「引退式で紙テープを浴びたいな」ひめかが舞華と笑顔の引退記念試合!純白のドレスを纏い“潔白”の引退へ

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 23日、神奈川県・横浜アリーナにて、スターダム『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023 Powered by SoftBank NFT LAB』が開催され、ひめかが引退記念試合を終えた。

 ひめかは2016年に田村淳プロデュースのアイドルグループ『スルースキルズ』のメンバーとなり、171cmの身長をもつことから罵りワードは“ジャンボ”を担当。同グループは全日本プロレス応援大使としてリング上でライブを行っていた。
 2017年にスルースキルズが解散すると、同年末にアクトレスガールズで有田ひめかの名でプロレスデビュー。
 翌年には全日本プロレスに参戦し、アクトレスガールズ一期生の万喜なつみ(現:なつぽい)と対戦。上記応援大使の縁から全日本プロレス道場に練習に通い、秋山準からジャンボ鶴田から継承したジャンピングニーを直伝される。
 2020年にアクトレスガールズを退団し、ドンナ・デル・モンドのメンバーとしてスターダムに入団。以降は舞華とのタッグチーム“舞ひめ”を中心に活躍し、ゴッデス・オブ・スターダム(タッグ)王座やアーティスト・オブ・スターダム(6人タッグ)王座を戴冠していた。

 スターダムの中心選手の1人に数えられていたひめかだが、今月10日の記者会見にて引退を発表。
 その理由について「自分が20歳でデビューしたときに、『5年経って25歳の時に自分が納得のいく立ち位置になっていたら引退を決めよう』というのを元々決めてデビューをしました。正直シングルのベルトだったりとかやりたいこととか、目標という目標は全然達成できなかったんですけど、でも、5年を振り返ったら、今の自分が一番輝いてるかなと思うので悔いはないです。身体と心がボロボロになる前に、健康なうちに違う人生を歩もうと決断いたしました」と語り、4月23日の横浜アリーナでパートナーの舞華とのシングルマッチで引退試合を行うことが決定。

 約2ヶ月半という短い引退ロードをスタートさせたひめかは、自身のキャリアをなぞるかのような思い出のカードで闘っていき、アクトレスガールズ時代の仲間をスターダムに初参戦させたり、WAVEとの合同興行『JUMBO FOREVER~WAVE×ブシロードファイト』の発起人となったりと最後の最後まで女子プロレス界の発展に尽くしている。

 この日のひめかは、“ジャンボ・プリンセス”の名を表すかのような純白のドレスを模した初披露のガウンを着て入場。
 2017年のひめかのデビュー戦では、当時レスラーデビュー前の白川未奈がリングアナを務めていたが、最後の試合でも白川がリングアナを務めるという粋な演出。試合前にはひめかと白川がしっかりと抱擁を交わした。


 試合は、ショルダータックルやエルボーで真っ向からぶつかり合う肉弾戦から場外でも大暴れ。ひめかは普段は見せなかったプランチャまで繰り出す。
 中盤戦のラリアット合戦に打ち勝ったひめかは、アルゼンチン・バックブリーカーからのJPコースター、ランニング・パワーボム、ジャンピングニーと得意技を次々と繰り出していくが、舞華はすべてを受け止めて雄叫び。最後は、試合が終わってしまうことにためらいの姿勢を見せながらも容赦ないみちのくドライバーIIの3連発で盟友との闘いに終止符を打った。

 マイクを取ったひめかは、「まず、舞華。最後の最後まで、私のわがままを全て受け止めてくれてありがとう。舞華がいなかったら、今日私は多分ここにいなかったかもしれない。ほんとにそのぐらい大事な存在でした。本当にありがとう。そして、私は5年間みんなに応援されて、本当に幸せでした。私と出会ってくれて、本当にありがとう!今までありがとうございましたー!」と叫び、舞華と肩を組んで退場していった。


 バックステージでは、晴れやかな笑みを浮かべるひめかに対し、舞華は号泣しながら「この日が、ホントにホントに、誰よりも来てほしくなかった。でも、ひめかは自分の人生があるから止められないし、でもホントに最後、スターダムのシングルマッチで私を選んでくれてよかったと思うし、私もよかったと思います。ありがとう」とコメント。

 対するひめかは、「次、スターダムが横浜アリーナでやるときは、舞華がきっと赤のチャンピオンになっていて、私はお客さんとして。まあ、そのときはセコンドとか付いちゃうかな?(笑)……なんてね。付かないけど。ホントに、スターダムの思い出はDDMの思い出。そしてDDMには舞華がいたからきっと私はここまでやってこれたので、こんな最大級のビッグマッチで舞華とシングル。引退試合とはいえど、出来たことを本当に嬉しく思うし、私のわがままを受け止めてくれてありがとう」と語り、舞華と握手。

 そして、純白のドレスについて「引退っていうと白のイメージが勝手に自分であって。あとは、『潔白だよ』ってことじゃないけど、『キレイな気持ちで辞めますよ』っていう。ケガだったりとかも全くなく、『会社と揉めた』とか、『誰かと揉めた』とか、そういういざこざがあって辞めるわけじゃないので、自分の意志で、自分がキレイな姿で辞めるっていう意味も含めて、白のガウンを着させてもらいました」と、引退は不穏な要素は無く前向きなものである意思表示であったことを説明。

 そして、引退セレモニーに向け、「紙テープをね、私は本当に浴びたくて。なので、引退セレモニーは紙テープを浴びれたらな~、なんて思ってます。それは、私が判断出来ることではないですけど、皆さん準備しててもらってもいいのではないでしょうか(笑)」とはにかんだ笑みを見せた。

 プロレスラーとしてのひめかは、今月28日のWAVEとの合同興行での旧姓・広田さくらとのシングルマッチ、5月14日のスターダム後楽園ホール大会での引退セレモニーで見納めとなる。

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