 宮原健斗は6度の三冠ヘビー級王座戴冠歴および最多連続防衛回数記録(※10回。川田利明とトップタイ)を保持。さらに三冠王者としてチャンピオン・カーニバルを制覇するという天龍源一郎が成し遂げて以来の偉業を成すなど誰もが認める“最高”の男。
 試合内容はもちろんマイクアピールでもファンを唸らせる全日本プロレス再興の立役者。現在の全日本プロレスを象徴する選手だ。

 そんな宮原は、全日本プロレスにとって特別な場所である代々木での記念試合の相手に安齊勇馬を指名。

 安齊は、ジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、東日本学生レスリング選手権大会春季大会優勝、全日本大学グレコローマン選手権5位という経歴を残し2022年の卒業後に全日本へ入門。同年9月にデビューを果たした。
 端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を集めている選手。デビュー戦の相手も務めた永田裕志からの寵愛を受けている他、シングルマッチで対戦した鷹木信悟も将来性に太鼓判を押した逸材。
 デビュー2ヶ月弱での世界最強タッグ決定リーグ戦出場、9ヶ月で三冠王座挑戦、11ヶ月でNOAHのシングルリーグ戦・N-1 VICTORYに出場するなど破竹の勢いでプロレス界で名を上げている。


 デビュー15周年の宮原に対し、9月18日デビューの安齊にとっては約1周年の大舞台。ゴングが鳴ると、観衆からの声援は「健斗!」「安齊!」と完全に二分。
 安齊は序盤から積極的に攻め込み、自ら場外戦に持ち込んで鉄柵を踏み台にダイビング・フォアアームを放つなど躍動。宮原もこれを受けきった上で鉄柵へのフェイスクラッシャーを見舞うなど一歩も引かず、エプロンでのパイルドライバーを見舞って安齊をKO寸前まで追い込む。
 しかし、安齊も宮原にフロント・スープレックスを決めて流れを変え、ダブルアーム・スープレックス、ジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックスと美しいブリッジを描くスープレックスの数々で攻勢をかけ、ジャンボ鶴田さんを思わせる躍動感あるジャンピングニーバッドを猛連打。
 宮原は安齊の持てる全てをその身で受け止め、ジャンピングニーを放とうと飛び上がった安齊を空対空ブラックアウトで撃墜。さらにラリアットで追撃してから正調ブラックアウトを叩き込み、最後はシャットダウン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。
 
 試合後、宮原は安齊が自力で起き上がるのを待ち、人差し指を立てていつかの再戦を誓ってから握手を求める。安齊が両手で握り返すと、宮原は安齊の手を掲げ上げて健闘を称えた。

 試合後、バックステージに戻った宮原は「俺の15年は、応援してくれるファンがたくさんいて、リングの中心に俺がいる。これが俺の15年の全てだ。俺は18歳でこの世界に入り、佐々木健介・北斗晶の下で生まれ、下で育ち、そして、全日本プロレスで羽ばたき、今がある。俺は、自分の過ぎてきた過去全て背負って、今この全日本プロレスの中心にいるから、過去から目を背けるつもりなんてない。今、このプロレス界の最先端を行く男だ。プロレスファンは今日も最高だったよ。また、明日からプロレスラー宮原健斗は、さらにさらにさらに、全日本プロレスとともに!ここが大事だ。全日本プロレスとともに歩く、それが俺の、プライドだ」と“最高”の名に恥じない熱いコメントを残した。

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