【試合結果】10・9 新日本プロレス両国国技館大会 【IWGPヘビー級】オカダvsEVIL 【IWGPジュニア】KUSHIDAvsオスプレイ 【IWGPタッグ】ハンソン&ロウvsスミス&ランスvsタンガ&タマ 【IWGPジュニアタッグ】リコシェ&田口隆祐vsYOH&SHO 内藤哲也vs石井智宏

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『KING OF PROWRESTLING IN RYOGOKU KOKUGIKAN』
日時:2017年10月9日(月・祝)
開始:17:00
会場:東京・両国国技館
観衆:9234人(満員)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[BULLET CLUB]レオ・トンガ/高橋裕二郎/●バッドラック・ファレ
6分44秒 横入り式回転エビ固め
[L.I.J]高橋ヒロム/○BUSHI/SANADA

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]○矢野通/後藤洋央紀
9分18秒 リングアウト
[鈴木軍]ザック・セイバーJr(フリー)/●鈴木みのる(パンクラスMISSION)

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負  
【王者組/タグチジャパン】●リコシェ(フリー)/田口隆祐
14分52秒 3K→エビ固め
【挑戦者組/ROPPONGI 3K】SHO/○YOH
※王者組が2度目の防衛に失敗。挑戦者組が新王者となる

▼IWGPタッグ選手権試合 3WAYトルネードイリミネーションマッチ 60分勝負
<一組目>
【王者組/KES】○デイビーボーイ・スミスJr(フリー)/ランス・アーチャー(フリー)
16分10秒 キラーボム→エビ固め
【挑戦者組/GOD】●タンガ・ロア/タマ・トンガ

<二組目>
【王者組/KES】デイビーボーイ・スミスJr(フリー)/○ランス・アーチャー(フリー)
16分10秒 キラーボム→体固め
【挑戦者組/War machine】●ハンソン(ROH)/レイモンド・ロウ(ROH)
※王者組が初防衛に成功

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]●邪道/バレッタ/YOHSHI-HASHI
13分42秒 クロスフェイス・チキンウイング
[BULLET CLUB]○マーティー・スカル(ROH)/Cody(フリー)/ケニー・オメガ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
●真壁刀義/棚橋弘至
10分26秒 パルプフリクション→片エビ固め
○ジュース・ロビンソン/飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】●KUSHIDA
15分32秒 オスカッター→片エビ固め
【挑戦者/CHAOS】○ウィル・オスプレイ
※王者が3度目の防衛に失敗。オスプレイが新王者となる

▼東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦 60分1本勝負
【権利証保持者/L.I.J】○内藤哲也
23分56秒 デスティーノ→片エビ固め
【挑戦者/CHAOS】●石井智宏
※内藤が東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証の防衛に成功

▼IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/CHAOS】○オカダ・カズチカ
33分26秒 レインメーカー→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】●EVIL
※王者が8度目の防衛に成功

1・4東京ドームのIWGP戦はオカダvs内藤に決定!凱旋帰国の小松洋平と田中翔の風神・雷神タッグが“YOH”と“SHO”としてジュニアタッグ初戴冠!

第1試合


 L.I.Jが奇襲で試合開始。
 ヒロムがファレを集中攻撃。ダリルの敵討ちを狙う。しかしファレはパワーでヒロムをねじ伏せ、ダブルチョップからボディスラム、ショートレンジラリアット。そのまま座り込んでフォールもカウントは2。
 裕二郎にタッチ。低空ドロップキックからフォールも2。クイックでレオにタッチ。
レオはヒロムにエルボーからフォール。カウント2。レオのボディスラムから再びフォール。これもカウント2。再び裕二郎へ回す。トラースキック
 裕二郎はヒロムを挑発しチョップを打たせるが、それを捕まえて顔面かきむしり。さらにロープにくくりつけ顔面にビッグブート。ブレーンを狙うがヒロムが後ろ着地、トラースを狙い、フランケンで投げ捨てる。
 SANADAに繋ぎ、レオとのマッチアップに。SANADAはレオの突進をひらりとかわし、ドロップキック。場外へ逃げたレオへSANADAがノータッチのプランチャを投下。レオをリングに入れ、さらにナックルを連打。レオもヘッドバッドでやり返す。レオはブレーンバスターを狙うがSANADAは着地。BUSHIにタッチし、BUSHIがミサイルキック。
 なんとか逃げ帰ったレオはファレにタッチ。ファレはBUSHIに串刺しラリアット、すかさずレオがラリアットでアシスト。ファレはボディプレスからフォールもカウント2。
 ファレはグラネードを狙うが、BUSHIが暴れて回避。しかしファレはBUSHIを逃さず捕縛しバッドラックフォールを狙って悠々と担ぎ上げる。
 しかし、リングの中にヒロムがダリルを抱えて満面の笑顔でリングイン。はしゃぎながらファレにダリルを見せ付ける。自らの手で確かに殺したはずのダリルが生きている姿を見て、ファレは激しく動揺。
 その隙を狙ってBUSHIはファレに毒霧を噴射。すかさず丸め込み、カウント3。BUSHIが70kg以上の体格差を覆しての勝利となった。

<試合後コメント>
BUSHI
「ざまぁ見ろ、ファレ!残念だったな!悔しいだろう、暗闇に包まれていったいどんな味がしたんだ?教えてくれよ。勝ったのは俺たちだ。エ・セリオ!マ・ジ・で……」

高橋ヒロム
「楽しかった!楽しかったなぁ!……聞きたい?バッドラック・ファレのこと。そんなに聞きたい?じゃあどうしようかな?まぁいいんだよ。どうでもいいんだ。あんなヤツ。俺はさ、やらなければいけないことがいっぱいあるんだ。俺はやらなきゃいけないことがたくさんあるんだ。だからバッドラック・ファレ、いつか、いつか、シングルマッチでやるのが楽しみだね。それまで取っておこうよ。そんなことより、第一試合が終わりました。お疲れさまでした。ありがとうございました。いやぁビッグマッチのさ、第一試合に出られるだけで俺は満足なんだよ。やっぱりさ、出たことに意味があるよね。みなさん本当ありがとうございました。……そんなのはもう5年前に終わってるんだよ。出ればいいだなんて、そんなのとっくの昔に終わってるんだよ。おい、俺は誰だ?IWGPジュニア全体をナンバーワンにする男。ジュニアをメインに持ってくる男。その俺が第一試合?ふざけんな、いい加減にしろ。何が一番ムカつくって、この俺が第一試合?第一試合ってことの意味がわかるか?ジュニアをこの俺が盛り上げなければいけないのに、何もできない自分自身に腹が立ってるんだよ。これは本音だ。俺の、高橋ヒロム自身の頭がおかしくなる前に俺の本音を聞いておけ。誰かがいるんだ!俺の頭の中に誰かがいるんだ。聞きたいことは今のうちに俺の口から、俺の口から聞いておけ。お前ら、もっと!もっと!もっと!もっと!……俺を楽しませてくれ!」

第2試合


 入場中に鈴木軍が奇襲して試合開始。場外乱闘へ。
 場外で鈴木は放送席のマイクのコードを使って矢野の身体をぐるぐる巻きにした上で首を絞め、G-1の恨みをぶつける。さらに観客席へなだれ込み、矢野を執拗に攻撃する。
 鈴木は矢野をリングに入れ、アームロックと指極めでギブアップを迫る。矢野は悲鳴を上げるが、なんとかロープへ逃れる。しかしザックも加わり、アームロックとアームバーのツープラトン。
 代わったザックは矢野に膝十字、さらに監獄固めからのブリッジで痛めつける。
 再び鈴木にタッチ。レッグロックからのフロントスリーパー、さらにアームロックまで加えていく。そこへザックも加わり、空いている腕の関節を極めていく。
 再びザックへ。ザックはレッグスプレッドから矢野の頭にストンピング。矢野は起き上がってエルボーを連打、さらにマンハッタンドロップで一矢報いて後藤へタッチ。
 後藤はザックに串刺しニールキック。バックドロップで投げ捨てる。カウントは2。さらに後藤はコーナーへ上がり、ダイビングエルボードロップを投下するが、ザックはそのエルボーをキャッチしてアームロック、さらに脇固めとアームロックを合わせた変形のジャーべへ持ち込む。後藤はロープブレイクから牛殺しを狙うが、ザックは組み付いてフロントスリーパー。さらに卍固めへと移行。しかし後藤は力任せに外して担ぐと強引に牛殺しへ。
 矢野・鈴木にタッチ。矢野はコーナーマットを素早く外すが、鈴木は追撃しそれを許さない。鈴木はナックルを連打、さらにビッグブート。矢野は「もうやだー!」と叫び場外へ逃げようとするが、鈴木はそれを許さず引き戻しニーリフトで制裁。さらにPKからフォールもカウント2。
 矢野は急所攻撃を狙うが、読んでいた鈴木は悠々とかわし、蹴飛ばす。矢野は再び場外へのエスケープを狙うが、場外で待ち受けた鈴木軍の面々に集団でリンチされてしまう。
 追ってきた鈴木は数十メートルはあろうかという虎ロープを矢野をぐるぐる巻きに縛り上げると、鉄柵につなぐ。場外カウントが進んでいき、鈴木はそのままリングアウト勝ちを狙うが、カウントが18まで行ったところで矢野が鈴木に急所攻撃。
 これがクリーンヒットし、鈴木が悶絶している隙に矢野は素早くリングに入り、カウント20。矢野が鈴木の思惑とは逆にリングアウト勝ちという結末となった。
 大喜びの矢野は鈴木の持つNEVERベルトを持ってリング上で飛び跳ねるが、激怒した鈴木が鬼神の表情でパイプ椅子を持って矢野を追いかけ始めると、矢野は全速力で逃亡。鈴木はパイプ椅子を持ったまま怒号を上げて矢野を追いかけ、退場していった。

<試合後コメント>
矢野通&鈴木みのる
鈴木「来いよ!」
矢野「お前が来い、ば~か!」
鈴木「来いよコラ!ブルロープでしばりつけて俺と勝負しろ!」
矢野「ブルロープ?なんだそりゃ?なんでもやってやるよ!」
鈴木「やれんのか?やんねえのか?」
矢野「なんでもやってやるよ、ば~か!」
鈴木「やるんだな!」
(腹いせに北島、岡にイス攻撃を食らわせてから)
鈴木「どこ行った、この野郎!おい!ロープを用意しておけ。ロープ。最初から俺とあいつをつないで始めろ、いいな。次のNEVER!俺の相手はあいつだ。矢野通。もう逃げ場なんかねぇんだ。あいつはやるって言ったんだ。聞いたよな?ロープでしばりつけようぜ。これでもう逃げ場はねぇ。逃げも隠れもできねぇ!」

第3試合


 発表されていた二人のXの正体は、凱旋帰国した小松洋平と田中翔。「YOH」と「SHO」という新しい名前で紹介される。ロッキー・ロメロの先導で入ってきた二人はお揃いの衣装を着て曲に合わせてコーナー上でポーズを決める。ロッキーも合わせて” ROPPONGI 3K”として再発進。
 3Kの二人はタグチジャパンをドロップキックで奇襲、さらにノータッチのプランチャ。
リングでは3Kのコンビネーションアタックが続くが、田口がヒップアタック、リコシェがライオンサルトを投下。YOHが捕まる展開に。
 田口監督はリコシェにブロックサインを送り、コーナーで自らのケツを設置。リコシェがハンマースルーでSHOとYOHをぶつけていく。しかしSHOとYOHは田口をサンドイッチアタックでやり返し、YOHが田口をストンピング連打。さらにダイビングフットスタンプ。カウントは2。
 SHOにタッチし、田口・SHOのマッチアップに。SHOは袈裟斬りのチョップから串刺しのラリアット、ヒップトスからそのまま腕を離さず脇固めへ。立ち上がった田口を離さぬままYOHにタッチ。
 YOHと田口のチョップの張り合い、YOHが優勢に進めボディスラム。フォールもカウント2。身体を起こした田口にすかさず首4の字。ロープブレイクされるとSHOにタッチ。SHOは田口をロープに降ってキチンシンク。さらにフロントスリーパーで締め上げ、そのままYOHにタッチ。二人でブリスコ・ブラザースのような連携攻撃。YOH、SHOがそれぞれ田口にアトミックドロップ、二人でアトミックドロップ。さらに追撃を狙う二人に田口がダブルのドロップキックで蹴散らしてリコシェにタッチ。
 代わるリコシェはYOHのドロップキックに合わせてさらに高く飛び、ドロップキック。さらにYOHに619。YOHにブレーンバスター。さらにシューティングスター・プレス。カウントは2。
 リコシェはYOHにフィニッシュを狙うが、YOHは突進するリコシェの足を取ってジェーベ。身体を入れ替えてクロスフェイス。SHOとYOHはダブルの攻撃を狙うが、リコシェが二人まとめてネックブリーカー。
 SHOは田口のブレーンバスターを切り替えして脇固め、しかし回転して外した田口はアンクルホールドで切明す。続けて田口はスリーアミーゴス。4発目を狙うが、YOHはフロントチョークで切り返す。YOHはそのままショックアローを狙うが、田口が堪え、ショルダースルーで返す。田口は延髄斬り。ここでYOHがサポートに入ってジャンピングエルボー。そこへリコシェが救出に来てドロップキックで跳ね返す。さらにSHOがリコシェにかち上げのラリアット。
 YOHと田口のマッチアップ。3Kのダブルニーのツープラトンから、フィニッシュを狙うが、リコシェがカット。リコシェがYOHにヒップアタック。そしてリコシェがタッチを求め、入ってきたリコシェは即座にジャンピング延髄YOHにベナドリラー2point。しかしYOHはこれを2で返す。トドメを狙ったリコシェがコーナートップに上がり、シューティングスタープレスを投下しフォールに入るが、SHOが背後から組み付いてカットすると、そのままぶっこ抜きジャーマンをロコモーション式で3連発。フライング・ヒップアタックで救出に来た田口をキャッチしてさらにジャーマン3連発。合計6連発のジャーマンを放った。
 SHOはフラフラのリコシェにフィニッシュを狙うが、リコシェは回転エビ固めからフットスタンプ。そこへYOHがドロップキックで飛んできて救出。そのままの勢いで3Kの二人はフラップジャックとコンプリートショットの合体技「3K」で3カウント。初挑戦で初戴冠となった。

<試合後コメント>

ROPPONGI 3K
ロメロ「彼らこそIWGPジュニアタッグチャンピオン!予告した通り俺様が最強のチームを連れてきたぞ。この2人がアメリカでの武者修行を終えて、より大きく、邪悪に、そして強くなって帰ってきた。そしてどうして3Kなのか?3000という言葉を使ったのかは、この2人がジュニア最強になり、プロレスの未来形になるからだ。みなさん、以降お見知りおきを……」

――まずは「お帰りなさい」ということになりますが?
YOH「久しぶりです。この2年、めっちゃ考えたよ。めっちゃいろいろ試して。この3年間は壮大な実験の場として海外を使わせてもらって、確実に僕らは前進したッスね。小松と田中、SHO&YOHは確実に前進しました。その証拠が今日のベルトです」

――これからはSHO、YOHがリングネームになるのですか?
YOH「もちろん!日本だけにとどまるつもりはなく、海外を視野に、全世界を視野に入れてますから」

――その通行手形としてそのベルトは最高のものではないでしょうか?
YOH「そうですね。IWGP、これより上のベルトってないでしょう?その前に新日本プロレスには、タッグ屋ってこの会社にはいないでしょう?俺らがやってやるよ。最高のタッグチームになってやるよ。なぁ?」
SHO「今日俺たちを見て、最高にしびれたでしょう?俺たち、ハイボルテージ(膝のマークを見せながら)。電圧注意。しびれる!」
YOH「文句言うヤツは全員黙らせてやるよ。ここにジッパーが付いているでしょう?『シャット・ユア・マウス!』ってやってあげる。口を閉じさせてあげる。黙らせてやるよ、俺らの実力で」
SHO「次、俺たちをしびれさせてくれる相手、じゃないと防衛戦してあげませんから」
YOH「強いやつとやりたいよね。OKブラザー!」

第4試合


 War machineが王者組を奇襲し試合開始。3軍入り乱れての場外乱闘へ。
 リングに戻ったWar machineはスミスに狙いを定める。再び場外乱闘となり、War machineは王者組を執拗に狙っていく。さらにタンガ&タマもスミスを攻撃。
 リング上に戻ったWar machineとGODは共闘の握手するかと思われたが、衝突。War machineは同時に二人を抱え上げると、GODを空中で衝突させる。
 再び場外戦。リング下ではランスがロウを襲撃し凶器攻撃。ロウが場外にペ・スイシーダ。続いて、ハンソンもトペを狙うが、リング下からタンガにより鉄のバケツで殴り倒され阻止される。リング上ではGODがハンソンをドラゴンスクリューとネックブリーカーのーツープラトン。ランスはWar machineの右手を突き上げるポーズを真似て挑発。シャープシューターでしっかりと腰を落とす。しかしタマがスミスをネックブリーカー。KESのキラーボムでロウを叩きつけるもカウントは2。しかしランスはGODに捕まり、GODの合体攻撃。カウント2。ハンソンがリングに上がり、GODをナックル殴り伏せると、串刺しラリアット。しかしGODはひらりとかわすと逆にハンソンをコーナーに振るが、ハンソンはくるりと場外に逃げる。その隙を突いてロウがバックドロップ。そしてWar machineの合体攻撃。これもカウントは2。3チームすべての合体フィニッシュが返される展開に。
 全チームが戸惑う中、War machineはリング下からテーブルを取り出し、リング上に設置。タマが凶器攻撃で妨害。さらにランスが拳で凶器を吹き飛ばす。続いてスミスがパイプ椅子攻撃。そのままスミスがコーナーに椅子を設置。妨害して突っ込んできたタンガをかわすとタンガは椅子に突っ込んで自爆。そこへKESがキラーボムを叩き込み、カウント3。GODが失格となった。
 リング上はWar machineとKESとなるが、失格になったタマがリングに入りWar machineへ鉄のバケツで殴打。KESに加勢すると、その隙にロウへKESがキラーボム。しかしハンソンが飛び込んでカット。
 ハンソンは再び椅子をリング上に設置しようとするが、KESがキラーボムを狙って組み付く。しかしこれを読んでいたハンソンは振り向きざまの回し蹴りで撃退。満を持してテーブルを設置すると、ランスを乗せて、コーナートップへ。そこからムーンサルト投下を狙うが、スミスが鉄バケツ攻撃でカット。そしてスミスがハンソンを捕まえ、机の上にキラーボム。流石にハンソンも返すことが出来ず、カウント3。KESが初防衛に成功した。
猛りが収まらないKESは、リング下の練習生をハイアングルチョークスラム、別の練習生にも払腰。止めに来た岡に対してもブートを食らわせ、勝ち名乗りを上げた。
 しばらく動けずに居たハンソンはロウの手を借りて立ち上がり、よろけながらも四方に90度のお辞儀。ファンの歓声に包まれながら退場していった。

<試合後コメント>
KES
アーチャー「見たか!誰もこのベルトを俺たちから奪うことはできない。なぜならばヘビー級のタッグ戦線の相手は全員俺たちのことを恐れているからだ。KESこそがイチバン。このベルトを狙うヤツは死に至る」
スミス「ここまで来てもう誰もこのベルトに挑戦する奴は残っていない。KESに挑んで来るヤツも誰もいない。なぜならばリングの上でどれだけの恐怖を与えてきたかを知っているからだ。IWGPタッグ王座は俺たちのもの。永遠に俺たちの手から離れることはない。挑戦したいヤツがいるならかかってこい」

第5試合


 YOSHI-HASHIは入場してTシャツを脱いでケニーの顔面に投げつけ挑発。ケニーは余裕の様子でYOSHI-HASHIに投げ返す。
 そのままの流れでYOSHI-HASHIとケニーのマッチアップでゴング。ケニーはヘッドロック、ショルダータックル、ドロップダウンするYOSHI-HASHIにフットスタンプ。怒ったYOSHI-HASHIはエルボーからバックエルボー、ショルダータックル。カットに来たCodyにもネックブリーカー。マーティも蹴散らして場外へ。YOSHI-HASHIは場外へのスライディングキックを狙うが、BCは交わしてそのまま場外戦へ。その中へバレッタがコーナー上から場外へスワントーンを投下。
 リング上はそのままバレッタとケニーに。トレイン攻撃からバレッタがトラースキック。フォールもカウント2。バレッタは追撃を狙ってケニーを起こすが、ケニーは目つぶしからCodyにタッチ。Codyが挑発するとバレッタはチョップで蹴散らし、マーティもチョップで撃退。マーティに代わり、バレッタの腕関節を決めようとするが、バレッタはミドルキックで反撃。構わずマーティはバレッタをバレッタの指にフットスタンプ。そこへケニーがスワンダイブ式のハンマーでアシスト。そのままケニーがランニング式のシュミット式バックブリーカー。
 リング上はバレッタとCody。Codyはディザスターキックから流れをつかむと、笑顔で寝転び挑発。さらにフットスタンプを狙うが、バレッタは剣山で股間を攻撃。タッチへ向かうが、ケニーとマーティが妨害。ケニーがバレッタを捕縛し、コーナーに頭を叩きつける。
 マーティにタッチ。バレッタに向けて必殺宣言も、コーナーに叩きつけただけでタッチという挑発行為。ケニーに代わり、さらにコーナーに打ち付けようとするが、バレッタはコーナーに振替してケニーを自爆させる。そしてバレッタはケニーにスイング式DDTで一矢報いてYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIはCodyにバックエルボー、ケニーにフライングヘッドシザース、さらにCodyをロープにぶら下げてのドロップキック。続けてケニーにネックブリーカー。カウントは2。ケニーはカミカゼからムーンサルトで反撃もカウントは2。
 タッチを受けたマーティがYOSHI-HASHIにフットスタンプからチョップを連打。マーティがトラースキックを狙おうとするとYOSHI-HASHIは防御。しかしマーティはトラースキックを寸止めし、膝を狙ったトラースキックに切り替えてYOSHI-HASHIの不意を突く。
 YOSHI-HASHIが一矢報いて邪道に代わると、マーティは命乞い。しかし情をかけた邪道にロケット頭突きから腕を取り、指を裂く卑劣な攻撃。しかし邪道はグリーンキラーでやり返す。
 するとリング上は全選手が入り乱れ。最後に残った邪道はマーティに対してクロスフェイス。マーティはなんとかロープへ逃れようとするが、邪道が回転してリングに引き戻す隙を狙ってマーティがスリーパーで切り返す。そのままチキンウイングアームロックに持ち込むと、邪道がギブアップ。邪道のハートが砕かれる展開となった。
 リング上で勝利のポーズを決めるBULLET CLUBにYOSHI-HASHIは正面から立ちふさがる。ケニーの銃口の先に真っすぐ立ってケニーを見つめるYOSHI-HASHIに、ケニーは不敵な笑みを浮かべながら退場していった。

<試合後コメント>
BULLET CLUB
ケニー「みなさんこんばんは。わたしがケニー・オメガです。自分の紹介はさておき、ここに揃ったベスト・ガイズを紹介したい。激熱のフリーエージェント……とは言ってももうフリーではなくなってしまったけれど……マーティ・スカル。そしてROH世界王者のコーディ。彼こそが最高のマネーメイキング・スター。もちろん歴史ある苗字(ローデス)を持っているとは言え、もはやファーストネームのコーディだけでレジェンドになっている。この2人を紹介したい」
スカル「なんてラグジュアリー(ぜいたく)なんだ!彼らと一緒に戦えるなんて。その前にCHAOSに質問がある。君たちは何度ホット・トピック(Tシャツの販売サイト)に名前が挙がったのかを。え?ゼロ?わたしたちはもう10万回以上もこのサイトで売り上げている人気ブランドなんだ。そんな俺たちがお前たちを相手にするわけがないだろう。そして今回わたしたちは12時間以上時間をかけてこの日本にやってきた。だからここで長々としゃべる気はない。わたしはこれからシャワーを浴びにいくので、後は彼らに任せるよ」
(スカルだけインタビュースペースを去る)
ケニー「わたしの声を皆さんに伝えたい。自分自身、私の声にほれぼれとしてしまうけれど、この言葉をまずはみなさんに伝えよう。YOSHI-HASHI。お前はチャンピオンになるにはふさわしくない。挑戦者になるにもふさわしくない相手だけれど、自分に挑戦することは認めてやってもいい。なぜなら他に相手がいないからな。ただ自分が受けるからには必ずタイトルマッチには100%、AレヴェルのYOSHI-HASHIとして挑戦してこい。今日の試合は正直に言ってまぁまぁ良かった。ただチャンピオンシップ・マテリアル(資質)というものがどういうものかを見せてやる。この俺たちの姿そのものだ」
コーディ「すべてケニーが言ってくれたので、私から言うことはなにもないかもしれないけれど、YOSHI-HASHIは王座に挑む資格はないし、挑んだとしてもケニーにとってはイージーマッチになるだろう」
(ここでスカルが再登場)
スカル「ねぇ俺たちの控室ってどこ?」

第6試合


 棚橋・飯伏の注目のマッチアップでゴングが鳴る。
 ロックアップからの押し込み合い、ヘッドロックの応酬からのグラウンド、ショルダータックルとじっくりと互いの感触を確かめ合う。その力比べの均衡を破ったのは飯伏の角度の高いドロップキック。
 互いにタッチし、真壁・ジュースのマッチアップに。ロックアップからのヘッドロック、ショルダータックルのぶつかり合い。互いに一歩も引かない。ジュースはヘッドバッドからローロングエルボ―。さらに突進するが、真壁は素早くパワースラム。さらにジュースを場外に出し、鉄柵へ打ち付ける。リング上では棚橋が飯伏を挑発し、ジュースの救出へ行かせない。
 リング上は棚橋とジュースのマッチアップに。ジュースの腰に狙いを定めて棚橋はエルボー。時折飯伏の方を向き、笑みを浮かべて手招きするなど挑発を欠かさない。ジュースはナックルを連発して抜け出そうとするが、棚橋はエルボーで潰していく。しかしジュースはスカイバスターでやり返し、飯伏にタッチ。
 飯伏は棚橋にミドルキックを三連発。さらにコンビネーション打撃からミドルキック、その場飛びのシューティングスタープレス。カウントは2。さらに飯伏はジャーマンを狙うが、ロープに走った棚橋がスリングブレイドからローリングサンダー。カウントは2。そして棚橋はラリアットを狙うが、くぐってかわした飯伏がジャーマンスープレックス。追撃のミドルキックを放った飯伏の足を棚橋がキャッチしてドラゴンスクリュー。両者ダウンし、両者ともにタッチ。
 ジュースと真壁のマッチアップ。正面からラリアットでぶつかり合う。これに競り勝った真壁はコーナーで10カウントパンチ。飯伏が救出に来て2プラトンを狙うが、真壁は飯伏をラリアットでなぎ倒す。ジュースはかわして真壁にお返しのラリアット。さらに飯伏がスワンダイブのミサイルキック。そして棚橋が飯伏にスリングブレイド。
 ジュースと真壁は再びラリアットでぶつかり合うが、真壁がレフトハンドでのラリアットを解禁し、なぎ倒してパワーボム。そしてコーナーへ上がり、キングコングニーを投下もジュースはギリギリでかわす。真壁のラリアットを交わしたジュースは、そのまま腕を絡めてパルプフリクション。真壁からカウント3を奪った。
 試合後、棚橋はインターコンチネンタルのベルトを掲げながら飯伏の眼前に迫りニヤリと笑う。それを受けた飯伏は棚橋をまっすぐ見つめ返して笑みを浮かべた

<試合後コメント>
飯伏幸太
――棚橋選手との対戦はまだ正式には決まっていませんが、ひさびさに対戦していかがですか?
「そうですね。実際は自分は前回の新日本プロレス(参戦の時)で戦っているので。G1もシングルだったし、まだまだ絡み切れていないなというのは感じます。僕もこれからもっともっとたくさん絡みたいと思います」

――まだ今後のカードは発表されていませんがご自身の中ではいかがでしょう?
「出たいですよ。全部出て、最後に勝ってやりたいですね」

――インターコンチネンタルのベルト自体への興味はありますか?
「そうですね。棚橋さんが持っているベルトというのもありますけれど、やっぱり昔、中邑さんが持っていたベルトといのもありますし。まぁぜひベルトを獲りたいなって思います」

――次期シリーズにもがっつり出てみたいという希望もあると?
「出れるなら出たいと思います。まだまだやり足りていないです」

ジュース・ロビンソン
「みなさん、こんにちは。前回の神戸大会では(ノーコメントと)申し訳ないことをしてしまいました。(ケニーとのタイトルマッチの)試合で負けてしまったので、話せる気分ではなかったのです。ケニーとの試合ではセカンドロープからの片翼の天使を食らってしまい、それで負けてしまいました。ケニーとの試合では彼が半月板の手術をしたばかりの左ひざを攻撃したことについて、フェアではなかったという批判もあったけれど、それ以外に自分に勝てるチャンスはないと思ったのでやりました。そのことについての後悔はないし、むしろ試合開始直後から攻撃するべきだったと思っています。そうすればもしかしたら勝てたのではないかと。自分のことをいいヤツだなんて言ったことはないし、ジュース・ロビンソンはベビーフェイスなんて他の人が言ったことで、自分が決めたことじゃない。自分自身にもヒールの要素はもちろんあります。神戸大会ではケニーが勝った。イコール、ケニーが最強なんだ。でも自分自身もまぁまぁいいレスラーだと思っていますよ。これからも強くなるしかないし、次はタッグリーグの優勝を狙いたい。棚橋、飯伏、マイケル・エルガンなど自分がタッグを組める可能性のある選手はたくさんいますよね。そしてこのバックステージでも何人もの選手が同じことを考えているでしょうしね。だから東京ドームではそのうちの誰かとタッグを組んで、タッグ王座を獲りたいと思っています。今日の大会が成功したのも良かったです。今日は自分が勝ったけれど、どちらかと言うと飯伏幸太・フィーチャリング・ジュース・ロビンソンという感じかな。でも真壁も棚橋も素晴らしい選手だし、いい試合ができたと思います」

第7試合


 オスプレイは全身スパイダーマンのコスチュームで登場。
 KUSHIDAは試合前に握手を求め、オスプレイはガッチリと握り返した。
ゴングが鳴った途端、二人は突進しエルボーの打ち合い。オスプレイは即座にフライングヘッドシザース。場外に逃れたKUSHIDAに場外飛びもKUSHIDAは交わし、鉄柵へシェルショック。KUSHIDAは椅子を場外に置くと、それを踏み台にドロップキックを狙うが、さらに高く飛んだオスプレイがジャンピングニーリフトで撃ち落とす。そしてリングに戻ったオスプレイはハンドスプリング式のトペを放つが、場外で待ち受けるKUSHIDAは空中で腕を取ってリング下で腕十字。
 リングにオスプレイを戻したKUSHIDAは、ニークラッシャーから足4の字固めでギブアップを迫る。オスプレイはなんとかロープへ。
 KUSHIDAはオスプレイの足に狙いを定め、ローキック、低空ドロップキックを連発。メイヤーから顔面にフットスタンプ、測点から顔面に低空ドロップキック。フォールに入るがカウントは2。続けてKUSHIDAはオスプレイにリバースフルネルソンで腕関節を攻める。さらにそこからブリッジ。オスプレイはロープへ。
 オスプレイは闘志を奮い立たせてチョップ。さらにハンドスプリングから延髄斬りでなんとか一矢報いる。さらにオスプレイは痛めた足でミドルキック、コーナーへ押し付けた上で串刺しドロップキック。さらにトルニージョのような形できりもみ式のセントーン。さらに突進するオスプレイをKUSHIDAはショルダースルーでかわそうとするが、オスプレイはスワンダイブ式のエルボー。フォールもカウントは2。
 オスプレイはフィニッシュを狙うが、KUSHIDAがカウンターのロリングエルボー。さらに飛びついてDDT。そのままホバーボードへ入る。オスプレイはこれを外すとオーバーヘッドキック。KUSHIDAはラリアットを狙うが、キャッチしたオスプレイはそのままバク転でKUSHIDAをマットに突き刺していく。
 二人はふらつきながらもエルボーを打ち合うも、オスプレイがトラースキック一閃。そしてKUSHIDAをトップロープにぶら下げ、コーナー上からフットスタンプを狙うが、KUSHIDAはコーナー上へ延髄斬りで妨害。コーナーに追いかけて上がったKUSHIDAは、雪崩式の飛びつき腕十字。オスプレイは大暴れしながらなんとかロープへ。
 KUSHIDAはショルダーアームブリーカーからさらに肩口を踏みつけていく。会場からは大きなブーイング。そしてカミゴェのような形で顔面に膝をこすりつけていく。しかし、この挑発に怒ったオスプレイはキャッチしてパイルドライバーの形から変形の山折り。コーナーへ上がるオスプレイだったが、KUSHIDAがコーナー上へローリングのニールキック。さらにオスプレイにアームロックを仕掛けるが、するりと抜けたオスプレイが背後からトラースキック。
 そしてコーナー上の攻防から雪崩式バック・トゥ・ザ・フューチャーを狙うが、これをオスプレイはRKOで切り返す。そしてオスプレイはリバースのファイヤーバードスプラッシュ。さらにコークスクリューから押すカッター。しかし待ち受けたKUSHIDAは空中でオスプレイをキャッチ。ホバーボードに持ち込みガッチリと固めると、オスプレイはロープに逃れようとするが、これを逃さずKUSHIDAはフェイスバスター。しかしフィニッシュを狙ったKUSHIDAの隙きを突いてオスプレイがオスカッター一閃。虚を突かれたKUSHIDAはこれを返すことが出来ず、3カウント。
 オスプレイがついにKUSHIDA超えを果たし、IWGPジュニア初戴冠となった。
 リング上で喜びを爆発させるオスプレイの下へ、ヒロムが拍手をしながら登場。オスプレイの全身をジロジロと眺め、マイクを取って喋ろうとした瞬間、マーティが現れてマイクごとヒロムの指を取ると、無慈悲な指裂き。ヒロムは痛みに転げ回る。
 ヒロムを無視してオスプレイとマーティはにらみ合い、マーティはマイクを取る。

マーティ「ウィル・オスプレイ、新チャンピオンおめでとう。クレバーな戦いで勝ったようだが、今おまえの前にはヴィランがいる。IWGPジュニアの次の挑戦者は俺だ」

 と挑戦表明。
 転げ回るヒロムに対し、場内はヒロムコールを送るが、オスプレイとマーティはそそくさと退場。一人残されたヒロムは仰向けに寝て手足をバタバタとさせて駄々をこねた。

<試合後コメント>
マーティ・スカル
「事実としてウィル・オスプレイはわたしの母国であるイギリスを代表する選手のひとりだ。そんなウィル・オスプレイにいつも猫のまねだとか、道化師のような前をしているヒロムに挑戦する価値はない。今度挑戦するのはこのわたしだ。新日本に登場して数か月だが、すでにわたしはスーパースターになっている。Tシャツの売り上げも絶好調。残念ながらヒロム、お前にはスターの素質はないんだよ。だからこそこのわたしがIWGPジュニアに挑戦してやる。そして我々の母国、イギリスはもっともっと素晴らしいものを求めているはずだ、だからこそわたしは日本でウィル・オスプレイに挑戦する。お前がスーパーマンならわたしはクリプト・ナイトだ」

ウィル・オスプレイ
「言葉がないよ。ますはこの勝利をゆっくり噛みしめたいね。このベルトを見てくれ。このベルトには名だたる競合たちの名前が連ねられている。今、自分はこの歴史の一部になった。史上初のイギリス生まれのIWGPジュニア王者になった。KUSHIDAとはこれまで4回対戦して5回目でようやく勝てた。このベルトを獲れたということは5が僕のラッキーナバーなのかもしれないね(笑) 本当に今は泣きそうな気分だけれど、まだ泣いている場合じゃない。今、自分の人生の中でも最高の時を迎えていると思う。でもKUSHIDAがここまで自分を押し上げてくれたというのも間違いないことだ。今こそこのベルトを自分の肩にかけよう。これまでの自分のすべての努力が報われた。スーパージュニアなどさまざまな舞台で負けを喫してきたけれど、KUSHDAの挑戦はいつでもどこでも受けるよ。エアリアル・アサシンが新チャンピオンだ!」

第8試合


 因縁の二人は、入場するとじっくりとにらみ合い、緊張感の中でゴング。
 のらりくらりと歩いて石井を挑発する内藤に、石井はロックアップを仕掛けるが、内藤はひらりと潜ってかわす。焦れる石井はエルボーを打ち込んでいくが、内藤はその腕を取り場外へ出す。そして内藤は場外とびと見せかけて寝転ぶ挑発ポーズを取るが、イシイは即座にリングインしない等の挑発を妨害。そのままチョップを打ち込み内藤に「来いよ!」と迫るが、内藤は石井の顔面にツバを吐きかけて返礼。
 内藤はマンハッタンドロップから膝に低空ドロップキック。場外に逃れる石井を追いかけた内藤は、石井を鉄柵にハンマースルー。さらに鉄柵に串刺しの低空ドロップキック、エプロンに石井の足を載せてのエルボースタンプなどで足を潰しに行く。
 内藤はどうにかリングインした石井の足をロープにくくりつけガットショット。さらに膝にエルボードロップからレッグロック。石井が内藤の髪を掴んで外しに行くと、内藤は退屈そうな顔でさらに絞り上げていく。
 ロープに逃れた石井は立ち上がってチョップを連発していくが、内藤は再び石井にツバを吐きかける。しかし石井はよろけたふりをして内藤の足にドロップキック。さらに後ろから内藤の足にドロップキック。足攻めの意趣返しをしていく。
 そして石井は内藤をコーナーに押し付け、逆水平とエルボーの乱れ打ち。喉にチョップを打ち込むとブレーンバスター。
 倒れる内藤の頭を足で軽く小突いて石井は挑発。そしてヘッドバッドを連発するが、バックを取った内藤はネックブリーカー、そして首に低空ドロップキック。内藤は石井の古傷である首攻めに切り替えていく。
 内藤はスイングDDTや延髄斬りを狙うが、石井はその全てをかわし、組み付いてひねり式のバックドロップ。さらに串刺しのラリアット。内藤はグロッキー状態に。さらに石井は内藤をコーナーに上げると、雪崩式のブレーンバスターを狙う。しかし、内藤はエルボーでやりかえすとリング上に着地。セカンドロープに乗った石井の足にドロップキックを放つ。さらにロープを利用したネックブリーカー、スワンダイブ式の顔面キックなど、足と首を同時に攻めていく。
 内藤は石井の足にガットショット。背後からチョップを食らうと、石井の表情が豹変。静かにブチ切れた石井は内藤を正面からエルボーでなぎ倒し、ターンバックルに叩きつけるジャーマンスープレックス。悶絶する内藤を無理やり引き起こすと情け容赦無くラストライド。しかしこれはカウント2。
 そして石井は再び内藤をコーナーに上げると、トップロープから踏み切って飛ぶ、滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスター。フォールもカウントは2。続けて石井はスライディング式のラリアットを狙うが、内藤はかわしてスイングDDT。
 先に立ち上がったのは石井。吼えながら内藤にエルボーを打ち込んでいく。右・左とワンツーのエルボー連打からトドメのラリアットを狙うが、内藤は浴びせ蹴りからジャーマンスープレックス。
 内藤は石井を起こしてコーナーに座らせると、足にエルボースタンプ。そしてコーナー上から雪崩式フランケンシュタイナー。これもカウントは2。そして内藤はデスティーノを狙うが、石井が暴れると内藤はコーナートップに上がり、石井の背後から首にミサイルキック。続けてドラゴンスープレックス。しかし石井は即座に起き上がり、内藤にヘッドバッドから延髄斬り、さらにスライディング式のラリアットをぶちかます。しかしこれも決めきれない。
 内藤のブレーンバスターを後ろ着地した石井はラリアットを狙うが、それをくぐった内藤は石井の足を取って膝十字へ。石井はどうにかロープブレイク。
 内藤は石井をロープに振ってフライングショルダー。さらにとんでもない急角度のグロリアで決めに行くも、カウント2。
 さらに内藤はデスティーノを狙うが、石井はブレーンバスターで切り返そうとする。内藤はさらにそれを切り返してデスティーノへ。そして成長のデスティーノを狙うが、石井はこらえてリバースの垂直落下ブレーンバスターで突き刺す。これもカウントは2。
 ダブルダウン気味になるが、先に立ち上がったのは石井。コーナーに自らの頭を打ち付けて鼓舞し、吼える。そして内藤にヘッドバッドを連発。ふらつく内藤に石井は正調ラリアット。これもカウント2。
 そしてトドメの垂直落下ブレーンバスターを寝るアガ、内藤は着地して飛びつき、旋回式のデスティーノ。これを石井は2で返す。すると内藤は腕を極めた上で正調のデスティーノ。ついに不沈艦石井も肩を上げることが出来ず、カウント3。
 試合後、内藤は倒れる石井にツバを吐きかけ、取り戻した権利書を高々と掲げ、寝転んで拳を天に突き上げた。
 リングを降りた石井は、手を貸そうとするヤングライオンを制止し、ふらつきながら這っていき、自力で退場していった。

<試合後コメント>
内藤哲也
「見ての通りダメージはたくさんありますよ。実際のところ俺は石井に2連敗していたわけだからね。力のある選手だということは間違いのない事実だよ。でも、なのに彼はトップレスラーではない。なぜか?俺と絡んで参考になっただろう?たくさんアドバイスを送ったぜ。お前には言葉が必要なんだよ。力は間違いなくあるんだよ。でも、彼に必要なのは俺は言葉だと思うね。まぁ俺の意見なんか頑固な彼なんか聞いてくれないと思うけど、このまま2流の上くらいですか、そのくらいのレスラーで終わりたいんなら、このまま頑固にやってろよ。彼がトップを目指すなら俺のアドバイスを聞いた法がいい。お前には言葉が必要だ。じゃあ俺はもうこの後のメインイベントが気になってしょうがないからさ。東京ドームの相手がEVILなのか、オカダなのか、今日のメインイベント、じっくり見させていただきますよ。ではみなさま、急いでリングサイドにお戻りください。アスタレード!アディオス!」

第9試合


 「光の超人」と「闇の王」の対決と称されたこの戦いは、ゴングが鳴った後も数十秒続く静かな睨み合いからスタート。
 組み合いを避けようとするオカダをEVILが捕縛しヘッドロック、続けてショルダータックルでなぎ倒す。続けてガットショットから逆水平チョップを打ち込んでいき、髪を掴んで引っ張ってから再びヘッドロックへ。そして再びショルダータックルで吹き飛ばす。さらに突進するEVILをオカダはアームドラッグで投げていき、挨拶代わりのレインメーカーを狙う。それをかわしたEVILはSTOを狙うが、これもオカダはかわす。フィニッシャーの顔見せを終えた二人は対角のコーナーから再び睨み合う。
 再び組み合い、オカダがネックブリーカー、オカダは「渡辺!」と叫んでセントーン。EVILという皮を剥がしにかかる。
 続けてオカダは低空ドロップキックでEVILを場外に叩き落とす。場外に追っていったオカダはEVILを鉄柵にハンマースルーするが、追撃で突っ込むとEVILはカニばさみでオカダの顔面を鉄柵へ打ち付ける。そしてパイプ椅子をオカダの頭にはめると、そのままコーナーポストにぶつけていく。さらにパイプ椅子を頭にセットすると、2脚目の椅子を手に持ち、フルスイング。オカダは場外で首を押さえて動けなくなってしまう。
 なんとかリングインしたオカダに、EVILは足を絡めてのネックロック。逃げようとするオカダを引き戻しながらネックロックを続けるが、オカダはなんとかろ。さらにEVILはスイングネックブリーカーとオカダの首を徹底的に攻め立てる。
 EVILはオカダに「来いよ!」と挑発して起きるのを待ち、エルボーを打たせていくが、EVILはチョップでなぎ倒してフォール。カウント2。さらにEVILはオカダの鼻を摘んで捻り上げる。反則カウントを取られるとフェイスロックへ。極められながらも立ち上がるオカダにEVILは串刺しラリアットを狙うが、なんとか避けてランニングバックエルボーで一矢報いる。
 オカダはEVILが立ち上がる度にバックエルボーを打ち込んで起きることを許さない。EVILが腹にパンチからラリアットを狙うが、オカダはフラップジャックでカウンター。オカダはコーナーに振って串刺しのバックエルボー。そして、そのままEVILをコーナー上に上げて地対空ドロップキック。EVILはたまらず場外へ。再び場外戦となり、オカダはEVILを鉄柵に打ち付け、ランニングクロスボディを狙うが、EVILは観客席からオカダにパイプ椅子を投擲。しかしオカダはくぐってこれをかわし、難なくクロスボディへ。しかし、インサイドワークに長けるEVILはダメージを受けた振りで油断させてからの場外で鉄柵越しのラリアット。
 EVILはオカダをリングに戻すと、オカダをロープに振ってサイドバスター。カウント2。そしてフィッシャーマンを狙うが、これをかわしたオカダはリバースネックブリーカー。EVILの首に狙いを定めてツームストンパイルドライバーへの布石を打つ。
 起こされたEVILは逆水平で突っ張っていき、組み付いて高角度の投げっぱなしジャーマン。コーナーにもたれかかるオカダに串刺しラリアットで追い打ち。そしてコーナー上にオカダを上げ、雪崩式のフィッシャーマンを狙うが、オカダは抵抗しエルボーを連打。そしてコーナートップからミサイルキックを投下するが、EVILは変形の腕極めフェイスロック。リング中央で完璧に決まるが、オカダは1分以上締め上げられるが、時間をかけて少しずつ這っていき、どうにかロープブレイクへ。
 グロッキー状態のオカダにEVILは頭を蹴飛ばして「来いよ来いよ」と挑発。オカダはむくりと起き上がり、自らの頭を指差して「もっと蹴ってこい!」と返礼。EVILはエルボーを打ち込んでいくが、オカダは「どうした、そんなもんか?!」と叫んでさらにエルボーをお返し。EVILはラリアットを狙うが、オカダがかわしてカウンタのドロップキック。そしてコーナートップからエルボードロップ。そしてレインメーカーポーズ。
 これをEVILが読み切ってナックルパートで撃ち落とすと、EVILは自らの身体の後ろにレッドシューズ海野を隠し、突進してきたオカダに海野レフリーをぶつけてダウンさせ、リング上はルール無用のダークネスワールドに。
 EVILはリング下からパイプ椅子をいくつも持ち込むと、イスの山の上にデスバレーを狙うが、オカダは担がれた状態からフランケンでEVILをイスの山に突き刺す。さらにオカダがツームストンパイルドライバー。さらにレインメーカーを宣言。しかしEVILはこれを潜って担ぎ上げ、ダークネスフォールで叩きつける。
 満身創痍の二人は膝をつきながら正面からエルボーの打ち合いへ。「オカダ!」「EVIL!」とお互いの名前を叫びながらエルボーを打ち合っていくが、オカダがヨーロピアンエルボーで流れをつかむと、倒れたEVILに高速でストンピングを連打。愛情からは大きなブーイング。
 オカダがラリアットを狙うが、EVILはバックを取ってタイガースープレックス。さらに正面からラリアットをぶちかます。EVILはお返しとばかりにオカダの顔面を執拗に踏みつける。EVILはオカダをコーナートップに上げると、トップロープから雪崩式のフィッシャーマンズ・スープレックス。これもカウントは2。そしてオカダの首を掻っ切るポーズからSTOを狙うが、オカダがレインメーカーで切り返そうとする。それをさらにヘッドバッドで迎撃。そしてEVILは変形のリバースDDTで迎撃。そしてEVILはSTOを狙うが、オカダはショートレンジのレインメーカーで打ち伏せる。そしてそのまま腕を離さずEVILを起こすと、さらにレインメーカー。
 そして、再びレインメーカーアピールから正調レインメーカーを狙うが、EVILはくぐってかわす。しかしそのままバックを取ったオカダはツームストンパイルドライバー。オカダはすぐさま引き起こし、ダメ押しの正調レインメーカー。これでEVILはついに力尽き、カウント3。オカダがV8を達成した。
 
 試合後、マイクを取った外道は「お前は二度と超人を倒すことは出来ねぇ。だから分かるか?ルェェェェベルが違ぇんだよ!」と吐き捨てる。そして、外道は東京ドームでのIWGP戦が決まった内藤を呼び込む。笑みを浮かべなら登場し、権利書を片手にマイクを取った内藤は、オカダと向き合って不敵に笑い、マイクを取る。

内藤「両国にお集まりくださったお客様に俺は聞きたい。EVILを倒したオカダと、石井を倒した俺。2018年1月4日、東京ドームのメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合、オカダ・カズチカvs内藤哲也で宜しいでしょうか?」 

 この問いかけに観衆は大歓声で応える。それを聞いた内藤は再び語りだす。

内藤「とはいえ、とはいえ……まだ3ヶ月の先の話なわけで、色々と想像しながら楽しみに待っていてください。2018年1月4日!東京ドーム大会まで……トランキーロ!!」

 ここで続きの決め台詞のために力を溜めていた内藤を遮ってオカダが声をかける。オカダに対するブーイングで場内が溢れる。

オカダ「内藤さん、もう……いいかな。話が長いんですよ。まあ、2018年1月4日、東京ドーム!楽しみにしてますよ。まあ、今日の主役は内藤さんじゃないんで、帰ってください」

 内藤とオカダは睨み合い、場内はオカダコールと内藤コールで割れる。しばらく視線を合わせた後、内藤は首をすくめて引き上げていった。

オカダ「3つ言わせてください!1つ!EVIL、これがIGPの戦い!そして、勝ち方だ。覚えとけ!2つ!次は、レッスルキングダム12、皆さん楽しみにしててください。3つ!特にありません……なんて俺は言えないよ。なぜなら2018年1月4日、東京ドームが!楽しみでしょうがねぇんだこの野郎!内藤さん、俺は、トランキーロじゃいられないよ?楽しみにしてるからな!貴方は絶対勝つことが出来ない。なんでかわかるか?……皆わかってるんだろこの野郎(笑) 年内の防衛戦は、今日で終わりですがレッスルキングダム12までまだまだ、俺が大活躍して、2018年1月4日東京ドームに、金の雨が降るぞーッ!!」

<試合後コメント>
内藤哲也

「みなさまの目で、そしてみなさまの耳で今日両国国技館にお集まりくださったお客様の反応、声、確認しました。内藤哲也が、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが東京ドームのメインイベントに立つ。その姿を楽しみにしているんだと。かつて俺は東京ドームのメインイベントを見えない力か何かは知らなけれど、引きずり下ろされたけどさ、今回はどうなんだろうね。見えない力が働くのか、まぁ楽しみに待っていますよ。正式なアナウンスを。俺は楽しみに待っていますよ。リング上でも言ったけどまだ三か月も先だから、しかるべき場所、その時が来たらお話しますよ。その時まで、トランキーロ、あっせんなよ。正式なアナウンスを楽しみに待っています。アディオス!」

オカダ・カズチカ

(CHAOSの面々がオカダを待ち受け、乾杯でオカダを祝福。乾杯の音頭はCHAOSの新顔で新タッグチャンピオンとなったYOHとSHOが取る)

――先ほど防衛を果たして、東京ドーム大会への言及もありました。改めて今のお気持ちを
「そうですね、みんなが楽しみ内情に僕は楽しみです。東京ドームのメインが決まって……毎年楽しみですよ。ただ、僕がワクワクしてるっていうのも伝わらないと思うので、もっともっと俺自身も東京ドームまでにワクワクして、皆さんをワクワクさせていければなと思います」

――防衛戦を振り返って、EVIL選手についてどう思われましたか
「まあ、超人の勝ち方、また考えてくださいよ。あんだけの実力があればまた闘うこともあると思いますし、そんなんじゃまだまだ、超人を倒したことにはならない。超人は倒せても、オカダ・カズチカは倒せない」

――東京ドームに「ワクワクする」という言葉がありましたが、メインイベント後に内藤選手と向かい合って如何でしたか
「お客さんの歓声が全てなんじゃないかなと。ホントにすごい、僕自身もお客さんがあんだけ騒ぐとはってワクワクしましたし、なんだろう、何故か分からないけど(お客さんに)ブーイングされてしまったんですよ。……話が長いよ。勝ったのは俺なんだから、喋るのは俺なんだから……なんでブーイングされたんですか?まあ、内藤さん、あっせんなよ」

――場内はオカダコールと内藤コールがぶつかり合っているように感じました
「僕は内藤コールの方が上だと思いましたね。……分かってんですよ。みんな、次の新しい景色が見たいんですよ。そうやってみんなチャレンジしてきて、勝てない。その思いっていうのはどんどんどんどんプラスになっていって、でも勝てない。みんな『オカダを倒して欲しい』って想いを内藤さんに乗っけて、内藤さんが俺にぶつけてくれればいいんじゃないかなって思います。でも、悪いけど、その上を行くのはオカダ・カズチカです」

――ではここから先、東京ドームに向けてどのような戦いを見せてくれるのでしょうか
「まだまだ、長いですから。東京ドームまでに3ヶ月ありますし。防衛戦はないですけど、しっかり色々ありますけど。主演は内藤さんで、俺がラスボス。かかってきなさい」

――それだけの余裕がある?
「ありますね。内藤さんに対してというよりも、今年チャンピオンになってからやって来た、チャンピオンとしての、レスラーとしてのレベルが違いますね。それが自信になっています」

――今日は防衛して、オスプレイが初めてジュニアのベルトを獲りました。そして、3kが初めて挑戦してジュニアタッグを獲りました。CHAOSにベルトが集まってきましたが、それについては
「まあ、3kに関してはそんなに知らなかったですけど、オスプレイはチャンピオンになって嬉しいですね。ホント自分がイギリスで試合して『こいついいな』と思ってCHAOS入れて、それがチャンピオンになったんですから。自分がチャンピオンになったときと同じくらい嬉しいことですし、まあ、俺が見込んだだけの男ですから、しっかりまだまだ、ジュニアの顔として新日本プロレスを、世界を盛り上げてもらいたいね。3kは、これから見に行きます。正直まだわからないので……仲良くなりたいです」

――今回、後輩のヘビー級選手が出てきたということで、オカダ選手的にはしてやったりという感じでしょうか
「正直、先輩後輩関係ないですからね。強い人が出てくるだけですし。今までたまたまそれが僕が常に下の方だったので、先輩がチャレンジャーってのが続いてきただけで、強いやつは先輩後輩問わずかかってきなさいって感じですね。僕もこのベルトを初めて巻いたのは24歳ですから。EVILは……人間界の年齢で言うと、何歳ですか……?31歳?僕と変わらないわけで。そんだけのキャリアの差というわけではなく、強ければどんどんこのベルトに絡んでこられるわけですから。なんか別に後輩がどうのこうのってのはないですね。強いやつはかかってきなさい」

――先ほど、「内藤選手のほうが声援が大きい」という言葉がありましたが、試合中もEVIL選手への声援のほうが大きく、オカダ選手へのブーイングも起きていました。その現象はオカダ選手にとって快感なんですか?
「そんだけの存在ってことなんじゃないですかね。僕も棚橋さんとやってたときは、オカダコールなのか棚橋コールなのかわからない部分がありましたけど……わかんないです。こんなチャンピオンいました?強すぎてブーイングされるチャンピオンなんて新日本プロレスにいました?僕にはちょっと、分からないです。いたのかもしれないですけど、俺はそんな時代知らないですし。まあ、別に僕としては、ブーイングを受けようが声援を受けようが……強くてごめんなさい。そんだけです。まあ、止められるもんなら止めてみなさいって。しょうがないっすよね、強いっすもん。もう、分かってんすよ、みんなの気持ちが。『誰かオカダを止めてくれ』っていうのが。それを感じてるんで、別に今更ブーイングされても『マジかよ……』みたいのは無いですし、それは正直僕が強いからであって、なんとも思わないですね。どんどんしてくれていいっすよ。どんどん内藤哲也でも他の人でもどんなレスラーにでも声援送って、オカダを止めてみろって思いますね」

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