棚橋弘至&飯伏幸太の絆に亀裂!タイチは「お前の今の実力じゃ、IWGPは遠いぞ」と棚橋を酷評

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 31日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『SUMMER STRUGGLE 2020』が開催され、飯伏幸太と棚橋弘至の絆に黄信号が灯った。

 飯伏幸太は憧れの棚橋弘至とのタッグ“ゴールデン☆エース”を結成して今年2月に念願のIWGPタッグ王座を戴冠。しかし直後から新型コロナウイルス流行拡大の影響で新日本プロレスは大会を自粛することとなり、防衛戦の機会に恵まれぬまま時は過ぎて今月12日の大阪城ホール大会でタイチ&ザック・セイバーJr.を相手に王座陥落。
 飯伏&棚橋はリマッチを要求していたが、王者組はこれを拒否。その後も両組は10人タッグマッチなどで対面し、飯伏&棚橋は試合を通してアピールを続けていたが、試合中に執拗に狙われたこともあり棚橋のヒザの容態はどんどん悪化。試合中にも動きに精彩を欠く場面が見られるようになり、飯伏は棚橋に面と向かって「(コンディションを)上げてきてもらっていいすか?」と苦言を呈するなど、ゴールデン☆エースの間に不穏な空気が流れつつあった。

この日は、棚橋弘至&飯伏幸太&天山広吉&マスター・ワト&上村優也vsタイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&エル・デスペラード&DOUKIの10人タッグマッチが行われ、棚橋は汚名を返上すべく「タイチ、来い!」と挑発して飛び出していくなどタイチとのマッチアップを強く意識。
 しかし、棚橋の技はことごとくかわされて自爆し、タイチはデンジャラスバックドロップで叩きつけてから「終わってんなあお前。なにがエースだ!引っ込めこの野郎」と棚橋を無視して飯伏との対面を希望。棚橋は自力ではタッチに行けず、上村に救出されて飯伏へタッチ。
 飯伏は溜まった鬱憤を晴らすかのように怒涛の攻撃を見せ、ザックとの蹴り合いで完勝。さらに上村がデスペラード相手に突っ込んでいき、上村のピンチに棚橋が救出に入るもののタイチ&ザックの天翔ザックドライバーを受けてダウン。飯伏が慌てて救出に入るものの間に合わず、デスペラードがピンチェ・ロコで上村を沈めた。

 試合後、タイチは飯伏を口説いて鈴木軍に勧誘し、ザックは飯伏の頭を優しく撫でる。飯伏はこれを無視して棚橋に寄り添うものの、タイチは「お前だって分かってんだろ?アイツはもう無理だってよ。見限れ!コイツはもう使いもんになんねーぞ!なにがエースだ!コイツはもう終わったんだよ!裏切れ!捨てろ!こんな奴!」と叫ぶ。
 これを表情一つ変えずに聞いていた飯伏だったが、リング上で大の字になった棚橋を助け起こすこともなく背を向け、悩むように頭を抱えながら一人リングを後にした。

 バックステージに戻ったタイチは「過去の栄光にすがるな、いつまでも。考えろ、てめえのコンディションと歳を。長い間トップを張ってきたことは認めてやる。だけど、なんだ今日は?ヤングライオンのガキに助けられて、リズムもバラバラでよ。俺もビックリしたよ。『あれが棚橋だ』って。棚橋、お前の今の実力じゃIWGPは遠いぞ」と、棚橋がかつてオカダに口にした言葉を引用し辛口批評。
 一方、飯伏に対しては「棚橋は捨てて、新しい方向に歩け。新しい方向、道は2つある。違う奴と組むか?俺らのところに来てもいいぞ。お前みたいなイッちゃってる奴は面白えからさ、丁度いいかもしれねえな。俺らで6人タッグ獲ったら、永久チャンピオンになれるんじゃねえ?」と鈴木軍入りからの王座挑戦にまで言及した。

 そして飯伏がバックステージでも悩み続けていたところへ、ヤングライオンの肩を借りて棚橋が合流。棚橋は「悪い、ごめん」と飯伏の肩に手を置くが、飯伏はそれに応えること無く、無言のまま1人で会場を後に。棚橋はその背中に向けて「絶対カムバックしてみせっから!」と想いを叫んだ。

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