「そんな強いんだったら毎回そのお前で試合しろよ」小悪魔JKレスラーが貫禄の王座防衛を果たし敗者へ愛ある毒舌マイク

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 18日、東京都・ザ・グランドホールにてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10』が開催。吏南がフューチャー・オブ・スターダム王座の2度目の防衛に成功した。

 フューチャー王座は20歳以下もしくはキャリア3年未満の選手を対象にした王座であり、現在は16歳ながら約5年のキャリアを誇る現役女子高生ファイター・吏南が王者として君臨。「これからは吏南が若い世代をもっと盛り上げていく」と団体の未来を背負う覚悟を示していた。

 今回挑戦した月山はデビューから2年7ヶ月負け続けて伸び悩んでいたが、「負けたら退団」という不退転の決意を持って臨んだ今年3月のNEW BLOOD横浜武道館大会で高橋奈七永から勝利する大金星を挙げた。これで完全に殻を破った月山は、今年のシンデレラ・トーナメントで勝ちまくりベスト4進出という結果を残した。

 NEW BLOODで“主役”の座を掴み取った者同士のフューチャー戦でどちらが勝り、どちらがこの先の未来を創っていくのかに注目が集まっていた。

 並々ならぬ気迫に満ちた月山は、低空タックルから敢えて相手の得意とするグラウンド戦へと持ち込むが、吏南は軽くあしらいつつ髪を掴んで引き倒すラフファイト。脇固めやロープを使ったアームロック、腕へのダイビング・ダブルニードロップで月山の腕を徹底破壊していく。
 吏南は月山の極楽ドンを払い腰で切り返し、変形ノーザンライト・スープレックス・ホールドからダイビング・ダブルニードロップを発射。しかし、かわした月山がドロップキックからクロスアーム式ネックブリーカー。さらにミサイルキックから極楽ドンを決めるがカウントは2。
 ならばと月山は必殺のムーンライト・ドリームを狙うが腕が痛んでクラッチが出来ず。その隙を見逃さなかった吏南がリバース・スープレックスからダイビング・ダブルニードロップ。2発目を狙うも月山が雪崩式のムーンライト・ドリームで切り返し、雪崩式かつ旋回式の極楽ドン。さらに正調ムーンライト・ドリームを決めてみせるもまさかのカウント2。
 信じられないといった表情を浮かべた月山はオースイ・スープレックスを繰り出すも、これを返した吏南が絡みついてハイドレンジア(※変形グラウンド卍固め)。これがガッチリと決めると月山もたまらずギブアップ。


 マイクを取った吏南は「月山、お前強いじゃん。なに?もう1回やる?(※月山が前のめりになると)やらせねーよバーカ!お前、そんな強いんだったら毎回そのお前で試合しろよ、いつも覚悟が見えねーんだよバーカ!まあ、またこのベルトじゃなくてもやり合えると思うから。次も負けねーけど!」と優しさが垣間見える悪童マイク。
 大会の締めを任された吏南は他の選手たちへ締めの写真撮影時の立ち位置などを指示する貫禄を見せ、「若さを信じて明日に輝け!NEW BLOOD10~!」の合言葉を叫んだ。

 バックステージに戻った月山は、「私が挑戦させてもらってたときは、本戦の第1試合とかでやってて、でも今回はNEW BLOODのメインでやらせていただけることになって。私はClub Venusに移ってからの月山和香の一番の頑張りどころだって思っていたし、そうじゃなきゃいけなかった。けど、最後、タップアウトしてしまって、正直自分が信じられません。吏南はもう1回やりたいって言ってくれてたので、フューチャー戦を9月6日までに組んでください」と再戦を要求。

 対する吏南は「月山、マジでお前ら(観衆)が見てるよりあいつ全然強えよ。まあそれに勝った吏南はもっと強いってことだけど。試合前、『全然覚悟見えなかった』とかTwitter(X)で散々煽ってたけど、やってみてもっとやり合いたいって思ったし、お前はまだまだこんなもんじゃねーと思ってるから」と月山の大健闘を称える。
 そして、「もう見れば分かると思うけど、このNEW BLOOD主役は吏南なんで。これからも吏南の防衛ロード楽しみにしててください」と王者の風格を纏いながらNEW BLOODを牽引していく覚悟を口にした。

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