【試合詳細】7・13 アイスリボン道場マッチ 藤本つかさ&星ハム子&松本都vs星いぶき&朝陽&鈴季すず 雪妃真矢&柊くるみvs藤田あかね&テキーラ沙弥

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『アイスリボン970』
2019年7月13日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:76人

▼シングルマッチ 10分1本勝負
○ジェイラ・ダーク
9分45秒 Order66→片エビ固め
●松屋うの

▼タッグマッチ 15分1本勝負
世羅りさ/●尾崎妹加(フリー)
10分00秒 タイガー・スープレックス・ホールド
ジュリア/○つくし

▼タッグマッチ 15分1本勝負
△雪妃真矢/柊くるみ
15分00秒 時間切れ引き分け
藤田あかね/△テキーラ沙弥

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤本つかさ/星ハム子/●松本都
15分53秒 ダイビングボディプレス→体固め
○星いぶき/朝陽/鈴季すず

いぶきが退団の決まった都から殊勲のピンフォール!つくしが“仮想山下りな”の妹加から勝利!各選手が都の退団に惜別や喜びのメッセージ

オープニング


前説の途中で、この日、受付を担当していた宮城もちが松葉杖をつきながらリング下に立ち、欠場の挨拶を行った。いきなり「みなさんこんにちは!アキレス腱を切って欠場になりました~!イェ~イ!」と笑顔でテンション高く話し始めたもちをリング上から前説担当の世羅がなだめ、もちは「来年は10周年イヤーということで、色々やりたいことがあったんですけど、それが実現出来ずに今年復帰することは厳しい状態です。ですけども、この長い欠場期間を学びの時間として色んな物を吸収して、また一皮剥けて帰ってきたいと思いますので、みなさん忘れないで待っててください。」と語った。

第1試合


パワーを武器にする直進型のジェイラと変則的な動きを得意とするうのの初シングル戦。しかし、試合は予想外にオーソドックスなリストの獲り合いからグランドでの攻防から始まった。これは前回ジェイラが来日したときは、いっしょに練習していた練習生のうのがデビューし、今回、そのうのと試合できることをジェイラ自身が楽しみにしていたという部分が大きい。ジェイラがうののスタイルに合わせ、あえてオーソドックスな攻防での勝負に出たわけだ。ジェイラがレッグロックを狙えば、うのは腕十字を狙うといったグランドの仕掛け合いが展開された。そして最後はうのが下からの三角絞めを決めたところ、これを力で持ち上げたジェイラが逆にパワーボムでうのをマットに叩きつけると、Order66(相手の腕を取ってラリアットを決めながら体を浴びせる)でフィニッシュした。

試合後、うのも「今回こうして試合が出来て嬉しかったです。」と語り、「明後日の横浜リボンでは、またピースパ軍で組みます。ピースパ軍では自分が一番キャリアが長いので、みんなのことを引っ張って、(ピースパ軍での)初勝利が出来るように頑張りたいと思います。」と力強く語った。

第2試合


7月15日横浜リボンのメインで行われるリボンタッグ戦の前哨戦。前回の道場マッチでは世羅のパワーに粉砕されたジュリアだが、この日は序盤から気迫をみなぎらせ、エルボー、ビックブーツ、さらに蜘蛛の巣と食らいついていった。もちろん、世羅もエルボーには強烈なエルボーで返し、ジュリアを豪快に投げ飛ばすフルファイトで応戦。しかし、その世羅の猛攻にも一歩も退かずに反撃に出るなど、ジュリアの頑張りが目立った。最後はなぜか試合前から妹加を敵視し、試合中は妹加に対して「山下―っ!」と声に出して攻撃を繰り出したつくしが、ダイビングエルボーからタイガースープレックス・ホールドを決めてカウント3を奪った。

試合後、つくしは「今日は妹加さんのことを山下りなだと思って試合をしました。どうしても今日タイガースープレックスホールドで勝ちたかったんです。その理由は、山下さんとは次で2回目のシングルです。4~5年前に初めてシングルしたんです。その時にタイガースープレックスホールドで自分が勝ってるから、今日前哨戦、本人じゃないけど、山下りなみたいな人からタイガースープレックスホールドで獲ったんです。ちょっとみなさんに聞いてもらいたいことがありまして。自分、パイナップルみたいに汚ね~頭した山下りなに怒ってるんですよ。先週、対戦が決まった時に山下さんはいなかったじゃないですか。その後Twitterを見たんです。そしたら、つくしのつの字も書いてない。何も書いてないんです。遡ってずーっと見ていくと、猫の投稿しかしてないんですよ。あいつ!猫で忙しいんだったら15日までつくしが煽り続けて、お客さん満員にして試合をしたいと思ってるので、そこんとこよろしく。」と山下戦に向けて語った。

そして世羅とジュリアはそれぞれ「一週間前とは違う気迫も勢いも全然違いますね。それが嬉しいようで驚異なようで、楽しみになったかな、やっと。正直、一週間前は今からでも辞めた方がいいんじゃない?っていうレベルだったんですけど、今日のジュリアの勢いがあれば、惜しいところまで行くんじゃない?獲れはしないけど。それを楽しみにしてます。」(世羅)
「1週間前に世羅さんと前哨戦をして、正直ちょっと怖いなって思ってたんですよ。世羅さんて、優しいけど、試合になると怖いっていう部分があって、ビビってたからあんな感じだった。でも、その試合の後も世羅さんは優しい世羅さんだったことにすげームカついた。余裕がある世羅さんにイライラしてしょうがなくて、この1週間どうすればいいかってめっちゃ考えて、そのイライラを溜めて今日試合をしたら、世羅さんのこと全然怖くもないし、1週間前の自分がなんだったんだろう?って思った。横浜リボンでタイトルマッチ終わった後に、私はまたタイトルマッチがあります。アクトレスのシングルのベルトに大阪で挑戦するんですけど、その時にベルトを持っていきたいし、2冠になりたい。もう勢いじゃないっていうところを見せつけます。横浜でそのベルト絶対うちらが巻くんで。ぶっ潰してやる!」(ジュリア)とタイトル戦に向けての思いを語った。

また世羅はこの日が道場での所属として最後の試合となった都に「退団するって聞いた時は嬉しくて嬉しくて。ただ退団するならもしかしたら止めたかもしれないけど、独立して社長になるって言ったんだっけ?なんかそういうことを言ったんです。みやここって、10年経ってただ惰性でプロレスやってるのかと思ってたのよ。でも、違ったんだな。前向きに10年経ってもまだまだこれからなんだぞっていうのを改めて教えてくれたと言うか、結婚してちょっと丸くなってた自分が恥ずかしいぐらい、みやここを見習おうって初めて思いました。みやここが今後どうなるかは私には分からないですけども、ゲッターズ飯田が言ったなら大丈夫でしょう。楽しみにしてます、今後の都さんを。今までありがとうございました。」とメッセージを送った。

第3試合


第2試合に続き、こちらもリボンタッグ前哨戦。またこの日から欠場に入ったもちとのユニットを結成しているくるみとあかねのユニット対決も注目された。スタートから実現した雪妃vs沙弥はお互いに技を読み合う攻防の中で、相手の隙を衝いての攻めを仕掛けていく緊張感のある前哨戦を展開。またくるみとあかねは互いにもちのムーブを決めにいくがあかねのムーブはことごとくくるみが阻止。逆にあかねはくるみが仕掛けるもちのプレス系のムーブに苦しむことになった。4者が持ち味を発揮する熱の入った試合となり、最後は雪妃は雪の結晶からスノウトーンボムを決めたところで時間切れのゴングとなった。

試合後、雪妃は「私何度も言ってますけど、デビュー戦の相手、誰がいい?って聞かれた時に、都さんとしたいですって言ったぐらい、で、藤本さんに都はダメって言われて、それぐらい意外と私は都さんに対して思い入れがあったんですよ。デビュー当時は。なので、それを考えると淋しい気もしますね。でも、これからも変わらず関わっていけるのかなって気もするので、これからもよろしくお願いします。」と都に語ったあと、「明後日はやっと3回目の防衛戦ですね。タッグ戦線が滞りを見せていて、絆トーナメントを開催して、アジュレボが組む機会もなくなってしまったんですけど、でも私は絆トーナメントやりたくて提唱しましたし、その結果組む機会が減ってしまいましたけど、何の後悔もないですし、このタッグの赤いベルトは私がデビューして初めて巻いたベルトなんですね。だから、凄く思い入れがあるし、初めて獲った時も横にいたのは世羅さんで、そして、後輩で、獲りに来ている二人の気持ちもよく分かります。けど、そこはもう私は3年前ぐらいに通ってきた道で譲る気はないんです。なので15日は防衛します。」とタッグ王座防衛を宣言した。
これに対して沙弥は「都さんが退団されるということで、アイスリボンのベテランの選手がいなくなる。となると、若手が引っ張っていかなければいけない。となると、若手がベルトを獲って新しい時代を築いていければなと思っているので、横浜、ぶっ潰してやる!」と語った。 また横浜リボンでいぶきと対戦するくるみは「もちの欠場中は柊くるみ兼宮城もちみたいな感じで見ていただければと思います。あかねも言っていたんですけど、自分たちの身体の中には宮城もちが宿っているので。横浜は星いぶきと初シングルマッチですね。もうあの頃一緒に仲良く遊んでいた柊くるみはいないので、覚悟しておいてください。(ハム子に)おたくのお子さんぶっ潰しますよ。次の日学校に行けなくなるぐらいぶっ潰しますので。」と語った。

第4試合


アイスリボン退団が決まった都の所属としての道場マッチ最後の試合は花の2008年組での6人タッグ戦。対戦相手にはアイスの次代を担うティーンズトリオが選ばれた。試合は都の壮行試合とは思えない、いつもどおり(!?)の展開。味方の藤本、ハム子からのアシストもなく暴走する都と、都を邪魔者扱いしながら、しっかりとダブルの攻撃には積極的に繰り出す藤本とハム子。しかも、この日は途中、ハム子が都をコーナーに押し付けて腹ウォッシュを仕掛けるなど、さらにエスカレート。途中、都に頼まれて3人でのアイストレイン、都のマンマミーアZを藤本とハム子がアシストする場面は見られたが、終盤、都がいぶきを捉え、みやここクラッチ、さらにリバースタイガードライバーからフォールに入ると、これを藤本とハム子がカットに入り、ティーンズに加勢。全員参加のさよならトレイン串刺し攻撃をされ、最後はいぶきが「都さん、さようなら!」と言いながらダイビングボディプレスを都に放ち、藤本とハム子はカウントをいっしょに数え、ティーンズの勝利を喜んだ。

試合後、勝利したティーンズの3人。まずはすずが「15日不安でしかないんですけども、今日だって助けてあげたじゃないですか。助けてって言うから助けてあげたのに、つっかかってきよって、困ったもんだ。でも組むので、ちょっと心を通わせましょ。頑張るぞ~!そして都さん、地元が一緒で顔が似ていて、なんか鈴季すずの苗字を付けてくれたのは都さん。なので、好きです。ちょっとだけだけど、好きなので、いつか一緒に宮崎に遊びに行きましょう!(都が「いや、それはちょっと。」と拒否ると)もう嫌いだ!」(すず)
続いて朝陽が「自分、藤本さんの昔のコスチュームを持っているんですけど、実は都さんのデビュー戦の時のコスチュームも持ってるんですよ。この間実家から送られてきました。自分は都さんの本当は凄く優しいところとか、人柄とか…もういいですか?都さんのことは自分は好きです。シングルさせて頂いたりとか自分の中ではいっぱい想い出があります。あと横浜は3回目なんです、組むのが。だからなんだって感じなんですけど、自分的には。自分はあかねさんと久しぶりに当たれることが楽しみで、自分の成長を、絆トーナメントで深めた絆を見せられたらなと思います。」(朝陽)
いぶき「都さんとは…シングルのベルトに初めて挑戦したのも都さんで、凄い想い出もあるし、もう都政権反対とか出来なくなるし、自分の中ではずーっと反対って思ってるんですけど、控え室でも自分のことをブーの子とか言って、歌とかも聞けなくなるし、淋しい。都さんは嫌いでも好きでもないけど、でも、凄い面白い先輩だな~って、これからも都さんのことが好きになれるか分からないんですけども、今度ともよろしくお願いします。今までありがとうございました。さようなら。そして横浜は初めてのくるみさんとのシングルです。くるみさんは次の日学校に行けなくするって言ってたんですけど、自分は意地でも学校に行くので、そこんとこ、覚悟しとけよ。そして、みなさまに報告があります。期末テストの数Ⅰが100点でした。くるみさんは何点でしたか?(くるみが「数学ですか?言っていいんですか?でももう過ぎたことなので。中学の時は……」ここで藤本が止める。「でも試合ではボコボコにするんで。」というと)勉強ではくるみさんに勝ったぞー!」(いぶき)とそれぞれ語ると、
ハム子は「都、最後に私たちと組むということはね、こうなるってことなんだよ。分かる?最後に痛い思いたくさんしてよかったね。でも、本当の最後は明後日の横浜リボン。私が言ってたやりたくはないけどやらなきゃいけないようなカードと言うのは、この同期3人のトライアングルリボン選手権試合です。都にベルトを持っていかれたらまたまた関わっていかなきゃいけないってことでしょ?だったらそれは私たちが全力で阻止するしかない。私はトライアングルのベルトを巻いたことがないので、このお腹に巻くしかないと思っているので、15日は松本都に花を持たせる気はないので、みなさん応援しに来て下さい。」と語り、
藤本が「11年間プロレスをやっていて、デビュー戦の相手をさせてもらったり、引退試合の相手をさせてもらったり、復帰戦の相手、何かの記念試合の相手対戦、色んな人と節目で対戦してきました。その中で、退団する人の最後の試合の相手も今まで何度かさせてもらったんですけど、私はおくりびと的な立場になってるのかな~と感じています。今までの退団する対戦相手とは松本都はやっぱり違くて、淋しいっちゃ寂しいんですけど、こんなお腹抱えるほど笑って、お客さんが笑顔っていうのはなかなかない。それがまた都らしいし、2008年組らしいし、一番良い形なのかなって思いました。一番言いたいのは、5月に追放マッチをした時に、どうしてあの時そのまま退団して独立しなかったんだろうって。わざわざ岩下の新生姜の社長さんがこの蕨までいらっしゃって、都の追放を阻止してくださったりしたんですけど、ま、でもそれも含めて松本都らしいなと思うので、私は今後、都の独立を凄く応援しますし、頑張って欲しいよ。たまに、年一回ぐらい頑張りすぎてパンクするときがあるので、その時は私たちもいるよってことを心の隅っこくらいに置いといてもらえればなと思うので、頑張ってね。」と語ったあと、最後に都が「今日のカードは私がやりたいってやらせてもらったカードです。私はアイスリボンが大好きです。本当は退団なんかしたくないんです。でも、私はノリで退団とかこういうことを言ってるんではなくて、3~4年前から考えてました。アイスが嫌で辞めるっていうんじゃないんです。やりたいことがどうしてもあったんで、アイスリボン所属でやりたいことはめちゃくちゃやらせて頂きました。心が広いので。ただやっぱりどうしても出来ないことが一つだけあったんですね。団体に所属してるということで。色々やってきたけど、自分に誤魔化し誤魔化しやりたいことを押さえつつ、我慢してきました。この令和元年まで。でも、やっぱりどうしても短い選手生活の中で諦められないことがいくつかあったんです。だから今回、そういった意味で我が儘を言わせて頂きました。本当は来月後楽園ホールで私たちデビュー11周年なんでその日にって思ってたんですけど、ゲッターズ飯田さんのアドバイスで7月か年末にしなさいって言われて、私は来月がいいですって言ったけど、飯田さんがそう言うならということでこんな早回しでやらせて頂きました。私はとってもハッピーな気持ちです。つっかも社長もお客さんも後輩たちもみんなハッピーだと信じてるんですが、違いますか?退団て言葉が良くないんですよね、プロレス界。私は独立です。アイスリボンも大好きなんです。退団すると本当はしばらく出ない方がいいですけど、それもちょっと嫌だし、私がやりたいことって言うのはたぶん私だけじゃなくて同期の二人もだし、後輩たちも共通なんじゃないかなと思うので、アイスリボン、女子プロレス、幅を広げていくために、ちょっとお試しで…お楽しみじゃないですけど。なんて言えばいいんですかね?ちょっとやってみます。だって、独立するとか言ってこの後の仕事とか何も私決まってないんですよ。安定があって退団するとかそういうんじゃないんです。でも、今しかないんです。7月ってゲッターズ飯田が言ったから。私が何を言ってるか理解できない人も多いと思うんですけど、でも、結果で見せます。あ、あのとき都が言ってたのはこういうことなのかって、私は絶対結果で見せますので。その結果を背負ってまたアイスリボンに戻って来れるように、急ピッチで頑張りますので、是非みなさん、これからも大好きなアイスリボンとみやここ、よろしくお願いします。もし上手くいかなかったら戻ってくると思うので。そんな感じなので。ありがとうございます。」と戻ってくるのかよ?という一部理解不能な言葉を述べつつ、所属として最後のメッセージを語った。

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