【試合詳細】4・22 飛鳥プロレス大田区産業プラザ大会 篠瀬三十七&UTAMARO&本田アユムvs松田慶三&木藤裕次&吉田綾斗 真霜拳號vs児玉裕輔 本間多恵&SAKI vs真琴&杏ちゃむ
『キズナと約束、飛鳥の2023年が開幕』
日程:2023年4月22日(土)
開始:12:00
会場:東京・大田区産業プラザPiO小展示ホール
観衆:96人
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○仲川翔大/花見達也
9分51秒 スワントーンボム→片エビ固め
●洞口義浩/花畑正男
▼3WAYマッチ 30分1本勝負
○梶トマト
9分9秒 スピード
●オルカ宇藤
※もう1人は政岡純
▼タッグマッチ 30分1本勝負
本間多恵/○SAKI
11分7秒 ランニング・ブレーンバスター→体固め
真琴/●杏ちゃむ
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○真霜拳號
13分3秒 無道
●児玉裕輔
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○篠瀬三十七/UTAMARO/本田アユム
16分54秒 バズーカエルボー→片エビ固め
●松田慶三/木藤裕次/吉田綾斗
脳腫瘍を乗り越えた篠瀬三十七が飛鳥プロレスの2023年開幕戦で復活勝利!次回7・27新宿で熱波軍と再戦か?
第1試合
飛鳥再始動オープニングマッチは、仲川(元WNC)&花見VS洞口(元WNC)&花畑正。まずは仲川と洞口がレスリングの攻防。花見と花畑正はがんを飛ばし合ってしばき合い。仲川が花畑正にミサイルキックを発射すれば、花畑正はバックドロップで逆襲。洞口と花畑正が仲川にダブルブレーンバスター。窮地を脱した仲川は洞口にハイキックからスワントーンボムで勝負あり。
第2試合
政岡VS梶VS宇藤の異色メンバーによる3WAYマッチ。梶が宇藤にプランチャ。宇藤は2人まとめてWラリアット。宇藤が逆エビで梶を攻めるもエスケープ。政岡が宇藤にカカト落とし。梶が政岡にネックブリーカー、宇藤にハイキック。政岡が梶にフランケンシュタイナー、宇藤が政岡にラリアットも梶がカット。政岡が宇藤に急所蹴りを見舞うと、すかさず梶が宇藤をスピードで丸め込んでまんまと勝利。
第3試合
真琴&杏ちゃむが本間&SAKIに奇襲でゴング。真琴が本間にカカト落とし、側転ニー。本間が真琴にワキ固めもエスケープ。杏ちゃむがSAKIに腕折り固め、さらにクロスボディ。SAKIが杏ちゃむにみちのくドライバーⅡもカウントは2。本間&SAKIが杏ちゃむに合体ブレーンバスターも、真琴がカット。SAKIがランニング・ブレーンバスターで杏ちゃむを仕留めた。
第4試合
真霜VS児玉の飛鳥でしか見られない珠玉の一騎打ちが実現。序盤は重厚なグラウンドレスリングの攻防。場外に転じるとチョップ合戦。真霜は腕を鉄柱にぶつけると、リングに戻っても腕に集中砲火。児玉は足攻めで反撃し、背中にマッドスプラッシュもカウント2。今度は正調のマッドスプラッシュを狙うも自爆。
すかさず真霜は無道で絞め上げるも、児玉はなんとか脱出し、低空ドロップキック。しかし、再び真霜が無道で絞め上げると、たまらず児玉はギブアップ。
真霜は「なかなか当たる機会はなかったけど面白かった。またいつでもやりたいし、どっちかと言えば組んだ方が面白いかも。さすがだなと思いました。(体格差は)体重をカバーするものは持ってました。素晴らしい選手だった。こっちも普段開けない引き出しを開けるような選手だと思いました」とコメント。
児玉は「タッグで1回組んだことがあったかもしれないけど、ほぼ遭遇したことがなかった。メチャクチャ勉強になりました。小さいから、僕なりのいろんな方法で攻めたんですけど、一発で返されたりとか、一撃の重さというか、簡単に崩せなかった。無道は警戒してたんですけど、ずっと腕攻められてたんで、やられちゃいました。僕も戦っても、組んでもいい。勉強し足りないので。(飛鳥での元WNC選手との絡みは?)昔を懐かしみながらも、一緒にやってた人がそれぞれどういう成長を遂げてるのか見れる機会なので楽しみ」と話した。
第5試合
元WNCの篠瀬三十七が代表を務める飛鳥プロレスが4月22日、東京・蒲田の大田区産業プラザPiO小展示ホールで2023年の開幕戦を開催し、脳腫瘍を乗り越えた篠瀬が4年1ヵ月ぶりの復活勝利を挙げた。
SMASH、WNCを経て、2014年1月にASUKA PROJECTを設立した篠瀬は、デビュー前から確認されていた脳腫瘍が肥大したため、2019年3月18日の後楽園ホールで同団体を解散し、引退試合を行った。その後は、WNCなどで培った“絆”を新たなコンセプトとして、同年9月に飛鳥プロレスを旗揚げし、プロデューサーに専念。ところが、持病の脳腫瘍の悪化のため、2020年9月30日の新宿FACE大会をもって一時活動を休止。同年10月上旬に腫瘍を除去する手術を受け、治療、リハビリに専念し、病気はほぼ完治。昨年7月27日、新宿FACEで活動を再開し、選手としても限定復帰した。コロナが落ち着いた今、満を持して9ヵ月ぶりに飛鳥を再始動させた。
残念ながら、スケジュールの都合で今大会に師匠のTAJIRIの参戦は叶わなかったが、メインイベントに登場した篠瀬はほぼ同期生のUTAMARO、本田アユムとのトリオで、熱波軍の松田慶三&木藤裕次、2AW無差別級王者・吉田綾斗のチームと対戦。
試合は篠瀬と松田のショルダータックル合戦で開戦。本田と吉田、UTAMAROと木藤がレスリング勝負。両軍、一進一退の攻防が続き、10分過ぎには木藤が本田をコブラツイストで絞め上げた。篠瀬が松田にネックブリーカー・ドロップ、ニールキック、トップロープからセイバーチョップとたたみかけるも、松田が篠瀬にラリアット。木藤、吉田、松田の順で篠瀬に串刺しトレイン攻撃。松田と木藤が篠瀬に合体技から、松田が篠瀬に強烈な垂直落下式ブレーンバスター。ところが、松田と木藤が誤爆すると、松田のラリアットを阻止した篠瀬が渾身のバズーカエルボーを叩き込み3カウントを奪った。試合後、納得いかない松田は篠瀬に慶三ロックボトムを見舞って去って行った。
バックステージで篠瀬は「パートナーの2人に助けていただいて、勝利をプレゼントしてもらいました。熱波軍には愛あるかわいがりをいただきました。でも、まだまだ負けてないなって感じで。これからも熱波軍とは戦っていくと思います」と話した。さらに、「初めての会場で、皆さんに足を運んでいただいて、楽しんでいただけた興行ができて成功といえると思います。次回も飛鳥らしいマッチメイクをしたいと思います」と興行を振り返った。
一方、松田は「篠瀬! この借りは返してやる。次、空けとくから、コンディション整えてこい。次はビッシビシいくから」、木藤は「久しぶりで連係がしっくりいかなかった。このままじゃ終われない。借りは返す」とリベンジ戦を訴えた。
なお、次回大会は7月27日、東京・新宿FACEで開催される。