「この1回きりじゃ終われねぇ」ジュリアがAEW所属のSTRONG女子王者からベルトを奪取し世界進出の第一歩!

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 5日、東京都・後楽園ホールにて、『レック Presents NJPW STRONG INDEPENDENCE DAY』が開催され、ジュリアがウィロー・ナイチンゲールからSTRONG女子王座を奪取した。

 2020年8月、コロナ禍の中で誕生した『NJPW STRONG』は新日本プロレスが製作しているアメリカのプロレス番組。無観客試合から始まったNJPW STRONGだが、LA DOJOの選手のみならずアメリカの実力者が集っていき、今では“もう1つの新日本プロレス”、“アメリカの新日本プロレス”と呼ばれるまでに成長。新日本のリングでも各タイトル戦線に常に絡み続けるなど強い存在感を放っている。
 今回は、NJPW STRONGが日本初上陸し、4日&5日の2DAYSで後楽園ホール大会を実施することに。

 スターダムの中心選手であるジュリアは、自らの海外進出への足がかりとしてウィロー・ナイチンゲールの持つSTRONG女子王座へ挑戦表明。ウィローは同王座の初代王者決定トーナメントにて、スターダムにも縁深いメルセデス・モネを破って王座戴冠を果たしており、ジュリアにとっては格好の獲物と言えた。
 しかし、前日に行われたタッグマッチでの前哨戦では、ウィローの圧倒的なパワーの前に遅れを取って敗北。試合後に突っかかっていくものの逆にKOされてしまった。

 しかし、ジュリアは「クッソ!なんだよあの巨漢はよー?!デカすぎねぇか?!」とぼやきつつも、「私、これで明日あいつに勝つ方法がわかりましたよ。全世界の諸君、ぜひ注目して下さい。ぜってぇSTRONG(女子王座)獲ってやるから」と、前哨戦を経て勝利の鍵を見つけた様子を見せていた。


 ジュリアは序盤から蜘蛛の巣やSTFなどのサブミッションで仕留めにかかるが、ウィローは対策済みなのかマトモに極めさせずに振り払い、ラリアットの猛連打やベアハッグなどパワーの差を見せつけるかのような豪快なファイトで応戦。
 ウィローはキャノンボールからデスバレーボム。さらに必殺のBabe With The Powerbomb(※ガットレンチ・パワーボム)を狙うが、ジュリアはなんとか回避してビアンカ(※変形オモプラッタ)で食らいつく。
 ジュリアは相手のファイトスタイルに合わせるのをやめ、真っ向から顔面をビンタでバチバチ打ち合う得意の喧嘩スタイルで攻め立て、ウィローのラリアットを受けても即座に雄叫びを上げて立ち上がる。ウィローのBabe With The Powerbombを回転エビ固めで切り返し、ウィローの奥の手であるムーンサルト・プレスも雪崩式ダブルアーム・スープレックスで阻止。最後はジュリアが顔面へのニーキックからノーザンライト・ボムで叩きつけて3カウントを奪った。

 試合後、ジュリアは退場しようとするウィローに歩み寄り、互いに人差し指を突き立て合って再戦を誓った。

 バックステージに戻ったジュリアは、「1対1のシングルマッチ、このSTRONGのベルトがあったからこそ、語り合えた私たちだけのプロレス。そんなものがあったなって感じました。今日、日本に来て2日間戦ってくれたナイチンゲール選手、そして新日本プロレスさんに、私は感謝します。ありがとうございました。そして私は彼女に、とてもリスペクトしてます。ホントに強かったし、すげぇ、アイツの優しさは本物だったんだな、なんて思うけど、次やる時はもっともっとです……よ? この1回きりじゃ終われねぇって思ってるから、またいつかどっかの場所で、いつか必ず、あなたとまた、戦いたい。To Be Continuedってことで、サンキュー・ベリーマッチ!」とウィローを称えつつ、これからの世界進出に向けて気炎。

 一方、ウィローは酷く落ち込んだ様子で「いろいろ考えてみると、みんなにはずっと笑顔を見せていたよね。私はニュージャパンに来て、歴史を作ろうとしてた。私は初代の史上初めてのNJPW STRONG女子王者なんだよ。普段のウィロー・ナイチンゲールは笑顔だけどね。今日はそんな気分じゃない。振り出しに戻って、考える。でもジュリアは凄い選手だよ。結果には満足してないけど、私からベルトを奪ったのがあんなレベルのハート、魂、精神を持つ人だってことは、嬉しく思う。行かないと。ありがとう」と寂しそうに語って会場を後にした。

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