田村潔司がUWFの魂を継ぐ新団体『GLEAT』を旗揚げしリング上で公開スパー!「久しぶりにUWFの試合を見られてすごく良かった」

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 15日、東京都・後楽園ホールにて田村潔司率いる新団体『GLEAT』のプレ旗揚げ戦が行われた。

 『GLEAT』とは、昨年1年間プロレスリングNOAHの親会社としての役割を果たしたリデットエンターテインメントが旗揚げした新団体。
 リデットが「NOAHの中に“強さ”を強調したいと考えたときに田村潔司が出てきた」ということでNOAH時代から田村との交流が始まり、今年になってリデットがNOAHから離れたことをきっかけに田村との新団体設立に向けて動き出したという。

 GLEATでは、ED(最高経営責任者)に田村潔司、CSO(最高戦略責任者)にカズ・ハヤシ、CTO(最高技術責任者)にNOSAWA論外、オブザーバーに長州力が就任することが発表。
 また、所属選手として元WRESTLE-1で活躍した伊藤貴則、同じくWRESTLE-1で皇壮馬やペガソ・イルミナルの名で活躍した渡辺壮馬が素顔かつ本名で所属することが発表されていた。

 この新団体について田村は「僕の理想は格闘プロレスUWF。“THE UWF”です。それを作り上げたい。UWFという言葉自体を残したいですし、歴史にしていきたい」と意欲を見せるも、所属選手には技術指導はしつつも「UWFがどういうものだったかというレクチャーはしていない」と語るなど過去と同じものを現代に蘇らせる気ではない様子。若い選手によって作り出される新たなUWF像に期待が集まっていた。

 試合開始前には、観衆の見守る中で田村が壮馬と公開スパーリングを行い、旗揚げ初試合を直前に控えた愛弟子に稽古を付ける。これについて聞かれた田村は「普段やっているスパーリングの極めっこなので、特に無いです」とそっけなくコメント。
 しかし、「昔、新日本プロレスで藤原喜明さんが“藤原教室”みたいのをやってて。僕も昔ファンの頃に観に行って、ああいう雰囲気で練習するのにすごく興味があるし、僕自身がその雰囲気が好きで、ちょっと練習をさせてもらったんですけど、昔のUWFの流れをちょっと繋いでみたという感じです」と意義のあるものであったことを語った。


 大会の中ではUWFルールでの試合が2試合行われ、伊藤貴則&大久保一樹vs船木誠勝&田中稔のダブルバウトでは、伊藤&大久保側のセコンドに田村が付き、試合中にアドバイスを送るアシスト。最後は船木が伊藤をスリーパーホールドで沈めるも、「伊藤選手のような若い選手がUスタイルを継承するっていうのはすごい嬉しいですね。令和にUWFをもう1回だけ。1人いればいいんですよ。1人いれば必ずそこからまた2人3人出てきますから」と伊藤に期待を寄せた。

 また、もう1人の所属選手である壮馬はNOAHの拳王と対戦。壮馬は拳王のローキックやアンクルホールドで徹底的に足を攻められるも、圧倒的な実力差にも怯まず立ち向かうガッツを見せる。最後は拳王が蹴暴、P.F.Sと大技を決めてから敢えてのアキレス腱固めでギブアップを奪ったが、「あのプロレスを愛する(リデットの)鈴木裕之社長が認めるだけの男だよ。これからが楽しみだよなぁ」とその実力を認めた。

 大会を終えて、田村は「僕は久しぶりにUWFの試合を拝見させてもらって、すごく良かったと思います」と総括。
 愛弟子2人についてはまだ技術指導の域に入らず基礎体力づくりに重点を置いて指導していると語りつつ、「スパーリングを数回はやりましたけど、まだ技術的にはたくさん教えることもあります。技術が無くても、感情で伝えることっていうのは出来ると思うので、そういうところは教えにくいですけど僕が出来る範囲では気付いた時にはヒントをちょっと与えて、課題として『宿題で』っていう感じで成長していってもらえたらなという風に思います」と未来のUを背負う若手に期待を寄せた。

 なお、GLEATの次回大会は2021年7月1日に東京ドームシティホールにて開催される。

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