【試合詳細】5・14 hotシュシュ新木場大会 ゆづきvs宮崎有妃 サマスvs宮本裕向 佐藤洋平vs渡瀬瑞基 茶色vs高瀬みゆき 桐生健豊vs菊田一美

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『hotシュシュ旗揚げ戦~はじまりの合図~』
日程:2023年5月14日(日)
開始:17:30
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:178人

▼桐生健豊デビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○菊田一美(大日本)
8分7秒 逆エビ固め
●桐生健豊

▼茶色デビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○高瀬みゆき(フリー)
13分32秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め
●茶色

▼佐藤洋平デビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○渡瀬瑞基(ガンバレ☆プロレス)
13分33秒 ヘッドロック
●佐藤洋平

▼サマスデビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○宮本裕向(666)
9分47秒 ラ・マヒストラル
●サマス

▼ゆづきデビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○宮崎有妃(WAVE)
10分50秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
●ゆづき

ホットでディープな個性派集団・hotシュシュが旗揚げ!メインを務めたゆづきがデビュー戦で宮崎に敗北も「プロレス界に名が残るような伝説を作る」と涙の決意表明!

オープニング


 まずは、代表の千春、スーパーバイザーの田村欣子とタニー・マウスがリングに上がる。

千春「皆さん本日はご来場誠にありがとうございます!代表の千春です!」
タニー「スーパーバイザーのタニーマウスです!」
田村「スーパーバイザーの田村欣子です!」
千春「一言ずついただこうかなと思うんですけども」
タニー「でも、やっとこの日を迎えることが出来て。誰が一番ドキドキしてるかなと思うんですけど。私は代表だと思ってるんですけど、そんなことない?(笑)」
千春「全然よゆーです。たのしんでまーす!(笑)」
タニー「楽しみにしていてください!」
青「道場でやった成果を存分に出してもらえたらと思ってます。楽しみに待っていてください。よろしくお願いします!」

 千春によって全対戦カードが発表。3人で「選手入場~♪」のコールが行われ、選手たちが観客席を練り歩いてサイリウムを配りつつリング上へ集合。

 千春の「それでは、ここで始まりの合図です!」のコールの後に桐生、茶色、佐藤、サマス、ゆづきの順にゴングを1回ずつたたき、ゆづきが「私たち、ホットでディープな個性派集団!hotシュシュ~ッ♪」のオープニングコールを行った。

ユリオカ超特Q お笑いライブ


 試合開始に先立ち、ユリオカ超特Qによるお笑いライブが実施。
 藤波辰爾のモノマネが行われ、誰も聞き取ることができない「我々は殺し合いをしてるんじゃない!分かってください!」のフレーズ、足4の字固めをかけているときとひっくり返されたときの呼吸音の違いの再現。さらに天龍源一郎のモノマネで、小橋建太を褒めるときに最後の「アッパレ」しか聞こえないコメントの再現。本間朋晃、佐藤耕平、元気美佐恵のハスキーボイス3人衆の語り口を再現。立命館大学プロレス同好会の後輩である棚橋弘至のモノマネで“質問をされたときに独特の間を空けるも大したことを言わない”様子を再現し、いつも「新日本プロレス」を「新日本プロス」と言っていることを指摘。
 会場が笑いに包まれて温まると、最後は団体旗揚げのお祝いの歌として非常に再現度の高い『マッチョドラゴン』を熱唱して試合開始へとつなげた。

第1試合


 初めて見たプロレスが大日本プロレスだったという、現役高校生プロレスラーの桐生がデビュー戦で大日本プロレスの菊田と対戦。
 菊田の選手コールとともに桐生がドロップキックで奇襲し、場外に放り出して鉄柱に叩きつける。菊田はゆっくりと間を取ってからリングに戻るが、桐生が胸板へのエルボー連打からボディスラムを狙う。菊田はしっかり堪えて逆にボディスラム。
 菊田は、「健豊、来い!」と両手を広げて桐生のエルボー連打を受け止めた上でボディスラム。菊田は再び桐生に好きなようにエルボーを打たせ、ロープに振ってヒップトス。さらに菊田がキャメルクラッチで絞り上げるも、桐生はなんとかロープへ。

 桐生はメゲずに胸板へのエルボー連打。菊田は胸へのチョップ一発で桐生をふっ飛ばし、ミドルキックを発射も、桐生がキャッチしてドラゴンスクリュー。さらに串刺しドロップキックを2連発。さらに「エースクラッシャー!」の掛け声とともにエースクラッシャーを見舞い、ロープに飛ぶも、菊田がソバットからミドルキックを発射。桐生は再びドラゴンスクリューで迎撃して足4の字固めへ。菊田がブレイクすると桐生がエルボー連打からドロップキック。さらにサソリ固めで絞り上げるも、菊田は余裕を残した様子でプッシュアップしてロープへ。

 桐生は「上げるぞ!」と叫んでフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。これを返されるとエルボー連打。菊田はまたもチョップ一発でふっ飛ばすが、今度は桐生がチョップで反撃。菊田は「来い!」と両手を広げて好きなようにチョップを打たせた後に強烈な一発でふっ飛ばしていき、桐生がロープに飛ぶとカウンターのドロップキック。さらに菊田がブレーンバスターから逆エビ固めに捕らえると、桐生は無念のタップ。 

第2試合


 子供の頃におじいちゃんに女子プロレスに連れて行ってもらって興味を持ち、高瀬に憧れを持っていたという茶色。デビュー戦ではその高瀬を相手に持てる全てをぶつける。
 
 茶色が握手を求めると、高瀬は「もっと来いよ!」「そんなもんか!」「気持ちを見せろ!」と激励し、茶色がさらに大きな声で「お願いします!」と叫ぶと高瀬も握手に応じてゴング。
 ゴングとともに茶色が吶喊してエルボー連打。ヘッドロックの応酬となるも、高瀬がロープに振ることを許さずじっくり絞る。高瀬は「終わりか!」「いけんのか!」と叫びながらチョップ連打。茶色はロープに飛んでクロスボディも、高瀬がキャッチしてシュミット式バックブリーカー。高瀬は「終わりぃ!」と逆片エビ固めも、茶色はなんとかロープへ。
 
 高瀬は茶色をロープにくくりつけながら頭を踏みつけ、背中へ串刺しドロップキック。さらに首投げから「回すぞ~!」とダイヤル固めでぶん回し、ボディスラムから背中へのギロチンドロップ。高瀬は茶色の髪を掴んで引き起こしながら「来いよ」と挑発。茶色はエルボー連打も、高瀬がダブルアームの形で持ち上げてコーナーに宙吊りにし、串刺しドロップキック。
 高瀬は茶色コールを煽って挑発していき、茶色のエルボー連打を強烈なエルボー一発で吹き飛ばしていく。さらに高瀬が串刺しラリアットを狙うが、茶色がかわしてタランチュラで捕らえ、カウント4で離してランニングネックブリーカードロップ、ドロップキックと連撃。さらに「終わりだ!」とボディスラムを狙うが、高瀬が振り払ってエルボー。茶色はフルネルソンに捕らえてギブアップを迫り、変形ゆりかもめで捕らえるも高瀬が振り払う。茶色はビクトル投げから再び変形ゆりかもめ。
 茶色はボディスラムを狙うが、高瀬が力ずくでぶっこ抜いてボディスラム。茶色はよろよろとエルボー連打。高瀬は手を後ろに組んだり両手を広げたりしながら「来いよ!」「負けんな!」「もっと!」と激励しながらエルボーを好きなように打たせた上で強烈なエルボーでふっ飛ばす熱血指導。完全に息が上がってしまった茶色に対し、高瀬は茶色のツナギのチャックを開けて胸板を露出させた上で逆水平チョップの連打。さらに串刺しラリアットから「終わりだ!」と担ぎ上げるが、茶色が回転エビ固めで切り返し、さらにスクールボーイからコルバタ、619からのオクラホマロールと粘りに粘る。
 さらに茶色がボディスラムから連続体固めでスタミナを奪い、ダブルリストアームサルトを狙うが、高瀬がブレーンバスターで切り返す。高瀬は串刺しラリアットから「カミカゼベイベー♪」と叫んでのカミカゼ、ダイビング・ギロチンドロップと畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、2人は両手でしっかりと握手を交わし、高瀬が茶色の腕を掲げあげて健闘をたたえた。

第3試合


 佐藤のデビュー戦は、よしもと所属時代の後輩であり、歌って踊れるイケメンユニット『L.A.F.U』で同じ釜の飯を食ったという渡瀬とのシングルマッチ。
 10代の頃から親交があったという2人だが、佐藤は渡瀬がガン☆プロのベルトを獲った姿に感銘を受けて自らもプロレスラーを志したという。

 ゴングが鳴ると、2人はしばらく動かずにらみ合う。渡瀬が握手を求めると、佐藤は荒々しく振り払い、「来いよ!お前には負けられねーんだよ!」と叫ぶ。
 ロックアップで組み合うと、渡瀬が軽々押し込んでクリーンブレイク。再びロックアップで組み合い、今度は佐藤が押し込んで離れ際に逆水平チョップ。佐藤は逆水平チョップを連打していき、コーナーに押し込んで胸板へのエルボー連打から串刺しドロップキック。さらに逆水平チョップを連打していくが、渡瀬は敢えてすべてを受け止め、佐藤の連打止まったところでフロントネックロック。佐藤が振り払うと、渡瀬が首筋への強烈なエルボーを叩き込んでプロの洗礼を与える。

 場外にエスケープして間を取った佐藤は、リングに戻ると、またも逆水平チョップ連打。渡瀬は強烈なチョップ一発で吹き飛ばす。この流れが幾度か続いた後、渡瀬は首投げから後頭部への低空ドロップキック。佐藤は「来いよ!まだまだ来い!」と叫ぶが、渡瀬は首筋へのエルボー一発でダウンさせ、ローキックで追撃するなど容赦なし。佐藤はなおも逆水平チョップで食らい付くも、渡瀬はエルボー一発で吹き飛ばして逆片エビ固め。長時間捕まったものの、佐藤はなんとかロープを掴む。
 渡瀬は、佐藤をコーナーに押し付けて強烈なチョップを連打していき、串刺しジャンピング・バックエルボーを連打し、串刺しジャンピング・エルボーバッド。バタリと倒れた佐藤の顔面を容赦なく蹴りつけていく。
 満身創痍の佐藤はエルボー&チョップを連打していくが、渡瀬が受けきってボディスラム。コーナーに上って行くが、佐藤が下から追いすがってエルボー連打。幾度もエルボーで撃ち落とされながらも食らいついてデッドリードライブで投げ落とし、ショルダーバタックルでぶつかっていくも、渡瀬は倒れず耐える。佐藤は根性の10発目でなんとか渡瀬をなぎ倒し、ブレーンバスターを狙うも、渡瀬が背中へのチョップで振り払い、サッカーボールキック。引き起こすも、佐藤がブレーンバスターで切り返し、コードブレイカーで追撃。

 佐藤は逆エビ固めを狙うが、渡瀬が下から蹴り上げて吹き飛ばす。渡瀬は両手を広げて好きなように逆水平チョップ&エルボーを打たせた上でドロップキック。さらにコーナーに上ってミサイルキックで吹き飛ばし、ヘッドロック。佐藤が外そうとしてもしつこくヘッドロックで絞り上げると、佐藤は無念のタップ。
 渡瀬は、プロレスを始めると一番最初に教わる技でギブアップを奪うことで佐藤にプロレスラーとしての道を示した。

 試合後、再び渡瀬が握手を求めるも、佐藤は同じようにはたき落とした。

渡瀬「ジュノンさん、俺の芸人の先輩なんですよ。後輩がみんなジュノンさんって呼んでて。ジュノンさん、昔、プロレスコントやったの覚えてますか?まさか本当にこのプロのリングで試合するとは思ってませんでした。芸人の俺がプロレスラーになったとき、大谷晋二郎選手とシングルマッチをして、いただいた言葉がある。プロレスの教科書、279P、そのままお渡ししますよ。『プロレスラーも一生懸命、お笑い芸人も一生懸命、胸張って二足のわらじを履くやつはみんなに元気と勇気を与えるんだ』……そう書いてありました。佐藤洋平は、熱かったですか?(※大喝采が起きる)この拍手が答えですよ。佐藤洋平選手、今日は僕と闘ってくれてありがとうございました」

 渡瀬がまた握手を求めると、今度は佐藤もしっかり握り返した。

第4試合


 ガッチリした大型のマスクマンであり、戦前にはやたらと場馴れした様子で「デビュー戦らしい試合をするつもりはない」と語っていたサマスのデビュー戦の相手は宮本裕向。

 両者が試合前にしっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いが展開され、サマスがチキンウィング・アームロックを狙うと裕向もすぐにキーロックで切り返し、クリーンブレイク。
 サマスが手招きして裕向に打撃を求める挑発を行い、逆水平チョップの打ち合いに。裕向がボディスラムを狙うが、サマスが逆にボディスラムで投げ返して天に向けて雄叫び。さらにブレーンバスターを狙うが、裕向がぶっこ抜いてブレーンバスター。

 裕向は、ストンピング、エルボードロップで追撃し、チンロックで絞り上げてから首4の字固め。さらに「サマス、カマ~ン!」とエルボーを打たせていき、そのままエルボー合戦へと発展。裕向が打ち勝ってロープに飛ぶも、サマスはドロップキックでカウンター。
 サマスは裕向をコーナーに振って串刺しボディスプラッシュからリストを取り、拝み渡りから腕への手刀を見舞い、そのまま脇固めへ。さらに裕向をロープに振ってスピンキックでふっ飛ばし、連続体固めでスタミナを削っていく。さらに串刺し攻撃を狙うが、裕向がコンビネーションキックからニールキックで迎撃する。
 裕向はローキックの連打からラリアット。その場飛びのムーンサルト式ダブルニードロップから引き起こしてコブラツイスト。サマスはその巨体を生かしてロープへ逃れる。
 裕向はボディスラムでコーナー下にセットし、ヴァルキリースプラッシュを発射も、サマスが回避して自爆させ、セカンドロープからのダイビング・ショルダーで追撃。サマスはテキサスクローバーホールドで絞り上げるが、裕向はなんとかロープへ。

 サマスはロックボトムを狙うが、裕向が暴れて脱出。サマスはロープに振るが、裕向はハンドスプリングエルボーで反撃し、ロープに飛んでラリアットを発射も、これをキャッチしたサマスがロックボトム。サマスは裕向をカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるも、裕向が背面着地してスクールボーイ。さらに首固めから起き上がり際に低空ドロップキックを見舞い、ラ・マヒストラルで3カウントを奪った。

第5試合


 ゆづきと宮崎は「最高の飲み友だちになれそう」とお互いにシンパシーを感じる間柄。
 ゆづきは「大好きな人と先輩後輩になることが切ない」と語りつつ宮崎は、「プロレスラーにはもってこいの体型」と太鼓判。デビュー戦の相手を務めるのが初めてという宮崎は「あなたのやる気と根性を見せてください」とメッセージを贈っていた。

 両者試合前にしっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、ゆっくりリングを回ってからロックアップで組み合い力比べ。宮崎がロープに押し込んでクリーンブレイクも、ゆづきはエルボー連打からショルダータックル。しかし、ぶつかっていったゆづきが逆に倒されてしまう。ゆづきは「ナメんな!」と幾度もぶつかっていくが、宮崎はカニバサミで倒して髪を掴みながらのキャメルクラッチからダブルレッグロック。ゆづきが髪を掴み返すと、宮崎は「テメー!誰の髪掴んでんだ!」と激高してヘアホイップ。コーナーに叩きつけた上で顔面をグリグリと踏みつける。

 宮崎は、ゆづきをロープにくくりつけた上で髪束をひねりながら引っ張り上げ、フロントネックロックへ。ゆづきが体勢を変えようとすると宮崎が下から引き込んで三角絞めを狙うが、ゆづきが振り払ってマウントエルボーを連打。そのまま逆エビ固めを狙うが、宮崎が脚力だけで振り払う。ゆづきはすぐにクラッチし直して逆片エビ固め。宮崎は長時間捕まったもののロープブレイクに成功。
 ゆづきはストンピング連打からコーナーにふろうとするが、宮崎が振り返して串刺しラリアット。さらに足で首をクラッチし自らの尻に顔面を叩きつけていく。宮崎は「終わらせるぞ!」とデスバレーボムを狙うが、ゆづきが着地してスクールボーイからラリアット。宮崎はビクともせずに受け止めて反撃のラリアットを放つが、ゆづきが回避して串刺しスピアーからロープに飛んでラリアット、さらにボディプレスと連撃。
 ゆづきは「お返しだコラ!」と投げようとするが、宮崎が振り払い、好きなようにエルボーを打たせた上で強烈な一発で吹き飛ばす。この流れが幾度か続いた後、宮崎がボディスラムから逆エビ固め。ゆづきはなんとかロープを掴む。
 宮崎は、ロープ間を何往復もしてからラリアットで叩き伏せるも、ゆづきが下から丸め込む意地を見せる。宮崎はショートレンジラリアットの連打から串刺しラリアット、ロープに飛んでのラリアットと連撃。さらにコーナートップからムーンサルト・プレスを投下して3カウントを奪った。


宮崎「ゆづき選手、今まではゆづきちゃんって呼んでたよ。ゆづき選手、デビューおめでとう!なんかね、私の目から見るゆづきちゃんは、リーダーシップがあるというか、人をまとめることができる、頭もいい。だけど、本当は他の今日デビューした子ももう緊張して緊張して。ゆづきちゃんは『大丈夫だから』『ちゃんとできるよ』って言ってて。でも、別にメインで今日試合しただけで、そんなのちっさいことだよ。みんな今日デビューした子たちがメインだよ。だから、ゆづきちゃんは、しっかりしなくたっていいんだって。どうしようって、泣き叫んでたって良いんだって。今ね、WAVEでは、田中きずなと炎華、貴女の同期です。だから、こっちのきずなと炎華に、負けないでください。意地でもこっちも頑張らせます。だから、意地でもがんばってください。今日は本当にこんな大事なゆづき選手のデビュー戦に呼んでいただいてありがとうございます。同期がこんなにいっぱいいるんだったら、切磋琢磨できるでしょ。貴女に足りないものはたくさんある。でもウチのきずなと炎華もたくさんダメなところがいっぱいある。足りないことだらけだよ。貴女の方が勝って、向こうにできないこともあれば、ウチらが勝ってゆづきちゃんが出来ないこともある。どっちが上手いとかない気がするよ。新人育てるのって大変なんですよ、ホントに。すぐいなくなっちゃったり、勝手なことばっかりして。だけど、これだけみんな、ここまで付いてきてくれたってことは本当にすごいことだと思う。本当に、このhotシュシュのリングに私を立たせてくれて、本当にありがとうございました。頑張るんだよ!デビュー戦終わって落ち着いたら飲もうって約束したよね。我慢してたもんね。いっぱい飲もうよ!」

(※宮崎が去っていくとゆづきが深々と頭を下げ、観衆に向き直ってマイクを持つ)

ゆづき「ありがとうございました!ゴングが鳴ってから今、この瞬間まで、本当に一瞬で、まだ立ち上がれた、まだ時間もありました。でも、今の自分はここまでだったと、それが本当に悔しいです。こんなにも練習で流した涙とは違う悔しい涙や、汗、痛みや、苦しみが、あるのだと、やっと今知りました……!何度でも、いつまでも練習して、hotシュシュの宝になるんじゃなくて、プロレス界に名が残るような伝説を作りたいです!」

(※メンバーたちがリングに上がり、ふらつくゆづきを支える)

ゆづき「hotシュシュは、代表やスーパーバイザーがいないと何も出来ないひよっ子たちだと思って、今まで、さっきまで励ましてきました。でも今は、本当にこの4人に支えられています。ダイヤの原石とはいえませんが、それでも磨けばダイヤ以上の輝きを見せられると信じて、今日からまたみんなで始めていこうと思います!ありがとうございました!次の大会も、決まっています。6月25日(アイスリボン道場)と、7月17日(横浜ラジアントホール)です。よろしくお願いします!」

(※ゆづきが4人の力を借りて立ち上がる)

ゆづき「本日は、ありがとうございました!」


 大会終了後、千春代表は「代表になることがデビューしたときからずっと夢だった」と旗揚げ戦の感触を噛み締め、hotシュシュを見てプロレスをやりたいと言ってきた人が2人もいたことなど、しっかりと手応えを感じた様子。“大人に夢を届ける”をテーマに掲げつつ、ワールドツアーを目標に掲げた。
 そして、次回以降の課題について触れ、「今日までのチケットは私と田村さんとタニーさんで一生懸命売ってきたというか、私たちのお客様メインだったかなと思うんですけど、最後(エンディング)で私たちが上がらなかったのは、『今日デビューした子たちだけでhotシュシュを作り上げていくんだよ。私たちは裏方なんだよ』と。私たち3人でhotシュシュではなく、今日デビューした子たちがhotシュシュ」と、所属選手たちの営業面での成長にも期待を寄せた。

<試合後コメント>

ゆづき
「他の選手たちがすっごく痛そうに、苦しそうに帰ってきて、それでもすごい幸せに満ちたような達成感のある顔をして控室に帰ってきました。自分もそんな思いを味わえるのかと思って、すごくワクワクしながらリングに立ちましたが、今は他の選手たちを引っ張る余裕なんて私には無いんだなと思い知りました。『自分が、私こそがhotシュシュだ!』と言ってやろうと思ってました。それだけはマイクで言ってやろうと思ってました。でも、そんなことは言ってられない。周りに一番支えられないといけなかったのは私でした。これでも、こんなにプロレスを知らなかったのに、運動も大嫌いだったのに、今はプロレスが大好きで、自分がプロレス界の宝になりたいと、こんな自分でも思います。よろしくお願いします!」

――デビュー戦を終えてみて、プロレス界の宝に慣れそうな手応えは感じたか
「自分には、振り幅とか、伸びしろとか、もうプロになったら運動経験ゼロとか言い訳出来ませんし、そういう選手もたくさんいるんだなって、練習してから知りましたけど、そういう、とにかくhotシュシュのコンセプトである、やる気と根性だけでなんとかするしかないと、それしか今は思えないです」

――今後の課題は
「食らいつくのに必死で、相手の選手の空きを見るとか考えてましたけど、それどころではなかったので、なんとか立ち上がって、なんとか隙を見つけるってことじゃなくて、いかに技をかけてプロレスとしての勝利に導くかというすごい根本的なことなんですけど、相手に食らいつくのに必死なだけじゃダメだと思いました」

――プロレスラーデビューしてみて、後悔はあるか
「無いです!……無いです!」

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