「今ちょっとブスだから映さないで?」宇宙一カワイイ中野たむが史上2人目の赤いベルト&白いベルトの二冠王達成!
27日、東京都・大田区総合体育館にて、スターダム『STARDOM Flashing champions 2023』が開催され、中野たむが白川未奈との二冠戦を制して赤いベルト&白いベルトの二冠王となった。
4月23日の横浜アリーナ大会にて、中野たむは赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム王座)を、白川未奈は白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム王座)を初戴冠。スターダムの新たな時代を拓いた。
たむと白川はかつて【COSMIC ANGELS】で切磋琢磨した仲であり、たむは姉御分としてスターダムに来たばかりの白川を鼓舞して引っ張り上げてきたという経緯もある。
白川は自らのユニット【Club Venus】を結成してたむとは袂を分かったが、たむへのリスペクトの気持ちや、超えるべき壁であるという意識は変わらぬ様子。今月4日の福岡大会で初防衛に成功した白川は、たむを相手に赤いベルトと白いベルトの二冠戦を要求した。
白川は赤&白のベルトに加え、IWGP女子のベルトも含めた史上初のシングル三冠王となることを宣言。
これに対し、たむは「未奈はホントに強くなった。でも赤を背負うことはできない。最近の未奈の言動は目に余る。調子に乗りすぎ。未奈はコズエンではいつも第三の女だったから出ていくしかなかったんでしょう」と挑発。白川とあわや乱闘という激しい視殺戦を展開していた。
試合は、開始直後からたむが場外へのプランチャをかましていくが、白川は即座に反撃に移り場外マットを剥がした硬い床へのニークラッシャー。さらに花道に連れ込んでいくが、たむがバックドロップで迎撃。よたよたとリングへ戻ろうとするたむに対し、白川は下り坂になっている花道を駆けて膝裏への低空ドロップキックを叩き込む。
白川は足4の字固めを軸に徹底した足攻めを展開していくが、たむは敢えて痛む足でカカト落としを放つ意地を見せ、コーナー上で感情剥き出しのビンタ合戦を展開。白川はこれを制して雪崩式DDT。さらに肩車式ドラゴンスクリューからの足4の字固め。続けてフィギュアフォードライバーMINAで突き刺すもカウントは2。
たむはスピンキックから渾身のエルボーを叩き込み、タイガードライバー。さらにエルボー合戦を制してタイガー・スープレックスからバイオレット・シューティング。立て続けにバイオレット・スクリュー・ドライバーからトワイライト・ドリームで叩きつけて3カウント。たむが2017年に岩谷麻優が成して以来史上2人目の赤いベルト&白いベルトの二冠王を達成した。
泣きじゃくりながらのたうち回る白川に対し、たむは「中野たむを追いかけてきた白川未奈は、中野たむを超えることはできない。これが現実だ!未奈がもしいいなら、Club Venusごと、コズエンに戻ってきてくれてもいいんだよ?ただし、コズエン第4の女になるけどね?」と厳しい言葉をかけるが、白川は「私は、白川未奈だぞ。こんなことで、くたばってたまるかー!次は絶対に中野たむに勝つ。コズエンに戻ってこい?第4の女?なめんじゃねー!」と牙を剥き、互いに「さよなら」と決別の言葉をかわした。
その後、今年のシンデレラ・トーナメント覇者であるMIRAIがリングに上がり、「欠場前の自分だったら、中野たむが二冠王になったって聞いたら『その2つ賭けて戦え!』って言ってたと思います。でも、今の自分には、その白いベルトが欲しい理由がある。まああとは、自分、あなた達みたいに焦ってないので。まだ23歳っていう、若さがあるので、一つ一つ、確実に、そのベルトを手に入れていきたい。魂込めて!その中野たむが持っている、白いベルトに挑みます」と白いベルトにのみ挑戦を表明した。
バックステージに戻ったたむは、「ブスですよねぇ?!かわいいですか?!今ちょっとブスだから映さないで?」と恥じらいつつも、「未奈はもう、中野たむの後を追うのをやめなよ。白川未奈はさ、コズエン辞める覚悟でここまでやって、白いベルト巻いて強くなったんだからさ、もう白川未奈の道を生きなよ!そしてまた地獄から這い上がってくるのが白川未奈でしょ?待ってるよ」と白川に力強いエール。
そして、MIRAIについては「MIRAIはさ、シンデレラ二連覇してるのに、史上最高に結果を出してない、史上稀に見る選手。なんかすごいへんなやつ。でもジュリアとか岩谷麻優に勝ってるすっごいへんなやつ。まあ、若いから白いベルトだけって言ってたけど、あっという間に人生なんて終わっちゃうから、欲がないのはプロレスラーにとっては致命的だよ?白川未奈を見てみなよ。歩く欲望だよ?!人生の修羅場をくぐり抜けてきた中野たむの怖さ・強さを思い知らせてあげましょう」と語り、二冠王の貫禄を見せた。