「兄弟よ、アイ・ラブ・ユー」オリジナルBULLET CLUBのタマ・トンガとカール・アンダーソンが和解!
1月4日、新日本プロレスがアントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~ 』を開催。第5試合では“ザ・マシンガン”カール・アンダーソンの持つNEVER無差別級王座にタマ・トンガが挑戦した。
昨年5月に約6年ぶりに日本の新日本マットに帰ってきたカール・アンダーソン&ドグ・ギャローズの『THE GOOD BROTHERS』は、初期BULLET CLUBメンバーで苦楽をともにしたタマ・トンガを襲撃。翌月にはタマの持つNEVER王座をアンダーソンが奪取し、その王座を保持したままWWEに復帰すると「ダブルブッキングだ」と新日本プロレスの王座戦を飛ばす暴挙に出る。
王座剥奪かと思われたがレッスルキングダムでの防衛戦が決定。タマが「自分の友人であり、師匠でもあった時期もある。お前の喉元を掻っ切ってWWEに送り返してやる!師匠を超える日になるだろう」とリベンジマッチへ挑む思いを語り、アンダーソンは「世界的スターが新日本プロレスレベルのスターに負けるわけがない。15分以内で試合を終わらせてすぐ空港にいき、もう日本には戻ってこないだろう」と国内ラストマッチであることを匂わせた。
試合が始まるなりアンダーソンはベルトで殴りかかり、ショットガン・ドロップキックで場外に叩き出すと鉄柵へ後頭部を叩きつける。さらに花道へのバーナードライバー。
リングに戻るとタマがエルボー連打から串刺し攻撃を狙うが、避けたアンダーソンがジャンピングカラテキックからスピニング・ガンスタン。さらにダイビング・リバース・ガンスタンからガン・スタンを狙うが、SRCで切り返したタマがダイビングボディプレス。トドメのガン・スタンを力付くで止めたアンダーソンがガン・スタンを狙うが、耐えたタマがブーメラン式ガン・スタン。フラつくアンダーソンに改めて正調ガン・スタンをきめ3カウントを奪った。
試合後にタマが「12年かかった。カール・アンダーソンにも感謝、愛を伝えたい。兄弟よ、アイ・ラブ・ユー」とコメントすると、アンダーソンはタマとハグをして「ここ数カ月間、俺は最低の態度をとっていたけど、すべてに対してありがとうと言っておく。タマ・トンガ、これで和解だ。気を取り直して乾杯しよう。(※乾杯したのち)タマ・トンガはビッグスーパースターだ。近々、タマ・トンガがIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦することになるだろう。ぜひ、そうしてくれ。アリガトー。サンキュー、タマ」と祝い会場を後に。
改めてタマは「俺はカール・アンダーソンのことが大好きだ。俺たち2人の間にはたくさんの素晴らしい思い出がある。それらは絶対に消すことはできない。そして何よりも、いっしょに過ごした時間は自分にとって学びになっている。彼は長年、自分にとって素晴らしい師であった。本当に長い間そうだった。そして今日、ともに歩んできた道は終わり。俺は新しい道を進み始めることになる。NEVER無差別級のベルトを手にすることができた。まずここでみんなに感謝したい。ジャドーよ、サンキュー。『WRESTLE KINGDOM 17』にタマ・トンガが出場し、NEVERのベルトを獲得してチャンピオンになった。サンキュー」と喜びをあらわにした。