【インタビュー】空手世界王者の与座優貴が8・18『K.O CLIMAX 2019』でキック転向後初の大舞台に挑む!「インパクトあるド派手なKOを見せたい」

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 8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で、ジョニー・オリベイラと対戦する与座優貴のインタビューが行われた。

――極真会館の 2017 年第 6 回全世界ウェイト制選手権では軽量級優勝を果たして世界王者に輝いている凄い実績があるんですよね。
「空手を 6 歳の時に始めて世界一になると言ってたんですけどどこかで無理だろうって思っていた時期もありました。19 歳の時に日本代表に選ばれてトーナメント出場が決まり、試合が近づくにつれてその時は負けるわけがない、普通に優勝と思っていました。今までやってきた過程が良かったので、優勝が決まったときも嬉しさより、当然のことでしょうという感覚でした。優勝したことよりも応援してくれた人が喜んだり、泣いてくれた姿を見て嬉しかったですね」

――極真の世界チャンピオンがキック参戦ということで話題になってます。
「そういうふうに取り上げてもらえるというのは非常に光栄なことですね。それがプレッシャーになることは全然なく、キックに転向して首相撲、パンチの受け方、避け方、知らないことが多いので、常に毎日刺激的で何かしら発見することがあります」

――キックに転向しようと思ったのはなぜなんですか?
「元々、小 6 とか中学生ぐらいの時からよく魔裟斗さんの試合を見ていました。極真空手からキックに転向して成功してる選手がいて、自分もキックの世界に憧れを持つようになりました。今、自分は大学生なので卒業してからキックに転向しようと思っていたのですが、空手時代に 2 回勝っているベイノア選手が RISE のタイトルマッチで勝ってチャンピオンになったんです。それを見ていたらジェラシーを感じて、気持ちが抑えられないぐらいになりました。今自分は埼玉県の飯能市にある大学の寮に住んでいて、そこから通える範囲のジムを調べたら橋本道場が出てきました。橋本道場は町田(光)さんとかみんなトップ中のトップが集まるところなので一回出稽古という形で行かせてもらったところ、めちゃくちゃ楽しく、その日には転向しちゃおうと思いました(笑)。空手を辞めてから転向するまでは、色んな難しいこともあり、多くの人に迷惑もかけたと思うのですが、周りの人の協力のおかげで橋本道場所属でキックの試合に出られるというのは嬉しいですね」

――キックの試合では、キックの技術を身につけないと勝てないと思いますか?
「蹴りはやっぱり試合で活かせているというのはあるのですが、空手とは間合いが違うのでそれに慣れるのが大変でした。今は毎月試合をしていて、練習で 1 強くなるとしたら試合で 5 強くなってる感じが自分でわかるので、転向して間もないですけど、デビュー戦と今の自分の動きだったら全然見違えるぐらい成長出来ています。空手の蹴り技だけでは当然勝てないので、それを毎日の練習だったり試合の中で学ぶようにしています。今はキックと空手の技術がミックスされてきてるので、自分の中で手応えはあります」

――今回 KNOCK OUT 初参戦が決まりました。
「僕は極真空手時代から色々なジャンルのキックボクシング、総合とかを見るのが好きで、ついこの前まで空手の試合に出ていたのにキックに転向してプロ 5 戦目で KNOCK OUTという大きな団体に自分が出るとは夢にも思ってなかったので凄く楽しみです」

――KNOCK OUT にはどのような印象がありますか?
「一流のトップ選手、強い人が出られる舞台だと思います。僕は本戦ではなく REBELS の部ではあるんですけど、声を掛けてもらって非常に光栄です」

――対戦するオリベイラ選手の印象はどうでしょう。
「オリベイラ選手の試合を見た選手からは『何でも出来る選手だからやり辛いんじゃない?』と言われます。自分よりキャリアもあり簡単には行かない試合になると思うのですが、キック転向後初の外国人選手が相手なので楽しみです。随分前の勝次選手との試合映像を見たのですが、まあ大丈夫な相手かなと(笑)。相手は自分の試合を YouTube で多少見てると思うんですけど、その時よりもふた回りひと回り強くなってるという自信があるので、やってみたらビックリするんじゃないでしょうか」

――キックでは初の国際戦ですが、空手時代にはよく経験していたのでしょうか。
「ロシアの選手との対戦が多く、ブラジル人のようなゴツゴツしたような感じの選手は初めてなので楽しみですね。空手時代は無差別の試合もあるのでそういう選手とやってきたっていうのはキックをやる上でも非常に自信になっていて、相手の技で効かされたり、フィジカル差を感じるようなことは比較的少ないのかなと思います」

――ちなみに無差別での試合の時は体重差は最高でどのくらいあったのでしょう?
「自分は身長 170 ㎝、体重 70kg ぐらいなんですが、相手は 2 メートル、体重が 100kg でした。そういう大きな選手との試合は勝ったり負けたりだったんですけど、負けた試合でも気持ちが折れたことはなく、戦うことが好きなので普通にありえない戦いなので楽しかったです。もうやりたくないですけどね(笑)」

――試合前は緊張するタイプですか?
「試合直前も平常心で、道場のみんなと笑って話しています。試合前も緊張感はあるんですけど、緊張はしないので比較的、練習以上のものを出せる時もあるのでそういう自分がどこまでやれるかというのが楽しみですし、純粋に格闘技が好きなんだなと思います」

――試合に向けて強化してることはありますか?
「僕は蹴りの選手だと思われてるんですけど、逆に言ったら蹴りしかないと思われてると思うのでそろそろパンチも出来るんだぞっていうのを見せたいと思って練習に励んでます」

――毎回試合では多彩な蹴り技を見せてますが、蹴り技は何種類ぐらいありますか?
「1,000 種類はあるということで(笑)。試合ではまだシンプルな技しか出してないので派手な技も出せたらなと思います」

――これまではシンプルな技で相手が倒れていると?
「そうですね(笑)。7 月の試合(イモト・ボルケーノ戦)ではミドルキックで KO 勝ちでした。オリベイラ選手は見た目的に打たれ強そうなので、そう簡単に倒れないと思うのですが、プラスアルファで派手な技とかも出してお客さんを喜ばせたいと思います」

――キック転向後、ここまで順調に進むと思っていました?
「結果だけ見たら 4 戦 4 勝で順調かと思うのですが、3 戦目は接戦でしたし、試合前にケガをしたりそれまでの過程は順調ではなく、結構苦労して大変な想いはしました。減量に関しては空手時代はほぼなかったので、試合より体重を落とすことに苦労していてまだ全然慣れていません。今回も試合の 1 週間前は干からびてると思うので、試合に向けた調整とかも経験を積んで慣れていきたいと思います」

――身近な目標はありますか?
「今自分の出てるイノベーション、REBELS のベルトをとりあえず獲ること。話がきた時にいつでも獲れるように、日頃の練習に励んで目の前の試合を一戦一戦してクリアーしていき早くベルトを巻きたいですね」

――倒したい選手はいますか?
「とりあえず自分の階級のトップ選手とは近いうちにやっていくと思うんですけど、そういう選手たちを全員倒して自分が早くそのトップ戦線に絡んでいけるような実力を身に付けていきたいと思います」

――KNOCK OUT の常連になりたいという野望は?
「自分の階級でトーナメントをやるかわからないんですけど、そういう話があれば自分が選んでもらえるような試合を今回のオリベイラ選手との試合で見せたいと思います。今は日本のキック界を背負ってる選手というのは何人かいると思うんですけど、その選手に負けないぐらいの実力と知名度を付けて、いずれは格闘技と言ったら自分の名前が挙がるような選手になりたいと思っています」

――ファンにメッセージをお願いします。
「今回の KNOCK OUT は名前のある選手ばかり出ていて自分の実力は、まだ一流と呼ばれる域には達していないと思うのですが、大会が終わった後に与座が一番やばかったと言ってもらえるようにインパクトあるド派手な KO を見せたいと思います」

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