KNOCK OUT旗揚げは衝撃KOの連続!「神童」那須川天心は現役王者を初回KO!

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 12月5日、東京・TDCホールで「KNOCK OUTVOL.0」が開催された。プロレス界の盟主、新日本プロレスをV字回復に導いた木谷高明社長のブシロードが新たに立ち上げたキックボクシングイベントとあって注目度が高く、チケットは完売。開始前から場内には新イベントへの期待感に溢れていたが、出場選手たちの「この舞台で勝って、のし上がる」というモチベーションは観客の想像を遥かに超えていた。

20161205knockout_1st 第一試合の大月晴明が豪腕をフルスイングしてわずか45秒で強豪スターボーイをKOすると、その後も次々とKOが生まれる。とにかく選手たちの「KO」へのモチベーションが高い。誰もが初回からリスクを背負い、思い切り踏み込んでKOを狙っていくのだ。
20161205knockout_4th 圧巻だったのはセミファイナルの那須川天心。まだ18歳で「神童」の名をほしいままにする天才児はこの日が「ヒジ打ちありルール」初挑戦。その相手がなんと現役のルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者ワンチャローン。さすがに荷が重いかと思われ、マッチメイクした小野寺力プロデューサーも「前半の猛攻をしのがれた後の天心も見てみたかった」と「苦戦」を予想。那須川自身、対戦相手を聞いた時は「初めて試合が決まって、怖いなと思った」という。だが、厳しい練習を積むうちに「怖さがなくなった。自分でもヒジ打ちの練習をして、ヒジ、いいな」と手応えを感じるまでになったという。
 那須川は普段通り、初回から猛攻を仕掛けた。ヒジを振るい、パンチを打ち込み、まず強烈なボディブローでワンチャローンの腹を効かせる。ワンチャローンもローやミドルを蹴り返すが、那須川の攻撃が止まらない。早いテンポでパンチを打ち込み、ヒジを狙う。そして、狙い通りの後ろ蹴りがワンチャローンのアゴを捉えて、現役ムエタイ王者を失神させてしまった。
 KO勝利に那須川は涙。そしてマイクを持つと「ひとこと言わせてください。オレが日本の那須川天心だ!」と叫んだ。
 試合後、真意を問われると「このルールでもRISEルールでも戦えることを証明したんで、どっからでもかかってこいよ、と。僕は誰とやってもいいと思ってるんで」と那須川。フィニッシュとなった後ろ蹴りは「狙ってました。本当に奇跡だと思うけど、試合前に『今日は後ろ蹴りが入りそうだな』って話してて。ムエタイでは使わない技なんで。そうしたら(トレーナーの)父親が『腹も入るけど、顔面も狙ってみろ』と」。ただ、その顔に笑顔はなかった。「まだまだ強い選手はいると思うんですよ。これでタイでも名前が売れたと思うんで」と那須川は次なる戦いに気を引き締めていた。いったい「神童」はどこまで上り詰めるのか。次戦が楽しみだ。
20161205knockout_5th
 メインでは現役のラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者にして「日本の至宝」梅野源治が登場。元ラジャ王者のシリモンコン・PKセンチャイジムをKO寸前まで追い詰めたが、倒しにきれずに判定勝利。「相手は1、2ラウンドで効いて、守りに入ってしまった。守りに入ったタイ人を倒すのは難しい。もっと練習して、次こそKOします」と梅野。だが、梅野はムエタイ王座を奪取した10月23日の試合でヒジの脱臼と鼻の骨折、足も負傷していた。「万全ではない中でよくやったと思います」と小野寺プロデューサー。
 6試合中5試合がKO決着という最高の滑り出しを受けて、小野寺プロデューサーは「今回出場した選手もそうですけど、出場していない選手もこのイベントに期待してくれているんで、責任を感じます。今回は選手には一枚も卸さず(選手のチケット手売りなし)、プレイガイドだけで完売しました。この『期待感』が大事だと思うので、2月からもワクワクする試合を組んで、選手が少しでも稼げる舞台を作っていきます」とコメントした。
 なお、KNOCK OUTは2017年前半のスケジュールを発表。2月12日(日)大田区総合体育館、4月1日(土)大田区総合体育館、6月17日(土)TDCホール、8月20日(日)大田区総合体育館となっている。
 旗揚げ大会は期待以上の素晴らしい大会だった。この勢いをさらに加速させて、格闘技界に一大革命を起こせるか。今後のKNOCK OUTから目が離せない。

(スポーツライター茂田浩司)

『KNOCK OUT vol.0』
日程:2016年12月5日(月)
開場:18:00 開始:19:00
会場:TOKYO DOME CITY HALL
観衆:1999人・超満員札止め

▼第1試合 ”爆腕”VS”切り裂き王子” キックボクシングルール 61.50kg契約 3分3ラウンド
○大月晴明(マスクマンズ)
1R 45秒 KO
●スターボーイ・クワイトーンジム(クワイトーンジム)

▼第2試合 ”THE CYCLONE” vs “SPEED ACTOR” キックボクシングルール 55.40kg契約 3分5ラウンド
●宮元啓介(橋本道場)
3R 2分53秒 KO
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)

▼第3試合 ”野良犬2世” vs “ムエタイ最前線” キックボクシングルール 60.50kg契約 3分5R
○森井洋介(ゴールデン・グローブ)
3R 1分56秒 KO
●ヨードワンディ・ソーチャナティップ(サンタイジム)

▼第4試合 ”ムエタイゴリラ” vs “コスプレファイター” キックボクシングルール 70.00kg契約 3分5ラウンド
○T-98(クロスポイント吉祥寺)
2R 2分50秒 KO
●長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)

▼セミファイナル “神童”vs”THE LEFT BAD BOY” キックボクシングルール 55.00キロ契約 3分5R
○那須川 天心(TARGET)
1R 2分23秒 KO
●ワンチャローン・PKセンチャイジム(PKセンチャイジム)

▼メインイベント KING”vs”Mr.シャットアウト” キックボクシングルール 3分5R  61.50キロ契約 3分5ラウンド
○梅野 源治(PHOENIX)
判定3-0
●シリモンコン・PKセンチャイジム(PKセンチャイジム)

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