【インタビュー】斗吾が8・18『K.O CLIMAX 2019』でのT-98戦への自信と将来のビジョンを語る!「WKBA世界タイトル、ラジャダムナンスタジアムミドル級王座を狙いに行く」
8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で、T-98と対戦する斗吾のインタビューが行われた。
──今回 KNOCK OUT 初参戦が決まりました。
「こんなに早いタイミングで出させてもらえるて(伊原信一)会長に感」謝してますし、みんなが期待しているかはわからないですけど、結果を残したいですね」
──周りの反響はどうでしょう?
「お、斗吾やったねと。僕は 50 戦以上やってきて、1 度、国外だと 2 年前にタイのラジャダムナンスタジアムで試合をしたことはあるのですが、初めて国内の他団体に出るので、みんながビックリしていて頑張って!と応援してくれています。自分の名前や新日本キックが広まるきっかけになったら嬉しいですし、結果を出したいですね」
──KNOCK OUT にはどのような印象がありますか?
「KNOCK OUT という大会名だけに KO の多い大会なので、やっぱり KO しなきゃダメなのかなと思います」
──斗吾選手は 37 勝のうち 27 の KO があり、KO 率が高いですよね。
「KO 勝ちは狙ってないのですが、自然とそういう結果が出ているので自分に合っている大会なのかなと思います」
──対戦する T-98 選手についてはどのような印象がありますか?
「パンチ、キック、ヒジ、首相撲と何でも出来る選手ですよね。戦績が凄くて、ラジャダムナンなどたくさんのベルトを持っている凄い選手だと思います。去年、パンクラスに出た時にネットで見ていて、最後のラウンドで中継が途切れたので急いで結果を調べたこともありました」
──倒し切る自信は?
「T-98 選手の相手として選んでくれたということは、主催者が斗吾ならやれると期待してくれてると思うのでその期待を裏切らないようにします」
──T-98 選手は人生で鼻血を出したことないぐらいタフだと言われてました。
「健康的でめちゃくちゃいいんじゃないですか(笑)。T-98 選手が 7 月 18 日のツイッターで、T-98 選手が沖縄の廣虎選手と試合してヒジで切って勝った動画について『また切り裂いちゃおうかな』とツイートしていて、それはちょっとイラっとして何言ってんだ、こいつって。かなり年上なんですけど(笑)」
──T-98 選手は KO 負けしたことがなく、判定負け以外だとヒジによるカットの TKO 負けのみなので、自分の弱点はヒジで切られることだと言われてました。
「そうなんですね。試合はどうなるかわからないので、効いたことないんだ、へ~って感じです。あまり気にしてないです。もう T-98 選手のことはインプットしまくっていて作戦もバッチリ。夜中には家族に気を遣って部屋を暗くしてもテレビを見られる専用の眼鏡をかけて T-98 選手の試合映像を見まくってますから」
──T-98 選手は昨年(2018 年 10 月 21 日)、新日本キックのリングで喜多村誠選手に 4Rにヒジによるカットで負けていますが、それは意識しますか?
「喜多村さんが勝って、緑川(創)さんも勝ってる(2013 年 4 月 14 日)ので僕も同じ新日本キックの人間として続きたいですね。これは大きなチャンスですし、KNOCK OUT という大会名だけに倒して勝って思いっきり皆さんに僕の名前を知ってもらいたいです。ベストパフォーマンスが出来るように準備します」
──T-98 選手はここで斗吾選手を倒して 70kg トーナメント開催も希望しています。
「いいんじゃないですか。なんで 70kg にこだわるんですかね? T-98 選手は WPMF ミドル級の世界のベルト持ってるじゃないですか。トーナメント開催は僕の階級でもあるミドル級でもいいんじゃないですかね(笑)。僕は 70kg にはもう落ちないんですよ。前に 70kgで緑川選手とやって減量が出来ても回復が出来ずに 5R やって判定で負けちゃったんです」
──他の選手の試合は見ないという選手もいますが、結構色んな試合を見られるタイプですか?
「暇があったら携帯で Youtube とかで他の選手の試合を見まくっていて、嫁に携帯禁止って言われるぐらいです(苦笑)」
──個人的に注目している選手は?
「一人いるんですよ。ジョン・ウェイン・パーですね。倒しにいくファイトスタイルで以前に来日しているので名前も知っていて、まだやっていたんだなと。年齢も年齢ですが、身体も凄いんです。彼のツイッターを見つけて練習風景とかを見ました。8 月 18 日の RIZINで(ダニロ・)ザノリニ選手と 75kg 契約でやるんです。自分と結構近い体重なので、もしやることがあったらやってみたいなと。75kg 契約はちょっと重いんですけど、72~73kg
でやってくれないかなと」
──以前日本で活躍していたときにはあまり興味なかったのでしょうか?
「魔裟斗さんもパーは強いと評価されていたので、めっちゃ興味ありました」
──日本人選手で気になる人は?
「去年 9 月に KO 負けした田村(聖)選手ともう一度やりたいですね。あの時は 4 年ぶりぐらいに負けて、もう何やっているんだろうって落ち込んで大ショックでした……。自分が情けなくて、会長に土下座するぐらいの勢いでしたから。もう一回田村選手とやりたい。これ、大きめに書いておいて下さい。リングはどこでもいいです」
──どれぐらい凹みました?
「心の底からめっちゃ凹みました。KO 負けした後、健康診断に行ったらどこも異常なかったので、こうやって丈夫に産んでくれた母親に感謝だなとも思いましたね」
──かなり連勝していたことで慢心はなかったですか?
「正直、自分はその時は全然なかったと思ってたんですけど、負けて慢心してたなと思いましたね。そういう自覚はなかったんですけど、心の底にはあったのかなと。結果は良くないですけど、鼻をぱきっと折られて、今思えばそれが良かったですね」
──勝つよりも負けることで得るものは大きいといいますが、敗戦から学んだことは?
「私生活から変えました。僕には子供がいるのですが、食事とか洗濯とか全部を妻に任せっきりで自分のことしかやっていませんでした。それがダメなんだなと、会長からアドバイスをいただいて。妻にも『自分のことしか考えてない』と指摘されて、そこから洗濯も自分でやって自分で干す、畳むということから始めました。あとは、夜が遅い時は練習で疲れていますが、自分でご飯を作って、子供の面倒を見てオムツ変えたりとか積極的にやってます。そこから結果がちょっと付いてきているのを感じています」
──練習面ではどうでしょうか?
「私生活を変えたら、周りが見えないぐらい集中出来ています」
──練習をしていてふと田村選手のことが頭をよぎったりは?
「たまにあります。田村選手はこうだったな、とか。これはこうしたからあれをもらっちゃったんだな、とか思いながらずっと練習したりツイッターも気にかけてます」
──田村選手へのリベンジ以外で、T-98 選手に勝ってどんな試合につなげたいですか?
「僕はもう一個ベルト欲しいので、まず WKBA 世界タイトルを獲りたいですね。そしてラジャダムナンスタジアムミドル級王座に挑戦したいです」
──会場のファンへメッセージをお願いします。
「いつも応援ありがとうございます。8 月 18 日、満員の会場で試合がしたいので、雨でも会場に足を運んでもらいたいです。斗吾の名前を知ってもらえる試合をするので、(江幡)塁より斗吾の試合ってやっぱすげーって試合するので熱く応援してください」
──会場も大きいだけに自分向きの大会だと?
「そうですね。ミドル級らしい迫力ある試合をしたいです」