【インタビュー】吉野友規が8・18『K.O CLIMAX 2019』で対戦するロッキー川村を「格闘技界で知らない人はいない偉大な方」と評価も勝利に自信?!

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 8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で、ロッキー川村と対戦する吉野友規のインタビューが行われた。

――KNOCK OUT 初参戦ということで、まずはこれまでのスポーツ歴、そしてキックボクシングを始めたきっかけを教えて下さい。
「剣道を幼少の頃から始め、20 年近くやっていました。高校 3 年の時に国体で優勝、大学4 年の時には団体戦で全日本選手権 3 位の実績があります。大学卒業後も実業団で剣道を続けていたのですが、高校時代は K-1 がブームで格闘技を見るのが好きでした。やはり見ていると闘争本能をくすぶられて格闘技をやってみたいと思うこともあったものの、剣道以外の道に反れることを考えたことはありませんでした。28 歳の時に就職して時間が合わず剣道をやれなくなったことで身体を動かしたくなり、どうせならやってみたいことをやってみようと、29 歳で出会ったのがキックボクシングでした。毎日のように練習していたところ、結果が付いてきたので 32 歳の時にプロになることを決意しました」

――剣道でやってきたことがキックに活きていることはありますか?
「精神面が一番活かされていると思います。練習はきついのは当たり前ですし、試合に出るようになると目標が出来て、より自分を追い込まないといけなくなります。そういう時に自分に勝つという精神面が、自分は他の人よりも強いのかなと思います。練習がきついとはわかっていても試合に勝つことだけを考えていたらその過程でケガをして途中で挫折してしまう人もたくさんいると思います」

――剣道の試合を見ていると一本を取りに行くまでの緊張感が伝わってきます。攻撃を当てる集中力はキックに活きていると感じますか?
「それはあります。キックの間合いの取り方はまだ慣れていない部分もあるのですが、ここぞという時に攻撃を出して当てられるところも活きていると思います」

――相手の攻撃を避ける能力はどうでしょう?
「普通の人よりも動体視力はいいと思います。相手の攻撃は見えるのですが、それに対応するディフェンスが自分は下手くそなんです。どんどん練習や試合をしていくうちに自分の足りない部分が見えてきているので、そういうところを克服するための練習時間を作るようにしています」

――今のキック界はジュニア時代からキックに取り組んでいる選手が活躍している中、吉野選手はキックを始めたのが 29 歳と遅かった分、そういう選手たちに追い付くために努力していることはありますか?
「練習するのは当たり前ですが、練習で補えないところは見取り稽古として、強くて有名な選手の動画を見るようにしています。例えば、この選手は体幹が強くて身体を動かさないようにしているから、速くて強い蹴りが打てるんだなとか考えながらしっかり見た上でサンドバックを叩いたり、鏡を見ながら真似するんです。見て探求することは人よりも努力しているのかなと思いますね」

――一番参考にしている選手はいますか?
「速さ、テクニックの面だと、K-1 の選手になるのですが、チンギス・アラゾフ、マラッド・グレゴリアン、ロッタンなどの外国人選手です。そういう選手たちの動画を見ていると凄いなと思いますね。パンチを打つ時はどういう踏み込み方をしているんだろう?と足の位置を見て、だいたいの感じだけでも掴んで自分がそういう選手になり切ってみたりします。剣道時代には『見取り稽古をしっかりしなさい』と教えられていて、強い選手の試合ばかりを見て、ひたすら練習してました。やはり強い人の動きを見て、強い人たちと一緒に練習すると、自分の中に入ってくるものは大きいですね。それだけ練習しないといけませんが、そういうのは大事だと思います」

――今回、KNOCK OUT 参戦が決まりました。心境はいかがですか?
「正直なところ、出られることにビックリしていてドキドキワクワクしているのですが、せっかくこのような機会をいただいたので自分という存在をアピールして試合に臨みたいと思います」

――KNOCK OUT にはどのような印象がありますか?
「出場する選手みんな強いですし、キック界のトップ選手が揃って出ていてレベルの高い大会だと思います。いつか出てみたいと思っていたのですが、まさかここでチャンスをいただけるとは思ってもいませんでしたね」

――大会名通り、KO 決着の多い大会ですがご自身向きの大会だと思いますか?
「そうですね。僕は現在 3 戦 3 勝 3KO 中なので今回も KO 狙いでいきます」

――対戦相手の川村選手についてはどのような印象がありますか?
「パンクラスで 3 度もチャンピオンになるなど MMA で輝かしい戦績を収めていて格闘技界で知らない人はいないと思います。まさかやるとは想像もつかなかったのですが、そういう偉大な方とやらせていただけるので、逆に自分は思いっきり勝負に行くだけだと思います」

――勝ったら美味しいと?
「そういう言い方は正直好きではないのですが、この試合で勝てたら自分のキックボクシングの強さの壁を一つ乗り越えられるような経験が出来るとは思ってます。勝てば MMAファンにも僕の名前を憶えてもらえると思うのですが、強い方と試合をさせていただけるだけでもありがたいことなので、常に全力で立ち向かうという気持ちでやっています」

――練習ではどのようなところを強化してますか?
「何度か試合を見たところ、川村選手はパンチが強いので、ガードが下がらないように、打たれても崩れないような練習をしています。あとは、パンチを蹴りにつなげて相手の足を壊す練習しています」

――KNOCK OUT ファンは吉野選手のことを初めて見ることになりますが、そういうファンに自分のどういうところを見せたいですか?
「思いっきり暴れるので、パワー、スピードもあって、“こいつやばいな”と思われるような試合をするところを見せたいですね」

――今回の一戦をクリアーして次に見据えていることはありますか?
「KNOCK OUT に出られるだけでも嬉しいことなのですが、今後も出させていただけるなら外国の有名な選手とやらせていただきたいですね」

――ファンにメッセージをお願いします。
「来ていただいたファンのために、つまらない試合をしたくはありません。負ける気はないのですが、パワー、スピードで沸かせる試合を見せて、来てくれた方を楽しませる試合をします」

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