巌流島で、菊野克紀は体重倍の相手に勝てるのか!?

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3月17日(金)、東京・江東区・清澄庭園・大正記念館で巌流島実行委員会が記者会見。5月6日(土)午後4時30分より千葉・浦安市・舞浜アンフィシアターで開催する大会『巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA ニッポンの底力!ニッポン未来!』の対戦カード4試合が発表された。ほか1選手の参加確定選手も登壇。このほか20代の選手の出場するカード2、3試合を組む予定だという。

発表されたカードと参戦選手は以下の通り。

▼無差別級戦
菊野克紀(70キロ)VSジミー・アンブリッツ(139キロ)
小見川道大(65キロ)VS未発表(100キロ以上の打撃系選手)
関根“シュレック”秀樹(115キロ)VSバル・ハーン(120キロ)
▼80キロ契約
鈴木信達(実戦空手)VSマーカス・レロ・アウレリオ
▼75キロ契約
吉田善行(柔道)VSクンタップ・チャロンチャイ

 驚くべきことに、菊野の体重は対戦相手のほぼ半分しかない。菊野と小見川の試合では、大きい相手に組みつかることを想定し、首へのひねり技・関節技の禁止、頭部から落とすことの禁止など、命の危険を伴う最低限の禁止事項は、特別ルールとして加わることになりそうだが、今大会で無差別級での対戦を望んだのは、菊野と小見川の方からだったそうだ。

 昨年11月で静岡県警を退職し、格闘技一本に絞った重量級柔術家の関根に、無差別級の対戦をどう見るか聞くと、「普段お互いに練習しあい、手の内がわかっている者同士だと、大きさは絶対的な強みになると思います。でも、でたとこ勝負の初顔合わせ、それに慣れているケージやリングではない状況で、なにを出せるのかは、その選手の腹のくくり方や、試合開始時間に(ベストの状態に)持っていく精神面が、すごく重要だと思います。自分も普段のスパーリングで打撃をくらうことはよくありますが、必ずしも重い打撃が、相手の意識をはぎ取るとは限らず、軽い打撃でも、急所、アゴだったりテンプルだったり、ボディだったらレバー、ピンポイントで当たれば、相手はわずかな力でも苦しい。さらに言うと、前回有名になった(菊野選手の)“神の手”ですか、見えない打撃ですね。見えない打撃には耐えることができません。自分もやっていて、見えない所から打撃をくらったときには、思わずヒザをカクンと落とすことがあります。そういう所で、小さい選手が大きい選手を倒すことは、十分可能であります」と話した。

 つまり、菊野や小見川にも十分、勝利の可能性があるということだ。
 菊野はそれを聞いて、「リアリティのある話なので、励みになります。精神面と、相手に見えない打撃、そして場所と角度とタイミング、そいううものがあれば、僕らの突きでもでかい相手に効くと思うんで。だからって狙っちゃうとね、またアレになっちゃうんで。作戦をしっかり練って、そのうえで自然体で、腹を決めて臨みたいと思います」と答えた。

 小見川は「いかにかいくぐって、掴んで投げるかが、僕の闘い方。ぜひ体の大きい奴を、巴投げで投げたいと思います」と決意を語った。

(写真・文/フリーライター安西伸一)

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