12・5「KNOCK OUT Vol.0」は「採算度外視」でチケット値下げT-98(たくや)と自演乙は舌戦。メイン決定の“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治は「ヒジ打ちの醍醐味、面白さを伝えるチャンス」

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 9月30日、都内ブシロード本社にて「KNOCK OUT Vol.0」(12月5日、東京ドームシティホール)の第二弾対戦カード発表と、10月1日より発売が開始されるチケット概要が発表された。
 第二弾カードは、藤原敏男、小林聡と「打倒ムエタイ」の系譜を継ぐ“野良犬二世”森井洋介対“ムエタイ最前線”ヨードワンディ・ニッティサムイ、“THE CYCLONE”宮本啓介対“悶絶ボディブロー”工藤政英が発表された。
 また、この日は決定済みカード、“ムエタイゴリラ”T-98(たくや)対“コスプレファイター”長島☆自演乙☆雄一郎、“爆腕”大月晴明対“切り裂き魔”スターボーイ。クワイトーンジムから、T-98と自演乙が出席。現役のラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者のT-98は10月9日にタイで初防衛戦が決まっている。
「6月にベルトを取って、防衛することだけを考えて体調もモチベーションも最高です。日本人で初めてタイで防衛に成功して、ベルトを巻いてKNOCK OUTに上がりたい」とT-98。自演乙に対しては「昔、K-1で優勝した時は見てたけど、正直、今はその実力はないかな。強いて言えばパンチだけと僕も進化してるんで。警戒することはないです」と自信を見せる。
 これに対して自演乙は「上手い返しが思い浮かばない(苦笑)」と言い「真面目に答えます。自信がなかったら取り戻す、不安があったら吹っ飛ばすだけ」。また、2011年「ブシロードレスリング」でプロレスデビューを果たすなど、最初に株式会社ブシロードとプロレス・格闘技を結び付けた自演乙。今回のブシロードのキックボクシング新イベント立ち上げについては「正味びっくりでした。でも違うジャンルの会社が入って、今までになかったメディアミックスが出来ると思う。選手としても楽しみです。(木谷社長からは)『やるかもしんないよ』みたいなことは聞いてましたけど。あとは…言えない内容です(笑)」とコメントした。
 9月14日の旗揚げ発表記者会見の後で公式戦をおこない、豪快な初回KO勝利を飾った森井洋介は「強いタイ人と戦いたい」と要望し、ヨードワンディとの対戦が決まった。森井は「強豪タイ人と組んでいただいてありがとうございます。ガードも上手くて攻撃も強いので、今からワクワクしてます。藤原(敏男)先生や小林(聡)さんの背中を見てきたんで、倒しにいくところを見せたい」。また、ヨードワンチャイは6月に梅野源治と引き分けに終わっており「自分が倒せたら(梅野との対戦も)あるのかと思ってますけど」とコメント(*2011年に対戦し、梅野の判定勝利)。
 大会のメインイベントを務めるのは“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治が決定。梅野は、10月23日「REBELS(レベルス).46」(ディファ有明)にて「世界最強の立ち技格闘技」ムエタイの最高峰のタイトル、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級タイトルマッチに挑戦することが決まっている。梅野は「目標のラジャダムナンのベルトを巻いて、12月のKNOCK OUTで『ムエタイが本当に凄いんだぞ』というところを見せたい」と意気込む。
 また、KNOCK OUTの旗揚げ大会のメインに決まったことについては「お客さんが喜ぶ激しい試合をして、ノックアウトできっちりとメインの大役を務めたい。格闘技を好きな人は『ヒジありは面白い』と言ってくれますし、この『KNOCK OUT』に期待している人が自分の周りには多いので。普段やっているヒジありの試合の醍醐味や面白さを伝える本当にいいチャンスなので、自分が激しい試合をして、このチャンスを生かしたい」と決意を語った。
 なお、チケット料金は当初の予定よりも下げた「特別価格」を設定。主催するキックスロードの花澤社長は「採算度外視です。初めてキックボクシングを見る人が手を出しやすい価格で提供したかった」と語った。
(スポーツライター茂田浩司)

 
「KNOCK OUT Vol.0」
12月5日(月)、東京ドームシティホール
開場18:00、開始19:00

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