【試合詳細】7・4 アイスリボン道場マッチ 雪妃真矢vs藤田あかね 藤本つかさ&鈴木すずvs世羅りさ&テクラ 柊くるみvs尾崎妹加

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『アイスリボン1049』
日程:2020年7月4日(土)
開始:17:00
会場:埼玉県・アイスリボン道場
観衆:50人(満員札止め)

▼エキシビションマッチ3分間
鈴季すず
2-0
ホワイト

▼タッグマッチ15分1本勝負
○つくし/宮城もち
10分32秒 ダイビングフットスタンプ→体固め
松屋うの/●Yappy

▼シングルマッチ10分1本勝負
○柊くるみ
8分11秒 人でなしドライバー→エビ固め
●尾崎妹加(フリー)

▼タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ/△鈴季すず
15分時間切れ引き分け
△世羅りさ/テクラ

▼シングルマッチ20分1本勝負
○雪妃真矢
12分59秒 アイシクル・バック・トライアングル
●藤田あかね

全試合くじ引きで決まった大会のメインは雪妃vsあかねの熱戦!反逆の雪妃へ世羅が想いを語る!くるみが妹加との初シングルで貫禄勝利!

オープニング


この日の大会は入場式でのくじ引きで対戦カードが組まれていった。第1試合=タッグマッチ、第2試合=シングルマッチ、第3試合=タッグマッチ、第4試合=シングルマッチの順で、朝陽が持った対戦カード表に番号が入っており、選手がくじ引きで引いた番号を当てはめていくというもの。くるみと妹加の初シングルが実現したり、藤本とすずの異色タッグが誕生したり、メインでは2月24日後楽園大会でのICE戦以来の雪妃vsあかねが組まれたりと、好カードが揃い、大会前から大いに会場を盛り上げた。

エキシビジョン


6月27日新木場では3度のタップ、試合後は緊張から号泣するなど、エキシビションマッチとはいえ、苦戦を強いられたホワイト。1週間ぶりのエキシではいきなりすずに強烈なヘッドロックで絞め上げられ、前回同様、即ギブアップするかと思われたが、この日は必死にこらえ、ロープに逃れてみせた。ドロップキックはかわされたものの、エルボーを連発し、すずに応戦。途中、キャメルクラッチ、コーナーでのタックルを決められ、2度、タップしたホワイトだが、終了間際にすずのボディスラムをこらえしがみついたり、急にエビ固め、逆さ押さえ込み、スクールボーイと丸め込みでフォールを狙いにいくなど、前回からの成長をのぞかせた。

第1試合


序盤戦でうのを捕まえたつくしが両手へのフットスタンプを決めると、これを注意したMIOレフェリーに対し、つくしは両手へのフットスタンプを敢行。悶絶するMIOに悪魔の笑みをみせるつくし。試合は連係を駆使するうのとYappyが積極的に攻めていくが、要所要所で、きっちりとつくし、もちが切り返し、ここぞという場面での連係もみせるなど、試合の流れを戻す。さらにつくしはYappyのタックルを近くにいたMIOを引っ張り込み、MIOに誤爆させると、終盤にはうのに肩口に抱え上げられたところで、またもMIOを引き込み、逆にMIOとうのを同時にマットに叩き落とすなど、なぜか、この日はMIOに3度も試合に巻き込む行動に出た。フラフラになりながらもMIOはつくしがミサイルキックからダイビングフットスタンプでYappyをカバーしたところで、カウント3を取り、つくしの勝ちとするも、試合後、マイクを取るとリングを降りたつくしを呼び戻し、次回の道場マッチでMIOいわく「つくしがなめくさっている若手」とのシングルマッチを要求。つくしが了承すると、Yappyが即、その対戦相手に名乗りを挙げた。「あたしが勝たせてあげる」というMIO。「どのような手段を使っても勝つ」というつくし。因縁(!?)のシングルマッチが実現することになった。

試合後の座談会で、Yappyは「つくしさん、悪いことをしない試合出来ますか?悪いことやらない試合出来ますか?いつもつくしさんはリングの鬼じゃないですか。だからクリーンな試合出来ますか?(つくしが「出来ねーよ!」と言うと)じゃあ伝えます。クリーンな試合伝えます。見せます。今日はMIOさん可哀相です。レフリーです。もう引退しましたから、気を付けてください。もうママですよ。気を付けてください、つくしさん。お願いします。来週リベンジします。」とつくしへのリベンジを誓った。
うのは「私事なんですけども、6月の25日でデビュー4周年を迎えました。本当に思うとあっという間で、本当に私、4年もやってんのかな?とか、実力が備わってるのかな?とか考えさせられることが凄く多くて、4年だったらもっともっと出来てるんじゃないかとか、自分が想像してた4年後ってこんなんじゃなかったな~とか、色々考えちゃうんですけども、怪我もなく元気にリングでプロレスが出来てることに感謝しています。そして、先週の新木場大会でテクラ選手に勝ったので、テクラ選手の持つシングルのベルトに挑戦することが決まりました。本当にその試合が楽しみで、早くタイトルマッチやりたいっていう思いが日々募るばっかりです。テクラ選手は人としても凄い尊敬してます。いつも練習を一緒にやったり、スパーリングしたりして、凄く楽しいし、ますますタイトルマッチが楽しみになっています。早くタイトルマッチしたいです。」と語った。
そしてもちは「私は1年ぶり以上の座談会になります。とっても緊張しています。皆さんの圧が…。さっき(メインで)あかねが何か言いたいことある?って言ってくれたじゃない?で、すぐにマイクを取りにいけない自分がマジで情けない。口下手なんです。口で表現するのが難しいです。私は試合でしか見せれないんですって言って逃げてるところが本当に情けない。だから3人でもう1回、狙うものは狙っていきませんか?アイスリボンにベルトがめっちゃある。うちらでベルトを獲りましょう。狙っていきましょう。」と語り、つくしは「プロレスって自分の性格がモロまんま出るスポーツだと思ってるんです、自分は。で、MIOさんがレフェリーだとなんか安心しちゃって、モロ出ちゃうんです、自分の性格が。だから今日の試合は自分の本当の性格の試合です。YappyにMIOさんが味方についたっていうことなので、自分はどんな手を使ってでもMIOさんとYappyから勝ちたいと思います。」とYappyのみならず、MIOもまとめて返り討ちにすることを明言した。

第2試合


妹加がアイスリボンに参戦するようになってから、約4年、くるみとの初シングルマッチがくじ引きという形で実現した。パワーを売りにする両選手のぶつかり合いは力の入ったロックアップからスタート。序盤はくるみが滞空時間の長いボディスラムからの逆エビ固め、さらにその場飛びフットスタンプで妹加を攻め込むが、妹加もくるみのタックルを逆にタックルで吹っ飛ばす意地をみせると、エルボー、セントーン、変形バックブリーカーと応戦。さらにラリアットの打ち合いが繰り広げられるなど、この2人ならではの熱の入った攻防が展開されていく。アルゼンチン・バックブリーカーからのアルゼンチンバスター、そしてダイビングセントーンと畳み掛けた妹加だが、これをしのいだくるみはカウンターのトラースキック、マイカバスターを阻止してのミサイルキックをヒットさせ、最後は飛び込みラリアットからの人でなしドライバーでカウント3を奪った。

試合後、妹加は「くじ引きでカードが決まった段階では気付かなかったんですけど、私、くるみさんとシングル今日初めてだったんじゃないかと思って。ボコボコにされて、めっちゃ痛い状況なんですけど、それでもぶつかり合いが凄い楽しくて、何回でも試合したいなって、いつか勝てるように、くるみさん、また試合よろしくお願いします。」と語り、くるみは「たぶん初めてのシングルマッチで、楽しいですね。人を踏んで、ぶっ倒して、めちゃめちゃ楽しくて、またシングルマッチしたいですね。10分じゃ、勝ったけど物足りなかったので。もうちょっと長めに試合をしたいと思ったので、また是非やりましょう。そしてフランク。いつも楽しい楽しいって言ってヘラヘラしてるかもしれないけど、自分たち一人一人が本気を出したらやべーんだぞっていうのをこれからどんどんお客さんに見せていきたいと思っているので、お客さんもアイスの選手も楽しみにしてて頂ければなと思っています。」と語った。

第3試合


試合前にすずに耳打ちしていた藤本。開始前の握手の最中、藤本とすずは世羅、テクラの目の前でその場大の字ジャンプ。一瞬、ひるんだ世羅とテクラを同時に丸め込んでの秒殺を狙う。しかし、これはさすがに世羅とテクラがキックアウト。試合はすずvsテクラで仕切り直しとなるが、試合のところどころで藤本、すずは大の字ジャンプを継続。攻め込もうとする世羅、テクラの出鼻をくじくことには成功するものの、一進一退の攻防が続く。終盤、すずのジャンピングハイキック、延髄斬りのサンドイッチ攻撃をこらえた世羅がすずを捉え、エアーズロック、ファルコンアロー、そして羅紗鋏を決めるが、カウントが入ったところでタイムアップとなり、試合は時間切れドローに終わった。

試合後、テクラは「今日の試合面白かった。楽しかった。新木場でうのとのタイトルマッチが決まって、準備は出来ています。熱くてエキサイティングな試合をします。……狂った試合を見せます!」とうのとのタイトル戦への決意を語り、すずは「負けた~!え?勝った?勝ってない?ドローか~!つっかさんが試合の前に耳打ちをしてきたんですよ。あまり組んだことがないんですよね、つっかさんと。だから、脅かそうって言ってきたんですよ。脅かすってなに?ていう気持ちのまま試合をしたら、歯車が狂ってしまって、気が付いたら試合が終わってたんです。赤コーナーと青コーナー間違えるし。セコンドに怒られるし。どうしてくれるんですか?つっかさんが脅かそうとか言うからじゃないですか。」と藤本にクレーム。これに対して藤本は「違うんです。即席タッグじゃないですか、いつも対戦してるんで。なので、急にあれやろうこれやろう、連携やろうでは我々は出来ないだろうと思って。威圧をしようと。威圧ポーズです。こういった大会もいいな~と思いました。確かに世羅の言うとおり図星で、対戦カード考えるのが面倒くさくなってしまって、当日の抽選にしようかなと思ったんです。結果、色んなものが生まれたし、続きがあるような試合になったと思うので、8月9日の横浜文体も当日の抽選とかどうですか?(選手、客席がざわつくと、すずが「今日みたいなことになるから。」が藤本をなだめ)そうですね、じゃあ当日はしません。そして、ユキ優しいなと思った。はっきり言うね。要は、フランク3人だと全然面白くないんだよ。内輪受けだなと思う。個々の力は素晴らしい。くるみは化け物だし、もちは盛り上げるし、あかねの今日の試合は感動した。だけど、3人が集まると自分たちだけが楽しいただの内輪受けになってしまう。それぞれが自立して目標を持ってやるべきだなって、ユキのマイクを聞いて感じました。フランクの逆襲ね。期待するわ。」と語った。

第4試合


雪妃vsあかねのシングルマッチは雪妃が山下、ラム会長との共闘を宣言した2月24日後楽園でのICE戦以来。開始早々、雪妃をタックルで吹っ飛ばし、ロープはりつけ状態で背中に強烈なチョップを叩き込んだあかねが勢いに乗るかと思われたが、コーナーに振られた雪妃がトップロープを飛び越え、逆にコーナーに上がる。追いついたあかねだが、そのあかねの右腕を取った雪妃は自らエプロンに飛び降り、ロープ越しにあかねにアームブリーカーを決めた。さらに右腕への二ー、アームブリーカーでの絞め上げ、腕を狙ったドロップキックと、徹底した一か所攻めに出た雪妃は、挑発するようにあかねの胸板に強烈なチョップを叩き込む。あかねは右腕の痛みをこらえながら、痛めた右腕を振りかざし、雪妃にチョップの応戦。さらに雪妃のミドルキックを両腕でカットすると、スイング式ダブルチョップで雪妃をマットにぶっ倒すなど、気迫のこもった反撃を仕掛けていく。雪妃は袈裟固め、三角絞めとじわじわとあかねを痛ぶる。対するあかねは変形キャメルクラッチ、タックル、コーナーからのショルダータックル、バックドロップと、食らいつき、決して雪妃に負けない猛攻をみせたが、最後は再びあかねの右腕を捉えた雪妃がアイシクル・バック・トライアングルに持ち込み、粘るあかねからギブアップを奪取した。

試合後、マイクを手にした雪妃は「フランクで10周年の2人に便乗して、7年目の私も勢いに乗っていきたいみたいなことを言ってらっしゃいましたよね。なんか表現が苦手?気持ち出すのも苦手?本当は目標とかあるんじゃないの?そういうものをさらけ出してなんぼのもんだと思うんですけどね。楽しい楽しい言ってるだけで満足でしょうか。勝ったら楽しいな~。」とあかねを挑発。これを受けてあかねは「そりゃそうでしょうね。楽しいでしょうね。この間言われて考えましたよ。仲良いだけじゃダメだ。それは分かってる。なんか、反逆とか言っとるけど、わしらのこと考えてくれてとんじゃない?良い人なんじゃない?今日は腕とか肩とか痛くてたまたまギブアップしただけなんで。(雪妃が「たまたまとかあるか!試合に。」と言うと)ある!次は負けん!フランクの逆襲楽しみにしとけ、コノヤロー!」と切り返した。「足引っ張り合ってちゃいけないと思いますけどね。」と言いながら、リングを降りる雪妃。「別に引っ張り合ってないんですけど。腹立つわ~。どうしたらいい?(セコンドにいるもちとくるみに)なんかある?なんかある?ないの?そっか。別にもう仲間割れはしないんで。お互い高みを目指していきましょう。」とイライラは隠せなかったが、必死に前向きに語った。
そして試合後の座談会でもあかねは「ちょっと思うんですけど、エネミー、反逆、反逆って凄い中途半端じゃないですか。なんか山下は山下で、この前(新木場で)なんか分からないいい人マイクをしてるし、雪妃は、座談会には出ないくせに(6・20『1047』大会で)綱引きしたりとか、ずっと中途半端だと思ってて、そんな中途半端な奴らに前回今回って負けて、くすぶってる中堅とか言われて、それが本当に腹立つので、逆襲していきますよ。ただ、個々じゃなくても狙えるものってあるじゃないですか。それもあるし、山下がファンタストICE獲ったら、(狙いに)いくって言ってあるし。狙えるものはいっぱいあるんで。トライアングルだったり色々あるんで。それを狙っていこうと思っています。今日本当は始まる前まで、(フランクの)どっちかと一緒だったらいいなとか、そういう甘いことを考えてましたけど、それは今日で捨てます。結果今日、(くじ引きでメイン枠の)12番を引いたのは自分なので、一番(引きの運を)持ってるのはわしなんで。今年もう半分終わっちゃいましたけども、後半、2020年藤田あかねの年になるように頑張っていきたいと思います。」と語った。

また、座談会の進行役を務めた世羅は「なんか、アイスリボンっていいですね。今日当日くじ引きで決めますよ~って言って、普段はつっかさんがカードを決めて、心の準備が出来てたり、タッグを組む人とはあの連携やろうよとか話せたり出来たりするんですけど、今日は何も出来ない。でも、楽しかったし、ちゃんとみんなで大会として成立させようという意識があれば、これ言うのどうかと思うんですけど、この自粛期間中に私がセラズアイっていうDVDの特典映像作ってたの知ってます?それで毎回試合前直前にみんなの試合前コメントを撮ってたんですよ。だから試合前に流れてましたよね、試合前コメントって言って。頑張りま~すみたいなのがあったんですけど、直前って言っても、メイクしてすぐとかに撮ってたんですけど、一番最後の日にマジで撮り忘れてて、入場式終わった後に私が第1試合からわ~って撮ってやったらみんな撮れたんですよ。それってみんなの意識がなかったら撮れなかったなって思って。何が言いたいかって言うと、アイスリボンすげーなってことなんですよ。新木場でファンタストICEのタイトルマッチ決まったけど、私が絶対初代のチャンピオンになってアイスリボンにあのベルトを置いておきたい。そして、アイスリボンを盛り上げたい。だから山下に獲らせない。私とやれ。誰でもいいよ、みんなやろう。雪妃だけじゃないんだよっていうのをユキちゃんに見せてあげたい。私が。みんなも見せよう。雪妃は、私は信念持ってやってると思う。綱引きには出てったけど、エネミーにはなったけど、でもアイスリボンとして戦ってるんだよっていう信念があってあの子は立ったわけだから、中途半端じゃないと思う。あの子はあの子なりに凄く頑張ってるんで、優しいかもしれないけど、頑張ってエネミーやってるんだから、エネミーとして迎え撃ってあげて。あの子が一人でいるのは私は凄く悲しいので、対戦する人はあの子と信念を持って戦ってほしい。エネミー中途半端とか言わずに、信念を持ってあの子と戦って欲しいなって、今日見てて思いました。皆さんも、雪妃含め、これからもアイスリボンをよろしくお願いします。」とアジュールレボリューションのパートナーである雪妃、そしてアイスリボンに対する思いを語った。

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