PANCRASE育ちの佐山駿介がCIMAを相手に試練のシングル戦へ!

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 14日、東京都・新木場1stRINGにてTTT『SCRAMBLE 9』が行われ、佐山駿介が次回大会でCIMAと一騎打ちを行うことが決まった、

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が今年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした新団体。その次期エースとして期待を集めるのが佐山駿介だ。

 佐山はTAJIRIに憧れてプロレスラーを志し、パンクラスP's LAB横浜で総合格闘技の素養を培ってからWNCの血を引くASUKA PROJECTで高校3年生ながらデビュー。総合仕込みの鋭い蹴りや巧みなグラウンドテクニックには定評があり、フリーとなった2019年には年間135試合に出場する業界随一の売れっ子となり、その場数と24歳という若さに可能性を見出したガッツにスカウトされ、TTTへ旗揚げとともに入団。
 6月に現エースのTORUが試合中に右肩を脱臼して長期欠場となったことから佐山はメインイベンターに抜擢され、舞台度胸も付いた佐山は“次期”ではないエースと呼ぶ声も大きくなってきた。

 しかし、急成長中の佐山に対抗意識を燃やすのは、ガッツの右腕でありキャリア15年のベテランの域に踏み込んだマスクドミステリー。ミステリーは前回大会のメインで行われたタッグマッチで佐山を制し、「俺はまだまだお前よりも前に立って、お前より高い壁でいるからな!」と先輩の意地を叫んだ。これに佐山は「その壁をぶち破ってガッツ石島の持つCCWカナディアンヘビー級王座を狙う」と応じ、両者のシングルマッチが行われることに。

 スロースターターかつ尻上がりなミステリーに対し、佐山はゴングとともに得意のミドルキックを軸にラッシュをかけて速攻を狙う。体格に勝るミステリーは佐山の猛攻を耐え忍んで攻め疲れが見えた瞬間にグラウンドへ引きずり込み、佐山の首への一点集中攻撃を展開して必殺のチョークスラムへの布石を打つ。
 佐山はミステリーの右腕へのキックを集中させ、チョークスラムをゼロ距離ジャンピングニーで切り返すなどの機転も見せる。最後はバックドロップ、バズソーキック、ハイキックと必殺技の3連打で畳み掛けて勝利を挙げた。

 試合後、マイクを取った佐山はTTTで現在最上位のベルトであるCCWカナディアンヘビー級王座を持つガッツを呼び出し、12月大会での王座挑戦を表明。
 しかし、現在ガッツは外敵ユニット“渡鳥連合”との因縁決着戦を優先するとし、この挑戦表明を拒否。しかし「お前の挑戦は受けられない代わりに、ちゃんとお前にはスペシャルな相手を用意した!」と、次回大会で#STRONGHEARTSのCIMAと佐山のシングルマッチをセッティングしたことを発表。そして、改めて来年1月の旗揚げ1周年記念大会での王座戦を約束した、

 CIMAは、自身がまだ若手選手だった2007年のDRAGON GATE神戸ワールド大会で獣神サンダー・ライガーからオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪取したことで自身が飛躍のチャンスを得たことを未だに感謝しており、ベテランとなった今はインディー団体に積極的に出場して若手選手の壁になるなど、かつてライガーが務めた役目を自身が果たそうとしている。
 現在のCIMAは特別な思い入れのある相手としかシングルマッチを行っていない状況があるが、今年2月にはTTTのリングでTORUを未来のプロレス界を担う選手にすべくシングルマッチで対戦している。CIMAとのシングル戦が決まった佐山は、その事実だけでCIMAの期待を受ける存在だと言える。

 これを受け、佐山は「CIMA選手と対戦させていただくことが決まったんで、この1戦を糧に1月にガッツさんの持ってるベルト、それを自分の腰に巻いてみせますよ。よっしゃあ!」と喜びと気合の雄叫びを上げて闘志を燃やした。

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