豊田真奈美の最後の相手であり日本海式竜巻原爆固め継承者の藤本つかさが『豊田真奈美は女子プロ界の未来』

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 11月3日、豊田真奈美が30周年記念興行で全51試合を行い引退。その最後の相手には、“飛翔天女二世”と呼ばれ、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドの継承者である藤本つかさが豊田に指名された。

 男子女子OBなど様々な選手と連続して闘い続けた豊田は、藤本つかさには「私からフォールとるまで終わらない」と事前に宣言していたとおり、豊田がジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスホールドで藤本から3カウントを奪っても再試合となり続行。豊田は容赦ないクインビーボムで再度3カウントを奪うが、藤本は立ち上がるとビーナスシュートを叩き込んでからジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド。見事豊田超えを直伝の技で成し遂げた。

 試合後豊田は号泣しながら「サイクロンをこれから私のイメージじゃなくて、藤本の技として。藤本だったら絶対やってくれるって私は期待があるからこそ今日だってメインに選んだ。豊田真奈美2世じゃなくて、藤本つかさってものをどんどん価値上げていってほしい。2世は絶対に上にはいけない。だから絶対に藤本つかさっていう名前をどんどん上げていってほしい。今日はありがとう。本当にありがとう」と藤本にエール。
 藤本は「豊田さんは強い。最後まで強い。一生、一生尊敬します。豊田さんこそ、女子プロの未来です。ありがとうございました」と礼。

 引退セレモニー後インタビューに答えた藤本は「2世って言われてた事がすごく自分の中では嬉しかったんですけど、これからは豊田さんの言葉を胸に、藤本つかさとして、藤本つかさのジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドをこれからプロレス界で広めていきたいと思います。(豊田真奈美は女子プロ界の未来』という言葉は)豊田さんがいることによって、これからまた豊田さんみたくなりたいっていうプロレスラーが絶対現れると思うんです。豊田さんがいたから自分もこれから頑張ろうと思うし、後輩たちも今日の豊田さんの引退興行を経験して、自分も豊田真奈美みたく惜しまれて引退したいって思うと思うんで、それが未来に繋がってると思ったからです。豊田さんは身体が悪くて肩が上がらなくて、豊田さん自身が(サイクロンを)その場で持ち上げることができない状況の肩だったんですね。だから私にその場で持ち上げろって言ったと思うし、豊田さんができなくなった事を、今度は私が後輩たちに伝えて、それが女子プロを紡いでいく物語なのかなと思いました」とコメント。

 現在継続的に興行を行っている女子プロレス団体の中では、老舗となったアイスリボンの代表を務める藤本つかさ。女子プロレス界を背負う一人として、新たな歴史を藤本は継承した。

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