“新生飛鳥のエース” しのせ愛梨紗が師・紫雷美央に苦杯を喫し11・23川崎で一騎打ちへ!「タイマン張ってどっちが上か証明しよう」

“新生”飛鳥プロレスが9月7日、神奈川・ポスト・ディ・アミスタッド(川崎市)大会を開催した。エースのしのせ愛梨紗が師匠の紫雷美央に苦杯を喫し、次回大会(11月23日、ポスト・ディ・アミスタッド)でシングルでの決着戦に臨むことが決まった。
前大会(7・11新宿)で愛梨紗は本間多恵と組み、美央&真琴と対戦し、美央から殊勲の星を挙げ、“出禁”を通告。納得がいかない美央は9・7川崎での再戦を要求し、「再度君が勝ったなら、私は出禁になろうじゃないか」と宣言していた。
そして、今大会で愛梨紗はプロレス入りのきっかけとなった憧れの選手で引退を表明している世羅りさと初タッグを結成。一方、美央は正パートナーでともにBEYOND THE SEA TAG TEAM王座を保持する夏すみれを指名した。

愛梨紗は美央にドロップキックで奇襲も、美央組のダブル・ビッグブーツでぶっ飛ばされる。夏はムチで愛梨紗をぶっ叩く。美央と世羅が激しいエルボーのラリー。愛梨紗は美央にショルダータックル4連発。美央が愛梨紗にミサイルキックを繰り出すと、愛梨紗はシャイニング・ウィザードもカット。愛梨紗は必殺のちあふる☆ほいっぷ狙いも、夏がムチ攻撃で阻止。愛梨紗は美央に丸め込み連発もフォールは奪えず。さらに変型シャイニング・ウィザードもカウントは2。世羅のエルボーは誤爆してしまい、最後は美央がエグ蹴りを叩き込んで3カウントを奪取した。
前大会のリベンジを果たし、出禁を回避した美央は「愛梨紗、口は災いの元じゃの。これが結果だ。悔しかろう。これがファビラスでゴージャスでファンタスティックということだ。君にゴージャスさはあるかな? 今までの経験と心の強さがゴージャスにしてんだよ。飛鳥プロレスさんも我々のゴージャスさを見習って、もっとお客さんが“フー!かわいらしい”というカード、大会を開いてくれるよう楽しみにしてますわ」とマイク。

愛梨紗は「飛鳥プロレスにファビラスとかなんとかいらないんだよ。飛鳥プロレスはそんなキラキラした世界でやってきてないんだよ。夏さん、飛鳥プロレスに参戦していただきましたが、しのせ愛梨紗を知らないって、勉強してきたほうがいいんじゃないですか? 紫雷美央、キラキラを求めるなら、飛鳥プロレスから出禁だよ」と言い返した。
これに対して、美央は「負けたのに出禁っておかしいんじゃないか?」と異議申し立て。そして「出禁にしたい、追い出したいなら、タイマン張れ! 一人で倒してみろ」と迫り、愛梨紗は「1回シングルやってドローだったの覚えてるからな。シングルで勝ててないんだよ!」と応じた。美央は「今度こそどっちが上か証明しようよ」と言い切った。
最後はリングでの戦いはいったんノーサイドで、愛梨紗の音頭で恒例の「ちあふる! ミラクル! 飛鳥プロレス!」で大会を締めくくった。
バックステージで美央は「当然の結果だし、私にとっては(夏は)最高のパートナーですから。潰せてよかったなと思ったけど、マイクで粘ってきましたね。口が先行してる状態だから。アイスリボンのとき彼女とシングルでドローになってます。言い訳みたいになってしまいますけど、あのときは正式に復帰してる状態じゃなかった。エンジンかけてやり始めたのが3月。その間、体重も4キロ増やし、海外行ったりして、今レスラーとして育ってる状態。その私にケンカ売ってきて何様やねんという気持ちになってます。前に負けなかったことを自信に持ってるなら、甚だしいぞ。潰してやります。(負けたら?)出禁でいいです。もう出ません。でも出続けたいんで絶対勝ちます」とコメント。
愛梨紗のパートナーを務めた世羅は「愛梨紗ちゃんは私がアイスリボンに在籍してたときに、よく売店に来てくれたり、試合も応援に来てくれて。その女の子がこんなに成長して私の隣に立つようになったんだって感慨深いものがあります。私は引退しちゃうんで、今回組めて楽しかったんで、どうせなら次は対角で戦っておきたいです。引退する世羅に勝つような勢いでシングルなり、タッグなりで戦いたい気持ちが強いです。最後に肌を合わせて終わりたい」と対戦を希望した。
愛梨紗は「めっちゃ悔しいです。強かったです。夏さんとは初対戦で、タッグ組んだこともなくて、“しのせ愛梨紗って誰ですか?”というのがめっちゃメンタルに来ました。(美央とのシングルは?)1度エキシビションで対戦していただいて、その後ドローだったんです。シングルで負けたことないんで、私が勝ちます!」と勝利宣言。エースとして大会を振り返り、「盛り上がってたと思います。満員にはなったんですけど、お客さんがあふれるようにならなかったのと負けたのが悔しいです。世羅さんとはもちろんチャンスがあれば対戦したいです」とコメントした。