AJスタイルズが引退をかけた闘いで敗北!グローブをつけ直し引退撤回か?

WWEのビッグ5と呼ばれるPLEのひとつである”ロイヤルランブル”は、”レッスルマニア”に向けての大いなる助走となる大会であるが、今大会では王座戦とは別にグンターとAJスタイルズによる特別試合が組まれることとなった。この試合が決まるまでの発端は昨年12月のジョン・シーナの引退試合で対戦相手となったグンターが、シーナからギブアップで勝利を奪ったことを、侮辱混じりで勝ち誇っていたことだ。
その発言への怒りから一度は対戦したAJとグンターだが、レフェリーの死角を突いたフェイクのタップでAJが技を解いた隙を突いてグンターが勝利を収めた。当然抗議とともに再戦をアピールしたAJだったが、グンターが受諾の条件として提示したのがAJが負けた場合の引退だった。
日本では2000年4月7日の『橋本真也34歳、小川直也に負けたら即引退!スペシャル』が有名だが、WWEでも2008年のショーン・マイケルズ対リック・フレアー、2010年のショーン・マイケルズ対アンダーテイカーが負けたら引退という条件のもとで行われている。ちなみに引退したフレアーもショーンもエキシビジョンマッチ的なかたちでこの後もリングに上がってはいる。
今回の大会はサウジアラビアのリアドで開催され、ABEMAでも朝4時からのリアルタイムで生配信されている。このAJスタイルズの『負けたら即引退』マッチだけでなく、今年のプロレス業界世界最大のイベントである”レッスルマニア”を楽しむための機会として視聴してみるのはいかがだろう。
奇しくもちょうど10年前の2016年のロイヤルランブルでWWEに正式デビューしたAJスタイルズ。年内での引退を昨年から宣言はしていたものの、シーナ同様フェアウェルツアーを経ての引退をファンもAJ自身も想定していたはずだけに、AJの勝利を誰もが強く願う中ゴングは鳴らされた。

向かい合うとやはりグンターとの体格差は大きく、AJはじっくりした攻め方で攻略の糸口を掴もうとしていく。ロープワークを交えた展開になるとAJは鮮やかなドロップキックを決めるが、グンターも強烈なチョップからビッグブーツでAJを場外に蹴り落とす。そのまま実況席、コーナーとAJを投げつけ、その後も一方的にAJを痛めつけていく。
グンターはものすごい高さのショルダースルーからの逆エビ固めで攻め込み、AJもクローズラインをかわしてのペレキックで反撃していく。前回の試合でフェイクのタップをするまでに追い込んだカーフ・クラッシャーを狙うが、これはグンターも警戒しているためなかなかには決まらない。グンターはバズーカのようなドロップキックからの強烈なパワーボムを決めるがこれはなんとか3カウントから逃れる。

しかしグンターの勢いを止めることはできず、コーナーでの自爆からようやくリング中央でカーフ・クラッシャーを決めるも、これはスリーパーで切り替えされる。AJは場外に落としたグンターにプランチャ式のフェノメナル・フォアアームを決め、リングに戻ってからはパワーボムを成功させる。そして久々となるスプリングボード式の450°スプラッシュからのスタイルズ・クラッシュを完璧に決めるも、これをグンターはキックアウト。
ならばと狙った正調のフェノメナル・フォアアームはスリーパーに捉えられ、同じくスリーパーで切り返したところでグンターがレフェリーの死角を突いてのローブローで逃れていく。そこからグンターはパワーボムを決めるが、これは辛くもAJは跳ね返していく。
それでもグンターの攻撃の手は緩まず、コーナーではレフェリーの制止も構わずにチョップやストンピング攻撃を畳みかけていく。レフェリーも盛んにAJの戦う意思を確認するが、立ち上がっても立ち上がってもグンターの攻撃で倒されていく。
エルボーで反撃に転じる流れでフェノメナル・フォアアームを狙うもこれをカットしたグンターがスリーパーで追い込んでいく。グンターの背後からのスリーパーをヒザへのエルボーで逃れようとするAJだが、グンターは容赦なく絞め続け最後までタップアウトはしなかったもののレフェリーの判断でAJの敗北が宣告されてしまう。グンターがリングを降りたあとにようやく意識を取り戻したAJは、レフェリーに状況を確認すると静かに敗北を受け入れる。
観客からの「AJスタイルズ」チャントの中、AJはリング中央で自らのグローブを外してマットに置こうとするが、観客は一転「NO!」チャントでそれを踏みとどまらせようとする。その声からAJは再びグローブをつけ直してからその歓声に応えていく。この動きによって引退が撤回されるかまでは考えられないが、まだしばらくはAJの動向には注視が必要だろう。
















