引退した篠瀬三十七がASUKA PROJECTの心残りを精算する真の最終戦を開催!新団体『飛鳥プロレス』の旗揚げも発表!
3月18日、東京・後楽園ホールで解散したASUKA PROJECT(篠瀬三十七代表)の運営会社である株式会社飛鳥が、7月24日に東京・新宿FACEで「報恩感謝~ASUKA PROJECT番外編」を開催する。
そこで、飛鳥代表である篠瀬に、同大会の主旨、見どころ、今後のプランについて語ってもらった。
ASUKAは解散したのに、なぜ「番外編」を開催するに至ったのか、その理由について、篠瀬代表は「まず、名前は出せないんですが、ASUKAに度々出て、協力いただいた某選手がケガで長期欠場しているんです。その選手のためのチャリティーというかAID的なことができないかということで、興行をやることになりました。もう一つの理由は、さらに考えていくうちに、ASUKAは終了したんですけど、元所属で解散興行に出れなかった選手がいて、そのことがどうしても心に引っかかっていたんです。それは、小林香萌選手。彼女は3月のときは、メキシコCMLLに遠征していて出てもらうことができなかった。聞いたら、7月24日なら出ることができるというので、彼女に出てもらって、ASUKAは本当に完結できます」と説明。
3・18後楽園で、プロレスラーを引退した篠瀬代表は、7・24新宿大会を契機にプロデューサーとして歩む決意を固め、「飛鳥プロレス」を9月26日、新宿FACEで旗揚げすることを決めた。
「ASUKAはもともと地元の『北区を盛り上げたい!』という主旨でスタートしました。それは体の不自由な方のサポートだったり、社会貢献をしたいということだったんです。でも、時を経て、普通のプロレス団体になってしまっていた。そこで、原点に戻って、篠瀬個人として、『プロレスをもっとメジャーなものに地位を向上させていきたい』と思ったんです。一般の人から見ると、プロレスは『怖い』『血まみれ』というイメージなんです。だから、ボクはプロレスを明るくて、楽しめるものに変えていきたい。それで、飛鳥プロレスを旗揚げすることにしました」(篠瀬代表)
飛鳥プロレスは当面、年4~5回の興行開催を予定しており、軌道に乗れば、さらに興行数を増やす意向。夢は後楽園進出で、ASUKAでは惜しくも達成できなかった動員1000人超えを目指すという。そして、地元である北区の飛鳥山公園で年に1回、イベントプロレスの開催を計画中。所属選手については、特に制限は設けず、「うちに来ることで、その選手にメリットがあるなら検討します」とのスタンスだ。
7・24新宿大会のメインイベントでは、金本浩二&田中稔のジュニ☆スタが復活し、 元ASUKAの仲川翔大&佐山駿介がチャレンジする。
仲川は昨年9月12日、J STAGEの後楽園大会で、近野剣心とのタッグで、ジュニ☆スタと対戦するも、金本からフォールを奪われた経緯があり、それ以来のリベンジ戦となる。
この一戦に向け、仲川は「この2人のプロレスを見て、オレはプロレスを好きになり、プロレスラーを目指しました。今でも心の底からリスペクトしています。ただ、今は自分も同じプロレスラー。もうあの日のジュニ☆スタにあこがれた少年じゃない。去年初めて金本さんと戦って完膚なきまでに叩き潰された。あれから1年、オレなりに突っ走ってきたつもりです。しかも今回は今いちばん信頼できるパートナーの佐山と組んで戦うので、去年やられた借りを、ここで倍にして返したいと思います」と決意。
佐山は「いつまでも先輩の仲川さんだけに、カッコイイところ持っていかれるのはイヤなので、この試合オレが3カウント取りに行きます。ジュニアを象徴するお2人であり実績を残されてきた方。自分はジュニア路線に行きたいので、この試合で何かをつかみたいと思います」と意欲を見せた。
一方、金本は「オレと稔が、元ASUKAの2人、仲川、佐山のためにジュニ☆スタとして、オマエら2人を査定してやる! ありがたく思え! オマエら2人がジュニ☆スタを踏み台にしたいなら、そう思え! 手っ取り早く認められるぞ! だが、もしも少しでもそういう甘い考えがあるならば潰させてもらうからな! 勝ってこの大会を締めくくるのは、オレたちジュニ☆スタ! オマエら、大会のメインで、しょうもない試合をしやがったら分かってるよな!? オレたちジュニ☆スタや、この大会を観戦してるみんなに、認めさせてみろ! 楽しみにしてるからな! これだけは忘れるな! ジュニ☆スタの強さは、現在進行形やからな!」とコメント。
稔は「今回はメインイベントで、我々ジュニ☆スタが仲川選手、佐山選手と対戦。新日本プロレスでジュニ☆スタが誕生したのが19年前……かなりキャリアを積んだんですが、我々はコンディションもプロレススキルも気合いも全く衰えてないので、若いピッチピチのレスラーにも負ける気が全くしません! せっかくメインイベントやるならスゲぇ試合がしたいんで若い2人には心してきてもらいたいっす」と余裕の構え。
篠瀬代表は「仲川選手はジュニ☆スタを見て、プロレスラーにあこがれた経緯があります。佐山選手にはいい経験になると思う。彼と同じように、キックを使う金本選手、サブミッションの使い手である稔選手とは似てる部分があるし、勉強になるはず。仲川&佐山組には金星を挙げて、ASUKAの有終の美を飾ってほしい」と元ASUKAの2人に期待を寄せた。
仲川、佐山ともに進境著しいだけに、ジュニアのレジェンドを相手に、金星も夢物語ではなさそうだ。
セミファイナルでは、元ASUKAの瀧澤晃頼が、黒潮“イケメン”二郎、梶トマトと「Hi tension3WAY」と謳われた異色の3WAYマッチで激突する。
瀧澤は「試練のカードが組まれました! とてもイケメンな選手と、とてもハイテンションな選手との3WAYで、黒潮“イケメン”二郎選手と梶トマト選手相手なので、ボクも#ビッシバッシとがんばるので応援よろしくお願いします!」と話した。
梶は「イケメン、瀧澤クンと3WAYマッチで対戦! いやぁ~めちゃめちゃ楽しみ! イケメンの存在感は相変わらず凄いし、瀧澤クンのプロレスもボクは好き。でもこの試合で勝つのはボクだよ! 何でかって? それはボクがいちばんハイテンションだからだよ! ハイテンション・トマト、梶トマトの試合をぜひお楽しみください! ハイテンションー!!!」とコメント。
イケメンは「久しぶりの3WAY。イケメン、トマトvs瀧澤のハンディキャップ戦になるでしょう。フィニッシュ」と不敵に語った。
篠瀬代表は「イケメンは米国に行きたいんだろうけど・・・。国内にいるうちに出てもらおうということで。瀧澤は元ASUKA所属。梶選手にはASUKAに何回か出てもらってるけど、この3人で3WAYをやったらどうなるか? 全く予測不可能で、ごちゃまぜな感の試合になりそうです」と分析した。
第4試合では、ASUKA完結のため参戦する小林香萌が、WNC時代の先輩・真琴と先輩後輩タッグを結成し、松本浩代&山下りなと相まみえる。
小林は「篠瀬さんらしく、ツッコミどころ満載ではありますが、私が出てやっとASUKA PROJECTが完結だそうです! とは言え、私は過去は振り返らずにどんどん前に突き進むのみ! 7月24日は用意していただいた最高のメンバーで最高の試合をさせていただきたいと思います! 応援よろしくお願いいたします!」とコメント。
篠瀬代表は「松本選手はASUKA時代に、出てもらえそうだったんですが、ケガで流れて、最後の最後で出てもらえた。山下選手もやっと出てもらえる。香萌選手は、メキシコで髪切りマッチをやるまでになって、昔とは違う成長したものをぜひ見せてほしい」と期待感でいっぱいだ。
そのほかの4試合の篠瀬代表の解説は以下の通り。全7試合、どのカードも見逃せない必見の大会になりそうだ。
<第5試合>至高のタッグ対決 TAJIR&KAI vs 木藤裕次&松田慶三
篠瀬代表「TAJIRIさんとKAI選手は、今年に入って、いろんなとこで組んでる。熱波軍はキャリア20年を超えてる。名タッグ同士で対戦したら、おもしろいじゃないかと思いました。TAJIRIさんは松田選手、木藤さんとIWAで一緒だった。そこにKAI選手が混じるとどうなるか楽しみです」
<第3試合>拳闘一心 鈴木秀樹 vs UTAMARO
篠瀬代表「異色の顔合わせになりますが、UTAMAROは海外を主戦場にしてますが、国内での評価が低くて、『もったいないな』と思ってるんです。この一戦を機に再評価されればいいと思ってるし、秀樹さんのいつもとは違う部分を引き出してほしい」
<第2試合>混沌一式 リッキー・フジ&佐野直&藤原ライオンvs大和ヒロシ&力&花見達也
篠瀬代表「皆さん、キャラが濃い個性の強い人たち、『オレがいちばん』というところを見せてほしい」
<第1試合>中国・忍者VS流浪・アイドル 趙雲子龍&茉莉 vs 洞口義浩&日向小陽
「ASUKAで常連だった4人による第1試合ですが、最初から盛り上げてくれるような試合を提供したい。自信のあるカードだし、この4人に任せておけば期待に応えてくれるでしょう」
『報恩感謝~ASUKA PROJECT番外編』
日程:2019年7月24日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE