「チャンピオンが揃っているこのスターダム四天王が壁になる」世代闘争は昔の新日本プロレスを超える令和のイリミネーションマッチへ!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 4日、後楽園ホールにてスターダム『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jun.』が開催。2試合にわたり世代闘争マッチが行われた。

 今年4月の1周年記念大会を最後にプロミネンスを脱退し、「プロレス界の顔になる」とスターダムを主戦場にした鈴季すず。
 5月21日富山大会ですずは「スターダムってもっと新陳代謝してると思ったらよぉ、全然してねえじゃねえか!岩谷麻優、そして朱里、そして中野たむ、そしてジュリア、全員リングに上がってこいよ!オマエらのそのでけえツラ見るの飽きたんだよ。これからはこっちの時代、オマエらの時代はもう終わり」と世代闘争を勃発させた。

 この言葉に踊らされ、各ユニット内でも不穏な連携ミスやいがみあいが起きる中で迎えたこの日。
 まずは世代闘争第一戦目として、月山和香(31歳/キャリア2年9ヶ月)&桜井まい(32歳/キャリア3年4ヶ月)&レディ・C(28歳/キャリア2年7ヶ月)vs天咲光由(21歳/キャリア1年3ヶ月)&HANAKO(22歳/キャリア2ヶ月)&さくらあや(26歳/キャリア2ヶ月)が対戦。


 桜井以外はフューチャーベルトへの挑戦資格(20歳以下もしくはキャリア3年未満)を持つため若手と呼べる存在ではあるが、HANAKOとレディ・Cは長身レスラーの世代交代をかけてバチバチとぶつかり合い、月山とさくらは元女優の小悪魔キャラ同士として意識し対立。
 桜井と天咲がサポートに回る中、さくらがレディ・Cと桜井のダブルビッグブーツを月山に誤爆させて丸め込みを連発し、引き込み三角絞めで捕らえる。これがカットされるとハイキックから左右のミドル、さらに二段蹴りと空手仕込みの容赦ない蹴りを叩き込み月山はダウン。これでさくらが勝利したかと思われたが、レディ・Cと桜井がカットし合体攻撃をさくらに叩き込むと、月山がムーンライト・ドリーム(=リストクラッチスープレックス)で叩きつけ3カウント。
 月山が「さくらー!」と世代闘争らしいマイクをしようとするも、桜井がマイクを奪い「今日はつまらない争いに巻き込まれちまいましたわ~!」と富士そばの宣伝をする貴婦人マイクで有耶無耶にする。

 メインイベントでは世代闘争第二戦目としてナウリーダー軍の中野たむ(年齢非公開/キャリア6年11ヶ月)&岩谷麻優(30歳/キャリア12年5ヶ月)&朱里(34歳/キャリア14年8ヶ月)&ジュリア(29歳/キャリア5年8ヶ月)vsニューリーダー軍の林下詩美(24歳/キャリア4年10ヶ月)&上谷沙弥(26歳/キャリア3年10ヶ月)&舞華(年齢非公開/キャリア4年1ヶ月)&鈴季すず(20歳/キャリア4年6ヶ月)の対戦に。

 アイスリボン時代から因縁が続くジュリアとすずで試合が始まり、舞華と朱里、上谷と岩谷、たむと詩美と続く。ナウリーダー軍が上谷にトレイン攻撃からサンドイッチドロップキックを叩き込めば、詩美と上谷のアフロディーテが逆襲。たむとジュリアが仲違いを始め、詩美と上谷も誤爆で不協和音になるが、舞華と朱里とすずはかまわずにバチバチの打ち合いへ。
 一進一退の攻防からニューリーダー軍が岩谷に合体パワーボムを叩き込むも、ナウリーダー軍は上谷に合体バックドロップから岩谷がムーンサルトを投下するが30分時間切れに。


 この結果に舞華は「もう一度だよ。昔新日本プロレスの世代闘争でイリミネーションマッチやったみたいだけど、わたしたちは、新しい令和の世代闘争、イリミネーションマッチで白黒つけようぜ。場所は、次の後楽園ホールで、決まりだ―!」と宣言する。

 ここでMIRAIがリングに登場すると、すずが「勢いよく出てきたのはいいけどさ、シンデレラ2回優勝してるんだよね?2回優勝してスターダムに埋もれちゃってるMIRAI、こいつらのこと超えれんの?」と挑発。MIRAIは「はいカッチーン。じゃあ、こっちも言わせてもらうけどさ、プロミネンスに居た時のほうが勢いがあって毒々しかったんじゃないの?スターダムに来て、スターダムに染まって埋もれてんのそっちじゃねーの?」と返し、同じGod's Eyeの朱里へ宣戦布告。
 上谷と決裂した詩美は「世代闘争に私いれないで勝手にやれ」とマイクを投げ捨てリングを後にした。

 年齢とキャリアを考えれば赤いベルト(ワールド)、タッグ(ゴッデス)、6人タッグ(アーティスト)、フューチャー、SWAとベルトを巻いてきた詩美がニューリーダー軍のトップに立つべきだが、すずが提唱した世代闘争は『トップに見飽きた』かどうか。
 ベルト常連の詩美はもとより、白いベルト(ワンダー)の最多防衛記録を持つ上谷もニューリーダー軍としては危うい立場にいる。
 この日は星来芽衣が鹿島沙希の持つハイスピードに挑戦表明し、安納サオリとなつぽいも誤爆に次ぐ誤爆で仲違いするなど新たにスターダムに現れた選手たちとスターダムの顔とも呼べる選手たちに火種が生まれた。

 試合を終えて岩谷は「こんなにチャンピオンが揃っている中でこの試合を決めれなかった。次こそ、このスターダム四天王がちゃんと壁になって、誰かが脱落して違う四天王のメンバーが来るかもしれないから、自分達も気を抜かずスターダムのトップ張っていけるように頑張っていきたいと思います」と意気込み、すずは「プロレスは個人闘争だなんだってあるけど、今日戦ってこっちのチームも個人個人みんな目標ができたんじゃないか。私がスターダムに来た目標、スターダムで天下を取る、プロレス界の顔になる。その目標が果たせる時が近いんじゃないかと思います」と、王者達と引き分けた結果をステップに上を目指すと宣言。
 世代闘争の続きが行われる7月9日の後楽園ホール大会まで1ヶ月以上あるが、この火種がどのように燃え上がるのか目が離せない。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る