【試合詳細】12・9 全日本プロレス後楽園ホール大会 諏訪魔&石川修司vsジェイク・リー&野村直矢 ゼウス&崔領二vsパロウ&オディンソン ヨシタツ&ジョエル・レッドマンvs吉田隆司&ギアニー・ヴァレッタ

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『2019 世界最強タッグ決定リーグ戦【優勝決定戦】』
日程:2019年12月9日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1399人(超満員)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
岩本煌史/●大森北斗
4分51秒 逆エビ固め
[Evolution]○岡田佑介/佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
大森隆男/渕正信/ブラックめんそーれ/●田村男児
9分31秒 ランニングボディプレス→片エビ固め
西村修(フリー)/○吉江豊(フリー)/丸山敦/青柳亮生

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○ジョー・ドーリング/秋山準
9分2秒 ランニングボディアタック→エビ固め
関本大介(大日本)/●佐藤嗣崇(フリー)

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[One World]○ヨシタツ/ジョエル・レッドマン【3勝5敗1不戦勝=8点】
8分47秒 ヨシタツ狂想曲→エビ固め
吉田隆司(DRAGON GATE)/●ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)【4勝4敗1無=8点】

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
○ゼウス/崔領二(ランズエンド)【4勝4敗1分=9点】
8分4秒 ジャックハマー→片エビ固め
[THE END]パロウ/●オディンソン【4勝5敗=8点】

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[青ちゃん健ちゃん]●宮原健斗/青柳優馬【4勝5敗=8点】
17分28秒 バックドロップ→片エビ固め
○ジェイク・リー/野村直矢【5勝3敗1不戦勝=12点】

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[暴走大巨人]○諏訪魔/石川修司【6勝3敗=12点】
2分24秒 万力スリーパー→レフリーストップ
●TAJIRI(フリー)/KAI(フリー)【4勝4敗1不戦勝=10点】

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 決勝戦 時間無制限1本勝負
[暴走大巨人]諏訪魔/○石川修司
19分45秒 ジャイアントスラム→エビ固め
ジェイク・リー/●野村直矢
※暴走大巨人が2年ぶり2度目の世界最強タッグ優勝

諏訪魔&石川が2試合制して世界最強タッグ2年ぶり2度目の優勝!1月2日の世界タッグ戦で王座奪取を宣言!ジェイクは準優勝も宮原からフォールを奪い三冠戦に向け気炎!

第1試合


 ジュニア戦線でしのぎを削る4人のタッグ戦。
 北斗と光留でゴングが鳴ると、光留がミドルキックで先制してそのまま連打。すると北斗もエルボー連打で負けじと反撃していきショルダータックルで吹き飛ばす。しかし光留は北斗の腕にエルボーを落とし「クソガキ!」とミドルキック。さらに水車落としを狙うが、北斗が回転エビ固めで切り返して岩本にタッチ。
 岩本は光留に串刺しエルボーを見舞ってショルダータックルでなぎ倒すとマジックスクリュー。さらにロープに振ろうとするが、光留は振り返して延髄斬り。岡田にタッチ。
 岡田は突っ込んでいくが、岩本がかち上げでニーリフトを叩き込み北斗にタッチ。
 北斗はミサイルキックからドロップキック、さらにブレーンバスターを狙うが岡田が逆にブレーンバスターで投げ返して逆エビ固め。これをブレイクされると背中へエルボーを連打してからワンハンドバックブリーカー。そしてコーナーからコーナーまで対角線のダイビングヘッドバッドで飛んでいき、逆エビ固めでどっしりと腰を落とすと北斗はたまらずタップ。

<試合後コメント>
岡田佑介
「そんなに話すようなアレじゃないよ。17日、ドラゴンゲート、Kagetora。この試合は本当に、本当に俺の今持ってる全部をアンタに叩き込む。ドラゴンゲート、アンタのドラゴンゲートで培ってきたものと、たった3年かもしれないけど俺が全日本プロレスで叩き込まれたプロレスをアンタにぶちかますからな。覚悟しておけ。」

第2試合


 亮生が前に進み出ると男児が激しく先発を主張し、若い二人でゴングが鳴るとロックアップからヘッドロック、ショルダータックルで合戦となり、男児がタックルでなぎ倒せば亮生はドロップキックで反撃。両者タッチ。
 大森と西村の対面となるとロックアップで押し込み合い、西村が押し込んでクリーンに離れてからテイクダウンを取るが、大森がヘッドシザースで切り返すと西村は得意の倒立で抜け出し、ヨーロピアンエルボー。大森もヨーロピアンエルボーで撃ち返していき、大森がロープに振るが西村は勢いをつけてのヨーロピアンエルボー連打で大森を倒して丸山にタッチ。
 丸山はパワーボムを宣言して煽っていくが、大森はショルダースルーで切り返して渕にタッチ。
渕は大・渕コールに合わせて出ていき、丸山がフェイントでドロップキックを自爆させようとすると観客からは大ブーイング。自爆を踏みとどまった渕だったが、丸山が渕のグーパンチムーブを横取りしてグーパンチを放っていくと、観客はブーイングとともに「グー!」と怒号。丸山がもう一発やろうとすると、渕が耳削ぎチョップで引き離し、本物のグーパンチ。観客はこれを「パー!」と支持すると丸山は地団駄。渕は脳天唐竹割りからグーパンチを見舞いめんそーれにタッチ。
 めんそーれは丸山の腕を取ってロープに上って拝み渡りカラダイビングサミング。そして目潰し連打も丸山が延髄斬り、トラースキックとはなっていき吉江にタッチ。
 吉江が出ていくとめんそーれはチョップを連打もよしえはビクともせず。めんそーれがボディスラムを狙うが当然上がらず。吉江はめんそーれをコーナーに押し込んでスティンクフェイス。これを大森が救出しようと吉江に打撃を放っていくが、吉江が吹き飛ぶたびに吉江の後ろにいるめんそーれにダメージが入っていき虫の息に。吉江は大森にも串刺しスプラッシュからスティンクフェイスを見舞って撃退し、めんそーれにも再び串刺しスプラッシュを狙うが、めんそーれは前転して逃げ出し、男児にタッチ。
 男児はショルダータックルを9発打ち込んでついに吉江を吹き飛ばすことに成功。さらにブレーンバスターを狙うが吉江が逆に投げ返して逆エビ固め。これは渕がグーパンチでカットし、全員入り乱れた乱闘へ。吉江はエルボードロップで押しつぶすが、男児がこれをキックアウトするとボディプレスでトドメ。男児も返せず3カウントを聞いた。

第3試合


 秋山と佐藤の対面でゴングが鳴ると、手4つから組み合ってロープに押し込み合い、佐藤が離れ際にエルボーを見舞う。秋山はバックを取ってからリストを取っていき、ヘッドロックへ。佐藤はこれをロープに逃れ、コーナーに押し込んで関本にタッチ。
 秋山と関本がロックアップで組み合うと秋山がヘッドロックに取り、ショルダータックルでぶつかっていくが関本は倒れず。関本が3発耐えるとジョーがタッチを要求。秋山はジョーにタッチ。
 ジョーは関本のエルボーを余裕で受け止め、ショルダータックルでも倒れず不敵に笑って見せると、関本のチョップにも無反応。関本が「来いやあ!」とタックルを求めるとジョーは強烈なタックル一発で関本を吹き飛ばして秋山にタッチ。
 秋山とジョーはダブルのバックエルボーを見舞い、秋山が関本を場外に放り出して行くが、関本は秋山を待ち受けて鉄柵へハンマースルー。大ダメージを受けた秋山をリングに戻すと佐藤にタッチ。
 佐藤はエルボースタンプ連打からコーナーに押し込みマシンガンエルボー。しかし秋山はブートで距離を取ると髪を掴んでヘッドバッド。ジョーにタッチ。
 ジョーは佐藤に強烈なハンマーパンチを打ち下ろすと両手を掴んだままビッグブート、エルボードロップ。秋山にタッチ。
秋山はジョーとダブルのショルダータックルから投げようとするが、佐藤はショルダースルーで切り返して関本にタッチ。
 関本が逆水平チョップを打ち込んでいくと秋山は「痛いなあ!」とぼやきながらもジャイアント馬場さんのように両手をクイクイと振りながら関本のチョップを耐えていき、関本がロープに飛ぶとジャンピングニーでカウンター。ジョーにタッチ。
 ジョーが関本をロープに振ろうとすると関本が振り返して串刺しラリアット。そして佐藤とともにダブルのブレーンバスターで投げきり、関本がジョーの巨体をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げてみせる。しかしこれを秋山は速やかにカットし、関本は佐藤にタッチ。
 佐藤はランニングエルボー、ラリアットと打ち込んでいくがジョーはビクともせず。ジョーがお返しのラリアットを放つとこれをかわした佐藤がロープに飛んでラリアットでなぎ倒すことに成功するとさらにロープに飛んでいくが、ジョーはカウンターの旋回式スパインバスター。さらに串刺しラリアットから秋山のビッグブート、エクスプロイダーが入り、ジョーの旋回式ボディプレスからのフライングクロスボディで圧殺して3カウント。

<試合後コメント>
秋山準&ジョー・ドーリング
ジョー「サンキュー、アリガトウ!」

――急遽決まったチームでしたが、リーグ戦が終わっていかがでしたか?
秋山「まぁ俺の失速。ジョーにうまくいいかたちで最後までつなげなかったのが敗因かなと。彼は本当によく暴れてくれたんだけどさ。」

――今回はおふたりのバージョンの『もろ刃の剣』が見られなかったというのも・・・
秋山「いや俺も本当にこんなにデカいのにやられたらヤバイですから(苦笑)。」

――最強タッグは今年は当初はエントリーされていなかったのですが、来年からはまた一歩退いたかたちで・・・
秋山「いやもう同じですよ。緊急事態の時くらいですよ。」

――(ジョーに)今年のリーグ戦はいかがでしたか?
ジョー「イエー!俺たちは諏訪魔、石川組を倒し、タッグチーム・チャンピオンを倒した。俺たちが最高のチームだ、世界タッグに挑戦したいね。」
秋山「もちろん世界タッグチャンピオンを倒したんだから、その権利はあるよね。まぁ今日も最後までどうなるか分からないけれど、最後まであきらめないです。」

第4試合


 レッドマンとヴァレッタでゴングが鳴ると、ロックアップからヴァレッタが押し込んでいき、離れ際にチョップを放つとレッドマンが起こってショルダータックル。これをキャッチしたヴァレッタがエルボーを見舞うも、レッドマンはその腕を取って足に絡ませて倒れ込むことでヴァレッタの腕にダメージを与え、さらに腕固め。しかしヴァレッタはレッドマンに額に噛み付いてこれを脱出。両者タッチへ。
 ヨシタツと吉田の対面となると、レッドマンの煽りに合わせてヨシタツコールが起き、吉田は「シャラーップ!」と観客に怒鳴る。その後2人はロックアップで押し込み合い、吉田が離れ際に「シャラップ!」と地獄突き。さらに執拗なヘッドロックからショルダータックル、2発目を狙うがヨシタツがドロップキックでカウンターし、巻投げ連発で翻弄してレッドマンにタッチ。
 ヨシタツのカニバサミにレッドマンが十字架固めを合わせる連携も、ヴァレッタが介入して4人で乱戦に。
 レッドマンと吉田の対面となると、吉田は「このブサイクが!」とレッドマンの顔面に鼻水を噴射し、よろめいたレッドマンの顔面をヴァレッタが噛みつき攻撃。吉田は「潰れろ!」とセントーンからバンテージを剥がしてレッドマンの首を締め上げてからヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタはキャメルクラッチで固めながらレッドマンの上あごと下あごを引き裂くように引っ張って痛めつけ吉田にタッチして2人でチェーン攻撃。
 吉田はレッドマンをコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、レッドマンがこれをひらりと飛び越えてかわすとドロップキックで一矢報いてヨシタツにタッチ。

 ヨシタツは顔面へのビッグブートからミドルキック連打、さらにフィッシャーマンズスープレックスホールドで固め、これを返されるとレッドマンとトレイン攻撃を見舞い、レッドマンがダイビングニードロップ。さらに二人がかりで攻撃を狙っていくが、吉田は2人へ交互に地獄突きを速射しダブルラリアット。ヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタがヨシタツの顔面に噛みついてラリアットを叩き込むと吉田がコーナーへ登っていくが、レッドマンが下から吉田の足を引いて阻止。その隙にヨシタツが下からヴァレッタをスクールボーイで丸め込み、起き上がったところへ飛びついてCBJ。最後は満を持しての
ヨシタツ狂想曲で沈めた。
 ヨシタツとレッドマンは喜びのヒゲダンスを踊りながらリズミカルに退場していった。

<試合後コメント>
ヨシタツ
「今年の最終戦は勝利で。ワン・ワールド、締めました。また来年(このタッグが)続くかもしれないし、いい終わり方できたんで。」

第5試合


 世界タッグ王者のゼウス&崔と注目の大型外国人タッグパロウ&オディンソンの注目の対決。
 パロウとオディンソンの奇襲からの場外乱闘で試合が始まり、4人共客席になだれ込んで打撃を打ち合っていき、ゼウスとオディンソンは解説の小橋建太の前で逆水平チョップを打ち合っていく。
 パロウがリングに崔を戻すと崔がチョップを打ち込んでいくがパロウはビクともせず。ならばと崔はミドルキックに切り替えて打ち込んでいくが、パロウは足ごと崔をキャッチしてブロックバスター。さらにみちのくドライバーを狙うが、崔が着地してパロウをしっかりと持ち上げてキープした上でブレーンバスター。両者タッチ。

 ゼウスはオディンソンの突撃をスパインバスターで迎え撃つと、串刺しラリアットからチョークスラムを狙うが、オディンソンは一回転して着地する離れ業を見せるとバックドロップ。パロウとオディンソンはトレイン攻撃から2人でゼウスを持ち上げて超滞空ブレーンバスター。さらにオディンソンがパロウをデスバレーボムの形でゼウスの上に投げ落とす合体攻撃を見せる。さらにパロウがゼウスを、オディンソンが崔をパワーボムで持ち上げて空中で激突させる合体攻撃を放つと2人でヘブン・オン・アースを狙うが、ゼウスが暴れて脱出するとパロウにチョークスラム。オディンソンには崔が地対空ジャンピングキックを放ってから雪崩式ブレーンバスター。ゼウスがオディンソンにジャックハマーを狙うが、オディンソンは着地してドロップキック。

 これをこらえたゼウスはラリアットで叩き伏せ、コーナーへ振って崔に呼びかけるも崔はすでに駆け出しており赤川鉄橋で追撃。最後はゼウスがジャックハマーでオディンソンを沈めた。

<試合後コメント>
ゼウス&崔領二
ゼウス「まぁ今日は無事に勝つ事ができたけど、最強タッグがこういう結果に終わってしまって、すごい悔しい気持ちがあるから。年明けに最強タッグ優勝者とこのベルトをかけてやったろうと思ってます。」
崔「ゼウスとリーグ戦、タッグチャンピオンとして(リーグ戦優勝を)獲れてない。もう出番がない。この悔しさがムチャクチャむなしいというのはあるんですけどそれはそれで。自分らがチャンピオンだからね。正月2日か3日にタイトル戦組まれたっていうんで。ジェイク、野村。このふたりと俺らやる準備できてるんで。まだわかんないでしょ?あのふたりが上がってこないと、それはここの未来もかかっているから。もしそうじゃないなら、予想外のチームが上がって来たならそいつらが、本物の本物ってことでしょうね。
俺はジェイク、野村と。あいつらの世代を叩き潰すイメージしてきたんで。まぁどんなかたちでも正月に最高のスタートを切りたいと思います。まぁあとゼウスと最強タッグ出れて、心の底から良かったと思ってますし、彼の個人のポテンシャルも感じたし、俺らの可能性も感じたし。最高の一カ月でした。まだ終わらない。これがあるんで、先のことはあるがままに、ゼウスとはこれからのことを考えていきたいと思います。」

第6試合


 三冠王者の宮原と、誰が挑戦者になってもおかしくない主力選手たちが集う一戦。
 宮原とジェイクでゴングが鳴ると両者コールを煽り合い、互角と見るや両者ロックアップで押し込み合い、ジェイクが押し勝って宮原に“きをつけ”をさせて離れるとうやうやしくお辞儀して挑発。再びロックアップで押し込み合い、今度は宮原が押し込んで離れ際にエルボー。さらにフロントハイキックもジェイクがショルダータックル、PKを放つも宮原はPKをギリギリで回避して両者距離を取り、互いにタッチへ。
 青柳と野村の旧パートナー対面となると、ロックアップから腕の取り合い、ヘッドロックからショルダータックル合戦へ。野村がこれに打ち勝つと青柳はアームドラッグからのドロップキックで華麗に反撃し、ジェイクに一撃入れてから客席四方に向かってお辞儀ポーズを真似てジェイクを挑発。
 青柳は野村にエルボーを放っていきロープに飛ぶがジェイクがエプロンから青柳を捕縛しロープスタンガン。アシストを受けた野村が青柳をスリーパーでじっくりと絞り上げ、ジェイクにタッチ。
 青柳はジェイクにエルボーを連打していくが、ジェイクはバックエルボーで迎え撃ち、さらにロープに飛ぶが宮原がエプロンからドロップキックを放つと場外に連れ出して喉が鉄柵に当たるようにジェイクをホイップ。再度4人で場外戦となり、宮原とジェイク、青柳と野村と互いに意識する相手へと突っ込んでいく。
 宮原がジェイクにヘッドバッドを連打してリング内に放り込むと、青柳がジェイクにフェイスロック。これをブレイクされるとエルボー連打からロープに飛ぶが、ジェイクはショルダースルーで迎え撃ち、宮原を場外に蹴落として乱闘へ。

 野村と青柳のマッチアップとなり、 青柳のエルボー連打を受けきった野村がボディスラムからエルボードロップ、ノーザンライトスープレックスからキャメルクラッチ式フェイスロック。ここにジェイクがローキックを打ち込むアシストを経て野村はノムラロック(仮)に移行。青柳がギブアップせずに粘るとコーナー上からフロッグスプラッシュを投下も、青柳はこれを剣山で迎撃。のたうち回る野村を見た青柳はロープに飛んでいくが、野村が追走してジャンピングエルボー。さらに野村がロープに飛ぶが、バックを取った青柳が投げっぱなしジャーマン。両者タッチ。
 宮原とジェイクとなると、宮原がドロップキックのコンビネーションでジェイクの体勢を崩してロープに飛ぶが、ジェイクはキチンシンクでカウンター。ジェイクがPKを狙ってロープへ飛ぶが、青柳が下から足を引いて妨害し、排除に来た野村をミサイルキックで撃退。宮原を鼓舞してジェイクへトレイン攻撃を見舞い、青柳がコーナーに上るが野村が下から足を引いて妨害。ジェイクは地対空フロントハイキックで青柳を場外に突き落とすと宮原をスリーパーで痛めつけ、PKからブレーンバスターを狙うが逆に宮原がブレーンバスターで叩きつける。

 宮原はコーナーに顔面を突伏するジェイクの後頭部にブラックアウト、ジャーマンスープレックス、正面からのブラックアウトと畳み掛けるが、宮原がシャットダウンスープレックスを狙うと腕を取って外したジェイクが組み付いてガットレンチパワーボム。さらにジャイアントキリングを放つが宮原はこれを回避してバックを取るとジャパニーズレッグロールクラッチ。ジェイクがこれをキックアウトすると青柳がジャーマンスープレックスで投げっぱなし、カットに来る野村には宮原のブラックアウト+青柳のトラースキックのあわせ技で撃退。ジェイクにも同合体技を放ち、宮原が正面から走り込んでブラックアウト。宮原は再びシャットダウンスープレックスを狙うが、ジェイクは振り払ってハイキックを3連打。意識が朦朧とする宮原を高角度バックドロップで叩きつけ、試合を決めた。

<試合後コメント>
宮原健斗
(若手の肩を借りながら控室に向かう途中で)「申し訳ない、申し訳ない。」

青柳優馬
「ウアー!最悪。最悪ですね。勝ちたかった!」

――結果はともかくとして、会場の熱気はシリーズを通しても最高のものだったかと思いますが?
「そうですか。でもそれは選手じゃなくてお客さんが盛り上げてくださったからだと思いますよ。そこを僕の力量だとか言い張るつもりはないです。お客さんが今シリーズ、最後まで応援してくれたおかげで最後までできましたけど、青柳個人としては悔しい気持ちでいっぱいです。本当に悔しいです。」

第7試合


 ジョーカーのメイクをしたKAI&TAJIRI組が暴走大巨人の入場を待ち受け、紙テープが舞う中で奇襲。先にリングに戻ったKAI&TAJIRIはリングインしようとする巨人たちを必死に蹴落としてリングアウト勝ちを狙うが、ブチ切れた諏訪魔がTAJIRIに突撃してラリアットもTAJIRIは諏訪魔に毒霧を噴射しバズソーキックを発射も諏訪魔はこれをキャッチし、レフリーに向かってTAJIRIをプッシュ。レフリーと衝突してよろけたTAJIRIは再び諏訪魔に毒霧を噴射も、今度は諏訪魔が両手でこれをガード。ならばとTAJIRIは急所蹴りで諏訪魔に膝をつかせるとバズソーキックを発射も諏訪魔はこれをギリギリで回避。背を向けたTAJIRIを万力スリーパーで絞め上げながらブンブンと振り回すと、TAJIRIは残り最後の毒霧を断末魔のように噴射するとがっくりと崩れ落ち、レフリーが慌てて試合を止めた。
 これでジェイク&野村、諏訪魔&石川が12点のトップで並び、歓声と怒号が飛び交う中で急遽この後10分の休憩を挟んで優勝決定戦が行われることが発表された。

<試合後コメント>
TAJIRI「エイー!」
KAI「ムフフフ!」
(しばらくこのように叫び、控室に戻る)

第8試合


 優勝決定戦は時間無制限1本勝負で行われることになり、諏訪魔と野村でゴング。
 ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルで互角のぶつかり合いを展開し、野村がドロップキックからのショルダータックルで諏訪魔に打ち勝つとエルボー連射からロープに飛ぶが、諏訪魔はこれをキャッチしてレッグロックスープレックス。ここで石川が加勢に入り、4人入り乱れての場外戦へ。
 石川と野村、諏訪魔とジェイクがやり合っていき、石川が野村をリングに戻すとフォールからハンマーパンチを落として諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔は野村の顔面を執拗に蹴飛ばしていくと、野村も希薄のエルボー連射。これを涼しい顔で受け止めた諏訪魔はダブルチョップで野村をなぎ倒し、ブレーンバスターで投げ捨てると石川にタッチ。
 石川は野村をエルボーで打ち据え、コーナーに押し込んでマシンガンエルボー。崩れ落ちた野村を無理やり引き起こすとコーナーに振って串刺しラリアットからダイビングフットスタンプ。これを返されるとファイヤーサンダーを狙うが、野村はこれを着地してスピアーを発射。石川はこれをガッチリ受け止めるが、野村はブレーンバスターで投げきってジェイクにタッチ。
 ジェイクは石川にビッグブートからキチンシンク、ジャンピングDDTと畳み掛け、コーナーに振って串刺しエルボーからサイドスープレックス。しかし石川は何事もなかったかのように立ち上がって強烈なエルボーを放つと、ジェイクはよろけながらもフロントハイキックで迎撃。石川はこれを耐えきってバックブリーカーから諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はジェイクをロープに振ってラリアット。さらにバックドロップで叩きつけ、これを返されるとさらにバックドロップを狙うが、ジェイクはこれを耐えて逆にバックドロップを仕掛ける。これを諏訪魔が耐えると両者足を止めてのエルボー合戦に発展し、打ち勝ったジェイクがキチンシンクからビッグブートも、これをかわした諏訪魔がジャーマンスープレックス。しかしジェイクもすぐに起き上がってレッグラリアート。両者タッチ。
 石川と野村の対面となると、野村がドロップキックで突撃し、石川にタックル合戦を挑んでいく。石川が耐えるとスピアーを突き刺し、これを返されるとジャーマンスープレックスを狙う。石川はこれを耐えてロープに捕まるが、野村がロープに飛ぶと追走してキチンシンク。
 そして石川は諏訪魔と並び立ち、2人それぞれを捕縛すると「投げるぞオイッ!」とダブルのラストライドを狙っていくが、ジェイクと野村は同時のショルダースルーで切り返し、ジェイクが諏訪魔にビッグブートを放ってから石川にはニーリフト、野村が石川にスピアーを突き刺すが、石川はフォールに行った野村を強引に担ぎ上げてバックドロップ。両者ダウン。
 ここで諏訪魔とジェイクがリングに飛び込んでくるとジェイクがキチンシンクで諏訪魔を迎え撃ち、野村を鼓舞して起こすとスピアー+レッグラリアートの合体攻撃で諏訪魔を排除。

 野村がフロッグスプラッシュを狙ってコーナーに上がると、諏訪魔が蘇生して野村の動きを止め、石川とともにアルティメット・デストロイ。ここでジェイクが石川にジャイアントキリングを叩き込んで野村に勝負を託す。

 野村は石川とのエルボー合戦に怒涛の連打で打ち勝ち、裏スピアーからフロッグスプラッシュ、マキシマムと畳み掛けるが、2発目を狙ったところで石川が逆に担ぎ上げてファイヤーサンダー、ランニングニーからのスプラッシュ・マウンテンと勝負を決めに行く。これを野村に返されると奥の手のジャイアントスラムを狙うが、野村が耐えてエルボー連打から飛び込むようなランニングエルボーで石川を吹き飛ばすと両者ダウン。

 再びジェイクと諏訪魔が対峙し、ジェイクがブラジリアンキックを叩き込むも、諏訪魔も即座に組み付いてバックドロップ。そして石川を助け起こすと野村にサンドイッチラリアットからロケット・ブロッサム。野村は雄叫びを上げて立ち上がると石川にジャンピングエルボーを放つが、これをかわした石川が背後に回って投げっぱなしドラゴンスープレックス、ランニングニー、宮原殺し2019、カミゴェ、ランニングニー、ジャイアントスラムと怒涛の猛攻をかけて不死身の野村を沈めた。

石川「ありがとうございました!あぁ、一言いいですか!メチャメチャしんどーい!でもそれ以上にメチャメチャ嬉しいです!試合前、会見で諏訪魔さんと、もう長く連れ添った夫婦みたいに喧嘩したり仲良くしたいって言ってましたけど、やっぱり今思うのは、最高のパートナーであり、最高のライバルだと思ってます。ありがとうございました!それでは、諏訪魔さんの感動マイクを聞いてください(笑)」
諏訪魔「……俺、ホント今、同じこと言おうとしたんだよ。でも、石川選手、石川選手のおかげでこのトロフィー、また獲れちゃった!ありがとう!最後、感動の締めでお願いします(笑)」
石川「(観衆からの「歌って!」の声に)歌わないよ(笑)歌はまた今度(笑)もうこの全日本プロレス、やっぱりこの諏訪魔&石川の暴走大巨人が面白くしていきたいんで、もっともっと暴走大巨人……いや、ジェイク・リー、宮原でもいいです。応援しに会場にいらしてください。でも一番面白い試合するのは俺たちだから!では締めたいと思いますのでご起立をお願いします。最強タッグ終わって、また後楽園、新木場ありますけど、2019年、そして2020年!俺たちがこの全日本プロレス、面白くしていきます!宮原たちもジェイクたちもそう思ってもらって、その思いがリング上でまた爆発して、この全日本プロレスもっと面白くなっていくんで、皆さんまたいらしてください!でももう一度いいます!一番面白い試合するのは俺たち暴走大巨人だからあ!!じゃあ最後!行くぞ!俺たちは全盛期だ!オイッ!」

<試合後コメント>

暴走大巨人
石川「いやあ、リング上で言っちゃいましたけど、ジェイクも野村もなんか分かんないですね。強いっていう形容詞はもうあってないのかな。もうぎりぎりだった。でも諏訪魔さんに託してもらったと思ってるんで、3カウント入れないと思って。いやあ、無事、嬉しいですね。でもこの意地が俺たちの全盛期を伸ばしていくと思うんで。もっともっと意地張ってやっていきたいなと思います」
諏訪魔「いやあもう見ての通り!圧勝だろ!石川修司つええなあ!この一言に尽きるよお前!あぁ?お前。ジェイクだ、野村だ、宮原って、青柳も、まだまだだよ。俺はそういう気持ちでやってるよ。そういう形が出たと思うよ今回。敢えて言わしてもらうと。でも今回最強タッグ振り返ったら、今日は石川選手、すげえガンガン行った。でも俺がガンガン行くときもあって、すごい役割分担が出来たシリーズだって思った。ガンガン暴れて散らかしたら石川選手がまとめてくれるし。いやあ今日も俺、ナイスアシストじゃね?(笑)」
石川「全日本プロレス面白くするのは暴走大巨人だと思ってるんで、諏訪魔さんにいっぱい散らかしてもらって、自分が整えていきたいなと」
諏訪魔「いや今日十分散らかしてたよ、強さ(笑)」
石川「リング上で言ったとおり、一番面白いことするのは暴走大巨人だから。もう1 月2日、世界タッグ決まってるんでしょ?俺たちしかいないでしょ!優勝チーム!」
諏訪魔「マジで?」
石川「分かんないですけど」
諏訪魔「ん?」
石川「いやでも俺たちしかいないんじゃないですか?」
諏訪魔「世界タッグ、ほしいなあ~」
石川「世界タッグ巻いてね、巻くと発信力増すんで、発信力増した諏訪魔さんは誰に求められないっすよこれは。スキャンダラスを行きますよ!2020年、スキャンダラスの金メダル行きますから。諏訪魔さんの金メダル取る姿見てください(笑)」
諏訪魔「スキャンダルに憧れてるみたいだよ~なんかあ~。色々なんか実際やってんだけど、いわねーんだ(笑)そういうの含めて最高のパートナーだなと思いますね。でも世界タッグのベルトはアレ、俺らのものだと思うしね、是非取り返したいと思います。来年の世界タッグ戦、是非用意してもらいたい、全日本プロレスには」

――2戦続けての試合を制しての優勝になりました
石川「ああ、アレは自分がドッキリで目が見えない間に諏訪魔さんが勝ってくれたっていう。ぱっと決めてくれたお陰で、僕はメインで体力満タンで行けたんで、これも諏訪魔さんのお陰。これも長年組んでたお陰じゃないかなって」
諏訪魔「でも助かったよ。俺1試合目で結構キツいと思ってたからさ」
石川「それもまた我々の長年組んでたアレじゃないですか、阿吽の呼吸というか」

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