「なんでお前と組まなきゃいけねーんだよ!」スターダム世代闘争が過熱し鈴季すず&舞華&メーガン・ベーンが6人タッグ王座挑戦へ
9日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STAR☆VERSE Presents 5★STAR GP 2023 in KORAKUEN Supported by SoftBank』が開催。過熱するスターダム世代闘争が王座戦に発展することとなった。
『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦であり、今年も7月23日~9月30日までの長期スケジュールで実施。2ブロック20選手が参戦する女子最大規模のシリーズとなり、全国各地を回りながら熱戦を繰り広げている。
また、現在のスターダムでは世代闘争も進行中。
5月からスターダムに本格侵攻を開始した鈴季すずが「スターダムってもっと新陳代謝してると思ったらよぉ、全然してねえじゃねえか!岩谷麻優、朱里、中野たむ、そしてジュリア!お前らのそのでけえツラ見るの飽きたんだよ。これからはこっちの時代。お前らの時代はもう終わり!」とユニットの枠を超えた世代闘争を呼びかけ、上谷沙弥、舞華、MIRAIらが呼応。この世代闘争は若手選手たちの胸中に一石を投じ、各ユニット内でも不穏な連携ミスやいがみあいが起きることもあった。
5★STARも終盤戦となってきたこの日のセミファイナルでは、レッドスターズ公式戦として中野たむvs鈴季すずの試合が実施。
試合は感情むき出しのエルボー合戦に始まり、観客席までなだれ込んでいく場外戦へと発展。互いに得意とするジャーマン・スープレックスを交互に繰り出して意地を張り合っていき、たむがスピンキックからタイガー・スープレックス・ホールド。さらにバイオレット・シューティングを叩き込む。
さらにたむはバイオレット・スクリュー・ドライバーを狙うが、すずはグラン・マエストロ・デ・テキーラで切り返しバズソーキック連打。コーナー上での激しいビンタ合戦を制して雪崩式ドルフィンバスターを決め、粘るたむをロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールドで沈めた。
スターダム最高峰の赤いベルトの王者から勝利したすずは、「赤の王者・中野たむに勝ったのは鈴季すずじゃ!私はスターダムに来たときから中野たむが気に食わなかったんだよ。不細工だし、性格悪いし、おまけに強えし。そんな中野たむから今日、がっちり3カウント取ったこと、お前ら忘れんなよ。鈴季すずがスターダムで鈴季すずの物語を繰り広げてやるからな」と野心を語る。
メインイベントでは、ブルースターズ公式戦としてジュリアvs舞華の試合が実施。
DDMの同門対決であり“Crazy Bloom”のパートナー対決となるこの試合は、序盤から観客席最奥までなだれ込む場外戦となり舞華が倒れたイスの上へのブレーンバスターを決めて優勢に。リングに戻っても雪崩式ブレーンバスター、ラリアット、山茶花と猛攻をかける。
舞華は炎華落としまで決めるもジュリアは下から足を絡め取って監獄固めに捕らえ、上からビンタの猛連打。反撃に転じようとする舞華に右ストレートを叩き込んでバックドロップ。さらにビンタの猛連打からグロリアス・ドライバー、雪崩式ダブルアーム・スープレックスを決め、最後はノーザンライト・ボムで叩きつけて3カウントを奪った。
マイクを取ったジュリアが「舞華!お前は本当につえーよ!だから、覚えてる人いるか分かんないけど世代闘争はやらなくていいんじゃないの?」と呼びかけ、世代闘争を終結させて仲間として切磋琢磨していくことを提案。
舞華が思い悩む中、すずがリングに乱入し「また負けたのかお前!お前なら勝てると思ってたのに!」と挑発。ブチ切れた舞華は「うるせー!うるせーんだよお前は!そんなに言うんだったらなあ、ジュリアにリベンジしてやるよ!その代わり!私とお前、組んでジュリアの持ってるアーティストに挑戦しろ!」と越境タッグでまさかの6人タッグ王座挑戦表明。
流石のすずもうろたえながら「なんでお前と組まなきゃいけねーんだよ!おかしいだろ?!」と噴き上がるも、売り言葉に買い言葉でタッグ結成を承諾。
残る1人を誰にするのか迷う中、観衆から猛烈なメーガンコールが発生。メーガンがリングに現れることは無かったが、2人は勢いのままに見切り発車でメーガン・ベーンを抜擢するトンパチぶりを見せつけた。
翌日の横浜武道館での『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』ではジュリア&すずがタッグで出陣することとなっているが、この流れからも美しい姉妹愛が紡がれる試合にはなりそうにない。
ユニット抗争というスターダムの基本路線に一石を投じたすずの革命がどのような展開を作り出していくのかに今後も注目必至だ。