「この涙も!叫びも!全部!闘いの魂なんです!」“闘魂継承者”SareeeがIWGP女子王座戴冠!ブーイングや野次に「あいつらにも必ず認めさせる」「今に見てろよ」

21日、国立代々木競技場第二体育館にてSTARDOM『STARDOM THE CONVERSION 2025』が開催。メインイベントでは朱里の持つIWGP女子王座にSareeeが挑戦した。
Sareeeは伊藤薫や井上京子の指導を受け、2011年に里村明衣子を相手にディアナでプロデビュー。
2019年にアントニオ猪木さんと初対面した際に“赤”を継承し、闘魂を背負って2020年からWWEへ。2023年に日本に帰ってきてからも闘魂継承者として活動を続け、2024年のスターダム横浜BUNTAIでIWGP女子王座に挑戦も敗北。それでもIWGPへの熱意は変わらず、現王者の朱里の前に立ちはだかった。
「女子プロレスの原点である戦いっていう大事なものがスターダムには圧倒的にない。本物の女子プロレスを後輩たちにつなげる」と息巻くSareeeだが、現赤いベルトの王者である上谷の行動を「茶番」と一蹴したことで大炎上。この日は3月のSareeeISM新宿FACE大会で30分ドローとなっていた朱里を相手に“本物の闘い”を見せる事を宣言していた。

試合が始まると髪を掴み合って殴り合う一進一退のバチバチとした攻防へ。サッカーボールキックの蹴りあいは場外戦へと飛び火し、花道での攻防からエプロンでのエルボー合戦と場所を選ばず打撃戦を展開する。ヘッドバッドの打ち合いで両者ダウンするが、立ち上がると朱里のハイキックをキャッチしたSareeeがドラゴンスクリューからの足4の字固め。朱里もアキレス腱固めで絞り返して両者離れると、Sareeeのソバットやドロップキックが顔面を捕らえていく。さらにダイビングフットスタンプの連続投下から裏投げ3連発。最後はリストクラッチ式裏投げで叩きつけ3カウントを奪った。

32分49秒に及ぶ打撃戦を制したSareeeは「私は誰になんと言われようが、自分を信じてここまでやってきた。その結果が去年の女子プロレス大賞に結びついて、そして今日!ずっと目標としていたIWGP女子チャンピオンになりました。私はリングの上で嘘はつかない。この涙も!叫びも!全部!闘いの魂なんですよ。私は、このベルトを巻いたからには、このIWGP女子のベルト、もっともっともっと刺激的なものにしていきます」と絶叫。
Sareeeのマイク中にも野次が飛んでいたが「アメリカから帰ってきてから色んな事言われてきました。失敗してきただの、やりきれなかっただの、色々言われましたけどこの結果が私を全て救ってくれたなと思っています。プロレスの神様ってやっぱりいて、頑張ってれば後押ししてくれるんだなって私は実感しています。私は絶対に逃げたりしない。守るだけのベルトなんかに絶対しないんで、誰が相手でも受けて立ちますよ。今日スターダムの選手、私がベルト巻いて誰一人としてリングに上ってこなかった、それでいいのかよ?ほんとにそれでいいのかよって私は思います。IWGPのベルトはすごく重いけど、今の私にぴったりで一番似合ってるんじゃないかなって自分で思うんですけど、でも似合ってるかどうか決めるのは私じゃなくて、ファンの皆さんだと思ってるんで。今日も私が獲って色々叫んでる人いましたけど、あいつらにも必ず認めさせるんで。全く悔しくもなんともないです。今に見てろよって思います」と一蹴した。
闘魂を掲げてIWGP王者となったSareee。今までの王者よりもプロレス界全体を背負うことになり、厳しい防衛ロードとなることは間違いないだろう。