「リングは誰もがセンターになれる場所」全員元アイドルのユニットで宇宙一カワイイ女子レスラーが“脇役思考”の見習いに喝!
18日、東京都・ザ・グランドホールにてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10』が開催。水森由菜のCOSMIC ANGELS加入が見送りとなった。
水森は昨年3月の両国国技館大会でスターダム初参戦を果たし、その後にフリーランスとなって継続参戦。水森はその抜けの明るさとユーモアでスターダムファンからあっという間に受け入れられ、【7Upp】高橋奈七永&優宇とともに6人タッグリーグ戦に出場して長期戦を戦い抜くなどひたむきな姿勢も評価されてきた。
その後、水森は中野たむ率いる【COSMIC ANGELS】への加入を直訴するが、たむから課されたのは10kgの減量。プロレスデビュー前から自身の体型や太い腕を自虐ネタに使う“自虐系アイドル”としていじられていた水森にとって大きな試練となったが、水森は目標を大きく上回る15kgの減量&60.0kgを切ることを掲げて猛特訓。
“コズエン見習い”として闘ってきた約2ヶ月の間に水森は見た目に分かるほどにどんどん細くなっていき、今月15日の後楽園ホール大会では「水森由菜、60-1kg~!」と師匠譲りの体重宣告プレスを決めてついに50kg代に突入したことを仄めかしていた。
この日は、“COSMIC ANGELS 昇格査定マッチ”として水森由菜vsなつぽいのシングルマッチが実施。
シェイプアップされ仕上がったボディで現れた水森だったが、選手コール時に明かされた現体重は60.8kg。
なつぽいが「ぽい♪」と握手のようにぽいポーズを差し出すと、水森はその手をしっかりと両手で包み込む。
試合が始まると、なつぽいは笑顔でビンタの猛連打。水森は強烈なエルボーで応えていくがなつぽいの笑顔は崩せず。なつぽいは水森の顔面を容赦なく踏みつけたり髪の毛を掴んで引っ張ったりと敢えていたぶるような攻撃を加えて心を折りに行く。
水森はカウンターのドロップキックで流れを変えてラリアット。さらに場外でなつぽいを担いで雄叫びを上げながらリング外周を猛ダッシュ。1周回ってからショルダースルーで叩きつけ、観客席を踏み台にトロピカル☆ヤッホー!プレスを決めて見せる。
しかし、水森のダイビング・ラリアットをトラースキックで撃ち落としたなつぽいが一気に反撃に転じ、往復ビンタの猛連打を放ちながら「そんなもんか!」とで水森の底力を問う。
水森が雄叫びを上げながらのラリアットでなぎ倒しマウントを取ってビンタを連打。さらにラリアット、スライディング・ラリアットと畳み掛けてトロピカル☆スマッシャーを狙うが、なつぽいがフェアリング・リングで切り返してフェアリアル・ギフト。さらにフェアリー・ストレインで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、なつぽいは号泣する水森に歩み寄り、「ゆなもんはさ、熱い気持ちを持ってる。そして数ヶ月一緒にいたけど、いつも一生懸命セコンドしてくれやよね。いつも支えてくれた。私はもう仲間だって思ってる」と笑顔で語りかける。
リングにはたむも登場し、なつぽいと笑顔で相談。いよいよ水森が見習い卒業かと思われたが、なつぽいは「水森由菜、コズエン不合格です!」と満面の笑みで死刑宣告。場内から「えぇ~っ?!」という声が上がる中、なつぽいは「まだ目標もクリアしてないよね。60.8。クリアしてないよね?」と体重超過を指摘。
これを受けた水森は「いや!いや!絶対にイヤです!コズエンは弱さも強さに変えられるから、自分は自分自身を思い切り変えてまでもここで!ここで!ここで輝きたいと思ったんです!私は何を言われても、不合格って何回言われても絶対に諦めない!私は輝くならここ!コズエンしかありません!チャンスを下さい!チャンスを!」とすがりつく。
すると、たむがリングに上がり「分かった。ゆなもんの審判、最後は私が下す。次のNEW BLOODで一騎打ちだ!」と水森に追試兼最終試験を課すこととなった。
バックステージに戻ったたむは、「コズエンはみんなアイドル出身で、ゆなもんも例に漏れず、元アイドル。アイドルってセンターが1人だけいて、あとのメンバーは自分の担当を振り分けられて、それをこなされるように言われることが多いんです。お笑い担当だったりMC担当だったり、みんなのまとめ役だったり。ゆなもんはそういう自分の役割を今まで真面目に優しいから、全うしてきた人なんだと思う。でも、このリングでは、それでは生き残れない、誰もがセンターになれる場所、それがこのリングなんです。なりたい自分になって、新しいゆなもんで来てくれないと。私は彼女をぶっ潰すだけ。9・29、よろしくお願いします」と水森を突き放しつつも期待をかけた。