スターダムが女子プロレス史上初の完全女性限定大会の開催を発表!「30年くらい前の女子プロレスでは男性ファンは全くいなかった」
13日、東京都・門前仲町にてスターダムが記者会見を行い、観客・選手・スタッフ・マスコミをすべて女性のみで行う完全女性限定大会の開催を発表した。
スターダムは、昨年12月に株式会社ブシロードファイトと事業譲渡契約を結びブシロードグループ入り。同じくブシロード傘下にある新日本プロレスとはリングの内外で交流を持つなどプロレス業界の情勢に大きな変化をもたらしていた。
そしてブシロードの木谷高明オーナーは「お客様の年齢が高いですね。そしてほぼ男性しかいない」と現状のスターダムの問題点を指摘し、かつての女子プロレス全盛期には女性ファンが女子プロレスを支えていたことに言及。新規女性ファン開拓のために「新木場あたりで女性限定の大会やりたいですよね、もう。男は一切入れない。スタッフも全員女性にしたいくらいですね。現場も女性スタッフだけで回せますかね?」と女性向けの施策について提言していた。
この木谷オーナーのアイディアに真っ先に反応したのは、スターダム内のユニット“TOKYO CYBER SQUAD”を率いる木村花。花は自身がテラスハウスに出演したことについて言及し「結構この職業をしていると恋愛は大っぴらに出来ないとか、日本ではまだまだあると思うんですけど、私がテラスハウスに出ることによって、男性ファンの前でも、女性ファンの前でもオープンに恋愛をしていけたらと思っているので、そういう意味でも女性ファンの共感を得て、応援したいと思っていただけたら嬉しいです」と女性へのアプローチへの熱を語っていた。
この日の会見では、こうした理想が現実のものとなる完全女性限定大会の開催が発表され、エグゼクティブプロデューサーのロッシー小川は「ホントの昔の話でいうと、30年くらい前の女子プロレスでは男性ファンは全くいなかった。でもそれは限定というわけではなくて、今回“限定”と謳っているのは初めてなので、どういう結果というか反応があるのか。ファンのリアクションも女性だけだと違うと思うので、それは楽しみにしたいですね。女性だけの大会って斬新な大会だと思うんですよ。また違ったスターダムが出来るかもしれないですね」と新たな可能性に期待を寄せた。
また、花は「いつもの会場の雰囲気とはまた違う雰囲気になると思うんですけど、それも本当に予想がつかないので、どんな感じになるか楽しみですよね。女性の方が見る目が厳しいと思っているので、ちょっとやそっとのことではワーっとならないと思うので、そこも考えて、女性の方の厳しい目もクリアできるように。それで会場が沸いて、『楽しい興行だったね』となれば、それは価値のあることだと思います」
観客・選手だけではなく、スタッフ・記者・カメラマンなど会場内すべての人間を女性のみに限定して行う大会は女子プロレス史上初の試みであり、今後の女子プロレス業界の情勢を占う試金石として注目が集まる。
スターダムの完全女性限定大会『女子限定大会~ガールズフェス 2020~』は、5月6日(水・祝)の昼に東京都・新木場1stRINGにて行われる。
なお、同日夜には『男性限定大会~ボーイズフェス 2020~』も開催される。