「おじさん世代の人たち、まだまだ頑張れますよ!」1978年生まれの望月ススム&神田ヤスシがNOAHの外敵退治で23年ぶりの王座戴冠!

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 2日、東京都・後楽園ホールにて、DRAGON GATE『RAINBOW GATE 2023』が開催され、望月ススム&神田ヤスシが拳王&近藤修司を撃破してオープン・ザ・ツインゲート王座奪取を果たした。

 拳王&近藤は、NOAHで【金剛】のチームメイトとして活動しており、4月の『武勇伝・令―ZERO―』でKzy&BIGBOSS清水を撃破してオープン・ザ・ツインゲート王座を戴冠。王座制定から16年間で初めて他団体へ王座が流出した。さらに、拳王は征矢学とともに全日本プロレスのヘビー級タッグ王座・世界タッグ王座も戴冠するタッグ二冠王であり、タッグにおいては圧倒的な力を見せている。
 今回挑戦したのは、【M3K】望月ススム&神田ヤスシ。キャリア約25年の古豪であり、2000年には団体で初のタッグの栄冠(初代IWRGタッグ王座)を掴んだ名チーム。ベテランとなった今もその実力は健在であり、今春行われたタッグリーグ『Rey de Parejas』では優勝決定戦まで駒を進めている。

 前日の前哨戦では6人タッグマッチでススム&神田と近藤が対峙。両組はバチバチにぶつかり合うも、近藤が神田のボックスを奪ってぶっ叩くなど、神田の左ヒザをたっぷりと痛めつけて勝利への布石を打っていた。


 試合開始から間もなく、神田が拳王のローキックを受けてヒザの激痛にのたうち回ることとなり、その後も徹底的にヒザを潰されて一時は戦闘不能に。ススムが孤軍奮闘して1vs2の大立ち回りを演じていくが、数的不利は覆せず窮地に陥る。
 神田は足を引きずりながらも援護に回り、拳王のアンクルロックを受けて苦しむススムを救出すべく決死のダイビング・エルボードロップ。さらにトルナド・デ・アカプルコを発射するが、かわされてヒザから着地し大ダメージ。拳王がアンクルロックで絞り上げ、近藤が神田から奪ったボックスでヒザをフルスイングしてから寝るまでもないゴリラクラッチ。あわやレフェリーストップかと思われたが、神田は上体を起こして下からエビ固めで丸め込んで3カウント。痛みに耐え抜いた神田が執念の勝利をもぎ取った。

 試合後、神田は「俺とススさんは、デビューしてメキシコで初めてタッグのチャンピオンになって、24年経って、またススさんとツインのベルトが巻けたのがスゲー嬉しいです!ありがとう!」と漢泣き。
 これを受けた望月が「今はDRAGON GATEのリングも、俺らがデビューした後に生まれてきた人間が活躍して、俺とかもう完全におじさん世代なんで、なかなか活躍する機会も無くなってきてますけども、それでもこうやってお客さんが熱く応援してくれるおかげで、僕らは完全にオッサンですけども、こうしてチャンピオンになることが出来ました!これを見てるおじさん世代の人たち、まだまだ頑張れますよ!」と叫ぶと会場は大歓声で応えた。


 すると、【GOLD CLASS】Ben-K&B×Bハルクがリングインし、独特な語り口で約7分に渡る挑戦表明。リング上にツッコミが不在であったため、斎藤了GMがすっ飛んできて「あなた1人で7分も喋ってますよ!」と激怒。7月2日の神戸ワールド記念ホール大会で両組のツインゲート戦を決定し、Ben-K&ハルクを帰らせた。

 これを受けたBen-Kは、「あのマイクも持てなかったBen-Kが7分間も?!嘘だろ?!」とこの日一番のキレキレ自虐マイクを捨て台詞に退場。なお、バックステージまでマイクを持って帰ってしまったため、Ben-Kらがバックステージで騒ぐ声が中継される形となり、会場は大爆笑に包まれた。

 バックステージに戻ったススムは、「俺がプロレスキャリアで最初にチャンピオンになったのが神田さんとのタッグで、メキシコで巻いて。それから日本でタッグのベルトを巻くことは無かったんだけど、巡り巡って、この歳になってこうやって一緒にまたチャンピオンになれて今日は本当に最高ですよ。余韻も何も無かったんですけど、それがDRAGON GATEのリングだと思うんで」と笑顔。
 神田は「若い力がどんどん上がってきてますけど、俺たちベテランだってまだまだ負けられない!神戸ワールド、最高の日にしましょう!」と語りかけ、2人はガッチリ握手を交わした。

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