ガッツワールド5.8後楽園でのシングル王座挑戦権を獲得したミスター雁之助が「お楽しみはこれからだ!」

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3月22日、東京・新木場1stRINGで行われたガッツワールド『ガッツワールドvol.95 WRESTLE ANGEL 2016』。5月8日に二度目の後楽園ホール大会を控えているガッツワールドだが、その後楽園大会のメインイベントで行われる「GWC認定シングル王座選手権試合」の挑戦者を決めるため、この日の新木場大会で吉野達彦と対戦したミスター雁之助。
雁之助といえば、くも膜下出血のため今月3日に47歳の若さで亡くなったハヤブサさん(本名/江崎英治)と同期にして無二の親友。この日の大会開始前にはハヤブサさんの遺影を持ち、リング上で追悼の10カウントゴングを聞いた。

対戦相手の吉野もガッツワールド期待の選手として、最近では他団体への出場や「ダイエット王子」としてメディアへの露出も増えてきている。どちらにとっても“聖地”後楽園ホールのメイン出場が懸かっているこの日の一戦は絶対に負けられない試合だ。
吉野の奇襲攻撃で劣勢だった雁之助だが、「ハヤブサー!」と叫びながらハヤブサさんの得意技であったファルコンアローを決めると、吉野の必殺技であるアスリート・ジャーマン・スープレックスもカウント2で返し、最後は自身の必殺技であるファイアーサンダーを決めて勝利。

試合後、雁之助は「勝ったぞー! 今日は絶対に負けられなかった。見ててくれたか英治!」と天に向かって叫んだ。本来であれば、挑戦権を得た雁之助が5.8後楽園大会で、現在ダイスケが保持しているGWC認定シングル王座に挑戦するはずだったのだが、ダイスケがこの日対戦したバッファローと因縁が深まってしまい、4月24日の新宿FACE大会でGWC認定シングル王座を懸けて対戦することを決めてしまう。
これにより、5.8後楽園大会ではダイスケとバッファローの勝者が持つGWC認定シングル王座に、雁之助が挑戦することに。雁之助はダイスケに向かって「俺はお前とやるために頑張って(現役に)戻ったのに。俺は後楽園で待ってるよ」と檄を飛ばすと、ガッツ石島と影山道雄を呼び込む。そして観客が投げ込んだハヤブサさんのTシャツを掲げながら、ハヤブサさんの“決め台詞”だった「お楽しみはこれからだ!」を初めて叫んで大会を締めくくった。盟友への思いを胸に、47歳にしてまだまだ上を目指す雁之助。場内にはハヤブサさんの入場曲である『Fight With Dream』が鳴り響いた。

20160322_Gutsworld②

(文/佐瀬順一)

ガッツワールドvol.95 WRESTLE ANGEL 2016
日時:2016年3月22日(火)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:167人

▼第1試合 YOUNG WAR 30分1本勝負
○岩崎孝樹
8分32秒 逆エビ固め
●大谷譲二

▼第2試合 新木場異次元対決!vol.2 30分1本勝負
○ドレイク森松
11分7秒 ドレイクドライバー→片エビ固め
●ASUKAMA

▼第3試合 悪魔道雄 vs トンパチマシンガンズ 45分1本勝負
○ガッツ石島/影山道雄
7分53秒 デーモンボム→エビ固め
折原昌夫/●梁和平

▼第4試合 VIOLENCE FIGHT 30分1本勝負
○マスクドミステリー
9分51秒 レインメーカー式チョークスラム→片エビ固め
●アミーゴ鈴木

▼第5試合 GWCチャンピオンズ vs IWA軍 60分1本勝負
バッファロー/松田慶三/○YUJI KITO
13分36秒 横入り式エビ固め
ダイスケ/●翔太/新井健一郎

▼第6試合 GWC認定シングル王座次期挑戦者決定戦 60分1本勝負
○ミスター雁之助
19分49秒 ファイアーサンダー→エビ固め
●吉野達彦
※ミスター雁之助が5.8後楽園ホール大会でGWCシングル選手権に挑戦決定

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